北口氏のコラムvol.18~ミニバスチームつくり 最初の一歩~ | フープドリームズ【子どもの心技体を育てる地域コミュニティを民の力で運営しています】

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理念
1.未来を築く子どもたちの心技体の成長をサポートする
2.家族や地域社会の和を大切にし、永く楽しめる地域コミュニティを育成する

こんにちは。
フープドリームズの高比良です。


今日は第一、第三土曜日恒例の、
北口コーチのコラムです。
(今回から土曜日→金曜日の夜に時間を早めます)


我々もコーチの活動で色んな方にお会いするのですが、
こういった声をよく聞きます。
「ミニバスチームってどうやって作るの?」
「やってはみたいけれど、難しそうなんです」


そんなお声に北口コーチがお答えするシリーズが
今週から始まります。
「ミニバスチームつくり」

北口ミニバスチーム作り
(先日のドリームカップ前の番号発表)

総監督北口コーチのコラムまとめ

vol.1 「ジュニアオールスター大阪選抜優勝」

vol.2 「バスケットを教えているのは、誰のため?」

vol.3 ~プレーヤーがぐんぐん伸びるコツは、「わかった」「できた」の次にある~

vol.4 ~バスケの楽しさを教えてくれる「ファーストコーチ」を目指そう~

vol.5 ~ほめ方と叱り方のコツ~

vol.6 心技体コーチングの実践例の紹介

vol.7 ~ほめ方と叱り方のコツ【実践編】~

vol.8 ~練習のはじめとおわりの、心(脳)と体のリラックス~

vol.9~「鬼ごっこ集中状態」練習メニューを作れるかが選手が上達するカギである~

vol.10特集「沖縄コザ中訪問記1」 一流コーチには、一流である理由があった

vol.11特集2 2014FIBAコーチクリニックに参加、試合観戦で感じた世界基準

vol.12特集3 ~我がチームのほとんどの選手たちが所属する中学校が地区大会準優勝~

vol.13特集4「沖縄コザ中訪問記2」ハーフコートオフェンスの練習は、頭の体操だ

vol.14 ~リーダーシップの育成は、「わかった、できた、伝える」から始まる~

vol.15特集4~2014年全中出場 大阪長瀬中訪問記~

【質問に答えました1】左手は添えるだけダブドリを直したい!

vol.16~チームワーク・コンビネーション・コミュニケーションを育てる~

vol.17~ミニバスチームから発信する、地域活性化モデル~




まずは、
「ミニバスチームを作ろう」
「もっと良いチームにしたい」

と思っている方のお悩みに
お答えしていきましょう。


ミニバスチームを作ってみたいと思うけど、
こんな私でもできるのかな?

例えば、
○指導したことがない
○学校関係者とつながりがない
○活動する場所も知らない
 (貸してもらえるかわからない)
○子どもがいない(募集方法がわからない)
○けがをした時に相談できるドクターや
 トレーナーなどを知らない

みんな最初は、何も知らないところから始めるのです。
揃っていないといけないのは、2つです。

●バスケットの楽しさを子どもたちに伝えたいという情熱
●子どもたちを伸ばすために前向きに活動する好奇心



さらに、子どもたちを指導するには、
保護者や学校の先生への信頼が必要です。
そのための資格を取得する必要はあるでしょう。
そんなに難しい資格ではないので、
自分の勉強のつもりで頑張って取得しましょう!!
※バスケットをしたことがない方には、
多少の経験を積むまで難しいと思うので、
その場合は
スキップして、最初の一歩に行きましょう!


最低限必要なこと(ミニマムスタンダード)
○指導者資格を取得する
 E級→D級まで取ろう。
※E/D級=日本バスケットボール協会公認資格
問い合わせ先は、都道府県バスケットボール協会


次に
資格を持っているけど、チームを作るのには、
どうすれば良いのかわからない?
という場合はどうでしょう。


ミニバスチームを作ってみたいと思ったら、まず行動です。


最初の一歩!!

○市町村のミニバス大会を見学する
○市町村のミニバス連盟に問い合わせてみる
○自分のイメージと合うような、お手本となるチームを見つける
○練習見学に行ってみる
○アシスタントとして、数回体験させてもらう


一人で行動できることは、ここまでの5つです。



次のステップ
○協力してくれる友達を二人以上見つける。
※子育て経験のあるお父さんお母さんや学校の先生で、
アドバイスがもらえるような人と繋がりを持てると言うことなし。

市町村のミニバス連盟には、たいてい保護者や
学校の先生がかかわっていることが多いので
ミニバス連盟の窓口から紹介してもらうのも良いでしょう。



私たちのチームの最初の一歩はこうでした。
同じ地域に住む高校のバスケ部の同級生に誘われて、
小学校のPTAの会合「おやじの会」
(小学生の保護者(お父さん)の集まり)
に出席したのがきっかけでした。


子どもの居場所つくりということで、
学期に1回、土曜日の午前中に保護者の方で
何か出来ることを協力してもらえないかという内容でした。
パソコン教室や囲碁将棋教室、スポーツ遊び
のようなことでも良いということでした。


私と同級生はバスケット部で一緒だったので、
バスケの教室ならやってみようかという思いで
手をあげたのが始まりです。


もう一人の同級生にも声をかけて
協力してもらえることになったので、
自分以外に協力してもらえる友達二人を確保できました。


8年前の事です。
年に3回のバスケット教室からの始まりでした。


「人生に起こる出来事は、必然で、
必要で、ベストなことが起こっている」


「人生で起こることは、あなたの行動や
経験や考え方が引き寄せていることである」

みたいな、自己啓発本によくあるような
タイミングだったのかもしれません。


ちょうど、私が単身赴任生活を終えた時期で、
家族と過ごす時間の楽しさやバスケットを教える
楽しさから遠ざかっていた時期に終止符を打つことになりました。


ここから何かが始まるかもしれない。
強いチームを作るぞ!!ではなく、
子どもたちのニーズに合わせて、
無理をせず自然体で頑張ってみようと
思えたのも良かったかもしれません。


年に3回のバスケット教室は、
10数名の子どもたちと一緒に、パス、ドリブル、シュートの
基本練習と試合だけの、楽しいバスケット教室を行いました。


子どもたちは、バスケットを楽しく感じてくれていましたし、
何より私たち同級生が楽しくて仕方ありませんでした。 
毎回、高校の仲良し同級生と同窓会をしているようなものです。


その後、

次の年から、校長先生にお願いして、
月に2回、土曜日の午前中のバスケットスクール
として活動を始めることにしました。


まず、行ったことは、
○市町村のミニバス大会を見学する
○市町村のミニバス連盟に問い合わせてみる
○自分のイメージと合うような、お手本となるチームを見つける
○練習見学に行ってみる



回りの小学校のチームは、
どのような活動をしているのだろうか?
全くわからなかったからです。
初めて見たミニバスの大会は、驚きがいっぱいでした。


(当時の話)
ベンチからコーチの罵声が飛び、コーチに怒られながら
子どもがバスケットをしているという場面もありました。
正直、ちょっと雰囲気が違うかな~という感じでした。


また、もっと驚いたことに、隣の小学校は、
全国大会に出るようなチームだったのです。
練習を見学してびっくりしました。
170cm位の女の子がゴール下で
ステップインシュートを決めている。激しいリバウンド争い。


へえ~。って感じでびっくりでした。
週に6回練習しているとコーチの方が話されていました。
保護者の方も皆さん、お茶を作ったり練習のサポートを
されている様子でした。


私の感じた印象は、
「これは強化指定チームか、県の選抜チームのようだ」
でした。
私が描いていた、小学生の伸び伸びバスケットではない様子です。
困ったな~。


そこで、ご縁のあった元日本ミニバス連盟の
副会長の方にお話を聞きに行きました。
大阪の堺市で初めてミニバスを始め、
全国大会へも複数回出場されています。
その方に、ミニバスを始めるのに
気を付けることは何かと聞いたところ、
言われたことは下の二つです。

●保護者にできるだけ負担をかけないこと
●上級生が下級生を教えるようなチームに育てること

「先生やコーチがしっかり指導すれば、
子どもは変わるし、学校もきっと良くなる」
そう目を輝かせて話されていた先生の言葉に、
力付けられたのを覚えています。


とりあえず、自分たちなりにやってみよう
という気持ちにさせてくれました。
そんなこんなで、月2回のミニバススクールを
開催することになりました。


私たちのチームは、学校との連携の中で
スタートできたので、うまくいきましたが、

以下のような課題
をお持ちの方もおられるでしょう。


○学校関係者とつながりがない
○活動する場所も知らない(貸してもらえるかわからない)
○子どもがいない(募集方法がわからない)


そうです。学校との連携が取れるかどうかがカギとなります。
まずは、学校の校長先生に、自分たちの思いを伝えてみてはどうでしょう。
そのためには、どんなチームを作りたいのか、イメージを文章にして
示す必要があるでしょう。


次回は、チームのイメージつくりです。


(高比良追記)
次回の北口コーチのコラムは、1月2日に
新春特集号として、
公開します。


チームつくりの続きは、1月16日に公開します。
お楽しみに!