「わかりあえなさ」を
わかりあおう
というサブタイトルに惹かれて
観に行きました。
トランスレーション=翻訳
の通りに、
言語の翻訳に関わる展示も
もちろん興味深いものでしたが、
それ以外にも、
言葉によらない「翻訳」も
今まで考えたことがない視点を
与えてくれるもので
印象深いものでした。
例えば
視覚障害の有無に関わらず、
言語や資格以外の方法で
スポーツを観戦する方法を探る展示とか。
音を身体で感じることができる
展示してありました。
全くの余談ですが、
オンテナの展示では
以前習っていたタップダンスの先生の
映像が使われていて驚きました。
相手を気にかけるとか
思いやることから
生まれているように感じました。
そう思うと、
言語によるコミュニケーションも
相手を気にかけたり、
思いやることが
そのベースにあるべき
なのかもしれない、と
考えさせられました。
お互い当たり前に
同じ言語を使う者同士の
コミュニケーションでは
当たり前に伝わると
勘違いしてしまいがちですが
もし相手が
聴覚に障害のある方であったり
別の言語を持つ方であったりすれば
いつもの方法では
伝わらない前提で
コミュニケーションを
考えることになります。
でも、実は
同じ言語を使う者同士の
コミュニケーションであっても
けっこう伝わらなかったり
するものです。
伝わらないのが当たり前、
となると
コミュニケーション、というより
「翻訳」という言葉の方が
自分にはしっくりくるな
と思いました。
自分の中にある
考えたこと、感じたことを
翻訳して相手に伝える、
自分の受け取った言葉が
相手の中にある
考えたこと、感じたことを
正しく翻訳できているか
検証する。
トランスレーションズ展に
行ってみて、
こういった翻訳作業が
コミュニケーションであるような
気がしました。
そしてこの展示会では
やっぱりコミュニケーションは
難しい、
と深刻にさせるのではなく
わかりにくさも楽しむという
ことが伝わってくるものでした。
どうせ、難しい。
じゃ、どうやったら
少しでも前進するのか。
悩みながらも、楽しんで
コミュニケーションの
試行錯誤をしていかれたら
と思います。
【今日のまとめ】
相手を気にかけることや
思いやりを
コミュニケーションの前提に
置いておきたい。
また、コミュニケーションとは
自分の伝えたいことを
言語、もしくはその他の手段で
「翻訳」しているもの。
相手に伝わるような
翻訳ができているか、
相手の伝えたいことを
正しく翻訳して受け取れているか。
そう考えながら
コミュニケーションに
臨みたい。