阪神タイガースが圧倒的な強さを見せてリーグ優勝を決めましたね。
当然、チームとして強かったと思いますが、セ・リーグのその他5球団があまりにも弱かったですね。
この状況だと巨人、広島に次ぐリーグ3連覇以上を達成する3球団目になる可能性も低くないように思います。
さて、他人ごとではなく3連覇以降の広島の凋落ぶりは、ファンとして何とも言えない状況ですね。
その最たる原因は何でしょう?
わかりきった答えになりますが、やはり「得点力」ですね。
「野球は投手力」であり、失点しなければ負けない。
しかし「得点がなければ勝てない」のも、はっきりとした現実です。
実際、WARという指標(勝利数の上積みに対する貢献度)では投手よりも野手の方が、その指数が高くなることが多く(守備も含めた指標となるため)チームの勝利をより多く重ねるためには、優れた野手の獲得、育成も重要なポイントなのです。
ここに2016年~24年までの打撃成績を簡単にまとめてみました。
顕著なのは得点のランクで、3連覇の時はすべてトップです。
しかし、それ以降は打率こそ上位でも、得点力が目に見えて落ちていることがわかります。
23年は2位とはいえ、首位阪神に11.5G差の2位であり、クライマックスでは甲子園で1勝もできずに敗退。
また、この年はセ・リーグワーストタイの開幕から2試合連続完封負けを喫しています。
昨シーズン、9月の大失速(月間20敗・セ・リーグワーストタイ)は踏ん張っていた投手陣の息切れが原因であり、その大本は4月の4試合連続完封負け(セ・リーグワーストタイ)など、打線の得点力の無さに起因しているのは明白でしょう。
(今シーズン、7月の失速も同様のことが言えますね)
諸悪の根源「得点力の低迷」一番の原因は「四球数」です。
東出コーチを2軍に配置転換、朝山コーチを1軍に据え、石井拓朗コーチの手法と決別した19年から、四球数、得点とも下降の一途となりました。
「打力を前面に、打って打って得点を挙げる」
その理想は理想として、現実的には主力打者の流出(19年・丸佳浩FA、22年・鈴木誠也ポスティング、24年・西川龍馬FA、19年にはバティスタのドーピング離脱)に対して、22年に秋山翔吾が加入したものの、あの穴を埋めるには至たらず、そういった選手も育っていません。
打線全体も、打率と安打は出るものの、長打、本塁打が少なく、それを補う外国人野手も結果を出せませんでした。
長打が出ないなら四球や進塁打など「つなぐ野球」で得点を狙うしかなかったと思うが、選手の特性を無視し、誰も彼もが「強い打球」を指向させられた結果、つながらない(そもそもヒットが連続で打てると考える方が間違ってる)打線が残されてしまいました。
しかも、19年以降6年、いや今年を含めると7年か…
これを修正するには1年、2年ではまず不可能でしょう。
3連覇時のような、あのワクワクするような打線は、もう見ることは出来ないかもしれないですね。
ただ、可能性の扉はいつも開かれているものです
問題はそれをくぐるか、くぐらないかだけです。
来季、少しでもカープが良い方向に進みますように…








