1998年のノイトリックコネクターのカタログを手に入れた話 | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

ヤフオクで1998年12月発行のVol.2.01 ノイトリックのカタログを手に入れたのでスキャンして公開しておきます。後はBlog内記事をリンクします(どんだけノイトリック製品を紹介しているんだ・・・)

 

 

「CONNECTING THE WORLD」のショルダーコピーがある時代だが、ノイトリックのロゴは2022年現在と変わっていない

 

 

下記でダウンロード可能です。

 

【PDF】ノイトリックコネクター総合カタログVol_2_01_1998_12

 

 

 

1998年・・・この年は筆者がノイトリックを知った年です。感慨深い・・・

 

おまけ

●【PDF】1980年頃のNeutrikのカタログ

http://lcweb2.loc.gov/master/mbrs/recording_preservation/manuals/Neutrik%20Connectors.pdf

 

 

1998年にはXLRのXシリーズ、スピコンシリーズがあったのだ・・・。筆者は高校の頃知り、「黒いキャノン」として認識していた

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:非常に懐かしい記事で、そういえばスイスメイドでしたね

 

 

こちらはXLRの配列紹介。6ピンに「ITT標準タイプ」と記載されているが、これは「スイッチクラフト」の誤りであり、後のカタログでは修正されている。筆者が誤解していた元になった注釈

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:ちゃんと調べる事は大切です

 

 

2007年のカタログでは「Switchcraft標準タイプ」に修正されている

 

 

HDシリーズは形状が変わっているが現行品である

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:昔の職場では屋外はこれを使っていました

 

2022年現行品。主に屋外用照明のDMXに使用される

 

 

Pシリーズも現行品。ITT CANNONのサイズに対応したレセプタクル製品。歴史を紐解くと、XLRのオスメスレセプタクルのサイズを統一したのがノイトリックである事が分かるため、この製品は興味深い。渾身の記事である、「XLRの歴史を調べてみた」を下記にリンクする

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:渾身の記事で未だに人気があります

 

 

XLRのメスにフォンプラグが刺せるコンボシリーズも1998年にはあったのだ・・・。2022年現在も基板取り付けモデルのみコンボシリーズが展開されており、レセプタクルはない

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:ちょっとした工夫で何とかなる

 

 

RCAプラグのProFiとNP3TB-Bも現行品。※ProFiはシェルが変更されている

NP3TB-Bは現在では110号プラグと記載して販売はしていないが、昔はこのように110号プラグとして売られていた

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:現行モデルの記事もありますがこの形が筆者は好きです

 

 

コメント:上記いずれもNP3TB-Bと110号プラグの比較があります

 

 

フォンプラグのアッセンブリ解説は現在とは異なり、シールド線は挟み込むだけの解説になっています。これは、2007年でも同様であり、いつの時点でこの表記が消えたのかを知る手掛かりとなります。

 

 

1998年 Vol.2.01 ノイトリック総合カタログ 。シールド線は挟み込むだけ

 

 

2007年 Ver.7.1 ノイトリック総合カタログ 。シールド線は挟み込むだけ。2010年 Ver. 10.0でも同様だった

 

 

2022年 Ver.17.0 ノイトリック総合カタログ。表記が変更されている

 

 

スピコンのNL4の後期型。これより古いスピコンは下記記事で紹介している

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:この一番古いスピコンはそもそもカタログに載った事があるのでしょうかね?

 

 

当時のアッセンブリの仕方。貴重な資料である。NLファストンの端末仕上げの仕方は下記 

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:オープンバレル圧着の調査を時間を掛けて行った結果のまとめのひとつです

 

 

パワコンが「近日発売予定」となっている。となると、1998年は日本でのパワコン元年なのだろう

 

 

参考blog内リンク:

 

コメント:パワコンは今やスタンダード端子です

 

 

そして現在では珍しい、プライスリストが巻末に掲載されている

 

 

ノイトリックの共同設立者、 Bernhard Weingartner(ベルハント・ヴァインガルトナー 元AKGエンジニア) の写真が掲載されている。ノイトリックの設立に関する話は「XLRの歴史を調べてみた」の後半に記載しています

 

 

振り返ってみると、この話はココに書いてあって、あっちの話もココに・・・とキリがありません。こうした古いカタログはメーカがアーカイブとして公開してくれると、どのような系譜があるのか調べられるので助かりますね・・・。展示会でも系譜として、旧製品を展示して欲しいですね。