【サザンの楽曲「勝手に小説化】第1短編集『9人のヒロインたち』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

私が大好きなサザンオールスターズの楽曲の歌詞を題材にして、

私がイメージを膨らませ、「短編小説」を書かせて頂いている、

「サザンの楽曲・勝手に小説化シリーズ」は、お陰様で、「10本」を数える事となった。

そこで、私が今まで書いて来た10本の「短編小説」のリンク集を、改めてご紹介させて頂く事としたい。

 

 

そして、10本の「短編小説」のリンク集をまとめ、「第1短編集」と称させて頂いたが、

その「サザンの楽曲・勝手に小説化シリーズ」の「第1短編集」の内容は、下記の通りである。

 

①『死体置場でロマンスを』(1985)

②『メリケン情緒は涙のカラー』(1984)

③『マチルダBABY』(1983)

④『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない)』(1982)

⑤『私はピアノ』(1980)

⑥『夢に消えたジュリア』(2004)

⑦『栞(しおり)のテーマ』(1981)

⑧『そんなヒロシに騙されて』(1983)

⑨『真夜中のダンディー』(1993)

⑩『彩 ~Aja~』(2004)

 

 

どの作品も、私が敬愛する、サザンの桑田佳祐氏が書いた歌詞を元にして、

私が、その歌詞を元に物語を書かせて頂いている。

従って、言うまでもない事だが、全ての作品が「原案:桑田佳祐」であり、

私の、サザンと桑田さんに対するリスペクトの気持ちを込めさせて頂いた。

 

 

さて、私がこれまで書いて来た、10本の「サザン小説」には、いずれも、物語を彩るヒロインたちが登場している。

そのヒロインたちは、私が創造したヒロインたちであるが、私が大好きなサザンの曲の歌詞を元に、物語のヒロインを書いてみるというのは、なかなか大変ではあるが、楽しい事でもあった。

そこで、「サザンの楽曲・勝手に小説化シリーズ」の「第1短編集」のタイトルを、

『9人のヒロインたち』

と命名させて頂いた次第である。

「短編小説」は10本なのに、何故、ヒロインが「9人」なのかといえば、

ある2つの作品のヒロインは重複しており、それぞれ、違った視点から描かれた作品で、それらの作品のヒロインは同一人物だからである。

という事で、前置きはそれぐらいにして、私が書いて来た10本の「サザン小説」を、「あらすじ」と「自作解説付き」で、ご紹介させて頂く。

それでは、ご覧頂こう。

 

①(2022/12/24)【2022 クリスマス特別企画】『死体置場でロマンスを ~香港の夜の恐怖~』(原案:桑田佳祐)

【2022 クリスマス特別企画】『死体置場でロマンスを ~香港の夜の恐怖~』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『死体置場でロマンスを』(1985)

【ヒロイン】リル

【あらすじ】ある大学の文学部に勤める「私」は、大学の図書館で、奇妙な手帳を見付ける。その手帳には、1930年代の香港での、貿易商の男の「体験記」が記されていた。その男(手帳の男)は、赴任先の香港で「リル」という中国人の絶世の美女と出逢った。2人は忽ち、熱烈な恋に落ちた。しかし、その「手帳の男」には妻子が居た。果たして、「手帳の男」と「リル」の危険な恋の行方や、如何に…?

 

【自作解説】私が初めて書いた「サザン小説」である。私が題材に選んだのは、1985(昭和60)年のサザンオールスターズのアルバム『KAMAKURA』に収録されていた、『死体置場でロマンスを』という曲であるが、この曲は、歌詞がストーリー仕立てになっており、とても面白い曲だと、昔から思っていた。実は、「いつか、この曲を元にして、小説を書いてみたい」と、長年思っていたが、この度、遂に書いてしまった…というのが、この作品である。元々の曲が素晴らしく、構成もしっかりしているので、私としては、小説仕立てにするのは、とてもやり易かったのを覚えている。

 

 

②(2022/12/29)【2022 年末特別企画】『メリケン情緒は涙のカラー ~ヨコハマに消えた女~』(原案:桑田佳祐)

【2022 年末特別企画】『メリケン情緒は涙のカラー ~ヨコハマに消えた女~』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『メリケン情緒は涙のカラー』(1984)

【ヒロイン】エリー

【あらすじ】この物語の語り手の「私」は、外交官である。「私」の赴任先である、1930年代のニューヨークで、「私」は「エリー」という、アメリカ人の女性と出逢った。「エリー」は新進気鋭の女優として活躍していたが、「私」と「エリー」は熱烈な恋に落ちた。ところが、「私」に日本への帰国命令が出た。「私」は「エリー」との再会を約束し、一旦、日本へと帰国。その後、「エリー」が横浜にやって来て、「私」と「エリー」は横浜で再会を果たしたのだが…?

 

【自作解説】この物語の題材となった『メリケン情緒は涙のカラー』は、1984(昭和59)年のサザンオールスターズのアルバム『人気者で行こう』に収録されている曲である。『死体置場でロマンスを』と同様に、『メリケン情緒は涙のカラー』も、ストーリー仕立ての歌詞が特徴であるが、まるでサスペンス小説のような歌詞であり、この曲も、「いつかは小説に書いてみたい」と、ずっと思っていた。なお、語り手の「私」が出逢った「エリー」という「謎の女」は、メアリー・ピックフォードという女優に良く似ていると書かれているが、何故、メアリー・ピックフォードなのかといえば、谷崎潤一郎の小説『痴人の愛』のヒロイン、ナオミが、メアリー・ピックフォードに似ている…という所から取っている。ナオミ「魔性の女」だが、この物語のヒロインの「エリー」も、なかなかの「魔性の女」である。

 

 

③(2022/12/30)【2022 年末特別企画】『マチルダBABY ~悪魔の要塞に挑む~』(原案:桑田佳祐)

【2022 年末特別企画】『マチルダBABY ~悪魔の要塞に挑む~』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『マチルダBABY』(1983)

【ヒロイン】マチルダ

【あらすじ】何処にでも居る、平凡な高校生の「僕」の隣の席に、「マチルダ」という美少女の転校生がやって来た。「マチルダ」は誰からも好かれる人気者であり、そんな「マチルダ」に対し、平凡な高校生である「僕」は、気後れしてしまっていた。そんなある日の事、「僕」は不思議な古本屋で、ある「ゲームブック」を見付ける。それは「ゼビウス」というゲームを題材にした本だったのだが…?

 

【自作解説】1983(昭和58)年のサザンオールスターズのアルバム『綺麗』に収録されていた、『マチルダBABY』を題材にしているが、『マチルダBABY』は、当時、大流行していた「ゼビウス」というゲームを元に、桑田佳祐が、まるでRPGのような世界観の歌詞を書いた。という事で、私が書いた『マチルダBABY』の短編小説も、「RPG仕立て」になっている。なお、『死体置場でロマンスを』『メリケン情緒は涙のカラー』『マチルダBABY』の3曲は、元々、歌詞がストーリー仕立てになっており、私はこの3曲を「サザンのストーリー仕立ての楽曲の3大名曲」と思っていた。それらを全て「小説化」する事が出来て、個人的には満足(?)である。

 

 

④(2023/1/29)【サザンの楽曲「勝手に小説化」④】『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』(原案:桑田佳祐)

【サザンの楽曲「勝手に小説化」④】「Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない)」(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』(1982)

【ヒロイン】ユウコ

【あらすじ】語り手の「私」は青山学院大学の学生。「私」は青学で知り合った音楽サークルの仲間達と共に、「ベターデイズ」という学生バンドを結成した。当初、「私」はバンドのボーカルを務めていた。しかし、「私」は自らのボーカルとしての能力に限界を感じていた。そんなある日の事、バンドでギターを担当しているタカシが、ユウコという女の子を連れて来た。ユウコは抜群に歌が上手い女の子であり、「私」はすぐさま、ユウコをバンドのボーカルに据えた。ユウコは忽ち、「ベターデイズ」のスーパーボーカルとして大活躍するようになったが…?

 

【自作解説】1982(昭和57)年にリリースされた、サザンオールスターズの名曲『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』を題材にした短編小説。この曲は、桑田佳祐が自らの青山学院での学生時代を回想した曲であり、「ベターデイズ」とは、桑田が青学時代に所属していた音楽サークルの名称である。この「短編小説」で描かれている「ベターデイズ」は、「サザンに良く似た、ある学生バンド」を描いた物語であり、「サザンっぽいバンド」ではあるが、「本物のサザン」ではない。という事で、私は、この曲の歌詞を題材にして、「ある学生バンドの物語」を書かせて頂いた。ちなみに、この物語のヒロインのユウコは、私が書いたヒロインの中でも、かなり気に入っている部類である。

 

 

⑤(2023/2/1)【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑤】『私はピアノ~ユウコの青春物語』(原案:桑田佳祐)

【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑤】「私はピアノ ~ユウコの青春物語」(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『私はピアノ』(1980)

【ヒロイン】ユウコ

【あらすじ】青山学院大学の学生バンド「ベターデイズ」の前に、突如として現れたスーパーボーカル・ユウコ。実は、そのユウコは、なかなか他人と打ち解ける事が出来ない女の子だった。だが、憧れの山口百恵の影響を受け、「歌」に目覚めたユウコは、徐々にボーカルとしての才能を開花させて行く。そして、「ベターデイズ」のボーカルを務める事となったユウコだが…?

 

【自作解説】この小説の元になったのは、1980(昭和55)年のサザンオールスターズのアルバム『タイニイ・バブルス』に収録され、原由子が初めてリード・ボーカルを取り、後に高田みづえが歌って大ヒットさせた名曲『私はピアノ』である。前作『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』で描いた「ベターデイズ」の物語の「姉妹編」であり、今度は、スーパーボーカルとして現れたユウコの物語を、ユウコの視点から描いた。従って、『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』『私はピアノ』は、ヒロインが共にユウコという同一人物であり、それぞれ異なった視点から、ユウコという人を描いた。先程も書いたが、私はこのユウコというヒロインを、結構、気に入っている。なお、男性の作者が、女性になり切って物語を書くというのは、大昔の『土佐日記』以来の、日本文学の伝統(?)だが、女性になり切って物語を書くというのは、難しくも、なかなか面白い体験ではあった。

 

 

⑥(2023/2/3)【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑥】『夢に消えたジュリア~我が恋は終わりぬ』(原案:桑田佳祐)

【サザンの楽曲「勝手に小説化⑥】『夢に消えたジュリア ~我が恋は終わりぬ』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『夢に消えたジュリア』(2004)

【ヒロイン】ジュリア

【あらすじ】語り手である「私」は、ピアニストを目指していた。「私」は、共にピアニストを目指していた、「ジュリア」という幼馴染の女友達が居た。「私」は、自らのピアノの才能に限界を感じていたが、「ジュリア」は紛れもない天才ピアニスト。その「ジュリア」の父親から、ピアノの習っていた「私」だが、ある時、「私」は「ジュリア」の父親から、とても辛い宣告を受けてしまう…。

 

【自作解説】この小説の題材となった『夢に消えたジュリア』は、まずタイトルからして、とてもカッコ良く、まるでGS(グループサウンズ)黄金時代を彷彿とさせるような曲調も素晴らしい。そして、安土桃山時代の「おたあジュリア」という、伝説のキリシタンの女性を連想させるタイトルでもあるが、私は「おたあジュリア」とは全く関係無い、「音楽家同士の恋愛」の物語として描いた。私が思い描いていたのは、ロベルト・シューマンとクララ・シューマンという、実在の音楽家同士のカップルである。「ジュリア」は、私としては、天才ピアニストのクララ・シューマンをイメージして描き、夢見がちな「文学青年」である「私」は、ロベルト・シューマンをモデルとして描いたつもりである。

 

 

⑦(2023/2/8)【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑦】『栞(しおり)のテーマ』(原案:桑田佳祐)

【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑦】『栞(しおり)のテーマ』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『栞(しおり)のテーマ』(1981)

【ヒロイン】栞(しおり)

【あらすじ】主人公の「僕」は、A高校の野球部で、親友でもある大エース・淳之介とバッテリーを組み、甲子園出場を目指していた。そんな「僕」には「栞(しおり)」という幼馴染の女の子が居たが、「栞(しおり)」は淳之介に夢中であり、「僕」の「栞(しおり)」に対する思いは、完全に一方通行だった。そんな「僕」にも、「澪(みお)」という彼女が出来た。「僕」と「澪(みお)」、淳之介と「栞(しおり)」という2組のカップルが出来上がったのだが…?

 

【自作解説】『栞(しおり)のテーマ』は、1981(昭和56)年のサザンオールスターズのアルバム『ステレオ太陽族』に収録されている。『栞(しおり)のテーマ』は、サザンファンの間でも大人気の名バラードであり、私も昔から大好きな曲である。そして、『栞(しおり)のテーマ』を題材に小説を書いたが、「どんな話にしようかな?」と考えている内に、気が付くと、まるで、あだち充が描く高校野球漫画のような、甘酸っぱい(?)青春物語になった。いかにも、あだち充の漫画に出て来そうな物語だが、この曲の歌詞のヒロインである「栞(しおり)」は、元々、私としては「片想いの相手」としてイメージしており、『栞(しおり)のテーマ』を元に、小説を書いてみたところ、このような物語が出来上がった。

 

 

⑧(2023/2/26)【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑧】『そんなヒロシに騙されて』(原案:桑田佳祐)

【サザンの楽曲「勝手に小説化⑧】『そんなヒロシに騙されて』(原案:桑田佳祐) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『そんなヒロシに騙されて』(1983)

【ヒロイン】ヨーコ

【あらすじ】私(ヨーコ)は、横須賀に住む女の子。子供の頃から「はみだし者」だった私(ヨーコ)は、不良の吹き溜まりのような高校に進み、悪い仲間達と毎晩、遊び歩いていた。そんなある日の事、私(ヨーコ)は地元・横須賀のディスコで「ヒロシ」という不思議な男の子と出逢った。私(ヨーコ)は、「ヒロシ」に惹かれ、夢中になってしまったのだが…?

 

【自作解説】1983(昭和58)年のサザンオールスターズのアルバム『綺麗』に収録され、原由子がリードボーカルを取り、後に高田みづえが歌って大ヒットした『そんなヒロシに騙されて』を題材にした小説。『私はピアノ』を小説にしたのであれば、是非とも『そんなヒロシに騙されて』も小説にしなければ…と思い、この物語を書いた。そして、この小説は、『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』『私はピアノ』で描いた、「ベターデイズ」の物語の「姉妹編」でもある。何処でどう繋がっているのかは、『そんなヒロシに騙されて』の小説をお読み頂ければわかるようになっているが、私は、またしても、この物語のヒロインのヨーコになり切って、女性としての視点で描いた。ヨーコも、あのスーパーボーカルのユウコ同様、私が気に入っているヒロインである。なお、「ヨーコ」という名前は、勿論、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』から取った。

 

 

⑨(2023/4/27)【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑨】『真夜中のダンディー』(原案:桑田佳祐)【4/27誕生日企画】

【サザンの楽曲「勝手に小説化」⑨】『真夜中のダンディー』(原案:桑田佳祐)【4/27誕生日企画】 | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~ (ameblo.jp)

 

 

【原曲】『真夜中のダンディー』(1993)

【ヒロイン】静

【あらすじ】「私」は、波乱万丈の生涯を送って来た。父親と対立し、実家を出た「私」は、学生時代、下宿屋で「K」という男と知り合った。「私」と「K」は、2人とも、下宿屋の女主人の娘である「お嬢さん」=「静」という1人の女性を、好きになってしまった。「私」は「静」を手に入れるため、「K」に「ある言葉」を投げかけるのだが…?

 

【自作解説】1993(平成5)年に桑田佳祐のソロ・シングルとしてリリースされ、翌1994(平成6)年にリリースされた桑田佳祐のソロ・アルバム『孤独の太陽』に収録された『真夜中のダンディー』を題材にした小説である。『真夜中のダンディー』は、「ある男の一代記」のような歌詞であると、前々から思っていたが、私は、この歌詞からイメージを膨らませ、そして、夏目漱石の『こころ』という小説も題材としながら、この物語を書いた。ある男が、自分の人生を振り返るという形になっているが、この男がどんな運命を辿ったのかは、読んでからのお楽しみ(?)である。

 

 

⑩(2023/5/14)【サザンの小説「勝手に小説化」⑩】『彩 ~Aja~或るシンデレラ・ストーリー』(原案:桑田佳祐)

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【原曲】『彩 ~Aja~』(2004)

【ヒロイン】彩(あや)

【あらすじ】某ファッション雑誌で、カメラマンのアルバイトをしている「私」は、一人前の写真家を目指し、奮闘していたが、そんなある日の事、私は「彩(あや)」という女の子と出逢った。「彩(あや)」は東京大学に通う、インテリの女学生だったが、「私」の憧れの女優、オードリー・ヘップバーンに良く似た美女だった。「私」は「彩(あや)」を口説き落とし、「彩(あや)」を雑誌のモデルとしてスカウトした。やがて「彩(あや)」は忽ち、人気モデルとなったのだが…?

 

【自作解説】サザンの楽曲の歌詞を題材にした「短編小説」の10本目である。この物語の題材となった『彩 ~Aja~』は、サザンにしては珍しく、「春」をテーマにした曲だが、私は『彩 ~Aja~』というタイトルに惹かれ、この物語のヒロイン「彩(あや)」を創造したが、「彩(あや)」は私も大好きなオードリー・ヘップバーンに良く似た美女、として描いた。これは完全に私の好み(?)なのだが、この「彩(あや)」は、書いている私としてもビックリしてしまったような(?)、結構ぶっ飛んだ行動をしてしまう人である。『メリケン情緒は涙のカラー』のヒロイン「エリー」もそうだったが、書いている内に、登場人物が、当初、作者が構想していた事を超えて、思いがけない行動をするという事も有るものだと、私は思ってしまった。これは、自分で小説を書いてみたからこそ、わかる事であった。

 

 

…という事であるが、

これら10本の「短編小説」は、全て別個の物語なので、もしお読み頂けるのであれば、何処から読んで頂いても構わないが、上記でご紹介させて頂いた通り、中には「姉妹編」も有るので、宜しければ、それぞれをお読み頂ければ幸いである。

また、日頃から読んで頂いているという方には、この場を借りて、改めて、厚く御礼を申し上げたい。

そして、これらの原曲のサザンオールスターズ桑田佳祐の楽曲は、どれも素晴らしい曲ばかりなので、是非とも、原曲もお聴き頂きたい。

その時に、私が書いた「短編小説」も思い出して頂けるのであれば、これほど嬉しい事は無い。

また、「第1短編集」と銘打ったからには、今後も「新作」を書き、新たな「短編集」が出来るようにして行きたいと思っている次第である。