面白いのは英語との違い。表現を調べる時、英語でネット検索すると英語圏の人が表現に迷ってるのが見えて面白い。。自分だと何故こちらの前置詞?とか。。そんなのを全部調べるから時間がかかるのか?笑 それでも一人でやってると分からないことが沢山。
古楽器でバロックを始めた時に語法をなかなか感覚で理解出来なかった時の様だ。
一人で探りながらひたすら周りの演奏家や様々な演奏から吸収しよう必死になった。その迷いをインマー氏にぶつけた時に「私も一人でそうやって来た」と…
やっぱり迷っても、回り道しても自分の足で歩かないと身にはならない。
少し楽器のお話。
上がEHEのベルと現代の製法で作ったパイプのヤード(U字の管)とD調のリードパイプとクルーク管を組み合わせた物。
下はHASSのベルに手打ちのヤードとDes調(a=415のD)のリードパイプとクルーク管を組み合わせた物。
EHE, HASSは当時のマイスターの名前です。
ベルは用途を考えて完全手打ち(ヒストリカル)で無いベル。後からベルを変えたり、用途で入れ替えられる様にベルチェンジシステムに変更。何年後かにヒストリカルも良いかな~
と言ってもこの組み合わせが相性が良く入れ替えても今一つピンと来ないのだけど。
本来のナチュラルトランペットは普段はこうはバラせ無い。でも、これ、"移動"! やメンテナンス、道具選びに便利。特にこの3孔システムはコンパクトに収まるので助かる。また、完全とは言え無いがナチュラルになるパーツも有り使い易い。
音はハースは煌びやか。
エーは華やかさの中に少し陰りが有る。半音の長さの違いでも音色は変わり短いと明るく硬くなりがちなのがベルの違いでかなり雰囲気が変わる。
バロック音楽を"聴く"のはモダンよりこれやナチュラルの方が好き。吹くのはどちらも楽しいけど(笑)
楽しみ、安らぎの為に聴く音楽はラッパ以外が多い。素朴な笛や弦、鍵盤、そして人の声~コアとか。。
音楽を表現する楽器としては古楽器であってもモダン楽器であっても変わりが無くてテクニックも全て同じだと思う。ただ、古い物ほどどう喋るかって事が大切にされているように感じる。もちろん、全てでは無いし一言で言える事でも無い。
古楽のトランペットは役割が狭い。モダン程のカラフルさも無い。 でも、限られた色の中での色合いの変化、響きの存在感はモダンを越える物、モダンが進化する中で起き去られた物もあると感じる。モダンはより多くの色が選べる。
この曲は世の中に存在し自分の知る全ての曲の中で最も好きな曲の一つ。 古楽器では演奏出来ないが一度演奏してみたい・笑
オケ中のオーボエパートがいいな~ そして、通奏低音も大好き~予定がはっきりして来て今年も大好きなコンビの演奏が目の前で聴けそうで(幸いにもラッパはタセット!)もうそれだけで幸せ。彼らの演奏は自らの心の一番深いところを包んでくれる。
この曲の演奏で一番最初に心を持ってかれたのはアルトの永島陽子さんの歌。舞台裏で何気なく聴いてる時にふと幼い娘と息子の事を思い出していた。あ~、この曲は子守唄だったと。優しい歌だった。
診断結果は、シンスプリント、オスグット、アキレス腱周辺の筋肉の炎症。
スポーツをしている子どもが起こしやすい疾患を全部起こしているとの事。
要は運動のし過ぎ。
病名以外は病院へ行かなくて親としては感じて居た結果でした~休む事が必要。
湿布を9袋もらい治るのに6週間ほどかかるそうです。
子供は痛みなどを訴えたのですが、なかなか休む事は出来なかった。片道3kmの道を自転車で往復、夏休みの間は早朝、または、早朝と夕方の二回往復。そしてクラブで走る。もう少し行くと疲労骨折です。
身体が出来上がって居ないうちの子には負担が大きかったのでしょう。
サボれと言ってたのですが…
さて、私のところに通う中学生の生徒が居ます。小学生の時から通って居て、中学生になる迄はまだラッパに対してそんなに気持ちが強く無く、ラッパで遊んで居る位の感じでした。その子がクラブで私の目からするとちょっと無謀だな~と思うメニュー、そして、目が明らかに届いて無い事を感じさせる練習を行い、少し楽に音が出る様になって来て居てたのが壊れかけてしまいました。
今はバランスを取るためにオクターブ内の簡単なスラーと音階を元にしたメロディが感じられるエチュードを自由に良い音で吹ける様に。目先にとらわれて唇で音を掴む為にリップスラーはやらないように。同じくバズィングも禁止。シンプルな事が自然に自由に出来れば色々な事が楽になるんだよと、レッスンでは一緒にゆっくりと時間をかけて吹くようにしてます。
僕は、この二つの事の根底は同じだと思います。子供の状況を指導者が把握出来てい無い。少し強い言い方をすると大人が子供の状況を判って無い状態。
ラッパの上だと普段の生活に支障が出る迄の事は起き難いですが、運動だと普通に動く事に支障が出る事も有る。
今に始まったことで無くて昔から有った事だとも思います。根性論やメソッドの本当の意味を理解せずに与えてしまう事。知識を自身の理解へ進める前に子供に与えてしまう事、個々の状況を見極め無いで与えてしまう事が少なくないように思いますがどうでしょうか?
学校の先生は忙しい。そして、時には知識の少ないクラブの世話もしなくてはならないのでしょう。でも、もう少しだけニュートラルに子供の状況を観察して感じ取って上げて欲しいと思います。僕でさえ10人位の子供を一度グループレッスンすれば全ての子の性格やその時の大体の状況を言い当てられます。
専門的な事を求めるよりその年齢の身体や心に必要な事を見極めて欲しい。
また、少し話が逸れるのですが、もう10年以上前の話。楽器店の紹介である学校でレッスンを始めた時にやはり無理をして吹いていたのを丁寧に自然になるように進めました。しかし、私達はそこ迄望んで居ないと顧問の先生に…
それって逆じゃ無いかな~と。
趣味やクラブだから基本が無くても無理をして難しい事に挑戦する事ををやるのでは無くて、その時の力や状況に見合った事から楽しみや目的を見つける事が大事な事では無いか?と。
結果的にはそちらの方が深い楽しみに出会えると僕は思います。挑戦は悪い事では有りませんし、その気持ちは大切なのですが。
話を戻して、子供にとって、その時の頑張りで目の前の目的が達せられるとしても、それによりもっと先に(上に)ある辿り着ける筈の物に辿り着け無い、または辿り着く為に障害を作り出してしまう事がある事を、そこに関わる大人が見落とさ無いように気を配ることは大事だと思います。
もちろん、私自身、親も含めて。
こういう時に防音室はありがたいですね~
田舎なので昼間はリビングで音を出しても大丈夫なのですが夜は流石に無理。
家の窓もペアガラス、防音室の窓もペアガラス2組で合計3組、6枚のガラスで遮断されているのでラッパの様な高音楽器は24時間大丈夫です。て、吹きませんが。。
因に夏休みは子供が居るので昼間もリビングが使えず…… 早く終わって欲しい。バロックトランペット等は16畳の木のリビングの方がばてなくて吹き易い。
さて、レッスン。
社会人の方は毎日吹く事も叶わずレッスンが久しぶりに吹く日だと言う事も少なく有りません。ペースが出る迄にと言うか、イメージを記憶から引き出すのに時間がかかる方が殆どです。
先日もやはり吹き始めに音が響かないと言うか完全に唇で音を掴んでいる感じ。
何回か御本人も試されるけど、、、
そこでマウスピースだけで吹いてみて~
と。
物凄くスムーズに音に成ります~息の中にかすかにバズが聴こえる理想的な感じ。
で、音が出無い様に吹いてみて。(マウスピースを)
なかなか出来ない・笑
どんなにそうっと吹いても、どうしても唇が振動してしまう。
数回やって、やっとスーって状態になりそのまま同じ感じでラッパに付けてもらいました。
パーン!
良い音でした。本当に。
ちょっと前にも書いているのですが、
マウスピースでスムーズに音が出る状態=楽器でスムーズに音がで出る状態、では無いんです。トレーニングとしては有効なんですが楽器を吹く時に必要以上に唇の振動に意識が行くと響かない力のこもった音にしか成らない。少なくとも僕はそうなのです。
かなり吹ける方ほど耳で聴いて自動的に身体が修正してしまうので、この違いに意外に気が付かない事も多い気がします。僕自身がそうでした。つい最近まで最後の5%の引っかかりが消えませんでした。
話す時に普段は喉を意識はしません。その方が自然に声が出せる。
でも、風邪等の時に声が出無いと喉が意識に入る。でも、声は出ません、風邪が治る迄は。声帯の振動なんて意識には無い方が怖く無い、意識し始めると怖くなるので力が入り自然で無くなる~より力を必要とする。
唇が自然に振動を起こすアンブシュアや身体、息、を身体が自然に選ぶ様に、そして何より身体が自然に動く「イメージ」を創る事が一番大事ではないかって。
自分が吹く時だけで無くレッスンする時もそこを大事にしようと。
その為には自らの音をリアルタイムで聴いて感じている事。
イメージを育てる為に良い音楽を沢山聴いたり、色々な表現されたものに触れる事。
歌を忘れ無い事。
自分が思い込んでる事、多数派の意見、正しいとして来た事や正しいとされている事、などから自らが離れる事は一番難しい事かも知れません。でも、自分にはその方がずっと良い。そこに辿り着くのにこんな歳に成ってしまった。。
自分の考えが唯一の時の物だとは考えません~それより、皆が一方向だけに考えを持つ事の方が怖いと思います。これは自分の感覚で言葉にすると実はそれだけでもう人が受け取る時にはずれてしまいますし。でも、ひょっとして「あ!」とか「あれ?』て思う方も居るかも知れません。そう思ってもらえて役に立つ事があれば良いな~