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2017-02-08 10:59:07

スーパー銭湯で起きたスーパーな出来事

テーマ:ブログ
先日、スーパー銭湯に行ったところ、衝撃的な出来事が起きたのでご報告させていただきます。

今、進めている企画を全部見てもらっている編集者Uさんと、

仕事終わりにスーパー銭湯に行こうという話になりました。

やれメールだスカイプだとIT中心の時代ではありますが、結局、出版は人と人とのぶつかり合いじゃないですか。ぶつかり合いながら自分の恥部をどれだけさらけ出せるかが作品のクオリティを高めるみたいなとこあるじゃないですか。

そんなことをUさんと熱く語りながらスーパー銭湯の脱衣所に到着したんですけど、そのときまで完全に失念していたのが、


僕、めっちゃ目が悪いんですね。


裸眼で0.1もない状態なんで眼鏡を取るとほぼ何も見えないんです。

でも、眼鏡したまま風呂入ると、サウナ入ったときとか「眼鏡のフレームの金属の部分大丈夫かな」みたいなことが気になり出して全然リラックスできないんで


「すみません、Uさん、裸の付き合いとか言いましたけど、眼鏡取ったら何も見えなくなってUさんのことも探せなくなるんでここからは別行動にしましょう」


と言って別々に風呂に入ることにしました。


「出版は人と人とのぶつかり合い」とか言いながら、舌の根も乾かぬうちに距離を置くという宣言に

(Uさんと気まずい感じになってしまったかなぁ)

と不安に思ったのですが、結論から言うと、この選択は英断でした。

これ、風呂好きの人なら分かると思うんですけど、分かってくれると思うんですけど、結局風呂っていうのは一人で楽しむものなんですよね。

風呂に入りながら人と話しててもビタ一文リラックスできないんですよ。

風呂における会話相手はもっぱら「お湯」であるべきなんですよ。


そういうわけで、自分の判断に悦に入りながら頭と体洗ってたんですけど、


いざ湯船に入ろうとしたら


どの湯船もめちゃくちゃ混んでたんです。


それでスーパー銭湯好きの人なら分かると思うんですけど、分かってくれると思うんですけど、

混んでる風呂ってビタ一文リラックスできないんですよ。

体を伸ばしてゆったりとできないっていうのはもちろんなんですけど、一番つらいのは人気の風呂が奪い合いになることですね。


「奪い合う」て。


リラックス王国の民からすると「ああ、確か古(いにしえ)の蛮族たちの間にあった特殊な行動様式だよね」っていうくらいリラックスとかけ離れた行為じゃないですか。


ただ、現実として僕の大好きなスチームサウナも、炭酸の風呂も、一部の隙も無く人で埋め尽くされていたので、仕方なく普通の風呂に体を縮めて入ることになりました。

「体を縮める」て。
 
リラックス王国の民からすると、「北方の蛮族が寒さと飢えをしのぐ為にする動き」ですからね。

この時点で、今日のリラックスはあきらめて早々に風呂を出ようなどと考えていたのですが、


奇跡的に、「お湯が流れる椅子」に一つ空席が出たのです。


ここで「お湯が流れる椅子」と聞いてピンとこない素人もいると思うんでイラストで説明してあげますけど




いや、イラストでの説明難しすぎるわ。

ただでさえ絵心ないのに「お湯が流れる椅子」絵で説明するの死ぬほど難しいわ。

とにかく、この絵を見てもらっても分からないと思いますが、背中の部分に薄っすらとしたお湯が常時流れてるんですよ。

全裸で座ってても風邪ひかない感じがする魔法の椅子なんです。

もうね、僕レベルになるとこの椅子に一度座ったら、25分はいけますね。25分は瞑想する上でちょうど良い時間だとされてるんですけども、チロチロと流れるお湯を背に感じていると、


「こんな気持ち良いもんあるんだったら、夢とか野望とか何もいらんなぁ」


となり、現実への執着心が皆無になるという、もう、ブッダが瞑想して悟りを開いたときの菩提樹みたいなものですね。お風呂上りの牛乳が、スジャータの乳粥です。


それくらい貴重な菩提樹椅子が空いたんで、激込みで他の風呂に入れてなかったという悔しさも相まって、



「オレの椅子ゥ!」



と歓喜に震えながら椅子に向かって小走りで近寄ったのですが、


なんと、


目の前の風呂を水しぶき上げて走ってきた(ように見えた)おっさんが横から入ってきて僕の椅子に座りやがったのです。


(オッサン、何してくれとんじゃぁ!)


とブチ切れそうになったのですが、


それ以上にやっかいなのが、


これはイラストで説明した方が分かりやすいと思うのですが




3人席の真ん中の空いた椅子に滑り込もうとした寸でのところでおっさんに横取りされたので、


すでに椅子に座っていた両端の2人からすると、僕は、


「椅子に座ろうとして小走りで近寄ってきたけど他のやつに椅子取られたやつ(チンポ丸出し)」


として映っているということなのです。


彼らにとっての菩提樹椅子は、この一連の寸劇を見るための観客席となっていたのです。


それで、みなさんもご存知のとおり、僕ってガラスのハートの持ち主じゃないですか。プレパラート作るときのカバーガラスみたいなハートじゃないですか。


だから一刻も早くここを去らねば羞恥死してしまうと思い、


そのまま小走りの足を緩めずに、菩提樹椅子の前を通り過ぎようとした、そのときでした。


これは、天井から落ちてきた一滴の水が、額のチャクラに命中したのと大いに関係しているのでしょうが――まさに天啓とも呼べる発想が生まれたのです。


「今のこの状態を、プラスに転じることができるのではないか?」


――この点に関しては、もちろん説明が必要でしょう。


この発想は、現在、港区在住で最もブッダに近い男と呼ばれ

一緒に仕事しているアシスタントに

「ブッダを世尊(せそん)て呼ぶパターンもあるらしいから、今日から俺のこと世尊って呼んで」

って言ったこともあるくらいの僕だからこそ得られたインスピレーションであり、

世俗にまみれたお前たちが理解できるはずもないからね。


つまり、こういうことですわ。



「この、恥ずかしい状況を使って、座っている2人にプレッシャーをかけられるのではないか」



相手の立場に立ってみましょうよ。菩提樹椅子に座っている二人の立場に。


空いた椅子に座ろうとして一目散に駆けてきた青年が寸でのところで心なき蛮族の男に椅子を取られた。


その光景を目の当たりにした彼らはきっとこう思うでしょう。


「なんて可哀そうな男なんだ。さぞかし恥ずかしい思いをしているに違いない」


その男が、仮に、その場で立ち止まったとしたら?


あまりにも憐れな男に席を譲らず、そのまま座り続けられる鈍感さを持った男が果たしてこの世にいるだろうか!?


否!


否、否、否ァ!!!




そう判断した僕は、


恥ずかしさで走り去ろうとしていた足の指先に全体重をかけ、身を翻し、


その場で直立不動の状態になる


という奇想天外の行動に出たのでした。


このとき僕は、誰に対してというわけでもなく――しいて言うなら「世界」に対して問いかけました。



「こんなこと、誰が思いつきますか?」と。



一刻も早くこの場を立ち去りたい、しかし、それこそが実は、成功の要因になり得るのだという「隠された真実」に誰が気づきますかと。

いかなる失敗を前にしてもあきらめず、失敗を成功の種子と捉え、芽を出し、花を咲かせてきた水野だからこそできる、まさに成功者の閃き(brainstorm)――。


そして、結論から申しますと、


2017年、最初の芽が出ました。


僕がその場に立って数秒もしないうちに、一番左の席に座っていた人が椅子から立ち上がって去っていったのです!



――もし、あなたがこの場に居合わせたならば、


空いた菩提樹椅子に向かう私の姿を見、口を半開きにしてこう言ったでしょう。


「ああ、世尊だ。まさに彼こそが世尊だ」と。


そして、


先ほどの小走りがウソのように、余裕で満ち溢れた足取りで菩提樹椅子に向かう私を――


釈迦が49日目の坐禅を終えたときのアルカイックスマイルを浮かべながら、


いつしか、頭の上には小鳥がとまってさえずり始め、踏みしめるタイルには草花が咲き乱れ、


ありとあらゆる湯船には大量の蓮華の花が浮かび上がり、


たった一言、



「よきかな」



とつぶやいて菩提樹椅子に腰かける私を――目撃することになったでしょう。



椅子に座った私は確信しました。


「すべては、ここにつながっていたのだ」


楽しみにしていたスチーム風呂や炭酸風呂に入ることができず、全裸で震えながら露天を駆け回ったのは、


世尊が悟るために6年間の苦行を必要としたように、


この結末につながるための必要な出来事だったのだと。


そして、あの瞬間の閃き。つまりは、菩提樹椅子前での、体の反転。


一刻も早く恥ずかしい状況から逃れたいという崖っぷちで、この状況を利用して成功を呼び込むことができないだろうかという逆転の発想。


これこそが


水野の水野たるゆえんであり、


2017年も水野の発想は、水野を、水野が想像もしないような高みに、高水野に、連れていってくれることでしょう。


そんなことを考えながら菩提樹椅子を満喫し、


上機嫌で風呂から上がったところ、ちょうど脱衣所で服を着替え終わったUさんの姿を見つけたので、


「いや、実は、先ほどとんでもないことが起きましてね……」


と、菩提樹椅子にまつわる一連の出来事を話しました。

そして、僕はニヤリと笑ってUさんに言いました。


「今年の僕は、とんでもない作品を書くことになりそうですよ」


すると、Uさんが言いました。






「座ってたの、俺です」









は?







「水野さんが遠くから走ってくるのが見えたんですけど、おじさんに横取りされてましたよね笑。だから席譲ったんですよ。やっぱり、見えてなかったんだ笑」





――2017年が始まってまだ間もないですが、




今年を表す漢字の一文字は




「恥」




に決定しました。



ただ、


今回、これでもかっていうくらい、自分の恥部をさらし出すことはできたので、




Uさんと協力すればすごい作品を作ることができそうです(涙目で)




 

■ 新刊発売記念トークイベントと、記念パーティーのお知らせ

2月15日に新刊「顔ニモマケズ」が発売されます。


顔ニモマケズ ―どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語

「LOVE理論」や「スパルタ婚活塾」のあとがきにも書きましたが、僕は思春期の頃に醜形恐怖という強迫観念に悩まされていて、それ以来、「外見」について研究したり本を読んだりすることが多くなったのですが、一昨年に、顔に傷やアザのある人たちにまつわる「見た目問題」の存在を知りました。
そこで、「見た目問題」解決を目指す唯一のNPO法人マイフェイス・マイスタイルの方に当事者を紹介してもらいお話を聞いていたのですが、これが本当に人生に役立つ話ばかりだったので、今回、本としてまとめることになったのです。

内容は、「外見」に悩みのない人でも感動できたり役に立つのは間違いないのですが、この本の不思議なところは、読んでいるとなぜかすごく癒されるということです。

僕は脳科学や心理学の専門家ではないので分からないのですが、たとえば本の推敲で何十回と読み返しましたが何度読んでも飽きず、毎回、読み終わるたびに癒されるのです。これはこの本を読んだスタッフが口を揃えて言うことでもあるので、そこには何か理由があるんだと思います。
過去に書いたどの本とも違った魅力があると思うので、ぜひ読んでみてください。
 
 
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