『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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先月の7月も、母親のガン治療の度重なる通院や入院などの為、手術の方針が二転三転してバタバタしていて余裕がなかった事もあり、結局、ひと月で劇場鑑賞出来たのは『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』と本作『ミッション:インポッシブル・デッドレコニング PART ONE』の僅か2本のみでした。

 

本作も、公開から5日目の7月25日(火)に、この夏、期待のハリウッド大作のひとつとして、イオンシネマ草津まで、父親と一緒に観に行って来ました。

今回は、あのトム・クルーズの代名詞でもあり、世界的人気を誇る、毎回まさに身体を張ってイーサン・ハント役を演じるスパイアクション映画「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作目にして、シリーズ初の前後編の2部作の前編に相当する最新作。

先月7月21日(金)の日本公開日を迎えた、この『ミッション:インポッシブル・デッドレコニング PART ONE』ですが、本編のみで2時間43分、行きつけのイオンシネマでは、幕間の予告編や企業CMがやや長いので、3時間の長丁場の上映時間の映画なので、かなり鑑賞前から心配していたのですが、映画の内容がほぼすべてアクションシーンに彩られている映画だったので、あっという間に3時間が経過し、体感時間的には、およそ2時間くらいにも感じるくらいすごく面白い作品でした。

 

つきましては、未だ昨年に劇場で観た映画さえも全てをブログ記事化も出来ていない状態ですが、先ずは取り急ぎ、この大人気シリーズの第7弾『ミッション:インポッシブル・デッドレコニング PART ONE』をご紹介させて頂こうかと思います。

 

今年度の21本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ草津での16本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「御年61歳のトム・クルーズの代名詞の集大成・前編(23.7/25・2D字幕版)」

ジャンル:アクション

原題:Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One

製作年/国:2023年/アメリカ

製作会社:スカイダンス・メディア/ TCプロダクションズ

配給:東和ピクチャーズ

公式サイト:https://missionimpossible.jp/

上映時間:163分

上映区分:一般(G)

公開日:2023年7月21日(金)

原作:『スパイ大作戦』ブルース・ゲラー

製作:トム・クルーズ / クリストファー・マッカリー / デヴィッド・エリソン / ジェイク・マイヤーズ

撮影:フレーザー・タガート

編集:エディ・ハミルトン

音楽:ローン・バルフ

監督・脚本:クリストファー・マッカリー

キャスト(配役名):

トム・クルーズ(イーサン・ハント/IMF) / ヘイリー・アトウェル(グレース) / ヴィング・レイムス(ルーサー・スティッケル/IMF) / サイモン・ペッグ(ベンジー・ダン/IMF) / レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト/元MI6) / ヴァネッサ・カービー(アラナ・ミツソポリス/別名ホワイト・ウィドウ=闇市場の武器仲買人) / イーサイ・モラレス(ガブリエル/本作の敵役) / ポム・クレメンティエフ(パリス/フランスの暗殺者) / シェー・ウィガム(ジャスパー・ブリッグス) / グレッグ・ターザン・デイヴィス(ディガス) / ヘンリー・ツェニー(ユージン・キトリッジ/IMF元理事) / フレデリック・シュミット(ゾラ / アラナの兄)/ ケイリー・エルウィズ(デンリンジャー) その他

 

 

【解説】

トム・クルーズの代名詞で、世界的人気を誇るスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。シリーズ初の2部作となり、イーサン・ハントの過去から現在までの旅路の果てに待ち受ける運命を描く。

タイトルの「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は「推測航法」の意味で、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。

IMFのエージェント、イーサン・ハントに、新たなミッションが課される。それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出すというものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を知るある男が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。

シリーズを通して数々の命懸けのスタントをこなしてきたトム・クルーズは、今作ではノルウェーの山々に囲まれた断崖絶壁からバイクで空中にダイブするアクションシーンを披露。

共演はサイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス、バネッサ・カービーらに加え、第1作に登場したユージーン・キットリッジ役のヘンリー・ツェーニーもカムバック。

「キャプテン・アメリカ」シリーズのヘイリー・アトウェル、人気刑事ドラマ「NYPDブルー」のイーサイ・モラレス、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのポム・クレメンティエフらが新たに参加した。

 

監督・脚本は「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」以降のシリーズを手がけているクリストファー・マッカリー。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

▲前作のシリーズ第6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年)を観た当時の感想についてのリブログ記事です。

ご興味が惹かれましたらば是非ご一読下されば幸いです。

 

 

  シリーズ最長の163分のアクション大作。

 

観客を愉しませる。映画界を盛り上げる。そんな一介の映画人としてのトム・クルーズの溢れる情熱が、これまで以上にスクリーン上に、ほとばしっていました。

本作は、シリーズ初となる前編と後編の2部作となっており、次回作の第8作目を最終作として、シリーズの完結を目指すのか(?)とも噂されるなど、これまでの《集大成的な作品》となっています。

そんなシリーズ第7作目に相当する今作で、シリーズを通して最長となる2時間43分の上映時間。行きつけのイオンシネマでは、予告編や企業CMを併せると、約3時間の長丁場だったので、途中でトイレなどに行きたくならないかとやや心配でもあったのですが、そんな不安な思いも全くの杞憂に終わるほどに、次から次へのアクションの連続により体感時間では2時間ほどで、あっという間に過ぎ去っていました。

 

 

  あらすじ

 

これまで数々の強大な敵に立ち向かってきたCIAの極秘諜報部隊IMF(Impossible Missions Force=不可能作戦部隊)のリーダーのイーサン・ハント(トム・クルーズ)。

決して、国際通貨基金の略称のIMFとは違います(笑)

 

 

今回、イーサン・ハント達が挑む試練は正体不明のAI(人工知能)から世界を救うというもの。

「Entity(エンティティー)」を字幕翻訳家・戸田奈津子さんの日本語字幕では、「それ」と指し表現されているAIは、一体どんな強大なチカラを持つのか。

映画は「それ」が人類に反旗を翻したとおぼしき場面から始まります。

 

ロシアが開発した完全なステルス性能を持つ最強の原子力潜水艦セヴァストーポリ号が、魚雷により沈没した。《推測航法(デッドレコニング)》でしか見付けることが出来ない潜水艦が何故・・・?

 

その後、いくつかヒントが示されるのですが、その真の姿は明らかにされないため、すごく不気味でもあります。

 

 

人類がいずれはAIに乗っ取られるのではないかという不安感や恐怖から、もはや現実味を帯びつつあり、最近でも、ハリウッドでは、全米脚本家組合(WGA)や全米映画俳優組合(SAGーAFTRA)が中心となり、映画界も生成AIを用いたAI技術により映画人が職を奪われるのではないかという不安の解消策の立案要求もそのひとつとして、映画人による長期のストライキが敢行されている昨今ではありますが、本作の撮影開始は2020年秋。それ以前に、既に大まかな脚本が作られていたことを鑑みますと、その先見性にも驚かされました。

 

 

イーサン・ハントはまず、固い絆で結ばれたIMFの技術者のルーサー(ヴィング・レイムス)、ベンジー(サイモン・ペッグ)と共に、「それ」を掌握する上で重要とみられる二つの「鍵」の争奪戦に身を投じることとなるのでした。

今作は、デジタルな「AI=それ」とアナログな二つの「鍵」の争奪戦という取り合わせも実に面白い特殊任務でもありました。

 

 

その舞台はオランダの首都アムステルダムから始まり、UAE(アラブ首長国連邦)のアブタビ、イタリアのローマ、ヴェネチア、ノルウェー・・・。と次々に移り変わって行きます。

 

 

  私的な今作の見どころ。

 

どれもその場所場所の特色を活かしたアクションの見どころなのですが、特筆すべきは、歴代ヒロインの中でも、私が特に好きなレベッカ・ファーガソン演じる、MI6(英国諜報部)の元・女スパイのイルサ・ファウストの活躍。

 

 

そして、アブタビ国際空港で出会った、今作からのヒロインでもある、女スリ師・グレース(ヘイリー・アトウェル)とイーサン・ハントによる逃走劇。

 

 

MCU映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのマンティス役でも有名なポム・クレメンティエフが扮する暗殺者パリスなどからの追跡から逃げ延びる、グレースとイーサン・ハントによるローマでのカーチェイスが本当に最高でした。

 

 

 

この二人を手錠で結ぶという発想自体が実に秀逸でした。

車の運転を交代せざるを得なくなったり、BMWの新型セダンが壊れて代わりの車を探すと、アニメ映画『ルパン三世/カリオストロの城』でもお馴染みの黄色い小型車FIAT500が登場したりと、珍しくユーモアたっぷりで、予想の斜め上を行くコミカルさに加えて、スリルも満点。

 

 

 

車やバイクを一体何台壊したのか心配になるほどのスケールが堪らない。

 

 

  豪華キャスト陣の見事な競演。

 

女優陣は、前作から引き続いて登場の元MI6の女スパイであったイルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソン、闇市場の武器仲買人のホワイト・ウィドウことアラナ・ミツソポリス役のヴァネッサ・カービー。

 

 

そして前述した、今回の特殊任務に巻き込まれた女スリ師・グレース役のヘイリー・アトウェル。

 

 

 

更には、今作の敵役のガブリエルの部下でもある、暗殺者パリス役のポム・クレメンティエフの狂気に満ち溢れた演技がかなりの印象に残りました。

 

 

男優陣では、IMFのチーム・イーサン・ハントの技術班のいつものメンバーのルーサー(ヴィング・レイムス)にベンジー(サイモン・ペッグ)。加えて、本作では、IMF元理事キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)の配下のエージェント二人。ジャスパー・ブリッグス役のシェー・ウィガムと、彼とコンビを組む若い方のエージェントのディカズ役のグレッグ・ターザン・デイヴィスも良かったでした。

 

 

そして今作の敵はガブリエル(イーサイ・モラレス)。

AIと共闘して世界を我がものにしようと画策しているのでした。

 

 

  トム・クルーズの今作の最大の見せ場。

 

そして、今作のトム・クルーズにとっての最大の見せ場が、ノルウェーで撮影された、海抜1,200メートルの断崖絶壁からバイクで落下し、地上約152メートルでパラシュートを開くという命懸けのスタント。

列車での敵役ガブリエルとの決戦が繰り広げられる最終盤に向けて、そのシーンは訪れます。

 

 

劇場での予告編や予告編動画など何度も観てきていますが、映画館で作品の話の流れに沿って観ますと、ひと味もふた味も違いました。

 

 

 

飛んだ瞬間、観客が皆が揃って息をひた殺して見つめるのを肌で感じました。

劇場の大きなスクリーンで観る醍醐味が、短いながらも実に凝縮されていました。

 

 

この「ミッション・インポッシブル」シリーズの数字表記から初めて副題表記になった、シリーズ4作目の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にて脚本で参加し、5作目の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』以降では監督も手がけてきたクリストファー・マッカリーの手により、物語に連続性が生まれたこともここに評価したい。

新登場のキャラクターも実に魅力的で、全くの謎だったイーサン・ハントの過去に触れた点も良かった。

 

今作のみで一応のひと括りは着いてはいましたが、やはり二部作だからか、結末には多少の消化不良感も残りもしましたが、故に一層、『PART TWO』への期待感がより一層に高まったとも言えました。

 

 

 

また、今年の7月3日に還暦を超えた御年61歳を迎えたトム・クルーズ。

VFXに頼らない生身の身体を張ったアクションを撮ることに拘り続けるのは、最早、香港のトップスターのジャッキー・チェンと双璧を成すかも知れないですが、本シリーズが始まって27年。その第1作を含む過去作での謎が、本作そして後編の次回作で、すべてが伏線として回収されるのも大きな楽しみでもあり、シリーズ完結に向けて見事な着地を遂げるべく、本作では、イーサン・ハントの集大成となる前段階の作品として、いつにも増して激走されていましたので、怒濤の興奮を心して受け止めようではないですか!

 

 

 

惜しむらくは、エンドロールを観終えても、次回作の「PART TWO」の予告編がポストクレジット(オマケ映像)としても全く無かった点が非常に残念でした。

 

また、前述した通り、現在、全米脚本組合や全米映画俳優組合などをはじめとした、映画関係者の長期に亘るストライキの敢行によって、来年の2024年6月下旬に予定されていた『PART TWO』の公開日も延期される見通しのようですので、ハリウッドを揺らしている映画関係者によるストライキの早期解決を願うばかりですね。

 

  私的評価:★★★★☆(90点)

 

前述した通り、前編に相当する今作のみでも一応のひと括りは着いてはいましたが、やはり二部作だからか、結末には多少の消化不良感も残りもしましたので、満点には至りませんでした。

ですが、還暦を超える御年61歳のトム・クルーズをして、VFXに頼らない生身の身体を張ったアクションシーンを撮ることに拘り続ける姿勢には頭が下がるばかり。

今作でも、断崖絶壁でのバイクからの落下アクションばかりがクローズアップされがちですが、シリーズ第1作目ではロケの都合で、セット上での撮影しか出来なかった、あのフランスが誇る高速鉄道TGV上での格闘シーンを、本作では、実際の高速で激走する旅客列車上でのアクションシーンとして演じて見せているなど、その極限のアクションの片鱗も見せてくれるなどしている点からも、ほぼ満点に近い高評価として、五つ星評価的には、★★★★☆(90点)の四つ星半評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

何れにせよ、次回作のシリーズ最終章の『PART TWO』の公開が待ち遠しいですね。

 

 

 

 

○映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ファイナル予告

 

 

 

○映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』特別メイキング映像

 

 

 

 

 

 
 
 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。