今年も、コロナに振り回されましたが、振り返りの「音楽シーンマイベスト10」やります。
昨年同様、コロナ関係で音楽業界に与えた影響、はランキングに入れない方向で。
たとえば夏フェスの中止や、フェスの物議を醸した事件、などは入ってないです。

 

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では、サクサクいきましょう。



10位:優里「ドライフラワー」がヒット

今年のブレイクアーティストといえば優里であり、「ドライフラワー」は今年を代表する曲に間違いはありません。
ところが、とある週刊誌報道で評判を落としてしまい、タイアップがなくなるわ、紅白もレコ大もなくなるわ、少しもったいなかったところがあります。
(メディア側がスキャンダルを嫌がったのか、彼側の問題なのか、わかりませんが、モヤりますね。。)

確かに各ストリーミングサービスでも年間首位を獲得しており、本来であればもっと年末にかけてさらに知名度をあげたかったところなんですけどね。
僕も注目していましたが、ランキングは下の方に一応入れておく、という形にしました。

今年の顔だと思うし、紅白くらい出してあげてもいいのに。

 

 




9位:BABYMETAL、ついにライブ封印、事実上の活動休止

ついにこのときが来てしまったか、という印象です。
背景には

・メンバーが20代前半になったこと
・コロナ禍で従来のようなライブ活動が難しくなったこと


の2点があることは間違いなく、まず「BABY」を名乗ってる以上、さすがに年齢という問題がいつか生じるのでは、と思ってました。
さらに、今年の冬には武道館公演を行ったものの、BABYMETALといえば、モッシュ、ダイブ、ウォールオブデス、というメタル文化(禁止行為ではありますが)があってこそ、という印象も否めず、コロナ禍が長引く以上、活動の在り方も難しかったのだと思われます。
特に、海外で人気であるにもかかわらず世界ツアーができない、というのは痛かったですね。

一応公式上は「解散」ではないようなので、続報を待ちましょうか。



8位:Ado「うっせぇわ」社会現象に

今年の音楽での流行と言えば

うっせぇわ

これで間違いありません。
歌詞については明らかにチェッカーズのオマージュと思われる箇所があったり、そのフレーズの覚えやすさから、世代問わず受け入れられた印象があります。
いろいろそれぞれの立場での「うっせぇわ」があるんだろうと思うし、歌詞を分析して「これは若者の歌だ」とか「いや、80年代を彷彿とさせる歌だ」とか、世代間で対立してないで、それぞれ叫んでいればいいと思う(笑)

あと、Adoさんはインターネットで知り合った面識のないsyudouさんという方から楽曲提供を受けており、そしてなんと彼は会社員!!
自分もインターネット上でコラボしたことがあるので、これは非常に夢がある話ですねぇ。。

 

 



7位:坂元裕二作品映画からAwesome City Clubがブレイク

楽しみにしてた「花束みたいな恋をした」が1月に公開されると、高評価、ロングヒット、となり、坂元裕二ファンとしては非常に嬉しかったわけです。
この映画には主題歌はありませんが、インスパイアソング、としてAwesome City Club「勿忘」が起用され、音楽番組でたくさん流れ、ライブに引っ張りだこ、紅白出場、と大ブレイクしました。

このブレイクには大変驚きました。
というのも、昨年10月のBAYCAMPにて、Awesome City Clubを生で見ていたのです。
そのときはシティポップでとても素敵な音楽だな、と思いましたが、BAYCAMP自体がサブカル的なミュージシャンばかりが出ていたので、まさかその数か月後にこんなことになるとは!と思いました。
良い音楽はその都度発掘していくのは大切ですね。

 

関連記事

「花束みたいな恋をした」~音楽好き&坂元裕二ファンの考察

 

 

 




6位:Hakubiというバンドと出会う~メジャーデビュー

個人的な趣味のランクインです。
今年は、Hakubiというバンドと出会い、心が揺さぶられた年になりました。
今後聴き続けるにあたって、Hakubiとの音楽との出会いは、僕の人生にとってとても大きいターニングポイントになりそうな予感さえあります。

9月にアルバム「era」でメジャーデビューしたわけですが、新人、バリバリ若手、というタイミングで好きになったアーティストって今までいなかった気がしますし、そういった意味で、バンド発掘の醍醐味を感じました。
過去記事で彼らの魅力については書き尽くしているのですが、やはりVo.片桐さんの苦しさを正直に歌にする、というのは胸が熱くなるものがあります。

将来有望、そして多くの人の心を救うであろう音楽を奏でるHakubiというバンド、ぜひ覚えておいてください。

 

関連記事

生きづらさに正直である"Hakubi"というバンドの魅力

 

 

 

 

 

 

 



5位:アイナジエンド1stAL~ソロライブ活発化

BiSHの中で、非常に表現力豊かで歌声に魅力のあるアイナちゃん
かねてよりソロデビューを切望していましたが、今年ついに待望の1stアルバムがリリースされ、ソロコンサートも開催、行ってまいりました。

彼女は楽器があまりできないそうなのですが、それでも「金木犀」「きえないで」と、心に染みる歌がつくれるのですから、元々歌づくりのポテンシャルがあるんだと思うんですよね。
あまり自信なさそうなコメントが気になるのですが、全力で歌の世界に憑依するパフォーマンスは非常に魅力的で、自信もってもっと音楽活動で才能を開花させてほしいですね。

 

 

 



4位:宮本浩次は小林武史プロデュースでベッタリ、中年の底力を魅せる

Mr.Childrenのプロデュースを離れ、いろんなアーティストのプロデュース業を転々と(?)していた小林武史さんですが、今はエレカシの宮本浩次さんのプロデュース業に専念しているようですね。
コバタケファンとして要注目なのですが、どちらかといえば宮本さんの方が小林さんを信頼しきっている印象があります。

そして、今年ついに気づいてしまったのです、彼の魅力に。。。


小林武史プロデュースといえば、Mr.Childrenしかり、音楽性的にはオーバープロデュースではないか、という賛否両論がつきものでした。
しかし、彼の歌を聞いていると、確かにコバタケサウンドだなぁとは思うんですが、サウンドを凌駕する


「宮本浩次」個人が放つ力


ビブラートを使うことなく歌われるその歌声は、オーバーと言われていたコバタケサウンドを圧倒し、さらになりふり構わず転げまわりながら歌うその姿は、


まさに中年男性の希望


であり、歌詞も力強いことも相まって、すごく魅力的に感じました。
世間一般的に疲れているイメージが強い50代男性、このタイミングでの再ブレイクには、とても意味があることなのではないかと思うわけです。
僕も中年世代に差し掛かってるわけで、まさに男の希望ですね。力をもらえます。

今年も紅白出場!流石見てる人は見てますね。

 

 

 



3位:Official髭男dism、安定的ヒットも「Cry Baby」で唸らせる

Official髭男dismは、今年も安定的なヒットを飛ばしました。
先日横浜アリーナでのコンサートに行ってきたのですが、短期間でpretenderをはじめ多くのヒット曲を量産し、メンバーの優等生感をはじめ、幅広い世代に受け入れられたバンドって、

Mr.Children以来ではないか!!??

とふと思いました。
ミスチルの94~97年あたりの「なんでも売れる」現象は、今のヒゲダンの売れ方と重なるわけです。
もちろん、セールスで人気の指標が図れる時代だから比較は難しいですが、きっと90年代だったらミリオンを量産していたはずです。

そして、今年こんなに高順位にしたのは、


Cry Baby


という楽曲の登場でした。
人気は安定していたとはいえ、それなりのイメージが確立していたヒゲダンを、ここにきてぶち壊しました。
この楽曲は、音楽ファン、もっと言えば音楽のコード解析に詳しい人たちを唸らせ、困惑した人もいたかもしれません。

転調につぐ転調、思いつくのが難しいメロディとコード進行、どうしてこれが思いつくのか。
そしてタイアップとなったアニメ「東京リベンジャーズ」と雰囲気がマッチしており、アニメファンからも高評価。

できれば紅白で披露してほしかったんですが辞退してしまいましたね。。

 

 

 


2位:赤い公園解散

昨年10月に津野米咲さんが逝去され、それでも昨年末のCDJ出演(結果的に中止)に意欲を見せるなど、バンドの動向が注目されていた

 

「赤い公園」
 

とうとう春に解散を決意し、5月に解散コンサートをすることに。
このコンサートは配信で見ましたが、「寂しい」というより「悔しい」と思いました。

「津野米咲のない赤い公園は、もはや赤い公園ではないのではないか」

メンバーの発言は一理あるかもしれませんし、メンバーの意向は尊重したいと思いますし、これで仕方がなかったのだとも思います。
ですが、コンサートを見た後、「赤い公園はポテンシャルのあるバンドだった」ことを再認識してしまい、「なんでこうなってしまったのか、、」と、津野さん逝去を悔やむところに戻ってしまいました。

そして3名の仲が良いわけだし、新曲はつくることはできなくても


1夜限りの再結成


などは、今後あってもいいのではないかなぁ、とちょっと思いました。
あと、石野理子さん、このまま音楽業界で埋もれてしまうのは、もったいないなぁ、とも。。

関連記事
津野米咲を失った音楽業界の喪失、悲しみは大きい

 

 

 







そしてそして、これは世間的にはそんなホットではなくても、個人的にかなり燃え上がったこちらが1位です。








1位:B'z × Mr.Children 世紀の対バンが実現



先日、この歴史的対バンについての考察を記事にしたのが記憶に新しいところです。
(熱く語らなければ気が済まなかった。。。笑)

 

B'z × Mr.Children UNITE~すれ違い続けた30年間を考察

 

90年代を知っている者として、


これは

ありえない共演で、

歴史的な共演で、

かなり心を熱くさせた共演だった



と、強く言いたいです。
CDセールスに勢いがあった90年代、2組のヒット曲は他のアーティストより群を抜いていて、ともに黄金期と呼ばれる時代を過ごしていました。
そして、B'zとMr.Childrenは、そんな状態にいながら、置かれた状況が異なっていたこともあり、両者がともにステージにあがることは、想像ができなかったのです。(詳しくは記事を見て、、)

ミスチルの桜井さんは、稲葉さんの対談において

「トーナメントの反対側にいる(くらい接点がなかった)」

と表現してましたが、まさにその表現がその通りだなぁと思っていて、2組とも人格者で素敵な大人で敵対してないのに、縁がなくすれ違っていたんだなぁ、と。
そして、時を経て共演が実現したこと、なんと感慨深いものだったでしょう!

稲葉さんが「Everything」を桜井さんが「さまよえる蒼い弾丸」を、歌う??
大人の事情もあるかもしれませんが、これは円盤化希望したいですねぇ。。

あと、無事開催できたこと、配信があったこと、これが何より良かったです。
ちなみにB'zの対バン企画はもう1組、GLAYとの横アリ公演があったのですが、こちらは元々交流が昔からあったので意外さはありませんでした。。
(あ、GLAYがどうこうではなく、あくまでミスチルとB'zという組み合わせが衝撃的だと思った、という意味です^^)

 

 

 

 

 

 



今年もコロナ禍の一年で、何故か今は少し落ち着いてますが、昨年に続き異常な一年が続きましたね。。
でも、エンタメ界の影響に関しては、楽観はできないけどやや希望も見えつつある?のではないかと。

たまに長文コラムを2か月に1回のペースで執筆する、というこのスタンスにも慣れてしまって。
他ブログに引っ越しも考えたけど、まぁ面倒だし、このままでいいかと(笑)

んな感じで、大変なこともありますが、時には音楽に癒されながら引き続き頑張っていこうかなと。
少し早いですが、お疲れ様でした。



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2021年マイベストアルバム

1.THE END /アイナジエンド
2.縦横無尽 / 宮本浩次
3.era / Hakubi
4.夜行秘密 / indigo la End 
5.ぐされ / ずっと真夜中でいいのに。
6.THE BOOK / YOASOBI
7.Editorial / Official髭男dism
8.odds and ends / にしな
9.FIZZY POP SYNDROME / 秋山黄色
10.WHO? / いきものがかり


次点
scent of memory / SEKAI NO OWARI
55 STONES / 斉藤和義
FOREVER DAZE / RADWIMPS


特別賞
松本隆作詞活動50周年トリビュートアルバム「風街に連れてって!」



 (EP、ミニアルバムを除く)