刹那的な性の衝動…男性に必要とされることで存在価値を見出す | 加藤なほ 「"毒親育ち" からの人生改革」

加藤なほ 「"毒親育ち" からの人生改革」

毒親育ち、アダルトチルドレン、恋愛依存(DV)などの実体験を元に、"わたし" を生きる方法を伝えています。
▶︎セッション実績…2013年〜 5000件以上
▶︎メディア…NHK(クローズアップ現代+/あさイチ他)/朝日新聞/他多数。
▶︎著書「ワタシの母は毒親でした。」

 

加藤なほです。

《プロフィールはこちら》

 

 

 

 
 
と、摂食障害に関しての記事を書かせていただきましたが、今日は今年1月におはなし会で出会い、春から《マンツーマンコース》にて
 
・20年悩んできたお母様との関係
・摂食障害について
 
をはじめの数ヶ月で扱い、お母様との関係にしっかり完了をつくり、
 
・パートナーシップ
・性(セ ックス)
・友人との関係
・ご自身の夢、やりたいこと
 
をその後扱ってきた、冒頭のリンク先記事の生徒さんとは別の生徒さんのお話
 
 
「彼女の体験が書かれている文章を読者のみなさんにもぜひ読んでもらいたい!
同じ気持ちの人、きっといる!!」
 
と掲載させてほしいと聞きましたら、快諾くださいました
 
ありがとうございます!
 
 
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私はヒステリックで威圧的な母親に父親の悪口を聞かされて育った。
 
 
大好きな母親から大好きな父親の悪口を聞くのは子供心に複雑だったので、自分の感情に一旦蓋をして、母の怒りに寄り添う術を覚えた。
 
 
摂食障害となった高校生からは、痩せることに固執する一方、過食と嘔吐が感情のはけ口となり依存することになる。
 
 
大学4年生で就職活動に挫折すると、鬱になった。
 
 
母親の顔色を窺う癖は一層強くなり、いつしか感情がわからなくなった。
 
 
「嬉しい」「むかつく」といった“感情”は、「ここは喜ぶべきだろうか、悲しむべきだろうか」 という“思考”によって自然発生を拒否される。
 
 
どのように感じたら母が認めてくれるのかを無意識に最優先し、自分の感情を抑圧すると、生きていながら既に死んでいる心地が味わえた。


その頃、刹那的なセックスをした。
 
 
私にとってそれは、男性に強く必要とされる行為だったので、 求められることに存在価値を見出せた
 
 
しかし皮肉にも、生きる喜びどころか、
セックスすると私はもっと死にたくなった。
 
 
ただし、その理由が何なのか、空しさの正体を知ろうとする意欲すら失った日常の中で、初めて著書を読んだ。
 
 
 
当時の私はきっと直子に光を見出したのだと思う。
 
 
私も儚く美しい存在のまま、早くこの世界から消えて無くなりたい、と。 
 
(中略)
 
私自身、この13年間に、 
“罪悪感ほど意味のない感情はない”
ことを痛感した。
 
 
結婚、妊娠、出産は、死への憧れを生への執着に変え、今の私には、嘗て死にたかった原因が強い “罪悪感” にあると理解できる。
 
 
私はずっと、父親の愚痴を言っている母親に“罪悪感”を持っていた。
 
 
“お母さんは、私という娘がいるから離婚できない。
 
せめて愚痴を聞いて役に立とう。
 
私は絶対お母さんを裏切らない"
 
 
罪悪感と使命感という原動力が大学生のワタナベと重なる。
 

しかし現実には、母親は離婚したければする。
 
 
子供のせいで離婚できないのは親の言い訳に過ぎない
 
 
良くも悪くも私には母親の人生を変えられないと気付いたとき、私は自分の尊大さを自覚した。
 
 
誰かの役に立つ人間だと過大評価していたから、誰かの役に立てない無力感を生むのだ。
 
 
年齢と失敗を重ね、他人を救うことで自分を救おうとするのが勘違いだと実感した私は、
「幸せになる努力をしなさい」
と言ったレイコさんの言葉が刺さる。
 
 
そして、
 
“誰かに必要とされることで存在価値を見出そうとする依存”、
 
或いは
 
“死にたくなるセックス”を手放す勇気を得て、自分を幸せにする覚悟を決めた。



自分と他人の間に然るべき距離を置くことを自立というのではなかろうか。
 
 
自立した人間は死に向かわないし、セックスに罪悪感を持たない。
 
 
 
直子の死後、レイコさんは感傷的なワタナベを心配して彼の家を訪れ、セックスした。
 
 
もうすぐレイコさんと同じ38歳を迎える私には、それが一般的な男女の性的欲求とは異なる、優しくて尊い自然な行為に映る。
 
 
13年前、全く心に残らなかった最後のセックスに、今度は激しく心を動かされた。同じ小説に新しい解釈を付与するまで私が生きたことを純粋に感謝したい。
 
 
夫、子供、母親、死にたくなるセックスをした男性を含む、全ての人に。
 
 
 
<全文はこちら>
"読書感想文、買います" 入選作品
 
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「わかる…」
という方、多いのではないでしょうか?
 
 
なんの解説もいらないくらい心理的なことがうまく書かれており、わたしも同感すぎて読みながら震えました。
 
(わたしもノルウェイの森を20くらいのときに読んでいた)
 
 
この生徒さんの文章のセンスがわたしは抜群に好きなのですが、先日とある企画に応募に文章を送ったら入選したそうで、それがこのリンク先のものだったのです。
 
夢の1つを、叶えられました!
 
 
彼女の感想文の中にあった
“誰かに必要とされることで存在価値を見出そうとする依存” 
というのは、自分への基本的信頼が欠如していると無意識に猛烈にはたらきます。
 
 
これに苦しみ、恋愛依存についてご相談くださる方も本当に多くおられますが、やはりこの場合、
 
"自分が自分のことを大切にできていない"
 
"自分のことがわからない"
 
"自分のことが嫌い"
 
というところから来ていることがほとんど。
 
 
依存は悪いことではありませんが、
"それがないとダメ"
という偏りを生み、それがなくなったときに自分が崩れてしまいさらに苦しむ ということもあるでしょう。
 
 
 
 
依存しているのであれば ですが、彼女がそうしたように、その自分に気づき手放す勇気と自分を幸せにする覚悟を持つことは、自分を生きるには大切だとわたしも思います
 
 
 
<関連する過去記事>
 
<参考記事>
 
 
 
実はこの生徒さん、お母様との関係も劇的に変化していたんです。
 
 
つづきます
 
 
 
 
 
 
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