久しぶりに、“敬体”で文章を書きます。
2020年の音楽シーンを振り返るコーナーくらい、書いておきたいなと思って書いてます。

 

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あ、でも今年はコロナ禍という特殊な一年であり、


「コロナ関連で音楽業界困窮」


が、普通に考えれば1位なんですが、これについては触れないようにしたいので、


0位:コロナ関連で音楽業界困窮


と、させてください(笑)
1位の上、という意味と、こんな悪夢なかったことにしたい、という意味が含まれてます。。
コンサートのあれやこれが中止になった件は、ランキングに入れない方向で。


さてさて、ランキングに移ります



10位:「鬼滅の刃」のヒットにLiSAの曲もヒット

いま「鬼滅の刃」のアニメを見て一生懸命世間に追いつこうとしています(笑)
で、注目すべきはLiSAさんですよね。
彼女はずっと邦ロック界で、アニソンに特化して活動してて、たまたま「鬼滅」がヒットして注目されることに。

継続は力なり

という言葉を、体現してらっしゃるイメージです。

 

 



9位:FLOWER FLOWER むらじゅん脱退

FLOWER FLOWERのバンマス、むらじゅんこと、村山潤氏が、秋に突然脱退しました。
これは世間的に大きなニュースではなくとも、フラフラ的には今後の音楽性を左右する衝撃的なニュースでした

もちろん、ボーカルのyuiさんのつくる歌で人気な側面が強いバンドですが、サウンド面では彼の個性が強いこともあって、今後の音楽性の変化は余儀なくされそうです。
「ずっと真夜中でいいのに」のサポートとして活躍してたり音楽の幅が広い彼ですが、彼のサウンドが好きだっただけに、残念なニュースでした。

 

 



8位:小室哲哉、乃木坂46に楽曲提供でヒット

そうそう、小室さんについては、引退宣言なんてしなくていいと思ってたんですよ。
だから、乃木坂46に「Route246」を作曲者として提供し、ヒットさせた、これでいいんですよ。
彼は有名だから表に出ると叩かれることもあるかもしれない、でも本来作曲家って裏方ですからね?
今後も期待してます。

「Route246」がもろにTK節だったことについてもいろいろ言われておりますが、僕は一周回って「なつかしさ」みたいなのを感じました。
全盛期から四半世紀、青春時代の曲が今の曲として流れてる~!!みたいな。

あと、余談ですがAKB48が紅白落選して、コロナ禍で「握手券つき」の「AKB商法」ができない、という盲点を突かれ、一時代が終了した感があります。
坂道グループメンバーも、「握手券つき」の商法ができない中、これからが正念場だと思います。

 

 



7位:藤井風、新人で圧倒的な存在感

新人で最も個性的で、魅力的なシンガーソングライター、それが藤井風さんでした。
藤井風さんのあのダンディーボイス、「何なんw」のような言葉チョイス、流ちょうな英語、何といってもかっこいいオシャレな風貌
文句なしに推したいシンガーソングライターです。

男性からもかっこいいと思うのですが、更にギャップ萌えしてしまうのがコテコテの訛りの岡山方言ではないでしょうか(笑)
昨年末にデジタル配信でデビューしたようなのでレコ大新人賞は選出外のようですが、この基準はよくわかりませんね。。
彼こそ選ばれれば文句なしの受賞、なのに。

 

 



6位:YOASOBIがストリーミング再生でブレイク

藤井風さんと同時期に、主にストリーミング再生で、CDを出さない状態でブレイクしたのはYOASOBIで、紅白に出場も決まったそうです。
コンポーザー(作詞作曲)Ayaseと、ボーカルikura(幾田りら)というユニット、という、変わった形態ですが、「夜を駆ける」がヒットした頃はSTAY HOME期間でもあり、ライブパフォーマンス方法不明、MVはアニメーション、ということで、生ライブが見られない中、サブスクで良い音楽をみんなが漁った結果、発見された感がありますよね。

本当に、何がきっかけでバズるかわからないと感じました。

 

 



5位:アイナジエンド、ソロデビュー

BiSHをそんなに注目しているわけではないですが、アイナジエンドさんは注目しておりまして。
振り付けも作詞作曲もやってるし、声も魅力的で。

そんな彼女がついにソロデビューして、来年にはアルバムリリース、ツアーも決定。
ある時は憑依型のパフォーマンスを、でもオフショットではキュートな笑顔を。
BiSHは辞めないと思うので、どちらも素晴らしいパフォーマンスを期待してやみません。

 

 



4位:マカロニえんぴつ、メジャーデビューで露出がすごい

僕が昨年から注目していた「マカロニえんぴつ」ですが、9月にメジャーデビュー。
するとどうでしょう、音楽番組の出演本数の数の多さ、マクドナルドなどのタイアップの数々、メジャーになるとこんなに変わるのかと改めて驚かされます。

僕の見解では、彼らはライブ活動を重きに置いていて、インディーズのまま活動していくつもりだったのでは、と感じています。
そう、コロナ禍でライブができなかったから、メジャーという選択肢を選んだのだと。
インディーズよりメジャーが上、という価値観は古いとは思っておりますが、ライブ業界が苦境に陥っておりますので、才能と人気があるアーティストはどんどんメジャーに行く流れが続くかもしれません。

 

 




さてさて、、ベスト3です。



3位:瑛人のラッキーボーイっぷりがすごい

前述の「藤井風」「YOASOBI」と、もう1人、ブレイクした新人といえば瑛人さん。
「香水」は様々な音楽番組で流れていて、紅白にも選出されたのはご周知のとおり。

音楽的にいえば、「香水」は耳馴染みの良い曲ではあるものの、いたってシンプルで、インパクトのある曲ではないです。
が、この「香水」のすごいところは

STAY HOMEに貢献していた

ということだと、僕は思っています。
その歌いやすさ、演奏しやすさから、インスタグラムで「歌ってみた」「弾いてみた」動画がたくさん投稿され、そこから曲を知られ、音楽番組が決まり、、という大きな流れがあったように思います。
様々な場所から、この曲を歌っては拡散し、歌っては拡散し、を繰り返して盛り上がっていたわけです。

コロナ禍におけるラッキーボーイ、僕はそう思ってます。
純朴な人柄も好感持てますよね。

 

 




2位:津野米咲さん逝去

前にも記事にしましたが、今年は音楽業界から悲しい亡くなり方をする人が出てしまいました。
赤い公園の津野米咲さん。

 

 


これをランキングに入れることに躊躇いがあったのですが、彼女のことを忘れないためにも、高い順位に入れました。
COUTDOWN JAPANでは、津野さんに代理を立ててステージに立ち再スタートする予定で、静かに応援していたのですが、残念ながらフェスそのものが中止になってしまいました。

でも赤い公園として再スタートとしてやっていく、その意思は伝わりました
残されたメンバーはどう考えているかわかりませんが、あらゆる選択肢の中、選んだ選択を尊重したいと思ってます。

来年も厳しい世の中が続くことが予想されますが、どうかこれ以上悲しい出来事は起きませんように。。

 

 






さてさて、僕の中の1位はこのトピックスはこれです。

 

 

 








1位:欅坂46、平手友梨奈脱退、櫻坂46として再デビュー

総合的に音楽業界を1年通して、これほどセンセーショナルな一年を送ってきたアーティストは、欅坂以外にはなかったかな、と思いました。
まず、1月に絶対的センターの平手友梨奈の脱退、これはかなり衝撃を受けました。
グループ全体好きでしたが、特に平手のパフォーマンスが大好きだったので、、

もともと停滞していたグループ活動ですが、この直後にコロナ禍で音楽業界全体が止まることになります。
が、欅坂としては、むしろこの期間は、グループの在り方について再考する良い機会になったのでは、という気がしてます。

7月の配信ライブで改名することを発表、そして10月にラストライブ、からの櫻坂としての再スタート。
12月には櫻坂として再デビューし、紅白にも出場が決まっています。

なかなかの目まぐるしさだと思いませんか。

そして、かたや脱退した平手友梨奈さんは、女優業に専念しているかと思えば「ダンスの理由」を配信リリースしてソロデビュー
FNS歌謡祭で、K-POPばりの洗練されたダンスで衝撃を与えられたのは、記憶に新しいところです。


欅坂が終わったことについては、今考えるとしょうがないとしか言いようがなく、前向きなお別れをしたこと、僕は良かったと思ってます。
櫻坂のメンバーは今窮屈そうに活動していないし、平手友梨奈は個性を磨きパフォーマーとしての今後が期待できます。


平手さんがどう思ってるかわからなけど、欅は良い思い出として、どちらものびのびと活動してほしいなって思います。

 

 

 

 




さて、こう書くと音楽的なトピックスは例年に変わらずネタは豊富で、世間からも求められ続けていたし、不急ではあるけど不要ではないことがよくわかるんですが、
音楽業界、いや、広く言えばイベント業界、エンタメ業界が、大ダメージを受け、それを大切にして、生きがいにしてきた僕らにとっても、大きなダメージだった一年であったことは間違いありません。

コロナ禍が、2020年の案件ではなく、来年も継続していく案件であることが、とてもつらいです。
エンタメの前進を願うのもそうだけど、まず自分自身が崩れないように、そこを注意していきたいです。

「生きてればどうにかなる」

と、いうことを自戒をこめて、自分に言い聞かせながら。
何かの縁でこの記事をご覧になった方も、良いお年をお迎えください。

 

 

 

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追記:

 

2020年マイベストアルバム

 

1.CEREMONY / King Gnu 

2.SOUNDTRUCKS / Mr.Children 

3.THE PARK / 赤い公園 

4.From DROPOUT / 秋山黄色 

5.hope / マカロニえんぴつ 

6.一年中 / 片平里菜 

7.おいしいパスタがあると聞いて / あいみょん 

8. HELP EVER HURT NEVER / 藤井風

9.ターゲット / FLOWER FLOWER 

10.ストリーミング、CD、レコード / ゲスの極み乙女。

 

次点 

STRAY SHEEP / 米津玄師 

You need the Tank-top / ヤバイTシャツ屋さん 

 

特別賞 

ROMANCE / 宮本浩次

 

 (EP、ミニアルバムを除く)