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昔から「病、膏肓に入る(やまい、こうこうにいる)」なんて言われますが、これは不治の病にかかるとか、重病で治る見込みがないとか、そんな意味で使われます。これが転じて、何かしら物事に熱中し過ぎてどうしようもないときにも、用いられるようになりました。
膏肓の膏は心臓の下で、肓は横隔膜の上。『春秋左氏伝』に、医緩が晋の景公に対して、「病が肓の上、膏の下にあり、鍼も届かず、薬も通じず、治しようがありません」と言うと、景公は「名医だ」として、たくさんの褒美を取らせたという逸話があります。
ちなみに、盲は、漢字としては盲目の盲ですが、膏肓の場合は「もう」ではなくて「こう」と読みます。「膏肓」と書いて、「こうこう」と読む。
ツボとしての膏肓は、心臓の下じゃなくて、上のほうに位置しています。が、肓の上、膏の下である膏肓に、影響を与えることができる、あるいは難病とされるものも治療できるということで、膏肓という名前がつけられたという説もありますが、ホントのところははっきりしてません。
☆ ツボの位置
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膏肓は、↑上図の青●、第4胸椎と第5胸椎の棘突起間(大椎の4つ下)から、3寸(人差し指から小指までの指幅4本分)外側で、肩甲骨の内縁、押すとツンと響くようなうずきを感じるところに取ります。
あるいは、左手(右手)を右肩(左肩)から背中に深くかけて、中指で肩甲骨の内縁をさぐったときに、中指の先が届いたところともされます。でも、うでの短い人や肩コリのひどい人にはちょっと無理。届きそうで届かない場所になります。
☆ 効用
「肩こりを東洋医学でみると」シリーズ、その1・その2・その3・その4でも共通穴のひとつとしてあげてますし、「肩こりに効くツボ」でも一度ご紹介しているように、肩コリに効用があります。
膏肓は、経脈としては足太陽膀胱経に属していますが、ツボの位置から見て、肺兪に近いこともあり、気管支炎や喘息などの呼吸器系の病気によいとされています。
☆ 手当のしかた
届く方は中指で、届かない方はツボ押し器のようなものを使って、30回ほどコネコネコネともみほぐしましょう。
誰かに押してもらう場合は、親指をツボにあてて、肩甲骨の方向へ力が入っていくようにして、30秒ほど押した状態をキープしたら、手を離して30秒休み、もう一度30秒押してもらうようにしましょう。
ピッ○エレキバンのようなツボシールや、小さいビーズを絆創膏で貼っておくのもいいでしょう。東洋医学講座のNo.80 でご紹介したパイオネックスなら、0.3mm(オレンジ)や0.6mm(黄色)の短いのがおススメです。
せんね〇灸タイプの台座灸も有効です。その場合は
①台座の裏のシールをはがし、もぐさの部分に火をつけます。
②目的の場所へふわっと乗せます。絶対にべったり貼りつけないこと。
③熱さを感じてきたらはずし、感じなければ燃え尽きるまでおきます。
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
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ビオラ
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