診断結果は、シンスプリント、オスグット、アキレス腱周辺の筋肉の炎症。
スポーツをしている子どもが起こしやすい疾患を全部起こしているとの事。
要は運動のし過ぎ。
病名以外は病院へ行かなくて親としては感じて居た結果でした~休む事が必要。
湿布を9袋もらい治るのに6週間ほどかかるそうです。
子供は痛みなどを訴えたのですが、なかなか休む事は出来なかった。片道3kmの道を自転車で往復、夏休みの間は早朝、または、早朝と夕方の二回往復。そしてクラブで走る。もう少し行くと疲労骨折です。
身体が出来上がって居ないうちの子には負担が大きかったのでしょう。
サボれと言ってたのですが…
さて、私のところに通う中学生の生徒が居ます。小学生の時から通って居て、中学生になる迄はまだラッパに対してそんなに気持ちが強く無く、ラッパで遊んで居る位の感じでした。その子がクラブで私の目からするとちょっと無謀だな~と思うメニュー、そして、目が明らかに届いて無い事を感じさせる練習を行い、少し楽に音が出る様になって来て居てたのが壊れかけてしまいました。
今はバランスを取るためにオクターブ内の簡単なスラーと音階を元にしたメロディが感じられるエチュードを自由に良い音で吹ける様に。目先にとらわれて唇で音を掴む為にリップスラーはやらないように。同じくバズィングも禁止。シンプルな事が自然に自由に出来れば色々な事が楽になるんだよと、レッスンでは一緒にゆっくりと時間をかけて吹くようにしてます。
僕は、この二つの事の根底は同じだと思います。子供の状況を指導者が把握出来てい無い。少し強い言い方をすると大人が子供の状況を判って無い状態。
ラッパの上だと普段の生活に支障が出る迄の事は起き難いですが、運動だと普通に動く事に支障が出る事も有る。
今に始まったことで無くて昔から有った事だとも思います。根性論やメソッドの本当の意味を理解せずに与えてしまう事。知識を自身の理解へ進める前に子供に与えてしまう事、個々の状況を見極め無いで与えてしまう事が少なくないように思いますがどうでしょうか?
学校の先生は忙しい。そして、時には知識の少ないクラブの世話もしなくてはならないのでしょう。でも、もう少しだけニュートラルに子供の状況を観察して感じ取って上げて欲しいと思います。僕でさえ10人位の子供を一度グループレッスンすれば全ての子の性格やその時の大体の状況を言い当てられます。
専門的な事を求めるよりその年齢の身体や心に必要な事を見極めて欲しい。
また、少し話が逸れるのですが、もう10年以上前の話。楽器店の紹介である学校でレッスンを始めた時にやはり無理をして吹いていたのを丁寧に自然になるように進めました。しかし、私達はそこ迄望んで居ないと顧問の先生に…
それって逆じゃ無いかな~と。
趣味やクラブだから基本が無くても無理をして難しい事に挑戦する事ををやるのでは無くて、その時の力や状況に見合った事から楽しみや目的を見つける事が大事な事では無いか?と。
結果的にはそちらの方が深い楽しみに出会えると僕は思います。挑戦は悪い事では有りませんし、その気持ちは大切なのですが。
話を戻して、子供にとって、その時の頑張りで目の前の目的が達せられるとしても、それによりもっと先に(上に)ある辿り着ける筈の物に辿り着け無い、または辿り着く為に障害を作り出してしまう事がある事を、そこに関わる大人が見落とさ無いように気を配ることは大事だと思います。
もちろん、私自身、親も含めて。