里親決定!part1
里親決定!part2
里親決定!part3
里親決定!part4
里親決定!part5
里親決定!part6
里親決定!part7
里親決定!part8
〝おはようございます。
この度は、お問い合わせ、誠にありがとうございました!
里親募集を開始してから、メッセージの先着順に
対応させて頂きました結果、 昨日、5匹のうち4匹が
素敵な里親さんのお宅へと引っ越していきました。
本来ならば、5匹とも昨日お引っ越しとなる
予定だったのですが、 里親候補の方の数と、
それぞれの方がお引き取りになりたい子猫の数が合わず、
現在、1匹がまだ、うちの中を元気に駆け回っております。
そこで、この子の里親になって下さる方を、
まだ募集しております。
記事の紹介欄に
○家族の一員として、責任を持って可愛がってくださる方
○所在のはっきりしている方
○時々、写メをお送りいただける方
○譲渡契約書にサインの上、内容を遵守して頂ける方
大上段なのは重々承知の上でこう記載させて頂いたのですが、
こちらをご了承頂ける方を探しております。
また、これは昨夜になって分かったのですが、
うちで「ぽんちゃん」と呼んでいるこの子の、
向かって左側の目が少し傷づいているような感じです。
病院に連れて行きたいと思っているのですが、
今週は忙しなく、なるべく早くと思っていますが、
いつ連れて行けるか、まだ分かりません。
そこで、もし里親ご希望の方がいらっしゃったら、
この子の目の治療を引き継いでくださる方、あるいは、
お引き渡しが治療前だった場合、目の治療をして下さる方に
ぜひこの子をお願いしたいと思うのです。
ちなみに、目以外で様子がおかしいというような
ことはありませんし、今まで病院で診てもらう
ようなこともありませんでした。
ごはんもよく食べますし、吐いたりしたことや
下痢をしたことなども ございません。
5匹の中で一番元気に駆け回る子です。
長くなってしまい申し訳ありませんが、
こういう事情をご了承の上で、 里親になってもいいと
お考えの方がいらしたら、ご返信頂けませんか?
なお、このメッセージは複数の方に一斉にお送りしております。
積極的に動いて下さる方がいれば、
その方を優先にお話を進めていきたいと思います。
ちなみに、まずどんな子か見たいという方も歓迎です。
ただ、この場合もやはり、お引き受けを前提として下さる方を
優先させて頂きたいと思います。
ご検討の程、宜しくお願いいたします。”
次の日の朝。月曜日。
子供たちを学校へ送り出した後。
里親にご応募頂いたけれど、先着順に対応した結果、
昨日の時点でご縁を頂くことができなかった方たちに、
こんなメールを差し上げた。
結果から先に言うと。
何と。
5名様もご返信下さった。
皆様、
〝病院に連れていきます。”
とおっしゃって下さる。
一体、これは何の沙汰だろう。
どうやらこの世は、どこをどうぶった切っても
人情という名のエネルギーに触れないことはないらしい。
ああ。有難や。
この喜びよ。感謝感激。雨あられ。
このメールを送信したのが、朝8時頃。
〝おはようございます! かしこまりました!
全然大丈夫ですよ! よろしくお願いします!”
1時間も経たないうちに、こんなご返信を下さった方がいた。
お隣りの富山県氷見市にお住いの方。
お祖父様と二人暮らしだそう。
ひとつだけ。
里親申し込みの際のアンケートの
ペットの飼育経験の欄が、
〝ハムスターなど”
となっているのが気にかかる。
もし猫を飼った経験のない方だったら、
ぽんちゃんをお願いするのは不安だ。
増してや、ぽんちゃんはお医者さんにかかる必要がある。
〝大変失礼な質問なのは重々承知の上で
お訊きしたいのですが、猫をお飼いになったことが
おありではないように見受けられますが、大丈夫ですか...?”
お訊きせずにはいられなかった。
〝祖父が昔飼っていたので大丈夫です!
祖父と自分で精一杯、育てていきたいと思います!”
ああ。そうなんですね。
〝今日の午後とか行けますよ!”
おお。そうなんですね。
〝それだけ早くお越し頂けるようであれば、目の治療は
お引継ぎという形ではなく、全面的にお願いする形に
なるかと思うのですが、こちらは大丈夫でしょうか...?
また、治療して頂いている様子を写真などを交えて、
LINE等でお知らせ頂くことはできますでしょうか...?
念押ししてみる。
ぽんちゃんを託すのであれば、しっかりお訊きせねば。
〝自分も仕事があるので、少しずつ通うことになると思いますが、
それでもよければ大丈夫です! ラインのほうも大丈夫です!”
頼もしいご返信だった。
この方とのご縁を信じてみようと思った。
やり取りの結果、その日の午後2時に
うちにお越し頂くことになった。
ところが、午後12時30分頃。
うちのすぐ近くまでいらしているとのご連絡が。
お約束の時間より、1時間半もお早い。
気合い入れて下さってるんだろうなあ...
ああ。有難い。
おまけに、この方。
とても律儀な方で、駐車場のことにまでお心遣い下さっていた。
もし、うちに車を停めるスペースがなければ、
「どこか近くに停めてきます」とおっしゃる。
ご自分の車が迷惑になってはいけないと
お考え下さったんじゃないだろうか。
ちょっと。たまげたわー。
ここまで気を遣って下さるとは...!
幸い、うちには車の往来に邪魔にならないだけの
スペースがあったから、そのことをお伝えした。
このやり取りのすぐ後、
里親さんがうちにいらした。
やって来たのは。
髪も金髪なら、眉毛まで金髪の
ナウでヤングなあんちゃんだった。

5匹の中で、一番好奇心旺盛で、
一番冒険心があったぽんちゃん。
台所の裏口から出入りする私を見て、
子猫たちも、外へ出てみたくなったのだろう。
みんなで、戸口の辺りで
ウロウロしていたことがあった。
「いいよ。みんな出てみる?」
裏口のドアを開けると、みんなでいっしょに
ワイワイと初めてのお外へ。
観察していると、一番遠くまで冒険に行ったのは
やっぱり、ぽんちゃんだった。
遠くといっても、ほんの数十mだったけど 笑。
みんなをそのままにして、用事を済ませて戻ってくると、
5匹みんなでドアの前で待っていた。
まだほんの数分しか経ってないのに。ははは。
「みんな。お外はもういいの?」
ドアを開けると、みんなでちょこちょこと
間口を上がって、うちの中に入って行く。
ドアの前で待っていたみんなの
それはそれは可愛らしかったこと。
私はこの時のことを
きっといつまでも忘れない。
応援してくださってるあなた!





