おはようございます
先週コトー先生 の『愛の3K運動』サポーターとして「からだのためにも『愛の3K運動』」を書かせていただいたところ、先生からも「初心忘れるべからず。学生には医学知識だけじゃなくわたしの経験した症例を交えて講義しています。」 の中で、「初心」つながりのパスを返していただきました。
コトー先生、ありがとうございます。またあらためて初心に戻った春月です。ところで、先生の記事タイトルは長いですね(笑)。でも、内容のまとめにもなっているので、タイトルのつけ方のひとつのお手本にもなりますね。
さて、東洋医学講座は8回にわたり、気・血・津液の不調からくる病気について見てきました。今回はこのシリーズ最後の精についてお届けします(精とは何か?について、詳しくはこちら→No.24 )。
精は、発育・生殖・老化に関係しているものであり、腎に蓄えられていて、必要に応じて供給されるものです。したがって、不足することはあっても、気血津液のように常に体内をめぐっているわけではありませんから、精の停滞は起こりません。
先天の精の不足
両親に授けられた先天の精。これが生まれつき不足していると、発育が遅くからだが小さかったり、二次性徴(おとなのからだつきになること)が遅れたり、夜尿症や小児喘息などの症状があらわれたりします。しかし、成長するにしたがって、後天の精を十分につくれるようになると、不足を補えるようになって、症状が消えていくことも多くあります。
腎精の不足
腎に蓄えられている精が不足した状態です。↓のようなことがあると不足します。
① 先天の精の不足があって、後天の精でその不足が補いきれない
② 脾胃の虚弱や不調、飲食の不足などがあって、後天の精を十分につくれない
③ 大病、慢性疾患、老化、不節制な性行為などがあって、腎精を消耗する
腎精が不足すると、腎の機能も低下するため、不妊症、不育症、足腰のだるさ、抜け毛、白髪、歯のぐらつき、耳鳴り、難聴、物忘れ、頻尿、尿漏れなどがあらわれます(腎の機能についてはこちら→No.13 )。
東洋医学では、生殖能力をつかさどり、生殖機能の成熟を促す物質を天癸(てんき)といいます。また、女性は7年周期、男性は8年周期で生理的な変化があらわれると考えます。これによって、
① 女性は7x2の14歳、男性は8x2の16歳頃に、腎中の精気は天癸をつくり、生殖能力を持つ
② 女性は7x7の49歳、男性は8x7の56歳頃に、腎中の精気が衰え、生殖能力を失う
といわれます。
現代の平均的な生殖能力の盛衰とはちょっとずれてますが、それは、からだの栄養状態の違いからくるんじゃないかしらね。
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一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
ホトトギスの仲間でしょう。