里親決定!part1 | 35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

前回記事で、うちに出入りしている猫のチェリーが4月に産んだ
5匹の子猫の里親さんを募集しているとお知らせしていたんですが、


お陰様で...


5匹とも里親さんが決定しました! 


記事を読んで下さって、facebookでシェアして下さった
実に沢山の皆様。リブログして下さった方。

本当にありがとうございました!
心よりお礼申し上げます!




ただ...

たくさんのご協力やご尽力を頂いた皆様には大変申し訳ないのですが、
実は、このブログやfacebookから里親のお申し込みを
頂くことはできなかったんです。


そこで、このまま手をこまねいているわけにもいかないと思い、
里親探しのサイトに募集記事を出しましたところ...



何と...!



先週土曜日の21日、夕方5時過ぎに投稿した記事に対して、
その日のうちに9名様からのご応募がありました。


これには、本当に驚きました。


なぜならば。





「どんな子か見てから決めたい」





というお問い合わせは1件のみで、
あとの皆さんは揃って、





「うちに譲って下さい」





というご応募だったからです。


その後も、翌日21日に11名様、22日に2名様、
3日間で合計22名もの皆様にご応募頂きまして、
募集を締め切ることとなりました。






正直な話...

ブログに里親募集の記事を書く前に、
色々な人にお願いしていたんです。

まずは身近な人たちに。

長男の友達や同級生。部活のメンバー。
次男の同級生のお母さんで、たくさんの人と交流のある方。
色んな方面で顔が広くて、facebookでのお友達も多い知人。





「子猫いりませんか? 知り合いの人とか、周りの人とか、
職場の人とか、親戚の人で欲しがってる人いませんか?」






こう訊いて回りましたよ。ええ。


でもね。
見事に誰もいなかったんです。これが。
だから、前回記事を書くことになったわけです。




父にも言われました。





「ねえ。誰か知り合いの人で欲しい人おらん?」


「おらんなー。猫欲しがる人なんかおらんぞ。」






容赦なく。こう。





猫欲しがる人なんかおらんぞ....
猫欲しがる人なんかおらんぞ....
猫欲しがる人なんかおらんぞ....





ああ。頭の中で響くこのリフレイン。


なので、里親サイトに投稿するときも、





「もし誰も応募してくれんかったら、どうしよう...」





ものすごく恐ろしかったわけですよ。ええ。





「何とかなるっしょ。おっぺけぺー。」





普段の私がどんなに間抜けでも、これまでの経緯を考えれば、
こんな毒花が脳内に咲き乱れることはあり得ません。




それでも、これは避けては通れぬ女の道。
そうか...? どのあたりが?




ええい。ままよ...!





まずは、投稿記事に載せる写真選びから。





「お見合い写真や! 気合い入れないかん!」





一番可愛く撮れていて、ちゃんとピントが合ってる写真。
みんなの集合写真を1枚、それから個別の写真を掲載枠いっぱいに載せよう。


次は紹介文。



“うちに出入りしているチェリーが5匹の赤ちゃんを産みました。
 オス4匹、メス1匹です。

 うちの中で産まれて以来、うちの中で暮らしています。
 人を怖がることもなく、みんな膝の上でお昼寝をします。

 毛布が大好きで、毛布をかぶっているとみんなで乗ってきたりもします。
 とても元気で、丸いお腹を揺らしながらちょこちょこと駆け回ります。

 家族として迎えてくれる優しい里親さんを探しています。”





最初はこう書いて投稿したんですが、その後、
他の方が投稿した記事を見て、すぐに変更しました。

うろ覚えなんですが、要約すると確かこんな感じだったかと。



“保護した猫です。
 目にケガをしていたので、病院に連れて行きました。
 まだよく見えていないようで、現在治療中です。

 里親になる覚悟を見せて頂くという理由で、
 目の治療を継続してくれる方で、その費用を負担してくれる方。
 ワクチン接種の費用を一部負担してくれる方。
 写真を送って下さる方。”


 
 

何とも気迫に満ちていますし、
凛と筋が一本通って、毅然としてもいます。




「もらってもらう立場なんだから。しかも病気持ちだから、
なかなか引き取ってもらえないだろうし...」



 

という、ともすると卑屈になりがちな態度は微塵も見受けられません。


投稿された記事は、閲覧数と、その記事を「お気に入り」に
登録した人の数が見られるようになっているんですが、
この方の記事はどちらの数も群を抜いて多いのです。


私はハッとしました。


私が委ねようとしているのは、ピアノでもタンスでもない。
チェリーが必死で産んで守ってきた5つの命だったんだと。




紹介文の



家族として迎えてくれる優しい里親さんを探しています。




この部分を




○家族の一員として、責任を持って可愛がってくださる方
○所在のはっきりしている方
○時々、写メをお送りいただける方
○譲渡契約書にサインの上、内容を遵守して頂ける方





こう編集して再投稿しました。





「これで応募がゼロでも、その時はその時。」





こう覚悟も決めていました。



ところが、いざ蓋を開けてみると、前述のように、私の不安など
爆破して一掃できる程たくさんの方にご応募頂く結果となったのです。





「こんなに高飛車な書き方してるのに、それでも里親になりたいのかな...」





自分で書いておきながら、こんな条件の募集に応募する人が
実際にいるという事実がにわかに信じられない私は、

念押しと確認の意味で、





“記事の紹介欄に

○家族の一員として、責任を持って可愛がってくださる方
○所在のはっきりしている方
○時々、写メをお送りいただける方
○譲渡契約書にサインの上、内容を遵守して頂ける方

大上段なのは重々承知の上でこう記載させて頂いたのですが、
こちらの方は大丈夫でしょうか...?”






こうお訊きするんですが、




“はい。それを承知で応募しています。”




皆さんからは、判を押したように、こうご返信が。



お一人、




“譲渡契約書の内容が不明でその点が気になりますが、
それでもよろしくお願いします”
 




という方がいたので、



1. 同居家族全員の同意の上、愛育します。
 いかなる理由をもっても飼育放棄はしません。

2. 住居、衛生面等、猫の飼育に適切な環境を常に保ちます。

3. 各種伝染病予防のワクチン接種、健康診断等
  定期的な医療ケアを行います。

4. 獣医師の判断により手術が不適切である場合を除き、
  適切な時期に去勢・不妊手術を受けさせます。

5. 日々の健康管理に気を配り、万一、病気や怪我をした際には
  適切な治療を受けさせます。

6. 譲受動物の業者への転売、動物虐待、繁殖目的など
  本誓約書の主旨に反する行為が認められた場合、
  または譲渡人にその疑いを抱かせるような行為や態度が認められた場合は、
  責任を問われ、法的措置を取られても異存はありません。





里親募集サイトにあったサンプルを参考にして私が作った、
これでもかというくらい居丈高な内容を送信しました。




“譲渡契約書などと難しいことを書いてしまって申し訳ありません。
もし恐ろしくお感じになったり、萎縮させてしまったのでしたら、
心よりお詫び申し上げます。

決して堅苦しいことをお願いしたいわけでは
ございませんので、どうかご安心下さい。

早い話が「ご家族皆様で可愛がって頂きたい」
という内容になっているかと思います。”





一応、こうも書き添えて送信しました。
決して里親になって下さる方を威圧するのが目的ではありませんから。

でも、かと言って、書いてある内容に何ら変わりはありません。





「まあ。これで怖気づいて尻込みされても、そりゃ仕方ないわ。
普通、これ見たらビビるよなー。私ならチビるわ。わははははは。」







こちらはこう思っているのに、





“里子に出す親のお気持ちお察しします。
譲渡契約書の件、了解しました。大丈夫です。”






とのご返信。





一体、世の中どうなってるんだろう...





猫欲しがる人なんかおらんぞ....
猫欲しがる人なんかおらんぞ....
猫欲しがる人なんかおらんぞ....





リフレインが、頭の中から徐々に消えていくような...




お父さん。

もしかしたら、この世の中。
狭いと思い込んていただけで、実は限りなく広いのかもしれない。









 チェリー親子のこの姿。もう二度と見られないんだな...






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