平野幸夫のブログ -3ページ目

平野幸夫のブログ

ギリシャ語を語源とする「クロニクル」という
言葉があります。年代記、編年史とも訳されま
す。2014年からの独自の編年記として綴りま
す。

こともあろうに国連の女性差別撤

廃委員会に出席しヘイトスピーチ

を連発していた杉田水脈総務政務

官が参院予算委員会で追及された

。自分のブログにアイヌの民族女

性をまとった参加者に罵声を浴び

せる投稿をしたり、戦後直後の「

赤狩り」でもあるまいし、「大量

の左翼集団」と非難する記述が暴

露された。それでも、かばい続け

る答弁を繰り返した岸田文雄首相

。野党は居直り続ける秋葉賢也復

興相と一緒に「辞任ドミノ」に追

い込まなければ、日本が「ヘイト

議員の抜擢」を見過ごす国と評さ

れて、世界に恥をさらし続けるこ

とになる。

30日の参院予算委員会で、立憲民

主の塩村文夏議員は舌鋒鋭く、杉

田政務官に迫り聞き応えがあった

。杉田政務官は国連でのアイヌ女

性とのやりとりについて、自ら発

した「同じ空気を吸っているだけ

で気分が悪くなる」などの罵声の

数々について「至近距離で浴びせ

られた。このような感想を持つの

は仕方なかった」などと釈明して

いたが、すぐに塩村議員から「自

分から近づいていったんじゃない

ですか」と言い返され、十分な反

論もできなかった。

野党が自分を次のターゲットにし

ていることを自覚したのか、答弁

はいつになく神妙な様子だった。

塩村議員から安倍晋三元首相の側

近だっ元TBS支局長、山口敬之

氏による性被害を訴えた伊藤詩織

さんに「落ち度があった」と投稿

したことについて、「性被害者に

申しあげたことではない」と釈明

したが、まったく説得性がなかっ

た。

さらに過去の「日本には女性差別

というのは存在しない」と発言を

問われ「日本には命に関わるひど

い女性差別は存在しないという趣

旨」と苦しい弁明をしたが、「D

V(家庭内暴力)があるではない

か」と切り返されても、力なく「

政府の方針通り職務をはたしてい

る」と繰り返すばかりだった。

こんな人物を「秘蔵っ子」として

登用したのが安倍元首相である。

比例代表でしか当選できない「ヘ

イト議員」を岸田首相が政務官に

抜擢したのは、安倍元首相のくび

きから逃れない表れであろう。世

界に「日本政治の恥部」をさらし

続けるという点で非を認めようと

しない秋葉賢也復興相より罪深い

。二人とも「辞任ドミノ」に続い

てもらいたいが、岸田首相が更迭

を否定し続けるのは、さらなる内

閣支持率ダウンを恐れているから

だろう。二人を擁護する損得を考

えれば、切り捨て謝る方が次善の

策であることは明白なのに、その

決断ができない。

自らの危機にも決断できないこん

な「グズグズ政権」が続く限り、

この国の再生はない。反撃能力保

有に踏み切り防衛費倍増、原発再

稼働と新設容認、年金支給繰り上

げ、20年以上上がらぬ実質賃金…

…。既得権益にしがみつく官僚と

経済界に気遣った利権政治が延々

と続き、国力の衰退ぶりは著しい



世界三大投資家の一人であるジム

・ロジャース(シンガポール在住

)は東洋経済のインタビューに「

今のままなら1ドル175円もあ

りえる。エネルギー輸入国の日本

は原油などの価格が急上昇し、イ

ンフレの影響で日本円が売られ負

のスパイラルになっています……

国民が何かかがおかしいのは国の

せいだと気づいた時には不満が爆

発して手遅れになる」と警告する

。そして、さらなる予想にに背筋

が寒々となった。

「日本がこのままなら、今後国債

の格付け低下と、英国のようにマ

ーケットから懲罰を受けるという

、その両方が間違いなくおきると

思います。英国のように、市場が

荒れて、格付けも下がるでしょう」

末路に待っているのは英国のよう

な没落か。
     【2022・12・1】

ずっと自民党政権の「下駄の雪」

と揶揄されてきた公明党がまた政

府に擦り寄った。敵のミサイル発

射拠点をたたく反撃能力の保有を

容認、その保有が政府の安保3文

書に盛り込まれることになった。

今月には政府の有識者会議が「保

有不可欠」とする報告を提出、憲

法が定める「専守防衛」が戦後初

めて骨抜きにされることになった

が、公明、有識者会議はいずれも

政府の「提灯持ち」のような組織

であることを露呈した。特に有識

者会議はあたかも第三者機関のよ

うな客観性を振りまく罪深さがあ

る。

同会議は政府のお気に入りの学者

、エコノミスト、ジャーナリスト

ら10人を揃えており、ことさら有

識者を名乗る欺瞞性を見過ごすわ

けにはいかない。最も指弾される

べきは、最重要の検討項目である

べき「憲法への抵触」について是

非を判断すべき憲法学者が一人も

いないことだ。世論の批判をかわ

すために、客観性を担保する目的

で起用されたように見えるのがメ

ディア界のメンバーである。「御

用新聞」である読売からは山口寿

一社長、日本経済新聞からは喜多

恒雄元会長は予想された顔ぶれだ

。朝日からの船橋洋一元主筆は外

信畑出身で、政府に経済安保政策

を提唱する「御用記者」の一人で

ある。他のエコノミストや財界人

も国の安全保障政策を論じる資格

があるのか疑わしい。

有識者会議が今回まとめた報告書

は政府、大学、民間一体の軍事研

究を要求している。長年学術界が

自らタブー視してきた防衛力強化

につながる研究を進めるよう求め

た文言には、思わず絶句してしま

った。地方自治体に自衛隊が港湾

、空港を使用することに抵抗があ

る点についても、有事の利用を求

めている。

有識者会議はさらに踏み込んで、

現在対GDP1・09%の防衛費を

2%にするため縦割り行政打破ま

で提唱した。研究、公共インフラ

、サイバー安全保障、同志国の軍

隊への武器類供与の4分野を対象

に他省庁が防衛省に協力する予算

配分を提案したのである。政府が

既に閣議決定した「武器輸出3原

則」見直しについても追認し、「

制約をできる限り取り除き、積極

的に他国に移転すべき」とまで明

記した。

政府の防衛力強化にお墨付きを与

えるだけでなく、敵国のミサイル

発射拠点をたたく反撃能力の保有

を「不可欠だ」と保有を既成事実

化する動きにエールまで送った。

有識者は本来、この国が再び軍事

国家になり、戦争をすることがな

いよう歯止めをかけるのが、使命

のはずだ。それが今回のメンバー

は反対に政府の「応援団」に堕し

てしまった。約320万人の戦争

犠牲者を生んだ歴史の教訓を忘却

した輩に安全保障を口にする資格

はない。

ロシアのウクライナ侵攻に便乗す

るかのように、政府は危機感をあ

おり、あたかも反撃能力の保有が

国際常識のようにアピールする。

しかし、そもそも国際法が「先制

攻撃」を禁じていることを忘れて

はならない。敵が攻撃に着手した

ことをどう認定するのかという根

本について、誰も明確に説明でき

ないままだ。国際法が専門の松井

芳郎・名古屋大名誉教授が大いに

傾聴に値するコメントを朝日新聞

(25日付)に寄せていた。

「日本が敵基地をした際、相手か

らの武力攻撃を証明できなければ

、日本が侵略者になってしまう」

「攻撃の仕方が多様である以上、

着手のあり方も多様で、具体的に

定めるのは難しい」

武力攻撃の定義ができないままの

先制攻撃などあってはならない。

「台湾有事」予想や北朝鮮のミサ

イル発射で危機ムードをあおるば

かりの前のめりな防衛論議に一段

と警戒感を高めたい。


     【2022・11・26】

妻の事務所に2700万円、運動

員が選挙ポスター1枚張って30

0円……。公金を不正に流用した

「疑惑のデパート」を否定し続け

た寺田稔総務相がようやく更迭さ

れた。一連の政治資金規正法と公

職選挙法違反を「文春砲」が報じ

て以来、「妻は別主体」、「事実

はない」などと筋の通らぬ抗弁で

から約1カ月半にわたって居直り

続けた身内の閣僚。それをかばい

続けた岸田文雄首相が党内外の批

判の耐えられなくなった末の失態

である。1カ月で3人の閣僚の資

質が問われた「辞任ドミノ」を招

いた首相に、半数近い人が「早く

辞めて」と答えた世論調査の数字

が出た。首相から「延命の道」を

さぐる気力も伝わらない。末期症

状は深刻だ。

有権者はもう岸田政権を見放して

いる。それが今朝の毎日新聞の世

論調査にはっきり表れていた。「

岸田首相にいつまで首相を続けて

ほしいか」という設問に、「早く

辞めて」との回答が43%と最も多

かった。「できるだけ長く続けた

」はわずか14%しかなかった。支

持、不支持がトリプルスコアで乖

離した数字は深刻だ。すでに「死

に体政権」の様相と言えよう。自

民党支持層でも「再来年9月まで

」が最多の39%にのぼった。この

数字を見て、与党議員が浮き足立

ち、公然と「岸田おろし」が起き

てもおかしくない。それほど衝撃

的な数字であった。

政権がこの苦境から脱するには、

最大の政治課題である旧統一教会

(世界平和統一家庭連合)の宗教

法人解散と被害者救済法案の立法

化を早急に実現させる道しかない

。しかし、国会議員の3分の2が

教団と関わりがある党が決別でき

る状況にない。公明党も支持母体

の創価学会に影響が波及しないよ

うにずっと及び腰のままだ。毎日

の世論調査では救済法案について

、71%の人が「今国会で成立を」

と望んでいた。

岸田首相が支持率を思うように上

げることができないのは、すべて

においてリーダーシップを発揮で

きていないのが最大要因である。

弱小派閥の政権運営にあたって安

倍派、麻生派、茂木派が「隙あら

ば」と足元の揺らぎを凝視してい

る。次なる野党の標的になってい

る秋葉賢也復興相(茂木派)の「

政治とカネ」の問題で、さらなる

辞任に追い込められたら、もうア

ウトであろう。総辞職かイチかバ

チかの解散しかない。

秋葉復興相の政党支部が義兄の団

体に600万円を振り込んだ正当な

理由が国会で説明できるのか。義

兄の団体の住所地は秋葉復興相の

義兄の実家だったことが発覚して

いる。秋葉復興相の政治資金が義

兄を通して環流していたのではな

いかと、既に「フライデー」が報

じている。この政治団体は201

7年12月に設立されていたが、6

00万円が振り込まれたのは、約1

年前の17年2月だっった。存在し

ていなかった団体になぜ振り込む

ことができるか。不自然極まりな

く、この団体は19年12月に解散

していた。

フライデーは政治団体のあった住

所地に住んでいた復興相の義兄の

実父にインタビュー、「(政治団

体の)事務所になんて使っていな

い」という証言を引き出している

。実父は義兄が「政治のことは一

切やんないね」と話し、団体がペ

ーパー上の「ユーレイ団体」だっ

た疑いが一層強まった。

見事なスクープであるが、一般紙

の記者らは手を拱き、追いかけ記

事も満足に報じていない。与党の

「愛玩犬」になれはてた政治記者

らの堕落ぶりをもあぶり出す政権

末期である。
    【2022・11・21】

「人は見かけによらぬもの」。顔

つきや外見で判断すると見誤って

しまうことを戒める警句だが、自

民党の茂木俊充幹事長と萩生田光

一政調会長の二人の顔つきには政

治家の傲慢さがにじみ出て、この

警句があたらないのではないか。

二人は旧統一教会問題についての

追及をかわそうと嘘と責任回避を

繰り返し目に余る。党総裁として

二人を言いたい放題にさせたまま

にしている岸田文雄首相の存在感

のなさも一層際立たす。

象徴的だったのが、更迭された山

際大志郎前経済再生相を辞任から

わずか4日後に自民党の「コロナ

対策本部長」に就任させた人事だ

った。党内からも批判がでる異様

な抜擢だった。起用したのは萩生

田政調会長で「私の判断で指名し

た」と悪びれる様子もなく話し始

めた。続いて「辞任した大臣が党

に戻って仕事をすることは特別な

ことでない」と記者会見で平然と

言い放ったのである。体型もあっ

てよりふてぶてしく見え、その顔

相には与党の要職にある人物が持

つべき品性の欠片も見えなかった

。後援会の幹部には八王子の元暴

走族もいるといい、ルール無視の

言動が目立つ立ち振る舞いは無謀

な「突破力」を見習っているよう

にも見えてしまう。

岸田首相にも事前に知らせなかっ

た独断人事だったことが後に判明

し、世論の反発を知った首相は遅

まきながら自分が軽く扱われてい

ることに気付いて激怒したという

。党トップとして情けないことこ

の上ない。党の実務を仕切る茂木

幹事長は事前に「山際起用」を知

っていたはずなのに、記者会見で

聞かれ「何それ」と言って、とぼ

けてみせた。そして「政調会長に

聞いてくれ」と責任を回避した。

二人の会見から「岸田政権を支え

る気のない」空気が横溢している

のが分かる。萩生田政調会長は先

月、衆院予算委員会の質問に立ち

、旧統一教会問題について「党と

して深くお詫びする。私を含め自

民党議員の関与が、結果として教

団の信用を高めることに寄与して

しまったとのご指摘を真摯に受け

止める」と反省して見せた。しか

し、誰より教団との関係を深めた

自身の責任にそれ以上言及せず「

信なくば立たず」とまで口にした

。まさに「どの口が言うか」であ

る。「山際起用」は自身への疑惑

払拭のための一手だったのだろう



こんな傲慢さは補正予算編成にも

表れた。財務省と約25兆円規模で

調整していた首相を呼び出し、4

兆円増額を了承させ、当初案を一

夜でひっくりかえしてしまった。

これではどちらが首相か分からな

い。

同じ「次期総理」を目指す茂木幹

事長もその言動から自身の隠蔽体

質がよく露わになる。典型的なの

が教団に対する党の調査が、議員

の自己申告に任せた内部調査であ

る。第三者による徹底調査を避け

続けているのは、自身が追及の矢

面に立ちたくなかっただけの保身

から出た判断だった。しかし、中

途半端な調査結果発表後、ぼろぼ

ろと教団との癒着が明らかになっ

た。国会で野党から被害者救済法

整備を求める攻勢を受け、仕方な

く与野党の実務者協議の場に、茂

木派の議員を送り込んだ。中身の

厳罰化には後ろ向きで、野党やメ

ディアから「やる気が見えない」

と批判がやまない。

この人事も茂木幹事長の独断で、

首相に相談もなかったという。年

内立法化ができなければ、世論が

反発しさらなる内閣支持率下落に

つながるのは必至である。

記者会見で茂木幹事長の細目で人

を見下す応対は、常に責任逃れの

言葉が並ぶ。旧竹下派の「平成研

究会」のトップに立ったことを派

閥の実力者、青木幹雄元参院議員

会長は許していないとされる。傲

岸不遜な言動を繰り返す茂木幹事

長の不徳の報いであろう。

そんな悪相の二人を政権与党の顔

に据え続ける岸田首相。リーダー

シップのなさに嘆息するばかりで

ある。
    【2022・11・16】

「漂流政権」がまた醜態をさらした

。「朝、死刑のはんこを押す。昼の

ニュースのトップになるのはそうい

うときだけという地味な役職」など

と軽口を何度もたたいた葉梨康弘法

相がようやく更迭された。キャリア

の警察官僚出身でありながら、死刑

制度を軽んじたはての当然の報いで

ある。それにしても、前夜に厳重注

意で済まそうとした岸田文雄首相の

何という危機感のなさであろうか。

とてもこのまま国の舵取りを任すわ

けにはいかないという思いが一段と

募る。

いつかまた不祥事をおこすのではと

野党から疑惑の目でみられていた政

治家である。2008年の「ガソリ

ン国会」で若手の民主党議員の服を

破った「武闘派議員」であったから

だ。記憶に新しいのは2017年の

「森友国会」で、葉梨議員は、安倍

首相夫妻を告発した篭池泰典理事長

に対し何度もたたみかけるように質

問するなどして安倍首相に追従をく

りかえした。疑惑の中心人物だった

佐川宣寿理財局長に対し「恩を返し

てもらわないといかんねえ」とエレ

ベーターの中で圧力をかけていたの

が目撃されたこともある。

今回の発言の中に「外務省と法務省

、票とお金に縁がない。副外相にな

っても全然お金がもうからない。法

相になってもお金は集まらない、票

もいらない」と嘆く場面があった。

これこそ最も言いたかった本音では

ないか。確かに、法相というポスト

は、利権とは縁遠く、身内のパーテ

ィーで思わず本音を吐露したくなっ

たのであろう。金銭への執着ぶりは

、キャリア警察官僚出身でありなが

ら、パチンコ業界の新年祝賀会に出

席したり、運送業者団体からも政治

献金を受けていた。真に法相ポスト

を「不遇」と思っていたから、軽く

ぼやくたくなったのであろう。

しかし、「死刑のはんこ」などの軽

口は「人間の生存権を奪う究極の人

権侵害」(アムネスティー・インタ

ーナショナル)として制度廃止国が

増え、真剣に死刑論議を高める必要

が状況にある中、一層看過し難い。

葉梨法相は統一教会問題で関係省庁

連絡会を主宰していた。しかし、自

身が2008年、教団の関連団体「

世界日報」のインタビューを受けて

いた。過去癒着のあった大臣が本気

で被害者救済に取り組むとは思えな

い。BSTBSの番組で教団との関

係を問われ「知らないとか、忘れた

とか、一般社会でよくあること」と

弁明し、さっそく批判がわき上がっ

ていた。

今月初め、葉梨法相は統一教会によ

る霊感商法の相談件数が300件に

のぼったことを明らかにしたが、そ

の時弁護士に無料相談できる「法テ

ラス」に引き継ぐと表明していた。

直接国の窓口に寄せられた相談だっ

たのに、救済は民間に丸投げする判

断を下してしまい、国の本気度を疑

いたくなる。

岸田首相はG20のため外遊するが

、相次ぐ閣僚の辞任ドミノでますま

す「乱気流」に巻き込まれており、

さらなる内閣支持率低下は必至だろ

う。政権寄りの読売でさえ、内閣支

持率は過去最低の39%に急落した。

他紙と15ポイント以上高めにでる読

売の数字から推測すれば、もう20%

台を維持するかどうか、さらなる崖

っぷちに立たされているのではない

か。外遊帰りには党内から「岸田お

ろし」の声が公然と出ているかもし

れない。
   【2022・11・11】

一体、起用したのは誰かと疑う自

民党人事だった。旧統一教会との

癒着に「報道があったのなら事実

だろう」と他人事のような国会答

弁を繰り返したあげく、経済再生

相を更迭された山際大志郎議員が

わずか4日で自民党のコロナ対策

本部長のポストに就いた。岸田文

雄首相は「総合的に判断したもの

と承知している」と党任せだった

と放言してしまった。責任を回避

したい思いだろうが総裁は誰なの

か、指をさしたくなる。安倍派に

忖度して起用した杉田水脈は自身

の中傷投稿が東京高裁から侮辱行

為と認定され賠償命令を出された

。岸田首相はいつまで任免責任か

ら逃げ続けるのだろうか。

山際コロナ本部長の人事は、政治

的打撃を考えるまともな思考があ

れば、考えられない。党内からも

執行部批判が出ているという。も

ともと甘利明前幹事長の強い推薦

を受けての大臣起用だったが、さ

すがにメディアや野党から強く追

及され始めると誰もが更迭必至と

みていた。それが臨時国会が始ま

っても、首相は決断できなかった

。内閣支持率が急落して、ようや

く世論の反発に気づいた。何とい

う鈍感ぶりか。4日後のコロナ本

部長就任はさらなる「驚天人事」

だった。

「検討使」とやゆされ、大事な政

治決断を常に先延ばしにして、人

事も人任せにしがちな性癖がよく

表れたとも言えるだろうが、その

罪状は深い。

それが際立ったのが、杉田水脈総

務政務官の起用とジャーナリスト

、伊藤詩織さんにたいする中傷投

稿についての高裁の逆転判決だっ

た。ヘイトスピーチや投稿を繰り

返す杉田議員の政務官起用には党

内外から強い批判がわき起こって

いたのである。首相は安倍晋三元

首相の推薦があって起用したと見

られていたが、よりにもよって誹

謗中傷対策の担当省のナンバー3

に抜擢するなど誰にも考えられな

い人事だった。首相は発令理由を

明かせなかった。

その人事がついに破綻する結末を

迎えたのである。杉田総務政務官

は安倍元首相と親しかった山口敬

之元TBS支局長にレイプされた

伊藤さんに「枕営業の失敗」など

と誹謗中傷を繰り返し、その行為

が侮辱行為と認定され東京高裁か

ら55万円の賠償命令が出されたの

である。国会で追及された杉田政

務官は答弁を拒否し続けた。

「笑ってる場合じゃないですよ」

。強い調子でこう迫った立憲の塩

村あやか議員は続けて「政務官、

『レイプされたと虚言を吐き始め

たのです』こうしたものに『いい

ね』を押している間違いないです

ね」とたたみかけた。

杉田議員は「高裁判決を受けてた

だいま検討中」と答弁したが、塩

村議員は「政務官を辞任すべき」

と追及した。係争中とは言え、自

身のネット投稿は高裁も認め、言

い逃れできないはずだ。こんな人

物を政務官に起用した岸田首相は

「山際起用」と同じか、それ以上

の害悪を国政にもたらしている。

なぜなら、総務省が昨年秋以来、

ネット中傷の被害者を敏速に救済

するための制度見直しの担当省庁

であるからだ。

総務省のSNS中傷対策を別の立

憲議員に聞かれた杉田政務官は「

申し訳ありません。存じ上げませ

ん」と平然と答弁した。総務省の

キャンペーン対策を知らないと公

言する政務官。それは職務放棄と

同じだ。ネット中傷を繰り返した

議員がその取り締まり省庁のナン

バー3とはまるでパロディのよう

だ。「泥棒に戸締まりをさせてい

るのと似た行為」と言いたくなる

。中傷対策にストップをかけるの

では見られてもおかしくない。数

々露呈する「岸田政治の醜態」の

中でも特に悪性が高い。
 

    【2022・11・6】

もはや「漂流」としか言いようの

ない混迷ぶりだ。岸田文雄首相は

事業規模71兆円の経済対策を策定

したが、自民の萩生田光一政調会

長らに押し切られ、補正予算案を

一夜で4兆円増額してしまった。

国会の審議なしで使える予備費か

らの流用で、物価高対策をうたう

が、与党の選挙対策目的に使われ

るバラマキが目に見えている。首

相はいまだに最大派閥安倍派をコ

ントロールできない指導力のなさ

をまたも露呈した。政府は防衛族

議員の求めるまま攻撃用ミサイル

「トマホーク」の購入を米国に打

診した。「専守防衛」の国是まで

無視する岸田政権の行き着く先の

危うさが日増しに募る。

どちらが首相でどちらが党幹部か

強く疑う予算編成劇だった。先月

末、財務省が一般会計からの規模

を25兆円と決め、首相も了承した

夜、萩生田政調会長が党の会合で

「納得してない」と岸田首相にク

レームをつけた。そんな強面な声

を無視すればいいのに、首相はは

ね返すこともできず、言われるま

ま予備費4・7兆円の上積みを認

めてしまった。統一教会問題で癒

着が指弾され、本来であれば「謹

慎の身」であるはずの萩生田政調

会長を更迭すべき局面であるのに

、首相は「分かりました」と平身

低頭で応じてしまった。情けない

ことこの上ない。

党内4番目の派閥を率いる首相が

最大派閥の威勢を恐れた結末で、

もう「漂流政権」の実相が隠せな

くなった。同じ頃、明らかになっ

た「トマホーク」購入打診も首相

が防衛族の意向をくんで指示した

とみられる。こちらは国の防衛方

針を根本から変える政策転換であ

る。既に自民党のタカ派議員らか

ら「敵基地攻撃能力の保有」の声

が強まっている。国会の審議もな

いままの今回の打診は、攻撃型ミ

サイル導入を既成事実化する動き

だ。専守防衛の憲法にも反し、明

らかにウクライナの戦争に乗じて

防衛予算倍増を目論む火事場泥棒

のような策動だ。萩生田政調会長

はここでも安倍元首相の米国兵器

爆買い路線を引き継ごうとしてい

る。補正予算で安易な妥協をした

岸田首相がこの流れに抗するとは

とても思えない。むしろ、政権維

持のため丸のみするおそれさえあ

る。

岸田首相をハト派の宏池会領袖と

みるのはもう幻影にすぎない。自

民保守派に操られる「ロボット宰

相」とみる方がふさわしい。自ら

の確固とした政策スタンスがない

。党内の大な勢力の声を聞くだけ

であれば、いつか「用がなくなっ

たら」捨てられる宿命かもしれな

い。内閣支持率を好転させる目途

もなく、このままではズルズルと

下がり続け、首をすげかえられる

時期が案外近いかもしれない。

有権者はこんな政治の惨状にもっ

と声を上げる時ではないか。円安

に何の手も打てない政権のせいで

、一般市民の台所は値上げラッ

シュに見舞われ、一世帯当たり、

年間10万円近い負担増を強いら

れそうだ。さらに、政府は年金

での60歳から65歳まで保険料支

払い期間の延長を言い始めた。つ

いにというべきか、このままなら

一般サラリーマンは年金支給が5

年先延ばしにされ、100万円の負

担増になる。あくまで試算とされ

るが、政府は世論の「NO」とい

う大きな抵抗がなければ、一気に

進めるだろう。

この国の経済の惨状はひたすら金

融緩和だけに頼り、賃金アップ政

策をとらなかったアベノミクスの
破綻であることはもはや隠せなく

なった。再生させるには安倍路線

からの大転換しかない。所得再分

配政策をとり、老後の不安のない

社会保障の充実を目指すべきだろ

う。時代錯誤の防衛予算倍増など

けっして看過してはならない。


    【2022・11・1】

与野党の議員が一斉に拍手を送り

続けた25日の衆院本会議のシーン

は、かえって嫌悪感ばかりを募ら

せた。立憲民主党の野田佳彦元首

相が亡くなった安倍晋三元首相を

追悼した演説は「名演説だった」

と高い評価をされている。しかし

、歯の浮くような言葉の一つ一つ

に突っ込みたくなった。それはけ

っして生来の天邪鬼のせいのため

ではない。それは、演説者が自ら

の愚行を未だに自覚できずに発し

た言葉だから、空疎に聞こえたの

ではなかったか.


ある禅相が語った言葉を思い出す。

「天下は悪にして亡びず愚にして

亡ぶ」

野田元首相は2012年11月の党

首討論で解散期日を明言した結果

、政権交代を許した。議員定数と

議員歳費の削減を条件にしたが、

安倍元首相はその約束を反故にし

てしまった。いわば、野田元首相

は愚かな判断をして、安倍元首相

にだまされのである。その後の長

期にわたる「安倍政治」がもたら

したのは、この国の政治腐敗と円

安に象徴される経済の衰退である

。取り返しのつかない失敗をした

という後悔もせず、総括ができな

いまま、のこのこと追悼演説の場

に出てしまったのである。演説に

は自らを飾り立てる語句も盛り込

ませた。


「再びこの議場で、あなたと言葉

と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火

花散るような真剣勝負を戦いたか

った。勝ち放しははないでしょう

。安倍さん」

野田元首相に「魂をぶつけるほど

の胆力があったのか」と笑いたく

なる。熟慮もせずに解散を判断、

一方的な独断政治への道を開いた

ではないか。もしかしたら衆院選

で勝てるとでも思ったのだろうか

。勝算もないまま選挙に突っ込ん

だとしたら、無責任極まりない。

議員辞職か引退に相当するぐらい

罪深い。首相在任時、自民右派の

主張に押されたまま、「尖閣国有

化」に踏み切った判断も日中関係

悪化をもたらした。そのまま、実

効支配していたら、緊張関係をも

たらすことはなかった。当初は何

も攻勢をかけられる状況がなかっ

たのに、習近平政権の介入を許す

きっかけをわざわざ作ってしまっ

たのである。

「安倍晋三とはいったい何者であ

ったのか。国に残したものは何だ

ったのか。私はあなたのことを問

い続けたい。あなたが放った強烈

な光もその先に伸びた影も……問

い続けたい」。新聞各紙は野田演

説のこの部分を記事の見出しに取

っていたが、「アベ政治」に何か

光はあったのか、何も思い浮かば

ない。負の遺産ばかりが目立つ。

「アベ政治」を評価する議員は外

交の成果をあげるが、内実はトラ

ンプ前米国大統領やプーチンロシ

ア大統領に媚びばかりをうり、目

に見える成果はあまりに乏しい。

「影」を言わざるをえないほど、

あまりに負の遺産は多い。

再び禅相の言葉になぞらえば、「

二人の愚行」が亡国の道を開いた

のではないか。追悼演説は予期し

ない翼賛的空気をもたらしている

。統一教会問題に対する野党の追

及は手ぬるい。更迭された山際大

志郎前経済再生相以上に教団の広

告塔になった細田博之衆院議長と

安倍元首相の悪性は高い。このま

ま二人の責任を問わないとしたら

、教団の被害者らへの背信行為だ。

そんな中、立憲の泉健太代表と岡

田克也幹事長は維新の馬場伸幸代

表らと初めて会食したという。改

憲などで自民の補完勢力になって

いる維新と共同歩調をとる気配が

強まる。立憲の支持が伸びないの

は、政権監視機能を強めていない

からだ。腰がふらふらして維新に

擦り寄っても、これまでの支持者

から見放されるだけだろう。

    【2022・10・27】

政権党腐敗の核心をえぐり出す

見事なスクープだった。旧統一

教会の関連団体が数十人の自民

党議員と政策協定を結んでいた

と報じた朝日新聞の1面トップ

記事は韓国の反社会的なカルト

教団に従属している議員らの反

モラル的な行為を浮かび上がら

せた。国会で追及された岸田文

雄首相は調査もしていないのに

、「党の政策に影響を及ぼすこ

とはないと確信している」と悪

びれた様子もない。邪教集団に

毅然とした政治決断ができない

モラルなき岸田政権はさらなる

崖っぷちに追い込まれた。

国のトップとして何をすべきか

、岸田首相は自分でもどうした

らよいか分からないのだろう。

教団に解散命令を請求できる要

件をめぐって首相の答弁が一夜

で180度変わった。教団の不

法行為を刑事事件に限定し、民

法は入らないとしていたのに、

翌日の答弁では民法も入るとし

て、悪質な寄付を迫ったケース

に教団の使用者責任までに言及

したのである。刑事事件に限定

すれば、立件までには長い月日

がかかり、解散命令が出せるの

は遠い先になるのは明白だった

。それでも刑事事件限定を言い

張っていたのである。野党から

「教団の守護神」と追及されて

も仕方なかった。

それが被害者救済どころかさら

なる拡大に向かうとの強い批判

が出ると、態度を急転させた。

「整理した結果だ」と釈明した

首相の頭の中を疑わせた。覚悟

も熟考もない。自ら呼び込んだ

火の粉を払いたいだけの与党議

員らにおもねった官僚の作文を

読むだけの信念のなさばかりが

際立つ。風向きが変わると、無

思考なまま対応を変える。とて

も国のトップと思えない振る舞

いの繰り返しである。

衆院選での自民党と教団の政策

協定についても、全容解明を明

言せず「党の政策に影響を及ぼ

すことはないと確信している」

と根拠なき見通しを述べるだけ

だ。憲法改正、家庭教育支援法

、LGBT問題、同性婚合法化

などがこの政策協定に掲げられ

、自民党の政策にピタリと一致

しているではないか。とても影

響を受けないと言い切れる状況

ではない。

政策協定を認めた自民の斉藤洋

明衆院議員は「(教団と)10

0%政策が一致するわけではな

いが、おおむね方向性が確認で

きた。認識は間違っていたと大

変反省している」と述べた。誤

りを認めただけ、岸田首相より

はまだ誠実かもしれない。逃げ

回ったり、非を認めないのが最

も見苦しい。首相は国会対応そ

っちのけで週末はオーストラリ

アに外遊。緊急性のない首脳会

談を見せつけられ、かえって不

信感を募らせるのではないか。

20日の国会で野党は安倍晋三元

首相や細田博之衆院議長と教団

の関わりについて「調査する必

要はない」とあからさまに逃げ

ようとする答弁を繰り返した。

二人の関与に決着を付けなけれ

ば、二人は「教団の跋扈を許し

た政治家」と半永久的に批判さ

れ続けるはずだ。

それにしても、教団の反社会的

な行為は今も収まらずと、言葉

を失うほどだ。癒着をこれ以上

さらけ出したくない政権党の思

惑と及び腰を見据えてか、むし

ろ居直っているようにさえみえ

る。教団の勅使河原秀行本部長

が元妻の高額献金で家庭が破綻

し、長男が自死し被害を訴える

高知の男性に対し、元妻が否定

する動画を流したのには大いに

驚かされた。こんなプライバシ

ー侵害は明らかである。またや

2世信者の教区長17人を登場さ

せことに、なりふり構わぬ狂信

性さえ感じさせた。

教団と政策協定を結んだ自民党

議員らはきっと「何を暴露され

るかもしれない」と戦々恐々と

していることだろう。因果応報

である。
   【2022・10・22】


止まらない内閣支持率ダウンへの

焦りからだろう。岸田文雄首相が

旧統一教会に対する宗教法人法に

基づく調査を文科相に指示した。

被害者の救済と被害拡大防止には

教団の宗教法人格を剥奪する解散

命令しかないのに、首相は「信教

の自由」を盾にずっと調査を否定

していただけに、あまりに唐突な

変わり様である。しかし、実際に

解散命令請求が出されても数年先

になる見通しだ。「ここは一度首

をすくめて逆風をかわそう」とい

う思惑が透けて見える。教団と関

係の深い癒着議員の処分や教団の

広告塔になっていた安倍晋三元首

相への調査抜きでは、茶番に見え

るだけだ。

先週末に出た時事通信の世論調査

結果は、政権にとって最悪の結果

だった。他社よりも少し厳しく出

る毎日新聞の調査を下回っていた

からだ。時事の調査はサンプル数

も多く、個別面接方式で行われる

ため、より正確な民意が出るとさ

れる。それだけに、政権発足以来

最低の27・4%という支持率は衝

撃的だったに違いない。前回より

約5ポイントも減り、不評だった

菅内閣の最低時の29%さえも下回

った。不支持率は43%で、その差

は15・6ポイントにも広がった。

打つ手打つ手がすべて裏目だ。河

野太郎デジタル相がぶち上げた現

行保険証廃止とマイナ保険証へ切

り替えが追い討ちをかけた格好だ

。事前に何の説明もなく乱暴にア

ドバルーンを上げた河野担当相は

相変わらず、横柄な態度がにじみ

出る記者会見だった。手続きがで

きない人や取得を拒否する人にど

う対応するか、まったく調整がで

きていなかった。システム変更に

費用負担を強いられる小規模診療

所などから強い反発が出て、20

24年秋からの実施は事実上不可

能とみられる。

総裁選を争った河野担当相や「国

葬反対の8割は大陸から」という

発言が暴露され高市早苗経済安全

相に何の注意もできないリーダー

シップの欠如が際立つ。そうした

批判が耳に入ったのか、批判かわ

しにようやく文科相への教団調査

指示になった。それでも、内容を

詰めておらず、衆参両院の予算委

員会で野党議員の質問にたじろぐ

場面が頻発するのは必至だろう。
文化庁宗務課は8人しかおらず、

とても調査できる陣容ではない。

最も滑稽に見えたのは、質問のト

ップバッターに立ったのが、萩生

田光一政調会長だった。教団との

癒着度が最も高い人物を起用する

無神経ぶりに開いた口がふさがら

なかった。解散請求が本気でない

証しである。萩生田会長は本来な

ら謹慎の身で、国会の質問などに

立たせて、首相の見識のなさが表

れていた。案の定、萩生田会長は
安全保障、人材育成などのテーマ

を通り一遍に聞くだけで中身は空

疎だった。

円の価値が下がり続ける円安にも

無策が続く。鈴木俊一財務相は1

ドル150円に近づく32年ぶりの

円安水準になっても、「投機にに

よる過度な変動については容認で

きない。緊張感をもって注視し、

適切に対応したい」といういつも

のありきたりの文言を口にするだ

けで、何の効果ももたらしていな

い。それどころか、無策が市場に

見透かされ、さらなる円安を招く

始末だ。岸田首相が月内に打ち出

すという総合経済政策もきっと官

僚の作文を並べるだけではないか



民間の調査期間によると、ガソリ

ン価格の上昇などによる物価の高

騰によって、一世帯当たり年間6

万円から10万円負担が直撃すると

いう。政府は電気代抑制のため2

兆円近くの支援策を打ち出すと見

られているが、家庭への直接支給

ではなく、電力業界への補助金に

充てられそうだ。これでは、台所

への恩恵は限定的だ。岸田首相は

自身に政策を持っていないから、

官僚や業界の差配通りに動くしか

ない。つくづく未曾有の難局に愚

鈍な為政者をいだく不幸を思わざ

るをえない。


    【2022・10・17】