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高校入試では、私立高校も含めて、学力検査と内申書の評価を合算して合否判定を行うところがほとんどです。
9教科の成績に加えて、観点別の学習状況や総合的な学習の時間の記録、スポーツ・文化・社会活動、ボランティア活動の記録など様々で、都道府県ごとに様式が異なります。
学力検査と内申書の得点比率は都道府県ごと、また、その中でもいくつかのパターンに別れます。
たとえば、滋賀県でうまくいく作戦が京都府では通用しません。
京都市と京都府の他で違う可能性もありますね。
学校生活の隅々まで評価の対象になるのは相当息苦しいことです。
内申書を意識して「よい子」にならないと、というプレッシャーがかかることは容易に想像できます。
2020年に東京大学教授の中村高康氏が高校生約3000人を対象に調査を実施しました。
いくつかの調査結果のなかで、内申書の支配力について考察したものが中学生活の窮屈さをよく表しています。
グラフからいくつか抜き出すと
休み時間や放課後に先生によく質問しに行った 105.0% ←1位
定期テストの成績が上がるようにがんばった 100.2%
授業中に積極的に発言した 94.2%
授業をまじめに聞くようにした 86.8%
校則を守った 84.2%
ボランティア活動を積極的にした 83.7%
生徒会・委員会活動に積極的に取り組んだ 81.3%
先生に反発しないようにした 78.0%
などなど。
お勤めご苦労様です苦笑
私は先生の言うことを聞かない、でも成績がいいので中2の担任に目を付けられました。
ちなみにこの担任には2012年、40歳のとき同窓会で再会しました。
当然、起こることが起こりました。血気盛んな中年❣
価値観を形成する年頃に良い子競争に忙しくすると、飼いならされた大人になるのではありませんか。
内申点は救済策の側面があるのかなと思います。ちゃんと調べたわけではありませんが。
現代日本ではほぼ100%が高校に進学するので、どうがんばっても学力が伸びない層の生徒も高校進学できるように日ごろの態度を加点するようにしたのかなと。
私は公立中学出身です。
公立中学は無試験で入れるので、勉強できない生徒のできなさ加減が底抜けです。
全然勉強に向いていない子はいます。教え方次第でどうにかなるわけではありません。
この辺、テストを通過して入学した生徒で構成される私立中学と全然異なります。
素材写真 賢そうな美少女 こんな子私の出身中学にはいません笑
「良い子にしていたら高校入試で加点する」
この基準を全員に当てはめると、尖った生徒は育たないでしょう。
上記の記事には改革例が載っていますが、複雑で一読しただけでは何のことやらでした。
レベル別に内申点の比重を変えると解釈しますが、合っていますか。
制度改革を待つゆとりはありません。
公立中学のこういうところを忌避して中学受験させる親御さんがいることは頷けます。
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