ド〜レ、ソ〜ラ、ド〜レ、ミ〜ファ、ソ〜ラ | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

本日のレッスン御一方。

べにやさんのスペシャル珈琲と共に談笑して始めて終了したら3時間半経過。

いつも、全てのレッスンを一時間半で切り上げよう!って決意を持って始めるのだが、後が無い時に意味を理解して貰おうとすると時間は容赦無く経過する。

本日は吹き始める前の準備をする事の"意味"の再確認と自然な音の響きの流れの中でのド~レ、ソ~ラ、ド~レ、ミ~ファ、ソ~ラの話、曲の中でどう意識するかを、掘り下げて突っ込みまくった。子供、大人、誰に対しても怒鳴ったり怒ったりはしないが、決して妥協をしないのでかなりしつこいアトバイザーである事は確か。

信頼関係が出来無いとここまで指摘する事は難しい気もする。深く入るタイミングを待つ事も少なく無い。


先ずはゆっくりとした呼吸の中で一つ一つを掴ま無いで響いたフレーズを聴くこと。
聴く為には絶対に準備が居る。
身体や動作の準備もだけど、聴覚を中心にした感覚や頭の中の準備。
聴くことと準備が無いと先ずどんなメソードも成果を見出せ無い。

その中で、
先ず下のド~レ。
ド~レー、と、ソファミレー、の両方を吹いて貰いレーが同じサウンドで同じ感触か?を自身で感じてもらう事から始める。(しつこいが必ず歌う事、自然な響きと流れとそれを聴く事が前提)

全ての音が歌声で歌えて吹けて居れば自然に掴める事でも有るけど、倍音を移る音の動きでは少しの意識がコントロールを助けるし、楽器の上手な方は必ず無意識で有ってもその感覚~技術を習得して居ると思う。リップスラーの感覚。
何のことかは何度か書いて居るので割愛。

何度もしつこく精度を上げてもらう為にやってもらう。

ド~レの次はソ~ラ。次は真ん中のド~レに進む。この辺りまでが実感出来て、次のミ~ファでテキトーにならなければ五線を出たソまではスムーズに出る筈。ミ~ファで倍音の移り変わりが出来てない為にソが上手く行かない事も多い。半音でも必要な感覚だし、ファは高くなるのでテキトーになりがち。(個人的には下のド~ド♯が一番誤魔化しが効か無いと思う。管の長さは極端に変わるし倍音も変化するから)


下のド~レの後に、真ん中のソ~ラをソ~ドと一度リップスラーに変えて貰い上手く行ったところで、ソ~ラに戻し同じ様な感覚を感じて演奏し倍音の壁をスムーズに越える感覚を実感してもらった。ソ~ドのリップスラーの感覚を掴むために歌う事を意識下において、ソラシドーと吹いてもらうことも有る。状況によってアプローチは変わる。

特別なアプローチとは思わない。
本来の隣の音に移る感覚を指を使って管の長さを変えた時にも一度、意識下に置くだけ。
これが上手く出来る内は音域は無限に上に拡がる。上の音が上手くいか無いって時はここが上手く行って無い事が多い。
例えば、高いラが出無いって時に問題の始まりは下のド~レに有ったりする。大抵はこの倍音の変わり目に真ん中のド~レでは気が付くと思う。でも、もっと下の音から問題は始まって居る事が多い。

ただし、このアプローチが有効なのは喉が歌う状態にある事。歌声で歌う感覚と同じ状態に感覚と身体がある事が前提。バジングにより唇で音を掴んで居る内は上手く機能しない。

ひっくり返る、転がす、裏声に行く…
言葉は何でも良いのだけどそんな感覚。
上手く歌えれば自然に出来る感覚でも有る。

順番に上がって行き、御本人の問題と感じてるソ~ラへ。スムーズにクリア。

その感覚をいつでも引き出せる様に。
出来れば全ての音に一つの引き出しが有りすっと感覚が引き出せる様に。
このいつでもに辿り着くには、何週間、何ヶ月、何年が必要になるかも知れない。高い、低い、大きい、小さい、短い、長い、リラックス、緊張、一人、大勢、どんな状況でもその音を引き出す感覚は変わら無い。
覚えてしまえばガタガタに震える程の緊張下でもコントロールは出来る。

倍音をコントロールするには喉や身体への共鳴を感じる事も大切だと感じる。これはもう一つ先の感覚かも知れない。

実はリップスラーだけで無くクラークのテクニカルスタディとか有効な練習だったりする。

その後はご本人に選んで持って来て頂いた曲の中でのポイントを指摘して、短くフレーズを取り出しゆっくりポイントを意識して行なってもらう。
アーバンの簡単なエチュードでも同じ様に~普段から十分に音は吹ける楽譜を出来るだけ良い状態を感じながら吹いてもらった。
基礎がちゃんと曲の演奏に繋がる様に。

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