寄り添う感性についてのお話



聞こえなくても聞こえ、見えなくても見え、触らなくても感じられる、これが感性です。


大人が感性を磨くと、子どもにそれを伝えられます。


「寄り添う感性」とは、大切な人間関係能力です。


これが浅いと子どもはこちらを向かなくなります。

子どもと目が合わないのは、お母さんが目が合う空気を持っていないからです。


自分より弱いものに寄り添う感性を持っているかどうか。

小さなもの、穏やかなもの、かすかなものに手が向くかどうか。

寄り添う感性が身に付くと、「そうっと触る」ということができるようになります。


競争社会の中で、「強い力」はみんなが身につけようとしています。

しかし、もう一つの大切な力は「寄り添う力」です。


家族を大切にしようと思うならば、感性を大切にしてください。


子どもに対して、指導語をどれだけ言っているでしょうか。

もちろん指導語も大切ですが、それだけではいけません。

子どもがこちらを向きたくなるような言葉が出ているでしょうか。


感性を磨く会話をするには、自然を見つめ、無駄話をするといいですね。


無駄話をするには、口調がゆっくりになったり、穏やかになったり、小さな声になったりします。

無駄話は子どもがそばにいないとできないからです。

身近で、ゆっくり、笑顔で話すから良いのです。

これを意識的にやるといいでしょう。


      まとめ odorimama

空想力に関して、次のようなお話をしていただきました。




「皆さん、テキストのはじっこをほんの少し千切ってみてください」


と先生もご自分のテキスト端を小さく切って、


「この紙きれ一つで子どもとどんな会話ができるでしょう?どんな言葉がけができますか?

この紙が動いたり話したりしたら、かなり空想力がありますね」


次に紙を手のひらにのせ、もう片方の手のひらでそっと包み、静かに上の手を開かれました。


「これなら、どうですか?こうすると随分語りかけやすくなったのではないしょうか。

手のひらは私たちに関わってくれるからです」


次には手の中の紙を取って(つまり何もない状態にして)、先ほどと同じようにそっと手を開きます。


「これで、言葉が出てくるでしょうか。これは見えないものを見る能力です」


最後は、手を使わずに、言葉がでてくるか?というところまで考えました。

「これは見えないものを見る究極の力です」





11月5日(金)10:00~12:00  千鳥町会館にて 

参加者20名


課題

①お母さんが大切にしているものを見せる

②秋の気配

③子ども発見

④豊かさと貧しさ(年間課題)

⑤子どもの絵を聴く


今回は講演会から引き続いて参加してくださった方と初めて参加してくだっさた方を合わせて、6名の方が新しく通常の勉強会に参加してくださいました。

ありがとうございます。

いかがでしたか?


講演会の時から皆さん熱心な方々だと感じていましたが、

今回出していただいた会話の記録や絵の記録を見ても、普段の温かな様子が伝わってきて、あらためて勉強になりました。




また、5日は寺内先生のお誕生日が間近ということで、

それを知った幼稚園のS君が、当日の朝
「ママのお世話になっている大切な人のお誕生日なら、ケーキを焼こうよ!」

と提案し、お母さんとS君でチョコレートケーキを焼いてきてくれました。

驚くことになんとその日は幼稚園の遠足の日!

そんな忙しい日は子どもの声を聞いてあげようと思っても、なかなかできないものです。

S君は「ローソクも持っていって!」とローソクまでつけてくれました。



しっとりふわふわで美味しいケーキでした。

S君ありがとう。


ほほえみの会-ケーキ
11月9日は寺内先生の78回目のお誕生日です。



先生のお話については、②③に続きます。



11月5日(金)のほほえみの会は千鳥町駅前の千鳥町会館(千鳥一丁目3番19-105号)にて行います。


時間 10:00~12:00 

    

午後も会場は予約してありますので、お時間のある方はお弁当・飲み物持参で午後もご参加ください。

午後はお食事をしながら、先生とより深いお話をすることができると思います。



千鳥町会館は、千鳥町駅蒲田方面改札口前の道を線路沿いに久が原方面へ徒歩20秒です。




←池上 芝信     久が原→

==­  千鳥町駅 ========


    吉田書房 花屋 ・・・・・たかにし整骨院 千鳥町会館

① お母さんが大切にしているものを見せる


② 秋の気配


③ 子ども発見


④ 子どもの絵を聴く


⑤ 年間の課題…豊かさと貧しさ





① 「お母さんが大切にしているものを見せる」 について



大切にしているものを見せる時、ちょっとした仕掛けをしたり、舞台を用意するといいそうです。

例えば、見せたいものをハンカチや風呂敷などに包んでおいて、話をしながらそっと包みを開く…など、いつもの話とは違う演出をします。


「なんだろう?」「いつもとは違うな」「特別な話かな」など、子どもは期待と緊張を抱きます。

それによって後に続く話の大切さ、見せてもらうものの特別さがより深く伝わります。


舞台のどん帳を思い出してください。

どん帳は、その向こうに日常とは違う世界が広がっていることを感じさせます。

そして、どん帳が閉じた時、観客は再び日常へと戻っていくのです。



同じように大切なもの・特別なものを見せる時は普段と同じように話してしまわないで、

特別な舞台を用意する…ということだと思います。


つまり、大切なものは、大切に扱って大切に話をするということですね。



10月8日の講演会の最初に、寺内先生は全員を近くに集めて、小さな風呂敷包みを見せてくださいました。

「これは一体なんだろう」「何がはじまるんだろう」と一同期待が高まりました。

しかし、先生はすぐには中身を見せてくれません。

ご自分がおもちゃデザイナーを志したいきさつなどを語られた後、教えてくだっさたのは、

包みの中身が最初に作ったおもちゃだということでした。

その話をされた後、先生はそっとそっと風呂敷包みをほどかれましした。

中から出てきたのは、両手で包めるくらいの大きさの木の積み木でした。

積み木といっても、立方体や直方体などの人工的な形ではなく、

まるで自然にできあがったかのような角が取れたコロッとしたた立体でした。

その美しさはうまく言葉で説明できないのですが、

息子さんのために作ったおもちゃということでした。


その場にいた誰もが、先生の思いの深さを感じたことと思います。





「大切にしているものを見せる」とはこういうことだよ、と先生が教えてくださったのでした。







次回ほほえみの会は 


11月5日(金)10:00~12:00


場所は検討中ですので、決まり次第ご連絡します。



チャレンジ記録の締め切りは 10月31日(日)深夜12時

ほほえみの会のgmailアドレスに送ってください。


絵の提出は10月29日(金)夕方までとさせていただきます。


よろしくお願いします。


odorimama











10月8日(金)  池上文化センターにて 


<プログラム>
1 「子どもの絵を聴く、チャレンジ記録」 寺内定夫先生 講演

2 「チャレンジ中の母親から」  母親2名の体験談

3 グループ交流会


<チャレンジ記録の課題>

① 秋の気配を子どもとどう感じとったか  

② 子ども発見  

③ 親子の会話を毎日一つ記録してみる

④ 子どもの絵を聴く  




9月14日に続いて2回目の講演会です。


私たちが驚いたのは、多くの方がチャレンジ記録やコメント付きのお子さんの絵を提出してくださったことです。


親子の会話はいつもたくさんしているはずなのに、いざ記録しようとすると大変難しいものです。

また、絵を描いた時の子どもの様子や、その時どんな会話をしたかを記録するのもなかなかできないことです。

私たちも、最初は記録するということに関して、かなり苦労してきているので、皆さんの意識の高さに感激しました。


今回は時間の関係で、寺内先生はお子さんの絵を中心にお話してくださいました。

しかし、皆さんの絵があるおかげで、一人一人についてかなり具体的にお話されたように思います。



内容盛りだくさんで、グループ交流の時間が少なくなってしまいましたが、

普段のほほえみの会はもう少しじっくりお話をする時間があります。


よかったら、今後もほほえみの会に参加してみてくだい。

お待ちしております。



9月14日の第1回講演会にて、次回講演会(10月8日)の課題を寺内先生よりいただきました。




① 秋の気配を子どもとどう感じとったか

   

   秋の気配を感じ取り、どんな会話をしたか、心や体でどんなことを感じたかなど記録してみてください。

   子どもが自ら気づいたことでもいいですし、大人が会話を誘ってみても結構です。


② 子ども発見  … 特に0~2歳くらいの小さい子向け


   子どもの姿をじっくり見つめることで、発見があるはずです。

   例えば、やっと歩き始めたばかりの子どもの歩き方(大人とは違います)や

   手袋を足にはめてみる姿など、気づいたことを記録してみてください。

   もちろん、3歳以上の子でもじっくり見つめることでお子さんの新たな発見があると思いますので、

   それらも記録してください。

  

③ 親子の会話を毎日一つ記録してみる  … 主に現メンバー向け

   

   親子の会話のテーマを毎日一つ記録してください。

   これを続けるとその家庭の会話の傾向が見えてきます。

   また、毎日記録することで、語らいの子育てを意識するようになります。




・今回皆様にお配りしたチャレンジ記録を参考に親子の会話を記録してみてください。


・初めて参加された方でわからないことなどありましたら、遠慮なくご質問ください。


・記録には、ご本人のお名前とお子さんのお名前・年齢(幼児は何歳何か月まで書いてください)を明記してください。

記録は次回資料として皆さんにお配りしますので、気になる方は、お子さんのお名前はカタカナ表記あるいはイニシャルでも結構です。


・締め切りは10月2日(土)深夜12時です。

記録の宛先 hohoeminokai@gmail.com




第2回講演会は


10月8日(金) 9:30~12:00 池上文化センター第1集会室 にて行います。


皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

9月14日(火)池上文化センターにて


秋の子育て連続講座の第1回目を行いました。

多くの方にご参加いただき、感謝しております。


<プログラム>


「子どもの絵を聴く、チャレンジ記録」 寺内定夫先生講演

「語らいの子育てに取り組む母親から」母親2名の体験談

班ごとにグループ交流



~寺内先生のご講演のまとめ~


人間関係文化を家族の中で作り出すことについて


感性とは、相手により寄り添う心で、いろんな発想を可能にし、○か×をはっきり決めるものではありません。

一方、理性とは、相手に関係なく、答えが出るものといえます。テストで点が付けられるものです。

学校はこの力で子ども判断します。これはある意味仕方のないことです。

しかし、人と関わりあう優しさや寄り添う心は生命にとってはとても大切なことです。

だから、学校では育てられない感性を家庭で育てる必要があるのです。


感性を育てる一つの方法として、「手のひら包み」があります。

手は子どもに安心感を与えます。例えば、手のひらで子どもの顔をそっと包み込む、手のひら絵本を楽しむ、抱っこするなど。抱っこはガソリンスタンドだという人もいます。子どもは抱っこされることでエネルギーをチャージして元気になり、外に向かおうとする意欲が芽生えます。

また、手のひら包みは優しい心を育てます。そっと穏やかに手のひら包みをしてみましょう。


また、「子どもの絵を聴く」ことも大切です。小さい子どもは言葉で表現できない気持ちを絵で表現しています。それをどのように受け止めるか、共感できるか。普段から親子の会話をたくさんしたり、子どもをよく観察することで、絵に対する声掛けも変わってくるはずです。


もちろん、会話も大切です。

共感のある会話をどれくらいできるか、家族にどんな心を渡しているか、を意識してみましょう。




※次回までに書いていただくチャレンジ記録の課題についてはこの次の記事にアップします。










大田区家庭・地教育力向上支援

 ほほえみの会主催講演会


日程 :9月14日(火)、10月8日(金)

時間 :AM9:30(開場)~11:30


講師:寺内定夫 先生(子どもの文化研究家・おもちゃ作家)



※母親の体験談もあります

※両日参加してください。

※お子さんが普段描いている絵があればお持ちください。


場 所:池上文化センター第一集会室(両日とも)

参加費 :無料 

保 育300円程度*おやつ代として1歳半以上8名 保育ネットワークBEARが担当)

応募方法:①氏名(グループでの参加希望の場合、希望者全員分

②電話番号(グループの場合は代表者のみ)

③保育の要、不要

(保育希望の方は、お子様のお名前、性別、月齢、FAX番号)を明記のうえ、下記メールアドレス宛に、9月7日(火)までにお申し込みください。

問い合わせ :メール宛ota_hohoeminokai@yahoo.co.jp まで

 員 :30名

応募多数の場合は抽選とさせて頂きます。ご了承下さい。

①おかあさんが語る生命の美しさ

②子どもが語るお父さんのここが好き

③知らない野の花に名前をつける

④親子の会話のテーマを毎日一つ記録してみる


年間の課題

・豊かさと貧しさ



①について

「命の美しさ」…自由に考えてOK


②について

「ものを買ってくれる」「どこかに連れていってくれる」ばかり言っていたら、他の面も見せるようにしてみる


③について

花でも木でもいいので、気になるのに名前を知らないものに2つ程度名前をつけてみる。

名前をつけることで、友達になり、するとその友達に会いに散歩するようになる。

ただ、親が知っている花・木の名前は教えた方がいい。


④について

親子で共感した話を毎日一つテーマだけ記録する。短い話でもよい。

書き方の例 × 小鳥の話 

        ○ 小鳥のかわいらしさ


これを続けると、語彙が増え、生活を見つめる心が生まれる。

夏休みにぜひチャレンジ!!







第40回ほほえみの会は11月5日(金)です。


しかし、その前に9月14日(火)と10月8日(金)の講演会があります。


上の課題は第40回の課題ですが、この記録の一部を秋の講演会でも使う予定です。

そこで、締切を8月31日(火)とします。


どうぞよろしくお願いします。