電気主任技術者第三種の試験勉強をしています。
今日で4週間が経過しました。
●理論(静電力)
コンデンサーのエネルギーについてです。
下図のように、充電されたコンデンサーC1があります。
スイッチはOFFです。
C1の電荷がQ1だったとします。
C1に蓄えられた静電エネルギーは、1/2×Q1^2/C1 です。
それから、コンデンサーC2は充電されてない状態です。
この後スイッチを閉じるとどうなるか?
C1によりC2が充電されます。
このポイントは、スイッチONの後、2つのコンデンサーは直列ではなく、並列だという点です。
一見、直列に見えるんですが並列なんですね。
スイッチONにより、C1のプラスがC2のプラスになり、C1のマイナスがC2のマイナスになります。
だから、並列です。
コンデンサーの総容量はC1+C2になるんです。
スイッチONの後の電荷ですが、C1をQ1’、C2をQ2’とします。
電荷は保存されますので、Q1’+Q2’=Q1 が成立します。
C1とC2に蓄えられた静電エネルギーは、1/2×Q1^2/(C1+C2) です。
静電エネルギーが変化しています。
つまり、スイッチONにより、電荷の一部がC1からC2に移動して、静電エネルギーが消費されるわけです。
でも、なんだか不思議ですね。
この点を解説してみたいと思います。
例えば、以下の図をみてください。
最初(左)、物体mが有するエネルギーは、位置エネルギーのみです。
つまり、エネルギー= mgh2 です。
落下しはじめる(真ん中)、物体mが速度を持ちます。位置エネルギーが運動エネルギーに変わったわけです。
つまり、エネルギー= mgh1 + 1/2・mv2 です。
エネルギーは保存されるので、mgh2 = mgh1 + 1/2・mv2 です。
ここまでは、悩むところはありません。
しかし、物体mが落下し終えると(右)、高さはゼロになり、速度もゼロになります。
位置エネルギーも運動エネルギーもゼロになります。
つまり、エネルギーが消費されたわけです。
この場合、物体mと地面が激突した際、熱等に消費されます。
物体mは、最初、h1の高さ止まっていますし、最後、地面でも止まっています。
先程のコンデンサーの場合、電荷はC1で留まっていましたが、一部、C2に移動した後は安定しています。
つまり、電荷の場合、移動の際、熱等に消費されるわけですね。
C1とC2の間に抵抗Rがあれば、そのRでエネルギーを消費します。
しかし、Rがないとしてもエネルギーは消費されます。
損失がない世界では、物体mはh1の高さまで、再び跳ね上がります。落ちて、上昇して、これを永久に繰り返します。
電荷も同じます。損失のない世界であれば、電荷が行ったり来たりを繰り返すのだと思います。
しかし、現実の世界では、損失があります。
つまり、止まっていたものが、動いて、再びどこかで止まるという現象があったら、その時点で、エネルギーが何かに変換されているわけですね。
●進捗
勉強をはじめてから4週目です。
参考書は『みんなが欲しかった電験三種』で、これまでに勉強した科目は以下のとおりです。
①理論 = 直流回路・静電気・電磁力・交流回路・三相交流回路・過渡現象・電子理論・電気測定
②電力 = 水力・火力・原子力・その他発電・変電所・送電・地中電線・電気材料・線路計算・電線たるみ
③機械 = 全く勉強していない
④法規 = 電気事業法・その他関係法規
一応、「理論」が全部終わりました。
頑張ったなぁって思います。
ただ、概ね理解したつもりですが、まったく理解できていない難問もあります。
特に、「三相交流回路」は、難しいです。
まだまだ、時間がかかりそうです。
それから、「電力」についてもだいぶ進みました。
ただ、メインの「電力計算」を後回しにします。
先に「機械」を勉強した方がよさそうだからです。
それから、「配電」は意味がさっぱりわかりません。
これをマスターするより、失点を覚悟して、別のテーマを充実させたほうがよさそうです。
電験は範囲が広いです。
せっかく理解できた問題でも、数日もすれば、解き方を忘れてしまいます。
これは悲しいですが、繰り返し、問題を解くしかないようです。
まだまだ、これからですが、頑張っていきます。
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