本日(2023/2/26)は、サザンオールスターズの桑田佳祐氏の、67歳の誕生日である。
私が敬愛する、桑田佳祐氏の誕生日を、心よりお祝い申し上げる次第である。
という事で、今回は、桑田氏の67歳の誕生日を記念し、このブログで書かせて頂いている、
「原案:桑田佳祐」の「サザンの楽曲・勝手に小説化」シリーズの「第8弾」を、勝手ながら、書かせて頂く事としたい。
なお、これまで、私がこのブログで書いて来た、「サザンの楽曲・勝手に小説化シリーズ」は、下記の「7作」である。
①『死体置場でロマンスを』(1985)
②『メリケン情緒は涙のカラー』(1984)
③『マチルダBABY』(1983)
④『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない)』(1982)
⑤『私はピアノ』(1980)
⑥『夢に消えたジュリア』(2004)
⑦『栞(しおり)のテーマ』(1981)
という事で、今回、私が「サザンの楽曲・勝手に小説化シリーズ」の題材として選ばせて頂いたのは、
1983(昭和58)年のサザンオールスターズのアルバム『綺麗』に収録され、
原由子がリードボーカルを取った楽曲『そんなヒロシに騙されて』という曲である。
<1983(昭和58)年のサザンのアルバム『綺麗』に収録され、原由子がリードボーカル⇒高田みづえが歌い、大ヒットした『そんなヒロシに騙されて』>
『そんなヒロシに騙されて』は、とても有名な曲である。
元々は、1983(昭和58)年、サザンオールスターズの通算6枚目のアルバム『綺麗』に収録されており、
桑田佳祐が作詞・作曲し、原由子が歌っている曲であるが、
『そんなヒロシに騙されて』は、未だにサザンのライブでもよく歌われる、超人気の曲である。
『私はピアノ』と並び、『そんなヒロシに騙されて』は、原由子の「代表曲」であると言って良い。
そして、『そんなヒロシに騙されて』といえば、恐らく、高田みづえが歌った曲として、印象に残っている方も多いのではないだろうか。
『私はピアノ』と同様、『そんなヒロシに騙されて』も、高田みづえに提供され、大ヒットしたが、
つまり『私はピアノ』『そんなヒロシに騙されて』は、サザンの原由子の「代表曲」であり、高田みづえの「代表曲」でもある。
そして、私は既に、このブログで『私はピアノ』を元にした「小説」を書いている。
従って、『そんなヒロシに騙されて』も、「小説」として書いてみたいと思った次第である。
<「サザンの楽曲・勝手に小説化」シリーズの「姉妹編」として描いた『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』&『私はピアノ』~サザンをモデルとした「学生バンド」を描いた物語だが…?>
という事で、今回は『そんなヒロシに騙されて』の歌詞を元に、「小説」を書いてみようと思うのだが、
私が、これまで書いて来た「サザン小説」の内、『Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない』『私はピアノ』は、サザンをモデルにした、ある「学生バンド」を主人公とした物語であり、言わば「姉妹編」である。
前者が、このバンドのリーダーの男が主人公であり、後者が、このバンドのボーカル「ユウコ」を主人公とした物語であるが、
『そんなヒロシに騙されて』も、この「学生バンド」と関連した物語として描かせて頂く。
それでは、前置きはこれぐらいにして、「サザンの楽曲・勝手に小説化シリーズ」の第8弾、『そんなヒロシに騙されて』を、ご覧頂こう。
<序章・『あるライブハウスにて』>
「やっぱり、あいつだ…」
私の目は、「あいつ」に釘付けになっていた。
ある年の暮れ、私は都内某所の、有名なライブハウスに来ていた。
そして私は、そのライブハウスのステージに立つ、あるバンドのライブを見に来ていた。
そのバンドは、とてもカッコイイ女の子がボーカルとして歌っており、他のバンドのメンバー達は男の子だったが、
私が、そのバンドを見に来たのは、「あいつ」を見てみたかったからだ。
その「あいつ」というのは、今、ライブハウスのステージに立っているバンドで、ドラムを叩いている「ヒロシ」という男の子である。
去年の夏、「ヒロシ」は突然、私の目の前から居なくなった。
そして今、その「ヒロシ」は、そのバンドで、ドラムを叩いていた。
私は、何とも言えない複雑な気持ちで、「ヒロシ」の事を見ていた…。
<第1章・『横須賀の劣等生』>
私は、横須賀で生まれ育ち、今も横須賀に住んでいるが、
子供の頃から、私は何か嫌な事が有ったりすると、独りで海を見に行っていた。
広く雄大な海を見ていると、その時だけは、嫌な事は全て忘れられたが、
私は、どういうわけだが、周りと上手くやって行くのが苦手な子供だった。
周りから浮いてしまいがちだった私は、「現実逃避」をするために、よく海を見に来ていた。
「ヨーコ、ちゃんと勉強しなさい」
私は、親からいつも、そんな「お小言」を頂戴していたけど、勉強もあまり好きではなかった私は、中学生の頃になると、すっかり「劣等生」になってしまった。
そんなわけで、私は高校は地元の横須賀の女子高に入ったが、ハッキリ言って、その女子高はあまりレベルは高くなかった。
もっとハッキリ言えば、その女子高は、「不良の溜まり場」のような所で、地元の人達からは、
「吹き溜まり」
という悪口を言われていた。
でも、勉強が苦手だった私は、そんな高校にしか入る事が出来なかった。
<第2章・『不良少女とよばれて』>
こうして「吹き溜まり」の女子高に入った私は、あっという間に、その学校の雰囲気に染まってしまった。
こう言っては何だか、その女子高は本当に荒れた雰囲気で、毎晩、夜遊びを繰り返すような子達ばかりだったが、
私も、物の見事に、その子達と「同類」になってしまった。
私は、立派な「不良少女」になってしまったが、周りの「悪い仲間」達と一緒に、毎晩、遊び歩いていた私は、ますます自堕落な生活を続けていた。
でも、だからと言って、そんな毎日が楽しかったのかと言われれば、そんな事はなく、
本当に、ただ毎日ダラダラと、何の目的も無く、私は毎日を「不良仲間」と共に過ごしていた。
今思えば、本当に暗い青春時代だったと思う。
<第3章・『ヒロシとの出逢い』>
こうして、毎晩、遅くまで夜の街をほっつき歩いて、遊び回っていた私だったが、
その頃の横須賀の街には、私達みたいな、殆んど社会からドロップアウトしかかっているような、「不良」の子達が沢山居た。
そして、そんな子達は、夜の街の「盛り場」で遊びまくっていたが、
私達は、昔でいうところの「ディスコ」に集まっては、みんな踊りまくり、騒ぎまくっていた。
夜の街には、時々、何処かの学校の先生が「見回り」に来ていて、逃げ遅れた子は「補導」されていたりしたけど、私は、そんなドジは一度も踏んだ事は無かった。
私は、昔から「逃げ足」だけは早かったのだ(何の自慢にもならないけど…)。
そして、私が「ヒロシ」と出逢ったのは、その頃の事だった。
ある時、「ディスコ」で踊り疲れた私は、ソファに座り、少し休んでいたが、
ふと近くを見ると、私と同年代ぐらいの男の子も、ソファに座り、店内の喧騒を眺めていた。
私は、その男の子の事が気になり、その男の子に話しかけてみた。
「ねえ、アンタ、見掛けない顔だね」
私が声を掛けると、その子はちょっとビックリした顔をしていたが、すぐに、人懐っこそうな笑顔を見せた。
「こういう所に来たのは、初めてだから」
その子は、そう答えたが、私から見ると、確かにその子は「不良」っぽくはなく、何処か良い所の「お坊ちゃん」風にも見えた。
「ふーん、そうなんだね。私は、ここにはよく来るのよ」
「そうなんだね…」
私達は、そんな会話を交わした。
その子は、騒がしい店内でも、ちょっと異質な感じがするというか、物静かな感じがした。
私は、普段、接している男の子達とは、ちょっと違う雰囲気を持っていた、その子の雰囲気に惹かれていた。
「私、ヨーコっていうの。アンタ、名前は?」
私が、自己紹介すると、
「僕は、ヒロシっていうんだ」
と、その子は答えてくれた。
「そう。ヒロシ君っていうんだね。ねえ、一緒に踊ろうよ!!」
私は、半ば強引に、「ヒロシ」を誘って、「ヒロシ」の手を取って、皆が踊っている、店の中央へと進み出て行った。
「え!?ちょっと待ってよ…」
「ヒロシ」は、何かゴニョゴニョと言っていたが、私はそんな事には構わず、「ヒロシ」の手を取り、彼をダンスの場に連れて行った。
そこで、私は「ヒロシ」に度肝を抜かれてしまったのである。
<第4章・『踊りが上手なヒロシ』>
最初は、正直言って、私も「ヒロシ」の事を、
「こういう場には、あんまり慣れていない、ウブな子なのかな?」
と、思っていた。
しかし、「ヒロシ」は、店内にかかる、大音量の音楽に合わせ、とても鮮やかな、キレッキレのエイト・ビートのダンスを披露してみせたのである。
私は、本当にビックリしてしまった。
「ヒロシ君、すっごいダンスが上手いじゃん!!」
私は、本当に感心していたが、「ヒロシ」の、あまりのダンスの上手さに、いつしか周りには人だかりが出来ており、歓声が上がっていた。
「本当に、人は見掛けによらないな…」
私は、一見、真面目な「お坊ちゃん」風(?)に見えた「ヒロシ」が、こんなにリズム感が抜群で、ダンスが上手いなんて、全く思っていなかったので、本当に驚いてしまった。
しかし、「ヒロシ」は、事もなげに、涼しい顔をして、ダンスを踊っていた。
やがて、音楽が終わると、周りからは大拍手が起こった。
「ヒロシ」は、私の方を見て、ニコっと笑っていた。
その笑顔を見て、私はコロっと、まいってしまった。
「ヒロシ君、カッコいいじゃん…」
私は思わず呟いていたが、私は「ヒロシ」のギャップに、すっかり心を惹かれてしまったのであった。
こうして、私は「ヒロシ」と衝撃的な「出逢い」を果たした。
<第5章・『忘れられない一言』>
その出来事をキッカケに、私と「ヒロシ」は親しくなった。
私も、それまでは、男の子達と「それなり」に遊んで来たけど、
「ヒロシ」は、他の男の子達とは、全く違っていた。
何が一番違うのかといえば、さっきも書いたが、「ヒロシ」はとにかく「ギャップ」が凄い子だった。
一見すると、「ヒロシ」は本当に好青年のお坊ちゃんという感じなのだが、彼は突然、
「ヨーコ、今度バイクの後ろに乗せてやるよ」
などと言って来るのである。
「ヒロシ君、バイク持ってるの!?」
「ああ、持ってるよ」
「ヒロシ」は平然として答えていたが、彼が持っているというバイクの後ろに乗せてもらい、「ヒロシ」と私は、バイクの2人乗りで「デート」などをするようになった。
「本当に、不思議な人…」
私は、「ヒロシ」という、何とも掴みどころが無い、不思議な存在に、ますます惹かれて行った。
ある時、「ヒロシ」は、私を乗せて、バイクの2人乗りで、横浜の方まで足を延ばし、私達は、2人で横浜の夜景を見ていた。
私と「ヒロシ」は、一緒に横浜の夜景を見ていたが、その時、「ヒロシ」は本当に不意打ちで、私の耳元で、こんな事を囁いたのである。
「お前が好きだ…」
私の胸は、早鐘を打ったようにドキドキしていた。
今思えば、それは本当に絶妙のタイミングというしかなかったが、私も思わず、
「うん、私も…」
と、答えてしまっていた。
こうして、私達は付き合う事になったが、私はますます、「ヒロシ」に夢中になって行った。
それにしても、「ヒロシ」が私にくれた一言は、私が今まで生きてきた中で、一番、嬉しい一言だった。
<第6章・『ジュークボックス』>
こうして、私と「ヒロシ」は恋人同士になったが、
「ヒロシ」は、歳の割には大人びていて、私達みたいな「ガキんちょ」が知らないような、大人な雰囲気のお店なんかも、よく知っていた。
「ヒロシ」は、昔ながらのジュークボックスが置いてあるようなお店に、私を連れて行ってくれたりしたが、
そこで「ヒロシ」は、私が知らないような、昔の音楽を、沢山教えてくれた。
「僕は、音楽が本当に好きなんだよ」
「ヒロシ」は、音楽の話をする時が、一番、表情が輝いていた。
私も、音楽の話をしている時の「ヒロシ」を見るのが、一番好きだった。
しかし、「ヒロシ」は、自分の事を、あまり多くは語りたがらなかった。
だから、実は私は、「ヒロシ」については、あまり詳しく知っているとは言えなかった。
「ねえ、ヒロシ君って、何処の学校に行ってるの?」
ある時、私は「ヒロシ」にそんな事を聞いてみたが、「ヒロシ」は、
「横須賀の学校だよ」
と答えたきり、後は何も教えてくれなかった。
「ふーん…」
私は、「ヒロシ」はあまり自分の事を聞かれるのは好きじゃないのかなと思い、それ以上は何も聞かなかった。
私も、人からあれこれ聞かれるのは好きじゃなかったし、それはお互い様だと思っていた。
<第7章・『ヒロシが消えた夏』>
そんな風に、「ヒロシ」は謎が多い男だったが、私と「ヒロシ」は、ますます親密になって行った。
私と「ヒロシ」は、毎日のように逢い、デートをしていたが、
「ヒロシ」という人は、本当にいつも絶妙のタイミングで、私の心を揺さぶって来た。
「キスしてくれないかな…」
私がそんな風に思っていると、「ヒロシ」は私の心の中が見えるように、私にキスをする。
「この人は、私の心が見えるんじゃないかしら?」
私は、いつもドキドキしてしまったが、「ヒロシ」と私は、お似合いのカップルだと、私は思っていた。
しかし、本当にある日突然、「ヒロシ」は私の目の前から、姿を消してしまったのである。
「君は本当に素敵だよ…」
「ヒロシ」は、サラっと、私に対して「歯の浮くような」事を言っていたが、
遊び慣れていた(?)私も、
「またまた、そんな事を言って…」
と、苦笑いしながらも、心の何処かで、
「私達の愛は、永遠だもの…」
と、思ってしまっていた。
それぐらい、私は「ヒロシ」に夢中だった。
しかし、その年の夏、そんな楽しい日々は、突然、終わりを迎えてしまった。
私は、「ヒロシ」と全く連絡が取れなくなってしまったのである。
「ヒロシ」の携帯電話にかけても、全く繋がらなくなり、そして遂には、
「この電話番号は、現在使われておりません…」
という機械の音声になってしまった。
私は、呆然としてしまった。
「何で?どうしてなの…?」
私は、幸せの絶頂から、一気に絶望のどん底に叩き落とされてしまった。
私はそれから何ヶ月も、枕を濡らし、泣いて過ごしていた。
気が付くと、私は夏の横須賀の渚に独り佇み、涙を流していた。
私は、「ヒロシ」の事が頭から離れず、
「何で、私の前から、ヒロシ君は居なくなってしまったの…?」
という事ばかりを思っていた。
だが、そんなある時、思わぬ所から、私の元に凄い情報が舞い込んで来た。
<第8章・『ヨコハマの夜の女』>
「ヒロシ」が、私の前から忽然と姿を消した後、私は何とか、通っていた女子高を卒業する事が出来たが、
高校を出た後、私は横浜のキャバクラで、アルバイトをするようになった。
ロクに勉強もして来なかった私は、進学も就職もせず、「夜の街」で働くようになったのであった。
そして、横浜のキャバクラで働くようになって暫く経った頃、私はそのキャバクラで働いている、先輩の女性と、とても仲良くなった。
私は、その先輩と色々な事を話すようになっていたが、ある時、その先輩が私に、こんな事を言った。
「ヨーコちゃん、音楽には興味有る?」
音楽という言葉を聞くと、私は「ヒロシ」の事を思い出してしまい、胸が痛んだが、そんな事はおくびにも出さず、私は、
「音楽ですか?はい、結構好きですよ」
と、答えた。
「そう。実は今、私の友達が、バンドでボーカルをやってて、今度、ライブに出るんだって。それで、もし興味が有ったら、一緒に見に行かない?」
先輩は、私にそう言うと、そのバンドの写真が写っているチラシを、私にくれた。
「そのバンド、『ベターデイズ』っていう名前で、学生バンドなんだけど、そのバンドのボーカルが、ユウコって言って、私の友達なんだ!その子、すっごく歌が上手くてね…」
先輩は、私に熱心に、そのバンドについて説明してくれたが、私は、もはや先輩の言葉は耳に入っていなかった。
私は、そのバンドの写真に写っている、ドラムを叩いている人の姿に、釘付けになっていた。
そう、そのドラマーは、私の前から消えた男…あの「ヒロシ」であった。
「先輩、このドラムの人って、知ってますか!?」
私は、先輩に思わず聞いてしまったが、先輩は、
「ドラムの人?よく知らないんだけど、ユウコは確か、ドラムはヒロシ君っていう人だって言ってたかな…」
私は、あまりの偶然に、本当に驚いてしまった。
あの「ヒロシ」が、バンドでドラムを叩いていたとは…。
「先輩、一緒に行きましょう!!」
こうして、私はその先輩と一緒に、「ヒロシ」がドラムを務めるバンド…「ベターデイズ」のライブを見に行く事になった。
<終章・『そんなヒロシに騙されて』>
そして、私はその年の暮れ、「ベターデイズ」というバンドのライブを見に、ライブハウスへと足を運んだ。
ライブハウスは超満員だったが、どうやら、その「ベターデイズ」とやらは、青山学院大学の学生バンドらしい。
という事は、「ヒロシ」も青山学院の学生という事になるが、私はこの時、初めて、
「ヒロシ君って、本当にお坊ちゃんだったんだね…」
という事が、ハッキリとわかった。
「ヒロシ」が、私の前から居なくなってしまったのは、多分、大学受験に本腰を入れるため、遊んでいられなくなってしまったからではないかと、私は自分なりに解釈していた。
「だからと言って、一言、言ってくれれば良かったのに…」
私は、「ヒロシ」の事を恨めしく思っていたが、そのバンドでドラムを叩いている「ヒロシ」は、本当に楽しそうな様子で、生き生きと輝いていた。
「ヒロシ君、本当に音楽が好きなんだね…」
私は、彼の姿を見ていると、何だか本当に泣けて来た。
「もし、楽屋に訪ねて行ったら、ヒロシ君、何て言うかな…?」
私はそう思ったが、「ヒロシ」に会うかどうか、私は決めかねていた。
でも、もし「ヒロシ」に会ったとして、私は何と言えば良いのだろうか?
「ヒロシ君、私を騙して、酷いじゃないの!?」
私は、そう言ってやろうとも思っていたが、どうすれば良いかわからず、私はバンドのステージを見ていた…。
『そんなヒロシに騙されて』
作詞・作曲:桑田佳祐
唄:サザンオールスターズ(リードボーカル:原由子)
おまえが好きだと 耳元で言った
そんなヒロシに騙され
渚にたたずむ
踊りが上手で ウブなふりをした
そんなヒロシが得意な
エイト・ビートのダンス
泣いたりしたら いけないかもね
ディスコティークは 夜通し熱い
だから一言 下さい
恋の行方はメランコリー
だからお前はステキさ
愛が消えてく 横須賀に
小粋なリードで 私を誘った
あんな男が今さら
許せるでしょうか
二人の仲は永遠だもの
ジュークボックス鳴り続けてる
だから彼氏に伝えて
口づけだけを待っている
胸の鼓動が激しい
サイケな夏を 横須賀で