保護者との良い関係性つくり 北口コラムvol.27 | フープドリームズ【子どもの心技体を育てる地域コミュニティを民の力で運営しています】

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理念
1.未来を築く子どもたちの心技体の成長をサポートする
2.家族や地域社会の和を大切にし、永く楽しめる地域コミュニティを育成する

こんにちは。今日は久しぶりに、
総監督北口良平氏のコラムをお届けします。


テーマは保護者との良い関係性づくりです。
保護者と良い関係性を作るために大切なポイントを
わかりやすく、ポイント絞って
お伝えいただきました。


さて、本文に入る前に今までの北口コーチの
コラムをまとめておきます。


一度読まれた内容でも
必要な時に読み返すと
新しい発見があるものです。


気になるテーマがあれば、
一度読み直してみてはいかがでしょうか。



(今までのコラムのまとめ)

総監督北口コーチのコラムまとめ

vol.1 「ジュニアオールスター大阪選抜優勝」

vol.2 「バスケットを教えているのは、誰のため?」

vol.3 ~プレーヤーがぐんぐん伸びるコツは、「わかった」「できた」の次にある~

vol.4 ~バスケの楽しさを教えてくれる「ファーストコーチ」を目指そう~

vol.5 ~ほめ方と叱り方のコツ~

vol.6 心技体コーチングの実践例の紹介

vol.7 ~ほめ方と叱り方のコツ【実践編】~

vol.8 ~練習のはじめとおわりの、心(脳)と体のリラックス~

vol.9~「鬼ごっこ集中状態」練習メニューを作れるかが選手が上達するカギである~

vol.10特集「沖縄コザ中訪問記1」 一流コーチには、一流である理由があった

vol.11特集2 2014FIBAコーチクリニックに参加、試合観戦で感じた世界基準

vol.12特集3 ~我がチームのほとんどの選手たちが所属する中学校が地区大会準優勝~

vol.13特集4「沖縄コザ中訪問記2」ハーフコートオフェンスの練習は、頭の体操だ

vol.14 ~リーダーシップの育成は、「わかった、できた、伝える」から始まる~

vol.15特集4~2014年全中出場 大阪長瀬中訪問記~

【質問に答えました1】左手は添えるだけダブドリを直したい!

vol.16~チームワーク・コンビネーション・コミュニケーションを育てる~

vol.17~ミニバスチームから発信する、地域活性化モデル~

vol.18~ミニバスチーム作り 最初の一歩~

【新年のご挨拶】~能代工業全国33回制覇の加藤廣志先生~

vol.19~ミニバスチームつくり チームコンセプトは成功イメージ~

vol.20~ミニバスチームつくり 保護者の方々が安心できる安全対策について~

vol.21~私たちは、地域のバスケットクラブのモデルケースを発信する~

vol.22~循環型地域クラブチームつくり 「成功イメージへの挑戦」~

vol.23「選手が伸びる 教え方のコツ」~声かけマジック~基本編!!

vol.24「選手が伸びる 教え方のコツ」~コミュニケーションスキルを活用する~

vol.25「選手が伸びる 教え方のコツ」~「聴くコツ」と「質問のコツ」~


vol.26バスケットプレーヤーの保護者の方に知ってほしいこと  心技体
 その1お子さんはバスケを楽しんでますか?
 その2知っておくべき目と睡眠の常識
 その3子供がグングン伸びる親の接し方
 その4運動をする子どもの食事
 その5小学生に筋トレさせてない?



さてそれでは、
↓↓本文です



あるコーチからこんな質問がありました。
「選手への指導は、問題なくうまくいっているのですが、保護者の方々の期待が、いろいろと多すぎて、関係がうまくいかないのですが、どうすれば良いでしょうか」


また、ある保護者からこんな質問がありました。
「あのコーチの指導は、厳しすぎて、子どもたちはビビリながら練習をしているのですが、どうにかならないでしょうか」


上の二つの質問が同じチームの
コーチと保護者からだとしたら、どうですか?


あり得ることですよね。 


コーチと保護者の方々との関係において
大切なことは大きく分けて2つだと考えています。


一つ目は、
「コーチや指導者の想いを保護者の方々にしっかりと伝えること」
 
二つ目は、
「保護者の方々のご意見やご質問を聞く機会をたくさん作ること」


です。



例えば一つ目の
「コーチや指導者の想いを伝えること」

を取り上げてみましょう。


私たちのチームでは、入部のための体験会で
以下のような私たちの考え方や説明しています。
最初のうちに、保護者の方々にチームの
指導方針などをしっかり伝えておくことが大切です。


そこがはっきりしていないと、
後でこんなはずではなかったと
いうことになりかねませんね。


↓体験会で使う資料です
入部サッシの内容


たくさんの資料や理念を伝えるのが難しい場合は、
以下のようにわかりやすく「想い」を
伝えることから始めてはいかがでしょうか。


例えば、

私たち(コーチ)は

○子どもたちの成長をサポートすることが好きであること

○子どもたちがスポーツ(バスケットボール)を
楽しんでいる姿を見るのが好きで、
上手くなっていく姿や、シュートが決まって
喜んでいる姿、試合に勝って喜んでいる姿
を見るのが好きであること


○子どもたちが友達と仲良く遊んで
いることを微笑ましく思うこと。
そして、仲間と協力してチームワークを
高めようとしていることをサポートしたいこと


という内容です。



また、コーチの想いを伝えるうえで大切なポイントは
「コーチが子どもたちに対して、
できないことをあらかじめ保護者に伝えること」
も大切です。


例えば、ミニバスの時間帯の枠を超えた
子どもたちの友達関係のもめごとなど、
対応できないこともありますね。


そういった対応できないことや、
コーチ達の理念に合わない期待を
されてもできないことは、
あらかじめ伝えておくことが大切ですね。


また、新たに出てきた課題に対しては、
コーチ一人で判断せず、必ずコーチ会議で相談して
答えるようにすることも大切ですね。


二つ目は
「保護者の方々のご意見やご質問を聞く機会をたくさん作ること」

でした。


私たちのミニバスチームで、
保護者の方々のご意見を聞きやすくするために
気を付けていることを挙げておきます。


○チーム用携帯で、気軽にメールを送れるようにしています。
コーチからも練習で気になったことがあればメールで連絡します。


○保護者の当番(学期に1回程度)の際には、コーチができるだけ保護者の方とお話ができるようにしています。
できるだけ、家の様子や他の習い事の話なども聞かせてもらっています。

○保護者会の開催(毎年メンタル講習会を実施)
保護者会では、終了後に無記名でアンケートを提出できるようになっています。
保護者会に参加される方は、お母さんが多いので、お父さんのための「おやじの会」も開催しています。
保護者会では、活動報告や指導方針もお話ししますが、毎回下記の題名のような保護者向けのメンタル講習会も同時に行います。
「子どもが元気になる 家庭での言葉かけのコツ」

○ファミリー祭りの開催(家族でバスケットを楽しめるイベントを開催)
親子で対決するゲームや、景品をもらえるフリースロー大会など

○練習試合の後には、子どもたちの感想文とともに保護者のコメントも書いていただいています。


○学校の先生との交流試合(学校の先生にもメンタル講習会を実施)



保護者と良い関係性を築いていくことは
チーム運営をスムーズにするために大切な部分です。


皆さんのチームでも
保護者の方々とのコミュニケーションについて
足りていないことはないか、
なんでもかんでも叶えようとしすぎていないか、

もう一度見つめなおしてみても
良いかもしれませんね。