こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と幽霊奇譚
というテーマで
ブレア・ウィッチ・
プロジェクト
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回ご紹介させて頂いたクルーシブルは
17世紀末のアメリカで行われた
セーラムの魔女裁判の顛末を描いた作品。
少女たちの嘘を信じて
無実の人を裁判で魔女だと断定し
処刑してしまったという忌わしい歴史は
無実の罪で断罪され処刑された
魔女たちの怨念が
やがて我々に復讐に来るのでは?
という贖罪と恐怖の混ざった感情を
アメリカ人の心の中に植え付け
その恐怖はやがて、いくつもの新しい魔女伝説を
生み出していく事となるのです…
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
アメリカ人の庶民の心の中には
セーラムの魔女裁判が
今でも伝承され続けている事が
理解できる映画だから
本作は、映画学校の学生たちが
魔女伝説のドキュメンタリーを撮ろうとして
森の中に入った後消息不明になり
彼らの記録した映像を検証していくという
POV方式映画と言われるもの。
POVとはPoint of View Shotの略で
自分たちで撮った映像を
そのまま映画に使用するタイプの作品の事。
↑素人が撮った映像だからこそ
実際の映像のような感じが出るのです!
本作を始め
クローバー・フィールド
HAKAISHA
↑パーティの記念映像を撮っていたら
突如、自由の女神の首が吹っ飛んできた!!
(「クローバー・フィールド/HAKAISHA」より)
パラノーマル・アクティビティ
↑家に設置した監視カメラに謎の幽霊が!!
(「パラノーマル・アクティビティ3」より)
クロニクル
↑いじめられっ子が手に入れた超能力の映像は
彼が手放さなかったハンディカムに収められていました!
(「クロニクル」より)
などの作品がPOV方式として有名ですね
ヽ(=´▽`=)ノ
主人公のヘザーは
魔女伝説のドキュメンタリーを撮るために
マイケルとジョジュアという二人の学生と一緒に
ブラック・ヒルズの森へ入ります。
ブラック・ヒルズの森は
魔女がいたという伝説がある森。
地元の人たちは魔女伝説を知っており
小さい頃に聞いていたとか
まだ魔女はいるんじゃないかと言いますが
真剣に話すと言うより
伝説についてを話すような気軽な雰囲気。
だからこそヘザーたちも
伝説の魔女の森を
ちょっと撮影してみようよ
という軽い気持ちで森へと入っていきました。
↑撮影の成功を願って乾杯
けれど…
彼らが侵入したブラック・ヒルズの森は
禁忌の土地だったのです!
さて、行方不明となった3人のカメラには
一体何が映っていたのでしようか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑1994年に3人の学生が行方不明になった。
この事実は最初に語られます。
彼ら3人に一体何が!?
本作は、怪物映画ではないので
もし、映像の中に
恐ろしい怪物を期待している人にとっては
あまり面白くないかもしれません。
けれど、もしあなたが
森の中で迷子になった経験があったり
真っ暗な夜道に恐怖を感じた事があったなら
本作で描かれている恐怖は
忘れられないくらい恐ろしいものだと思います。
登山の素人のヘザーたちは
ブラック・ヒルズの森で道に迷ってしまい
森で何泊もする事になります。
↑真夜中の森は、ものすごく怖いのです。
行き先も分からない3人は
次第にイラつき、お互いをののしり合い
不穏な空気で夜を迎えますが
そんな時、外で謎の音がするのです!
最初は鹿だと思っていた3人ですが
森をさ迷い歩いた先に
謎のオブジェ見つけてしまった時
彼らの心の中には
来てはいけない場所に
来てしまった!
という戦慄が駆け抜けたのです。
推薦理由②
未知なる場所で
理解不能な物と出合った時
人は恐怖を感じる!
↑誰もいないはずの森の中なのに…
やばい!やばい!!ここにいるのは、すごくやばい!!!
本作の恐怖は可視なものではなく
人間の心の中にある
森や闇や禁忌に対する原初的な恐怖!
↑これって何なの!?
誰もいない森で見つけた忌わしい呪物。
森で迷ってしまい逃げ帰る事もできない彼らは
ひたすら恐怖するのです!
ホラー映画の多くは
登場人物を襲う存在が明らかになる事で
対処方法も見えてきますが
本作の場合は、彼らに近づいてくる存在は
最後まで正体不明!
だからこそ観客である我々も
正体不明の存在に恐怖していくのです!
推薦理由③
理由の説明できない恐怖は
解消する事ができない
↑例えばこれは幽霊なので
見えてしまえば、対処方法も考え付きますね!
↑けれど、何が近づいて来ているのか
全く分からないからこそ
目をつぶる事さえ恐ろしい恐怖を味わうのです。
幽霊は、本来理解できない存在。
だからこそ
可視化されない恐怖を描いた本作は
ひょっとすると、最も正統派の
ホラー映画なのかもしれないのです…
↑分かっているのは
3人が二度と帰って来なかったという事実だけ…
だからこそ本作は怖いのです!
と言う訳で次回は
幽霊を
使役させよう!
というテーマで
13ゴースト
(1960年版)
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑セーラムの魔女たちの怨念は
アメリカ人の心の奥底に
いつか私たちは、魔女たちに復讐されるのでは?
という恐怖を植え付けていきました。
↑200年後の魔女たちの復讐を描いた
「セーラムズ・ロッド」
↑魔女伝説の怨念をどう終息させるかを描いた
「パラノーマン」
↑現代にも魔女が生き残っていて
人間社会に復讐しようとしていたとしたら?
という恐怖を描いた
「ローズマリーの赤ちゃん」などなど
忌わしい事件は
新しい恐怖伝説を生み続けていくのです…
ブレア・ウィッチ・プロジェクト <HDニューマスター版> Blu-ray
9,800円
Amazon |
ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版 [DVD]
2,300円
Amazon |