【電験48】解っていたつもりなのに実は解っていなかった | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●先週学んだこと(勉強再開から29週間目:5/30〜6/5)

TACの「電験三種 理論の教科書&問題集」の問題を解いています。

CHAPTER1~8まであって、問題としては全部で170問あります。

先週は、

 CHAPTER4(交流回路)=36問

 CHAPTER5(三相交流回路)=13問 

 CHAPTER6(過渡現象)=12問

をやりました。61問です。

 

やはり三相交流回路は、難しいですね。

特に並列回路、それと電力量計はやっかいです。

問題を解く度、解っていたつもりなのに、実は解っていなかったことが発覚します。

 

 

●基本をつかむ

こうしたことが起こるのは、問題を解いた「記憶」を別の問題にあてはめているだけで、「基本」をつかんでいないからです。

ふわっとしか感じで、問題を解いていると、何度も間違ってしまいます。

地に足のついた知識で、問題に挑む必要があります。

 

例えば、7×9=□ という問題があったとします。 

七の段の「しちくろくじゅうさん」を憶えていたら、即答できます。

次に、9×7=□ という問題があったとします。

九の段を憶えていなければ、解らないかもしれません。

9と7を入れ替えば、七の段になるというヒントがあれば、答がわかります。

他の問題も、入れ替えによって解くことができるようになります。

でも、これは、七の段の「記憶」をあてはめただけです。

例えば、□×9=63 という問題があったとします。

これは割り算の問題ですし、七の段だけの記憶だけで問題を解くのは無理です。

では、掛け算の基本が解っていれば、これを解くことがきるのか?

 

東京大学の教授で、脳研究者の池谷裕二さんは、掛け算九九を憶えていないそうです。

??? ってなりますよね。

では、池谷教授は、どうやって計算しているのか?

例えば、7×9=□ についてです。

7+7+7+7+7+7+7+7+7 なんてことはしていません。

7が10個なら70。7が9個だから、70から7を引いて63。

つまり、7×10-7 という計算を瞬時にやるのだそうです。

すごいですよね。

 

では、□×9=63について、掛け算九九を使わずにどう対処するのか?

 

□×10で、63を上回る数字は何か考えます。

7ですね。

7×10=70です。7×9は70から7を引いて63になります。

というわけで、□に入るのは7です。

 

つまりです。

掛け算や割り算の「基本」は、足し算と引き算なんです。

問題を早く解くために、九九を記憶しているんです。

 

あらゆる勉強に共通することですが、「基本」をつかむことは重要です。

もちろん、解法をマスターするためには、できるだけ早い段階で、例題を解く必要があります。

でも、例題ばかり解いていると、似たような問題しか解けなくなります。

試験本番、問題をちょっと変更されると、太刀打ちできない状況が待ち受けています。

そうなると、「あと数問正解できれば合格できたのに」という目にあうことになります。

 

試験まで時間が限られているので、どうしても問題ばかり解いてしまいます。

しかしながら、やはり、急がば回れです。

問題を解いた後は、「基本」の部分を読み込んで、ちゃんと理解する必要があります。

「基本」の部分が理解できないなら、別の参考書を探し、ネットを利用して探すことはできるはずです。

「基本」の部分に、時間を割くことが重要ですね。

 

※【電験の勉強】1つ前は こちら

 

※令和2年の電験三種までの3ヵ月間の勉強と結果について読みたい方は、以下をご覧ください。

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 4週目の「理論が一通り完了」は こちら

 8週目の「戦略」は こちら

 10週目の「全科目一通り完了」は こちら

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