今、GMMの新規ドラマ、様子見の時期というか、出遅れた『 Be My Favorite』は、この際、全部終わってから一気見しようかな、とか、期せずして入ってきた『Hidden ajenda』の、導入部はスカイっぽいよ、とかいう評判、聞いちゃって、これは自分の眼でたしかめんと・・とか、変な使命感にかられつつ。

そういえば、ワビに、Basが加入したとか、気になってることだらけなのに、いろいろ書き忘れてて、すみません。織姫ネタの時とか、とっ散らかっちゃっててね(笑)

あ、『Wedding Plan』もでした。

“絶対に、恋してはいけない相手”って響きが、それだけで、素通りできぬ!(笑)

で、結局、『Not Me』に専念してると言いつつ、引き続き日本のBL『みなしょ~2』とか、あれとか、これとか(笑)・・・のんびり、視聴してる毎日です(笑)

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『NOT ME

原題:เขา...ไม่ใช่ผม

原作:++saisioo++

 (GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)

13+

 

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08前

 

8話(後半) 永続 Everlast    

 

~ブラックの部屋~

 

その後、どのくらい、経過したのか・・・目を覚ましたホワイトは、自分の腕が、紐でベッドに固定されているのに気づく。

ホワイト「なんだよ、これ!! ショーン! おい、ショーン!!」

身をよじりながら、叫ぶホワイト。

 

ベランダにいたショーン。

ショーン「二日酔いか?」

 

平然としているショーンに、呆然となるホワイト。

ホワイト「お前が、縛り上げたのか?」

ショーン「そりゃ、ここには、お前と俺しかいないんだからな。ほかに誰が、お前のことを縛れるっていうんだ?」

ホワイト「なんで、こんなことするんだよ!(怒)」

ゆっくりと、寝たままのホワイトの上に、身を乗り出すショーン。

ショーン「考えてみろ。なぜ、俺がこんなことをしたのか?」

ホワイト「一体、なにふざけた真似してんだよ、放せよ。ほどけよ」

ショーン「ああ、わかった、わかった。いずれは放してやるよ。」

更に、ホワイトの耳元に口を寄せるショーン。

朝から濃厚なことで・・(笑)

 

ショーン「そんなに簡単に開放するなら、どうして、こんなふうに縛る必要があったんだろうなぁ?」

そういうと、立ち上がるショーン。

すかさず、脚で、ショーンの腰を蟹ばさみ(笑)

ベッドにたたきつけるホワイト。

ふふふ、ホワイトもだいぶ、ケンカ慣れしてきたみたいだね(笑)

ホワイト「解け!! とにかく放せ!!」

足以外、唯一残された、使える口をつかって、ショーンの二の腕にかみつくホワイト。(笑)

 

ショーン「痛ぇ!! お前は犬か?」

ホワイト「放してくれるまで噛むぞ」

ショーン「おーい、放せったら!!」

ほんと、あんたたち、なにやってんのの図(笑)

 

力任せに、ホワイトを振りほどき、ようやくベッドから降りたショーン。

ショーン「いい噛みっぷりだな。だったら、その紐も噛みちぎって、自分で逃げ出したらどうだ?」

 

そのまま、部屋を出ていくショーン。

 

ホワイト「おい、ショーン!!戻って来い! ショーン!!くそったれ!!」

血相かえて、ショーンを呼び続けても、無駄でした。。。

 

ショーンの言う通りにするのも癪ですが、背に腹は代えられません。

必死に、手首に巻かれた紐を噛むホワイト。

結構、きつめに縛ってあるので、隙間は作りづらいかな。

棚の上のライターに気づいたね。。

なんとか動く足をつかって、取ろうとしても、

遠すぎてうまくいかず、あと数ミリって感じだけど、断念。

 

ショーンってば、すぐ戻ってくるつもりなのかな。

トイレとか行きたかったら、どうするつもりなのかな?

みんな、気にならない?(笑)

いや、緊縛と失禁はセットだからさ。←なんの話やねん!物申す

 

そこへ、ドアが開き、誰かが入ってくる気配。

 

ホワイト「このくそったれがぁ~~~!」

てっきりショーンだと思い、器用に両足を使って、枕を投げつけるホワイト。

もう、優等生だった頃のホワイトの片鱗すら残ってません。🤭

 

命中したのは、トッドでした。

よっ、Singちゃん、久しぶり!

 

ホワイト「あ・・・君だったのか」

トッド「ああ、俺だよ。一体、なんのマネだ?」

ホワイト「ショーンだよ。解いてくれないか?」

あきれ果てるトッド。

トッド「一体、どうやったら、こんな風に、縛られたりすんだよ?」

ホワイト「しらないよ。寝てたんだもん」

トッド「お前ら、昨日の夜、なにしてたんだ?」

ほら、やっぱり、みんな想像するでしょ(笑)

 

ホワイト「ただ、酒飲んで・・・ちょっと話してただけだよ」

トッド「最近、全然報告にも来ない。消息不明だから、こっちから出向いてきてやったんだぞ」

ホワイト「別に、話すようなことなんてないのに、なんて言えばいいんだよ。ああ、水、持ってるか? 喉乾いちゃって・・」

トッド「豆乳ならあるぞ」

ホワイト「くれよ」

はい、スポンサードです。← OffGunがCMしてた奴。

それにしても、えらくたくさんの差し入れだね(笑)

 

トッド「タウィの工場への襲撃、あれ、お前たちの仕業だろ?」

小さく頷くホワイト。

トッド「ほら見ろ。それも言わなかったじゃないか!」

ホワイト「悪かったよ。次は、ちゃんと報告するよ。拗ねるなって」

トッド「拗ねてるわけじゃない。」

ホワイト「じゃ、謝らなくてもいいよな。」

足蹴にするトッド。

トッド「いつもそれだ・・・今に見てろよ」

 

ベッドから降り、スマホのメッセージを見ると・・・グラムからでした。

グラム:今日の特別授業は、タウィがゲストだ。お前、いつ来る? 話がある

 

急いで、床に落ちていたズボンを拾い上げ、履き始めるホワイト。

 

トッド「おい、どこに行く気だ?」

 

急いで、大学に向かおうと準備するホワイト。

 

文句をいうトッドをガン無視。

もう、トッドに頼りきっていた頃のホワイトではないのです。

 

ホワイト「あ・・鍵、しめといて」

 

あっさり出かけていくホワイトに、「俺は使用人かよ」と独り言ちるトッド。

 

~大学 講堂~

ホワイトがバイクで到着すると、すでに、講堂の前で待っていたグラム。

 

最初は、飛び降りることもままならなかった通路ですが、今では、ぴょん、と軽々、飛び越えてショートカットできるようになったホワイト。

 

グラム「すまなかった。俺が悪いんだ」

ん?謝罪?

 

ブラック(ホワイト)「別に責めるつもりはない。そんなつもりじゃなかったこともわかってる」

 

これは、時系列から見て、ユージンから、二人でハグしてたのを見られたことや、キスしたこともブラックに説明したってことを聞かされたっていう流れでいいのかな?

あの日、デモ集会を抜けて、ユージンに会いに行った(慰めにいった)・・・と見るのが順当かな。

 

グラム「だったら、ユージンのこと、許してくれるのか?」

ブラック(ホワイト)「・・・・・・」

グラム「彼女、お前のこと、本気で愛してるんだぞ」

ブラック(ホワイト)「少し考えないとな・・」

そう言って、講堂に入ろうとするホワイト。

 

まだ、話を終わらせるわけにはいかないグラムが呼び止める。

 

グラム「彼女みたいないい子をこんな風に失ってほしくないんだ」

ブラック(ホワイト)「なんで、そんなふうに彼女の肩を持つ? 俺はもう、ユージンのことを前みたいには思えない

 

立ち尽くすグラムの瞳に、涙が滲んでる。。

 

友達の彼女だぞ、と自制する気持ちやら、なんで、お前みたいな奴に・・・やら、ユージンの幸せのためには・・・などなど、いろんなことが渦巻いてるんだろう、と推察します。

 

~講堂~

そう、1話で登場したのが、予告みたいな形になってました。

 

この国で、最も成功した実業家であり、卒業生でもあるタウィの講演会です。

 

颯爽と登壇したタウィ。

渦中の人物だけあって、おそらくこの講演会が企画された時以上の注目度でしょうね。

 

当然のことながら、特に、核心に触れるような、内容のある話がはじまりそうな雰囲気はありません。(笑)

睨みつけているショーン。

 

「問題を解消することで、成功に導く。時には、管理せずに修正するだけでは十分ではない」という自身のモットーも交え、披露したところで、

まだまだ話の序盤にも関わらず、すかさず挙手をして、

工場襲撃も、問題のうちに含まれるのか?なぜ、従業員の解雇に踏み切ったのか?と、質問の口火を切るヌック。

やっぱ、カッケェ~!(笑)

 

その無駄のない直球な指摘に、途中、タウィから笑顔が消える。

 

とはいえ、敵もさるもの、今回の件は、誰も望んでいたことではない。当社もかなりの打撃を受けたのだ、と、極めて、穏やかに話し始める。

タウィ「自分に対して、明確な悪意を持っている人間がいるなどと、考えたこともありませんでした。家族の一員とさえ思っている従業員たちは、彼らのせいで、職を失うことになったのです」

あくまでも、自分サイドに落ち度はない、という論調にもっていく。

ほんと、卒のない男ですが、一理ありです。

 

そこで、立ち上がったのがショーン。

ショーン「被害者ぶるのはやめろ」

やばい、と緊張が走るホワイトやグラム。

従業員が失った生活を保障するのに十分だと言えるのか? あんたのやってることは、彼らに餓死しろ、と言ってるようなものだ、と、直接的な言葉で、タウィを攻撃するショーン。

当然、大学側から注意されます。


冷静を装い、困っている彼らの力になるべく、考えている、だが、全ての人を満足させることなどできない、無限の要求には応えることができないのだ、と弁明していくタウィ。

ショーン「従業員を解雇することは、彼らを見殺しにするのも同然だ!」

再び立ち上がり、指をさして、口撃をやめないショーン。

 

ホワイト「(小声で)ショーン、落ち着け・・」

ホワイトとグラムは、少し離れたところで座っているので、直接、止めることができず、歯がゆい思いをしながら見つめている。

 

大学職員が近づいてきて、再び、ショーンに注意を与え、15分ほど休憩を挟むことになる。

舞台を去るタウィを睨みつけているショーンが、すぐさま、後を追う。

 

ショーンの秘密を共有したホワイトには、ショーンが抱えている怒りや、その態度を受け止めることができる。彼が見せる攻撃性は、心の弱さを隠すためのものだということも、今は完璧に理解できている。

ショーンが経験した苦しみに比べれば、今朝のショーンを責めることはできない、と考えるホワイト。

 

~トイレ~

運よく、というか、まるで、計ったように、タウィが一人でいるところに、ショーンが入ってくる。

当然、ショーンが意図的に、自分を追ってきたのだ、と理解しているタウィ。 

敵意をあからさまにするショーン。 

ショーン「これをみても、まだ、俺のことを褒められるのか?」

父親の事件に関する記事を見せるショーン。

本題はこちらです。

 

当然、事件のことは覚えていると答えるタウィ。

タウィ「だが、これは事実ではないから、これについてコメントすることも証明することもできないんだ」

ショーン「でたらめ言うなよ!こんな一般人が、麻薬王なんかなわけがないだろう!黒幕がいない限りな・・・」

タウィ「私の元従業員が麻薬の運搬に関与していたことについては、大変申し訳ないと思う。だが、私は一切、関係ないんだ。こうして、話ができたのもいい機会だ。今度は、私からも質問させてくれ。どうして、持ち出してきたんだ? 一体、なにが望みなんだ? 金がねらいか? それとも、ただ、私に因縁をつけたいのか?」 

この物言いは、ショーンでなくても、怒髪天をつくって奴よ。

 

ショーン「今、ここには、俺とあんただけしかいない。事件に関する捜査も裁判も決着している。もうこれ以上、覆されることもない。だから、本当のことを話せよ。死んだ男は・・・俺の親父だ」

ショーンの目から一筋の涙。。

 

小さく頷くタウィ。

執拗に絡んできた理由がわかり、自分の優位さに、持ち直したような感じ。

タウィ「真実はこうだ。君の父親は、麻薬の売人だった。それが事実だ。君の父親は麻薬を売り、そして、私は、彼とは一切関わりがない」

 

胸倉をつかみ、締め上げながら、

「自分がやったと認めろ!」と大声をあげるショーン。

ここで、誰かが駆け付けるのかと思って、ハラハラしてけれど、とりあえず、そんなこともなく・・・一応、最後まで、冷静を装うタウィ。

タウィ「いいかね、これは、心からの警告だ。一介の学生であっても、訴えられる可能性はある。わかったね。なにか行動しようとする時は、事前に、よく考えるように」

それだけ言うと、トイレを出ていくタウィ。

 

悔しさに唇をかみしめるショーン。

感情的になったら、負けなのよ。

 

~修理工場~

バイクで戻ってきたショーンを、クンパーが出迎える。

昨晩は、ブラックの部屋にいた、というショーンに、逮捕されたのでは、と心配してたらしいクンパー。

ショーン「兄貴、俺はそんな間抜けじゃねぇよ」

 

そこで、ある情報をもたらされるショーン。

タウィの裏家業というか本業の、資金源でもある麻薬を、電化製品や給湯器に隠し、保管している倉庫の存在を突き止めることができた、という。

当然、この企業はペーパーカンパニーで、しかも、タウィとは表向き、一切、関係がない。

クンパー「ここが、奴の戦略拠点なんだ。もし、この倉庫を襲撃し、その存在を世間に引きずりだすことができれば、これに関わった人物全員、白日の下にさらされることになるかもな。」

 

倉庫の写真を見ながら、ん、と頷くショーン。

クンパー「どうかしたのか、興味なさそうに見えるぞ・・・」

ショーン「興味もあるし、どうもしちゃいないさ」

クンパー「なにかあったんだな、ショーン」

 

話をきいてもらいたそうなショーン。

ここで、ショーンは、タウィと個人的に話をしたことを話した、と見たけど、違うかな?

 

~廃墟ビル~

このドラマ、廃墟がやたら出てくるので、差別化が必要ですね。(笑)

あだ名でもつけますか?(笑)

 

バイクで二人乗りしてきたのは、ショーンとナモー。

どうやら、この廃墟ビルを紹介したのは、ナモーらしい。

 

ナモー「これ見てよ。これが、本物の職人の仕事よ。最近じゃ、こういうのは見かけないわ」

外壁工事の際、わざとこういう筋が出るように、コンクリートを型に流し込んでるのだ、と説明するナモー。

外側を見栄えよく塗装で仕上げたり、他の外壁材などで覆ったりせず、コンクリートの持つ無機質さや無骨さをそのまま伝えるブルータリズム建築の一つらしいです。

勉強になるなぁ。

 

個人的には、ナモーが、廃墟となってしまった建物を、ただ、自分のアートを展示する舞台としてとらえているわけじゃないとわかって、なんかいいなって思いました。

 

ショーン「でも、さすがだな。工業地帯の近くに、こうした廃墟を見つけることができるなんて・・・」

この分野(壁画アーティスト)の人間なら、いい場所くらいみんな知ってる、と答えるナモー。

餅は餅屋です。

ナモー「ここだって、いつか来たいってずっと思ってたのよ。それにしても、なんで、ここに来たがったの?」

ショーン「ん~~、監視塔として使うんだ」

ナモー「監視? なんの監視?」

当然の疑問です。

ショーン「よく知らないんだ。クンパー兄貴の仕事だからさ」

ナモー「わかった。とりあえず、先を譲るわ。私は、あとから、友達とここにペイントしにくるつもり」

ショーン「ご自由に。でも、まず俺たちの仕事が終わるまではほっておいてくれよ」

 

ショーンが送るよ、と言っても、必要ない、と一人で帰っていくナモー。

健気だな。。ボソ・・。

 

ナモーを目で追っているショーンのこの感じ、わかってないわけじゃないよね。ショボーン

 

気持ちを切り替えるように、

窓を塞いでいたブリキ板を外し、本格的に侵入するショーン。

真っ先に、今、入ってきた窓の下に、高さ3~40センチの長椅子を置く。

(これの意味は、また、あとでわかります)ニヤリ

 

そのまま、窓の外を見ていると・・

バイクの音が聞こえ、なんだか、バイクにしては、いろいろ背負ってきたホワイトが到着。

 

迎え出るショーン。

 

二人が直接、顔を合わせるのは、今朝以来です。(大学の講堂では、離れた場所に座っていたので・・・)


近づいて、すかさず、ホワイトの手を取り、手首を確認するショーン。

ショーン「相当、苦労しただろ・・赤くなってるじゃん」

ホワイト「お前のせいだろうが!」

 

・・・と言いつつ、そこまで、本気で怒った様子でもないホワイト。

やっぱり、タウィとの講堂でのやり取りを見ちゃってるからかな。

 

ホワイトが背負って持ってきた荷物を、「貸せよ」と受け取るショーン。

ホワイト「なんでまた、こんなにたくさんのモノを持ってこいなんて言ったんだよ? キャンプでもするつもりか?」

ショーン「文句言うなって。これ全部、持ってこさせたことを後で感謝することになるぞ。俺ら、一晩中監視するだけだ。さ、行くぞ」

 

まだ、わけがわからないという様子で、周囲を見回すホワイト。

 

とりあえず、建物に入るには、窓から出入りするしかないのです(苦笑)

乗り越えようとするホワイトに、手を貸すショーン。

 

そして、例の踏み台が役に立つのですね(笑)

 

途中、ドアらしきものに触れ、「ここには入れない」と確認しながら、奥に進むショーン。

その時、急に、背後から、ショーンの背中を突き飛ばすホワイト。

 

ショーン「おい、仕返しのつもりか?むかっむかっ

ホワイト「別に」

ショーン「お前、今夜、今の代償を支払うことになるからな」← なんとも意味深(笑)

テント持参させたしなぁ。(笑)

人間、心に思ってもないことは、言えない、とか、やれない、とか言うしね。(笑)

 

ショーン「いい階段だな。3階まで競争するのはどうだ?先についたほうが勝者だ」

ホワイト「いいよ」

すぐさま、駆け出そうとするホワイトの首根っこを摑まえるショーン。

ショーン「待てよ。抜け駆けするな!」

ホワイト「だって、こんなにたくさん荷物持ってるし・・・。先に行ってもいいだろ」

ショーン「だったら、荷物貸せよ」

背負っていたリュックが外されるや否や、階段を駆け上がるホワイト。(笑)

 

おい!と階段を昇りかけ、

置き忘れたテントを取りに戻り、

「クッソ!」と言いつつ、追いかけるショーン。

 

3階まで駆け上ってきたホワイト。

ここで、持ってきた水を飲んでいると、「犬みたいにあえいでるな・・・」と嫌味を込めて揶揄うショーン。

でも、どこか楽しそう。

 

すると、振り返ったホワイトの口は、水でパンパン。

ピューっと、ショーンに向けて吹き出すかと思いきや、フェイクでした(笑)

結局、ホワイトも、どこか楽しそう。

 

ショーン「ふざけやがって。テント張るの、手伝え!」

 

ここで、疑問をぶつけるホワイト。

ホワイト「なんで、グラムとヨックにも声をかけなかったんだ?」

ショーン「あいつらは、監視に向いてない。おまえに、うってつけさ

なんか、手首を縛られた時もそうだったけど、ちょいちょい言葉にトゲを感じるホワイト。(笑)

・・と同時に、ショーンと二人っきりということにも、どこか意識してしまう。

 

目の前のショーンは、全然、そんなふうに見えないからこそ、自分だけなのか・・と戸惑うホワイト。

 

でもさ、ちょっと考えれば、さっきだって、窓枠を乗り越える時には手をとってくれたり、階段を昇るときに荷物を背負ってくれたりして、随分、紳士的じゃん。

今だって、テントの張り方とか、初心者を相手するみたいに指示してくるショーンが、ブラックに対してそんなことするわけないって、気づくと思うんだよね。

 

パタパタとテントを揺すりながら、空気を入れ、広げていく二人。

いつしか、ショーンの口許にも笑みが。。

これ、思ったように開かなかったんじゃない?(笑) 

 

~廃墟ビル 屋上~

見渡す限り、コンテナやら、倉庫やら、明らかに工業地帯の一画。

 

望遠鏡を覗いているショーンの隣に立つホワイト。

 

ショーン「あの倉庫が見えるか? あそこに、タウィは麻薬を隠してる、出入り口は正面だ。忍び込めるところが3~4か所はあるはずだが、まだ、あいつらの警備状況がつかめてないんだ。お前は、それを監視して把握する必要がある。」

 

ホワイト「あんなことされたあとで、俺が、お前のことを手伝うなんて、よく思えるよな」

ショーン「じゃ、いい。手伝うな。自分でやる。徹夜したくらいで、死ぬわけじゃないからな」

ホワイト「ああ、おまえならできるだろうな。お前はなんでもできるからな。」

ショーン「ああ、俺は優秀だからな」

ホワイト「・・・・・・俺が手伝いたいって言ったらどうする? こうして一緒にいるのに(なにもしないなんて)それはあんまりだろ」

じっと、ブラック(ホワイト)を見ていたショーンが

ぐっと、ホワイトを引き寄せる。

ホワイト「なにすんだよ」

望遠鏡を覗かせるショーン。

 

ホワイトを包み込むようなバックショット、最高!

ショーン「しっかり見張れ」

ホワイト「ちょっと離れろよ。くすぐったいだろ!」

かまわず、もっと顔を近づけて、耳元でささやくショーン。

ショーン「なにが見えるか、言ってみろ。」

おい、と言いながら、身体をくねらせるホワイト。

こういうところが、ショーンの嗜虐性に火をつけるって知ってる?(笑)

 

ホワイト「(それじゃ)なにも見れないよ。いいから、放せって!」

倉庫の全体を注意深く見ているホワイト。

 

少し離れたところで、スキットルを取り出し、ウィスキーを飲むショーン。

これが、彼の景気づけなのね。。

 

ショーン「何が見えてる?」

ホワイト「見た目は普通の倉庫だな。」

ショーン「だったら、こっちにこい」

ホワイト「どこに?」

ショーン「いいから来い」

 

ホワイトの手を引き、小走りになるショーン、微笑んでる。

 

給水塔の上に昇り始めるショーン。

この脚の長さが、丸分かりのシルエットよ。。

 

あとに続くホワイト。

夕陽が沈みかけてる。

ショーン「いい景色だろ?」

振り返り、微笑むホワイト。

ホワイト「うん」

 

その穏やかな表情を見てから、縁(へり)に立っていたショーンが足を後方にずらし、

両手を広げ、後ろに身体を傾けていく。

 

ホワイト「おい!!」

咄嗟に、ショーンのシャツを掴み、そして、胴回りにしがみつくと、バランスを崩しながらも、なんとか渾身の力でこらえるホワイト。

がっちりとショーンの身体をホールドしたまま、「このバカ、なにふざけた真似すんだよ!死ぬところだったぞ」と大声を出すホワイト。

 

ホワイトの肩に手を置き、「Trust fall(トラストフォール)さ。ちゃんと、俺のこと、助けてくれただろ。俺を見捨てなかった」と、事も無げに話すショーン。

ホワイト「こんなことされたら、だれだって、助けるだろ。自惚れるなよ」

ショーン「へぇ、そうなのか? 俺の自惚れか?」

 

本心を隠すホワイト。

安堵は、少し、遅れてやってくるものなのです。。。

 

自分の仲間が、Trust fallするのと、自分の好きな人がするのでは全然違うの。

救えてよかったなんて思えるわけがない。

失うかもしれなかった怖れのほうが何倍も心を支配するものだから。

 

ホワイト「ん・・自惚れだよ。」

そっけなくもなりますよ。

 

へぇ・・と言った感じで、頷くショーン。

 

 

背を向けているホワイトに、ゆっくりと近寄っていくショーンの動き・・・もう、心は決まってるんだね。

 

振り返るホワイト。

ホワイト「ショーン。。考えたことある? もし、俺たちが、こんなことをしなかったらどうなってたか?・・とか」

ショーン「これは、俺が生きていくための目標だ。」

ショーンの真面目な顔が、ハマるわ~!

 

さらに、ホワイトに近づき、頭を撫でるショーン。

ショーン「それに、お前もだ」

額に口づけるショーン。

デコちうは、「お前が愛しい」の代弁。

これを受け入れることは、「お前が愛しい」を受け入れること。

それでも、まだ少し戸惑ったままでいるホワイトに、今度は、顔を斜めに傾けながら、近づいてくるショーン。

そして、夕陽も、グッジョブ!

 

軽く口づけられて、目を開けたまま、少し、意識が飛んでるようにも見えるホワイトが、ショーンの本格的なキスを受け入れる頃には、BGMもすっかり、「おえおえ~おえおえおえ~」♪

 

目を閉じ、ただひたすらに、キスを返していくホワイト。

 

キスが終わってからも、ショーンが、ホワイトの首元をがっちり押さえているのが、たまらん。

 

気持ちが通じ合った二人が、固く抱き合うところで、8話エンディングです。

 

★『NOT ME』8(後半)雑感★ 

 

ありがとうございます。

これで、名実ともに、ラブストーリーになりました。

 

キスシーンだから、とかラブシーンだから、特別だとか、そんなことを言うつもりはないんです。

ここまでの蓄積がドラマの中核であって、そして、その気持ちの高まりを、本人たちに気づかせるから、心を打たれるんだと思います。

どれ一つ、同じものはないねぇ。

 

と、真面目ぶっておりますが、ふふふ、ほんと、あんたたち、いつからそんなふうに想いあってたんだい?と、横丁のおばちゃんみたいな口をききたくなってしまいます(笑)

 

もともとショーンは、ブラックに対して、割り切れない複雑なものを抱えていたと思うんです。

いくら心のなかで、うじうじと恨みつらみを重ねながら、悶々としていても、なにも変えられない。むしろ悪化していく一方だ、と思っていた矢先、かなり過激に挑んでいくブラックの姿に、強烈な反発反面、憧れのようなものがあったんじゃないか、と思うんです。

ロマンスな要素はなかったかもしれませんが。。。

だからこそ、自分の指針のようだったブラックが、突然、別人のように言動がおかしくなり、ぶれていくようで、ホワイトに対して、必要以上につっかかってみせてた。

恋心の裏腹さそのものです。

 

ホワイトは、いろいろ乗り越えるべきところがたくさんありすぎたなかで、やっぱり、最初の出会い頭で、警報が鳴りまくってたのがポイントでしょ。

その後、ナモーが泊ったのを見たときのあれは、かなり嫉妬入ってたと思うんですが、本人に明確な自覚があったかというとまだ、そこまでは・・だったかも。

自覚はじわじわと?

ショーンからの攻撃の中に、彼を受け止めたい・・・という欲求が募っていったのかもしれないです。

 

でも、なにはともあれ、じ~んとしたところで、夕景と相まって、余韻フルコンボ。

 

★『NOT ME』9(前半) に続く★