サルヒツのグルメ探訪♪【第151回】
つけ麺 弥七
℡)090-4097-8133
カテゴリ:ラーメン
往訪日:2022年7月17日
所在地:群馬県館林市赤生田町1987-3
営業時間:(月火定休)
(平日)11時30分~15時
(土日祝)11時~15時
■12席(カウンター5席+小テーブル7席)
■アクセス:東北道・館林ICから約5分
■駐車場:7台
※正面公民館にも停車できます
■予算:~1,000円
■予約:不可
■支払い:現金
※記帳後全員揃っていないと飛ばされます
※拡声器で呼ばれます
※飲料の持ち込み厳禁。トラブルのもとです
※店内での会話・携帯の利用厳禁。黙食推奨
※メニューは気紛れです
《制約が多いほどありつけた時の感動は大きい》
ひつぞうです。またまた拉麺レポ。仕方ありません。向かった先が群馬だったので。そう。この週も群馬プチ旅に繰り出しました。登山の予定でしたが、悪天予報であっさり中止。以前であれば地団駄踏んだものですが、最近はホッとしている自分がいます。
「週末どーするのちにゃ」
妙案があるよ。とてもニッチな温泉なんだけど。
「まじ?いきゅ」湯ならドコでも
電話してみると宿泊OKという返事。
「スバらしい!」
ということで、まずは《つけ麺弥七》の往訪記です。
★ ★ ★
オサルの発案で館林市郊外にあるつけ麺屋に向かうことにした。この店、近頃では看板メニューのつけ麺よりも、店主が気紛れで作る汁蕎麦が人気だとか。絶対食べられる保証はないが、ありつけたときの感動は大きい。最近判ってきたが、群馬のラーメン店すべてが開店前から大行列という訳ではない。そこで30分前につけばいいだろうと、おサルと鼻唄を歌いながら館林市内に入った。国道からそれた車道脇に目指す店はあった。
しかし、なんか変だ。誰も並んでいない。いや、一人だけベンチに座っている。どーいうこと?車から飛び出してタタッと店に走り寄ったおサルは、若いスタッフとなにやら話している。
「前の公民館にも停めていいって」
え?もう開いているの?
「そーみたい」
ネット情報による「いろいろアバウト」というのは本当だった。客の集まり具合で早目に開けたのだろう。実はこの店、ラーメンそのものにありつく前に、もうひとつハードルがあった。
「すごい張り紙だにゃ」
注文の多い料理店なのよ。(貼り紙の半分はメニューだけど)
そうと知らず、偶然眼にした当店の(アメーバ)ブログ。とある礼儀知らずな客とのやり取りが感情剥き出しで記されていた。言い分としてはご主人が正しい。ただ、なんか怖い。前日の武蔵小山の麺や一途も威圧的だったし。ま、ラーメン店主は昔から拘りを常としてきた。今更驚く話ではない。でもね。変なところでダンナの機嫌を損ねて、旨い拉麺を喰いそびれては事だ。
「ビビりすぎだよ」
そう?
「黙って食べて勘定をすませば?」
判った。
(この店で気をつけるべきことは冒頭に記しました)
店外で注文を訊かれた。
「政宗できますかの?」
「ええ。大丈夫ですよ」(👦スタッフ)
え?よかった!(と心の中でさけぶ)
「サルは政宗の醤油にすゆ♪」
僕も気紛れメニュー《政宗》の塩にした。伊達鶏のダシでとった清湯スープが絶品らしい。
しばらく外で待った。
客が会計を済ます度に、店内から「ありがとうございますねー!」という張りのある店主殿の大きな声がこだまする。これはたしかに悶着起こせない予感。
そして入店。四人ばかりの客が黙黙と麺を啜っていた。なんだこの閑散ぶりは?有線だろうか、店内に流れる演歌が(人声がしないだけに)余計に大きく感じられた。ブログの熱いレコの影響で客足が落ちたとか?まさかね。ラーメン好きがそんなことで怯むはずがない。なんてことを考えていると、早々と運ばれてきた。
政宗・塩味(並盛)(820円)
店内は狭い。迂闊に会話などしたら怒られそうなので、静かに「戴きます」といい、こそっと一枚写真に収めた。スマホの“パシャっ”という効果音が殊更に大きく感じられ、思わず首をすくめてしまう。ああっ!もう、そんな大きな音しないで💦
「なにビビッてんの?」
非合法なことをしている訳じゃないんだけどね…。
肝心のラーメンは絶品だった。綺麗な鶏の脂が表層をコーティング。旨いスープだ。当然だが脂で熱い。煮干しと鶏の旨味。それが絶妙に絡んでいる。チャーシューはバラとロースの二種類。これが強烈に分厚くてなかなか噛み切れない(笑)。好みの分かれるポイントかも。僕はもはや爺さんの部類なので、柔らかめが好きなんだが…いや、旨いのは旨い。
政宗・醤油(並盛)(820円)
「むきゃ~。けっこう量が多いにゃあ」食べきれん💦
麺は中麺のストレート。恐らく製麺所手配だ。オサルの醤油の方がやや太い。味もこってり系。ご飯が欲しくなる。
「結構塩からいね」
スープは様々な旨味を引き出して綺麗にブレンドされている。確かに塩からい。総じて男性好みなパンチの効いた拉麺だった。あと五歳若ければ大盛りにしたな。
「晩御飯入らないよ」
これまで食べてきた群馬ラーメンは綺麗系《支那そば》が中心だったが、弥七さんはボリュームありの骨格しっかり系だった。またひとつ群馬ラーメンの奥深さを知った。このあとは二時間以上かけて温泉まで移動。群馬は広い。
(つづく)
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