2013年12月29日

 間もなく午前零時。 熱いほうじ茶を飲みながら、パソコン画面に向かっている。 チョコのカケラも口に入れた。 ああ、美味しい。 疲れていると、甘いものが欲しくなる。 

 さて、2013年の「新語・流行語大賞」は、「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」の4つが年間大賞に選ばれた。 4つの言葉が同時に選ばれるのは異例だとか。 いずれも大賞にふさわしいチョイスだと思う。 

 ただひとつ不満があるとすれば、トップ10の1つにランクされていた「アベノミクス」が、大賞に選ばれなかったことだ。(笑) 日本だけでなく、世界のあちこちで使われた流行語なのに…なあ。(残念)

 その「倍返し」というフレーズを生み出したTBSの人気ドラマ「半沢直樹」を、もう一度、まとめて見た。 え? あらゆる社会現象に興味を持ち、時代のトレンドを研究することは、政治をやるもののイロハと言っていい。 実は、少年ジャンプに連載中の超人気漫画「ワンピース」だって、ブレイクするずっと前から読んでいる。

 熱血銀行マンの半沢直樹が、卑劣で無責任な上司に対してお決まりのセリフを叩きつける。 「善意は受け入れます。でも、やられたらやり返す。倍返しだ。それが私の流儀です!」 

 毎回、このシーンが登場する度に、胸がスカッとした。 全国の大勢のサラリーマンが(きっと多くの政治家も)、この番組を見て大いに溜飲を下げたに違いない。 最終回の視聴率が40%を超えた(関東42.2%、関西45.5%を記録)のもよく分かる。

 最終回を見終わって、改めて痛感した。 半沢直樹の「倍返し」は、権力闘争の世界に生きる政治家にとって「基本中の基本」だ、と。 すなわち、政治家が政敵から身を守る、より正確に言うと政敵からの攻撃を抑止する唯一の手段は、相手に「倍返しへの警戒感」を持たせることだ。

 「あいつは危ない。敵に回すと厄介だ!」「攻撃したら、あらゆる手段を使って必ず反撃して来る!」 この認識だけが、いわゆる敵対勢力に攻撃を逡巡させる。 そのためには、半沢直樹のような行動力、情報力、戦う覚悟があることを日頃から示しておかねばならない。 抑止力という点で言うと、情報収集能力と発信力は死活的に重要だ。  

 たとえば、ある政敵にこう思わせたとする。 「もしかすると、オレの(私の)弱みを握られているのではないか。たとえば、仕事で行き来しているように見せて相手の秘書を誘おうと躍起になっていたとか、公開してはならない情報を聞き出して上層部に伝えていたとか、過去に誰かの家庭を崩壊させていたとか(この3つとも架空のケースなので念のため)、そんなことまで暴かれてしまうかもしれない!」    

 そこまでいっても、肝の座った敵陣営からの攻撃を止めることは出来ない。 政治は命がけの戦いだもの。 インフルエンザの予防注射は完全に感染を防げない。 が、感染したとしても、症状自体を軽くする可能性がある。 それと同じだ。 ただし、政治家は、嘗められたら最後。 次々に弱点を突かれ、一気に追いつめられる。

 12月の初めに新語・流行語大賞が発表された直後に、親しい友人から電話がかかって来た。 学生時代から知っている硬骨漢だ。 この熱血男が笑いながら言った。 「考えてみたら、半沢直樹の倍返しって、一太が何年も前から言ってたことだよ、な。(笑)ブログでも時々、書いてた気がする。お前、ある意味で、時代のトレンドを先取りしてたんじゃないの?」と。

 銀行マン・半沢直樹ではなく、政治家・山本一太は次のように考えている。 政治家は公人だ。 世間から厳しく評価されたり、批判されたり、攻撃されることは最初から覚悟している。 誰かにポストを引き摺り下ろされたり、誹謗中傷が原因で選挙に負けたりしたとしても、それは自分自身に力がなかったというだけのことだ。

 が、しかし、卑怯な手段で足を引っ張られたり、汚い手法で政治生命を奪われた場合は、それをやった相手を絶対に許さない! 何年かかっても、あらゆる手段を駆使して徹底的に反撃する! 何年間でも、相手のことをブログに書き続ける。 3倍、いや10倍返しにする!!

 なになに、人を誹謗中傷しておきながら正体を隠して逃げ回る「ふたいひろし」はどうなのかって?! 当然、100倍返しでしょう!(笑X3)

追伸:過去4回の参院選挙は全て圧勝した。 が、5年6ヶ月後の次回の参院選挙で当選出来るかどうかは分からない。 立候補出来るかどうかも定かではない。 政治とはそういうものだ。 

 が、しかし、今回の4期目の任期は、何としても全うしたい。 石にかじりついても生き残り、安倍総理を(ほんの少しでも)支えなければならない。 絶対絶命のピンチを乗り切って活躍するヒーロー、半沢直樹のように…。 


fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」