筋力低下のサイン | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

「からだの衰えは足腰から」って、よく耳にする言葉ですよね。店のお客様で、お歳を召した方でも、よく歩く方はとてもお元気。反対に、若い方でも、あまり歩かず、運動もとくにしてないっていう方は、ちょっと元気がなくて体調もくずれやすいようです。

東洋医学では、生命力の根源となるが不足したり、精を蔵するが弱ると、東洋医学講座No.40No.49にあるように、足腰が弱ると言われます。病気や不摂生がなければ、老化現象のひとつで、「『黄帝内経』にみる人の一生 その3」にあるように、人生100年とすれば、腎気が衰えをみせるのは90歳。

腎が弱ると足腰が弱る。逆にみれば、足腰がしっかりしている人は、腎気(腎精)を保つことができるってこと。つまり、毎日よく動いて、足腰の強さを保てば、老化を遅らせることができるってことなの。

だから、貝原益軒先生も、『養生訓』の中で、「身体と運動(巻一17)」「動くことが養生の道(巻二3)」「心は楽しく身は労働(巻二9)」「食後の運動(巻三51)」などなど、動くこと・歩くことを推奨されています。動く→気血の流れを保つ→脾胃の働きをよくする→後天の精を取り込む→腎精を保つってことなの。

運動学的には、足腰が弱り始めると、歩くときに足の上がり方が悪くなります。たいした段差でもないのにつまずくなんていうのは、そのサインかな。それから、歩くスピードが落ちる。ただ、寝不足でも、そうなりますけどね。

握力の低下も運動不足のサインになるそうです。水道の蛇口やドアノブ、ビンのフタなど、以前よりも回すのがしんどくなっているとしたら、それは、からだ全体の筋力も低下している証拠。もっとも、私みたいに、腕っぷしを使う仕事してると、握力だけは維持されちゃいますけど(笑)。

「健康日本21」の目標は、「1日30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続する」運動習慣を持つ人が、男性39%、女性35%になることだそうですが、2009年の国民健康・栄養調査によると、男性32%、女性27%。低いですね。

で、60~80代よりも20~50代のほうが低くて、20代女性ではたったの12%ですって!だいじょうぶなんでしょうか、これから妊娠出産に向かう20代がこれで。

からだを動かさずにいると、足の筋肉って1年に1%ずつ減っちゃうんです。うでを振って、大きめの歩幅で、1日に合計20~30分歩きましょう。これだけでも筋力低下は防げますから。

一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


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