養生と病気予防の第一歩  | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

『黄帝内経(こうていだいけい)』が説く養生の大切さについて、『上古天真論篇』をその1その2その3と3回に分けてお届けしました。『上古天真論篇』は『素問』の第一で導入部。一言でまとめれば、「長生きしたけりゃ養生すべし」ってことでしたね。

で、「養生が大切」だってことはわかった。じゃあ、具体的にはどうすることが「養生」なのか。その第一歩として書かれているのが、『素問』の第二、『四気調神大論篇』なんです。

「四気」というのは、春暖かく、夏暑く、秋涼しく、冬寒い四季の気候のことで、春温・夏熱・秋涼・冬寒なんていうふうに表現されます。そんな気候変化に、いかにからだの調子を合わせて行くか?それが、養生であり、病気予防になる…と言ってます。

四季の気候変化がどういうもので、それぞれの季節に気をつけるべきことは何か?『四気調神論篇』の春夏秋冬それぞれの養生法は、「もうすぐは~るですねぇ~♪」「なつがく~ればおもいだすぅ~♪」「いまは~もうあき~♪」「つがるかいきょう ふ~ゆげしき~♪」でお届けした通りです。

四気は春温・夏熱・秋涼・冬寒であり、春は「生気」、夏は「長気」、秋は「収気」、冬は「蔵気」という特徴を持っています。そうした四季折々の特徴に合わせた養生のキーワードとして、春は「イキイキ・のびのび」、夏は「明るくGO、GO!」、秋は「落ち着いてゲット」、冬は「じっくり静かに待つ」をあげました。

もし四気の変化に適応できないとどうなるか?『四気調神論篇』には↓下記のようにありました。
●春の生気に逆らうと、「肝を傷つけ、夏に寒性の病を生じ、夏の長気に適応する力を弱めてしまう」
●夏の長気に逆らうと、「心を傷つけ、秋になって瘧疾(ぎゃくしつ)となり、秋の収気に適応する力を弱め、冬に再び病になるおそれがある」
●秋の収気に逆らうと、「肺を傷つけ、冬になって下痢を病み、冬の閉蔵する気に適応できなくなってしまう」
●冬の蔵気に逆らうと、「腎を傷つけ、春になって痿厥の病にかかり、春の生気に適応できなくなってしまう」

また、↓次のようにも言っています。
●「春気に逆らえば、少陽が発生せず、肝気が内にこもって病を生じる」
●「夏気に逆らえば、太陽が生長せず、心気が内にこもってうつろになる」
●「秋気に逆らえば、太陰が収斂せず、肺気が焦げて脹満する」
●「冬気に逆らえば、少陰が貯蔵されず、腎気が沈んで衰弱する」

自然界にある植物が、春に芽生えて、夏に花開き、秋に実り、冬に葉を落として春に備えるように、人も自然の気候変化に順応して、春夏は活動的に過ごして陽気を養い、秋冬はペースダウンして陰気を養うのが、養生の基本であり、長寿への第一歩だってことですね。

一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。

 
椿
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