こんにちわ、皆さんお元気ですか?コーネリアスです。今回は、野球についてお話したいと思います。先月行われたWBCでは、見事に我等が侍ジャパンが優勝を遂げましたね。全くもって喜ばしい事です。春から縁起が良くて何よりです。特に、準決勝メキシコ戦、決勝のアメリカ戦は凄かったですね!球史に残るゲーム、試合展開だったと思います。実は私コーネリアスも小中学校時代は野球やってました。高校は剣道、大学ではテニスと、少し離れてましたが、それでも社会人になると、会社の草野球チームに入り野球は続けて来ました。40くらいまでやってたかな…子供の頃はポジションは内野。主にサードかセカンドだったですね。草野球では、キャッチャーもやったりしました。自分で言うのも何ですが、意外とキャッチングが良かったので。後、肩が強かったのもありました。バッティングはあまり良くなかったので、下位打線、いつも7番か8番でした。

 話は変わりますが、読者の皆さん、プロ野球選手になれる確率ってどれくらいか知ってますか?あるデータによると、凡そ二万人に一人の確率なんだそうです。これ何と東大合格率より低いのだとか…まあ、そうかもしれませんね。だって先ず先天的才能を持ってるかどうかがありますから。僕みたいにいくら野球が好きでもね…才能無かったもんなあ、今思えば。大好きだったけどね野球は…基本的に必要な能力は『走攻守』の能力。これ生まれ持ってのものだから。『走』…誰よりも早く走塁が出来る、『攻』…誰よりも遠くに打球が打てる、『守』…誰よりも速い球が投げれる、遠投が出来る。これの中のどれかが秀でていれば、ドラフトやトライアウトでプロのスカウトの目に留まるのだそうです。でもこれね、あるスポーツ学者に言わせると、『鍛えようの無いもの』なんだとか。確かに努力である程度は伸びるけど、ある一定のレベル以上は、通常の人間には伸ばせないもの、能力らしいです。なので皆さん、やっぱ凄いんですよ、プロ野球選手って。僕はある種『超人的』な運動能力を持ったスペシャル・アスリートだと思っています。現代ではその象徴が大谷翔平ではないでしょうか?なんたって、世界に類を見ない『二刀流』なんだから。それも何方も超一流。今まで見た事無かったよ、こんな野球選手。甲子園までは居るんですよ、『エースで4番』って存在はね。でもあれやはり素人野球、アマチュアなわけでしょ。大谷翔平が居る所はプロ野球の世界だからね。それもMLB。メジャーリーグですから。世界中から物凄い才能を持った者達が集まって居るリーグなわけだから…そこで二刀流やってる意味を考えたら、もう『スゴイ』の一言しかないね。ウチの奥さんは最近プレミアリーグに嵌っていて、ブライトンの三苫薫の活躍にメロメロのようですが、三苫薫には悪いが、大谷翔平の凄さはアスリートとして見た場合、チョットその上を行っているように思えます。全く違う体のパーツを器用に操っている所があるからね、大谷くんは。そしてそれら各パーツの先天的能力が多分圧倒的に高い。此処が決め手です。僕の中では、今地球上で最も高いレベルに到達しているアスリートだと思います。そしてそれは今も進化、進歩し続けている。ここが大谷くんの凄さだと思います。この辺はかつてのイチロー選手を思い起こさせますよ。

 

 さて、そんな日本の野球、『侍ジャパン』ですが、今回何故メキシコやアメリカと言った強豪チームを打ち破って優勝出来たのでしょうか?決勝を見た後、僕は僕なりにぼんやりと考えてみました。YouTubeでは、大会終了後、往年の名選手、落合や上原や野村が色々技術的な事とかを解説、解析してました。野球経験者としてそれらも『成る程…』と大いに感心させられましたが、個人的には、何かちょっとだけ違うものを『感じて』いました。違和感とかそう言うのじゃないんですよ。何というか、個々の、個々人のプレーとかそんなんじゃない『何か』ですね。その答えがズバリ、『野球』と『ベースボール』の違いです…こう書くと、読者の皆さんは、『何言ってんの?』と思われるかもしれませんが、僕の中でこれが強く感じられました。どういう事かと言うと、侍ジャパンは『野球』をやって、メキシコチームやアメリカチームは『ベースボール』をやってたと言う事なんです。そして結果として、侍ジャパンがやった『野球』が『ベースボール』を制したという事。世界を制した。No. 1になったという事です。

 野球は、明治期になってアメリカから日本にもたらされて来たスポーツですが、僕はこの野球というものは、この国で独自のもの、『日本的ベースボール』として進化して来たように思います。ちょうど、仏教がそうであったようにね。日本の仏教は古代ネパールで生まれたオリジナル仏教とはかなり異なります。日本の仏教は、あくまで『日本仏教』。これはこれで日本のオリジナルだと僕は思っています。これと良く似ているように思えるのです。

 つまり、基本的な所、根本的教義、教えはオリジナルと全く変わらないが、その精神性、教義以外の所、心の部分、こんな所に微妙に差異が生じているように感じられます。野球も同様で、ルールは勿論何一つ変わりません。一緒です。何一つ変わる所は無いのですが、選手たちの内面、心の持ち方や精神的な所、様々な思いや感じ方、この辺に日本野球と日本仏教の類似性というか、似たものを感じるわけです。そしてそれを共に高いレベルまで押し上げている。何かそう思えます。そう書くと、『何小難しい事言ってんの?』、『大袈裟な…』と言われるかもしれませんが、まあそれも覚悟します。でもね、何でこんな事言うかというと、考えてたんですよ、昔から。野球とベースボールの違いってもんをね。で、世界レベルのメジャーリーグ、ベースボールはやはりスゴイ。その技術もパワーもね。日本の野球のレベルではちょっと手も足も出ない。じゃ、日本の野球ってダメなのか?というある種『問い』です…

 僕が子供の頃には、王さん長嶋さんが居ました。ハリさん、野村さん、田渕さん…錚々たるメンバーが居ました。王さんのホームラン記録なんかあれ世界記録でギネスブックに載ってるわけですからね。かつても日本の野球は凄かったと思います。でも、それでもね、やはり本場のメジャーの試合なんか見せられるとその圧倒的なパワー&テクニックに驚いたものでした。おまけにシーズン終了後に行われる日米野球。いつも日本は全米代表チームにボコボコ…ちょっとアメリカが本気出したらとても敵わない。そんな感じでした。その証拠と言ったらなんですが、だからでしょうね、外国人選手特にメジャーから来る選手の事を『助っ人』外人なんて言うのは。『お前らを助けてやるよ!』的存在だったんでしょう。でも、今はこれも大きく変わって来てると思いますが…子供ながらに、『アメリカ野球は兎に角強い。日本は永遠に勝てそうに無いな…』そう思ったものでした。そんな僕に細やかながら希望を与えてくれた人が居ました。それが野村さんです。彼は言いました…『野球というスポーツは、強いチームがいつも勝つとは限らない。』という彼独自の野球哲学、野球理論です。確率的に考えれば、確かに強いチームが勝つ確率、可能性は高い。でもね、じゃそれが絶対か?と言われると、これはやってみないと分からないんです。確かにね。つまり、プレーヤーってのは所詮人間で、神様では無い。調子が良い時もあれば、調子が悪い時もあるわけです。だから、勝負事はやらないと分からないとなるわけです。

 そうこう考えた時に、僕の頭の中に浮かんで来るのが、『チームワーク』という言葉です。子供の頃リトルリーグの監督から何度も何度も教え込まれた『教え』、それがチームワークの教えでした。今でも良く覚えています。一人や二人のスーパープレイ、ファインプレイ、そんなのはどうでもいい。如何にして目の前の試合に勝利するかこっちの方が重視されたからね。なのでつまり『個』の事より『チーム』重視って事ね。僕はその通りだと思う。だって野球ってテニスやゴルフのような個人スポーツじゃ無いから。団体スポーツだからね。チームとして勝つにはチームワークってなくてはならないものと思えますよ、やっぱり。その為には、互いが互いの事を良く理解し、協力し合う気持ち、時には譲り合う気持ち、そんなものが必要だと悟ったわけですよ、子供ながらにね。それは何故か?そうする事で試合に勝てたからです。要は成功体験かな。ゲッツーなんかもチームワーク良く無いと取れないからね。最もこの点はメジャーもそうらしいですよ。確か上原浩治が動画で言ってました。そして何よりもチームメイト同士がみんな仲良く。これが絶対でしたね。監督さんは当時良くこれを言ってました。それだからこそ、自分自分って自分の事ばかりを主張したり、ヒーロー気取りになって目立とうとする子は特に注意されてましたね。理由はチームワークを乱すからという理由。

 僕はこうした点が、野球っていうスポーツが日本人に生来向いているものに思えるんです。チームスポーツで、規律、秩序を重んじるところもある。点を取るのにホームランのみというわけでもない。足を絡めたやり方でも点取りは可能。つまり技有りでも点を取り勝てる事もある。非力な日本人には持ってこい。柔道で言う、『柔よく剛を制す』の世界だよね。実際、甲子園なんかでは過去に何度もそんなチームが優勝したりしてるしね。僕の子供の頃なら、広島商業なんかその典型でしたよ。個人的に大好きでした。あの頃の広商野球は。確か監督さんは、名将迫田監督じゃなかったかな。あれこそ文字通り元祖『瀬戸内少年野球団』だよ。強かったなあ…スラッガー不在なのに…あのスタイルは絶対に野村さんが大好きな野球だったと思うね。頭を使った野球ね。あと、努力についても言っとかなくちゃね。冒頭で僕は野球=天性の才能って事を語ったわけだけれど、それはそれで間違って無いと確信してるんですが、努力で報われる部分もあります。それが守備です。守備についても才能の部分もあるのですが(全然真面目に守備練習しなかったけどスーパープレイ連発の元阪神新庄のような)、守備についてはどんなに下手くそな選手でも、一生懸命に練習すれば、かなりのレベルまで引き上げられます。僕もそんな同僚をこの目で見て来たから間違い無いと思います。野球は、守備練習については、『流した汗が報われる💦』ようになっています。バッティングと足はこうもいかないけどね。この点も何となく日本人好みのスポーツだって気がします。だって考えてみて下さい…我々日本民族は生来農耕民族ですよ…春先からコツコツと働いて秋に収穫をして長い事生きて来たんだから…言ってみれば日々が努力努力の連続。そうしたものが実を結ぶ事の喜びをDNA的にも分かっているんですよ、多分。

 で、そう考えて来てやっぱり思うのが、甲子園の高校野球の存在です。全国の球児たちにとっての夢舞台です。僕はかねてから思っていますが、日本野球のレベルアップはあの大会のお陰だと思っています。今でこそJリーグが出来て多少サッカーに取られ、分散したかもしれないですが、やはり甲子園人気は、この国では根強いものがあると思います。さてはて、じゃどうして全国の球児たちは甲子園を目指すのか?そこには圧倒的な歴史と伝統があり、何よりもそこで勝つ、優勝すると言うことが彼等の夢だからです。そう、球児たちは自分たちの夢を実現させる為にそこに賭けているんです。そしてこれは金でなんとかなるものでは無い。自分たちの名誉、プライド、可能性、夢を賭けて挑戦するここにいわゆるある種の『生き甲斐』を見出しているのではないか、そう思いもするのです…まさに『甲子園よ永遠なれ』ですね。