おはようございます
ずっと、「いつか取り上げよう」と思ってた頭痛。ずいぶん前に、「つらい頭痛には頭痛日記を」 で、緊張性頭痛と片頭痛についてちょっとだけ書いてて、頭痛大学 というサイトと日本頭痛学会HP をご紹介して、それっきりになってました。
昨日の『ためしてガッテン』で取り上げられたのが、これまで原因がよくわからなくて、不定愁訴症候群と診断されてきた耳鳴り・めまい・不眠。そうした症状の原因のひとつが、「脳の過敏状態」であり、その脳の過敏状態を生みだすのは、過去に放置した片頭痛だったという話。
パソコンからは→http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110928.html
携帯からは→http://wi.nhk.jp/gatten/archive110928/index.html
番組の結論からすると、
① たとえ今頭痛がなくても、過去に片頭痛の経験があって、耳鳴りやめまい、不眠があるならば、それは「脳の過敏状態」によるものだから、抗てんかん薬や抗うつ薬が症状改善に役立つ。
② 「脳の過敏状態」にならないようにするには、片頭痛をしっかり治すこと。それには、トリプタンという治療薬があるが、これは処方薬なので、専門医の診断を受けるべきである。
追加情報として、生理(月経)時の頭痛は、おなかが痛い生理痛とは別物で、片頭痛である可能性が高く、これもがまんしていると、「脳の過敏状態」に結びつくかもしれないので、専門医の診断を受けたほうがいいと言ってました。
「脳の過敏状態」は、ちょっとしたことで脳の神経が過剰に反応して興奮してしまう状態。脳の過敏で起こる耳鳴りやめまい、不眠ならば、脳の興奮さえ抑えることができれば、症状を軽くすることができます。それで、抗てんかん薬が症状を改善したんですね。
「脳の過敏状態」を引き起こすのは、長引く片頭痛。で、片頭痛を起こすのは、調節系神経伝達物質 であるセロトニンの不足。つまり、そもそもセロトニンの不足があって出ていた症状だから、抗うつ薬が効いたワケですね。
片頭痛治療薬のトリプタンは、痛みの原因となる物質の発生を抑える薬です。つまり、痛みのもとを絶つ。市販の鎮痛薬は、痛みが伝わるルートをブロックして、痛みを感じにくくするだけです。つまり、片頭痛の治療にはならない。それどころか、結果的に症状を悪化させる可能性があります。
「ドクターG 頭痛薬で出血」 にも書きましたけど、鎮痛薬はやたらと飲む薬じゃありません。頭痛が何日も続くとか、周期的に痛むようなら、きちんと専門医の診断と適切な処方を受けましょう。
もし片頭痛で、その原因がセロトニン不足にあるなら、「腸の動きをよくする呼吸法」 に書いたように、アクティブ・レスト や丹田(腹式)呼吸 がよい養生法になるでしょう。DHA やビタミン、ミネラル、タンパク質の摂取も大切。太陽光を浴びることやスキンシップもよいと言われてます。
セロトニンは、「ストレスで食べちゃう?食べられなくなる?」 や「こころの本質は前頭前野にある?」 にも出てきてましたね。
まだ読んでませんが、↓こちらの本が「脳の過敏状態」について、わかりやすく書かれていそうです。
新型頭痛「脳過敏症候群」のすべてがわかる本 今、解明された「しつこい頭痛と頭鳴」のメカニズムと.../著者不明
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一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
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