おはようございます
分家の『養生訓』を読んでみる、昨日の「巻第一(4) 内欲を抑えて外邪を防ごう」と今朝の「巻第一(5) 内欲をこらえて元気を養おう」に出てきた「内欲」というくくり、これって鍼灸学校で習った時には出てこなかったなぁ…。
学校で習う東洋医学の病因は、大別すると外因(外邪)、内因(七情)、不内外因(飲食、労逸、外傷)の三つ。益軒先生のおっしゃる内欲は、外傷を除く不内外因と内因を合わせたものになってます。
益軒先生が読まれたとおぼしき医学書を全部調べたワケじゃありませんから、ホントのところはわからないけど、益軒先生が「内欲」というくくりをつけたんじゃないかしら…。
原文では「内慾」になっていて、「欲」に「心」がついた「慾」が使われています。「慾を恣(ほしいまま)にする」なんていう使い方もしてる。なんか、これぞ「欲望」って感じがしませんか?
でもって、病因として、外からやってくる外邪に対して、心がけてさえいれば防げるはずの内慾という分け方。七情だけでなく、飲食や労逸こそ、心がけ次第でずいぶん変わるものねぇ。
益軒流の分類のほうが、不内外因なんてややこしい名称をつけるより、ずっと説得力があるように思えてきます。しかも、内慾を抑えていれば、からだが丈夫になって、外邪にやられることもないっておっしゃってるワケでしょ?
考えてみると確かにそうなんですよねぇ。現代医学的にも、体調がよくて、免疫力もしっかりした状態が保てれば、細菌やウイルスの感染はもちろんのこと、癌や生活習慣病だって予防できるはずだから…。ね?
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
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