宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ/佐藤俊哉
りすに似た生物りすりすがのんびりと暮らすりすりす星。元々そこそこの知的進化はしていたが、異星人との交流により飛躍的発展を遂げた彼らは、星の海へと乗り出してゆく。
極めて忘れっぽい事を除けば高度な科学技術を持ち、病気も天敵も無く、生来ののんびりとして平和を希求する性格を発揮して、野蛮で好戦的な生命体が住む星々を見つけては、次々と征服して(彼らが考える)平和を拡大していった。
そんなりすりす星人のひとりである宇宙怪人しまりす君は、大学院で惑星征服学を修めながら、彼の選んだフィールドである地球と呼ばれる星での実践に乗り出していこうとした。しかし、彼の教授が言うには、原住民は生かさず殺さず働かせて税を搾り取れ、ついては住民の健康管理は惑星征服にとって極めて重要な鍵を握る、と。
科学技術を始めあらゆる学問が進んでいるりすりす星ではあったが、元来病気らしい病気が何も無かったため、医療統計学だけは非常に遅れていた。
地球征服のためには、まず医療統計をマスターする事が必要、と意気込んだしまりす君は、京都にある大学に向かい、嫌がる医療統計の先生につきまといながら、医療統計の初歩の初歩から学び始めた…。というようなバックストーリー。
軽妙なタッチの会話文で、しまりす君と先生の掛け合いを通じて医療統計の初歩を解説する本。易しく書かれた本なので、当然面白く読みやすくわかりやすいが、なんと言っても、雰囲気とイラストが良くて楽しい。
死亡率と死亡割合、オッズ比などのターム解説から、統計の基本、疫学や医療統計の本質など、浅く広く知識が身につく良本であろう。
特にキモとなるのは、医学や薬品の研究が難しいのは倫理が縛るからだ、という点。
例えば、タバコが肺がんの原因になるかどうかは、ランダムに集めた人間を、タバコを吸わせるグループと、吸わせないグループに分け、実験してみればすぐに分かる事だ。しかし、そんな人体実験は倫理的に許されない、という認識の社会に現在の我々はいる。同様の動物実験ですら厳しい規制があるほどだ。このため、タバコが肺がんの原因である事を示すには、非常に回りくどい調査を行い複雑な統計処理を施す必要があるのだ、という事実をしっかり知るのは良い事だ。タバコを吸っていても肺がんにならない人が居るから原因では無い、とか、薬の評価の、「使った」「治った」「効いた」の”3た主義”などの誤謬にはまる人は多い事だろう。
例えば、風邪を治す薬、等というものは存在しないと言う事をどれだけの人がキチンと意識しているのか。菌類に劇的に効く抗生物質のように、風邪のウイルスをやっつける薬と言うものは無いのだ。市販の風邪薬というのは、あくまで風邪の症状を緩和する薬であり、特効薬と思われているタミフルですら、ウイルスの増殖を抑える(=インフルエンザの発症期間がすこし縮まる)薬に過ぎない。
人類にとって、風邪を治す方法は,、たった一つしか無い。栄養を取って、暖かくして、寝る。これだけである。体温を上昇させ熱でウイルスを弱らせて免疫系がそれを排除する、という事だ。民間療法を始めあらゆる風邪の対処法は、このプロセスをサポートする手段に過ぎない。
だから風邪の治療薬が存在しないのと同様、そこそこ健康な人なら、何もせず放って置いても、数日で風邪は勝手に治るのだ。それを、風邪薬を飲んだから治った、飲んだから速く治った、と勘違いしてはいけないのだ。風邪薬などは飲んでも風邪には一切効果はないし、特別な状況でも無ければ全く飲む必要は無いのだ。むしろ、解熱効果の強いものは逆に治癒を遅らせる恐れもあることを認識すべきだろう。
ちなみに我が家では風邪薬というものは飲まないし、そもそも買わない。私の風邪の治し方は、栄養と水分を十分摂って、厚着して布団を多めに被り、汗だくになりながらじっと寝ている、という方法だ。大概これで一晩で治る。ただし仕事などで動かざるを得ず、どうしても辛いときに、頭痛などの症状緩和のために鎮痛薬を飲む事はある。
小児科医をしている伯父は、ただの風邪なら薬は出さないと話していたのを思い出した。熱を出すのが子供の仕事ですと話だけして帰す、と彼は言っていた。欲のない事である。最も基本的な炒飯で中華コックの腕は分かると言われているが、同様に、最もありふれた風邪への対処で医師の資質も判じる事ができるだろう。
と言う事で、やはり統計は義務教育での必修にすべきだろうと思う。
佐藤俊哉
宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ
極めて忘れっぽい事を除けば高度な科学技術を持ち、病気も天敵も無く、生来ののんびりとして平和を希求する性格を発揮して、野蛮で好戦的な生命体が住む星々を見つけては、次々と征服して(彼らが考える)平和を拡大していった。
そんなりすりす星人のひとりである宇宙怪人しまりす君は、大学院で惑星征服学を修めながら、彼の選んだフィールドである地球と呼ばれる星での実践に乗り出していこうとした。しかし、彼の教授が言うには、原住民は生かさず殺さず働かせて税を搾り取れ、ついては住民の健康管理は惑星征服にとって極めて重要な鍵を握る、と。
科学技術を始めあらゆる学問が進んでいるりすりす星ではあったが、元来病気らしい病気が何も無かったため、医療統計学だけは非常に遅れていた。
地球征服のためには、まず医療統計をマスターする事が必要、と意気込んだしまりす君は、京都にある大学に向かい、嫌がる医療統計の先生につきまといながら、医療統計の初歩の初歩から学び始めた…。というようなバックストーリー。
軽妙なタッチの会話文で、しまりす君と先生の掛け合いを通じて医療統計の初歩を解説する本。易しく書かれた本なので、当然面白く読みやすくわかりやすいが、なんと言っても、雰囲気とイラストが良くて楽しい。
死亡率と死亡割合、オッズ比などのターム解説から、統計の基本、疫学や医療統計の本質など、浅く広く知識が身につく良本であろう。
特にキモとなるのは、医学や薬品の研究が難しいのは倫理が縛るからだ、という点。
例えば、タバコが肺がんの原因になるかどうかは、ランダムに集めた人間を、タバコを吸わせるグループと、吸わせないグループに分け、実験してみればすぐに分かる事だ。しかし、そんな人体実験は倫理的に許されない、という認識の社会に現在の我々はいる。同様の動物実験ですら厳しい規制があるほどだ。このため、タバコが肺がんの原因である事を示すには、非常に回りくどい調査を行い複雑な統計処理を施す必要があるのだ、という事実をしっかり知るのは良い事だ。タバコを吸っていても肺がんにならない人が居るから原因では無い、とか、薬の評価の、「使った」「治った」「効いた」の”3た主義”などの誤謬にはまる人は多い事だろう。
例えば、風邪を治す薬、等というものは存在しないと言う事をどれだけの人がキチンと意識しているのか。菌類に劇的に効く抗生物質のように、風邪のウイルスをやっつける薬と言うものは無いのだ。市販の風邪薬というのは、あくまで風邪の症状を緩和する薬であり、特効薬と思われているタミフルですら、ウイルスの増殖を抑える(=インフルエンザの発症期間がすこし縮まる)薬に過ぎない。
人類にとって、風邪を治す方法は,、たった一つしか無い。栄養を取って、暖かくして、寝る。これだけである。体温を上昇させ熱でウイルスを弱らせて免疫系がそれを排除する、という事だ。民間療法を始めあらゆる風邪の対処法は、このプロセスをサポートする手段に過ぎない。
だから風邪の治療薬が存在しないのと同様、そこそこ健康な人なら、何もせず放って置いても、数日で風邪は勝手に治るのだ。それを、風邪薬を飲んだから治った、飲んだから速く治った、と勘違いしてはいけないのだ。風邪薬などは飲んでも風邪には一切効果はないし、特別な状況でも無ければ全く飲む必要は無いのだ。むしろ、解熱効果の強いものは逆に治癒を遅らせる恐れもあることを認識すべきだろう。
ちなみに我が家では風邪薬というものは飲まないし、そもそも買わない。私の風邪の治し方は、栄養と水分を十分摂って、厚着して布団を多めに被り、汗だくになりながらじっと寝ている、という方法だ。大概これで一晩で治る。ただし仕事などで動かざるを得ず、どうしても辛いときに、頭痛などの症状緩和のために鎮痛薬を飲む事はある。
小児科医をしている伯父は、ただの風邪なら薬は出さないと話していたのを思い出した。熱を出すのが子供の仕事ですと話だけして帰す、と彼は言っていた。欲のない事である。最も基本的な炒飯で中華コックの腕は分かると言われているが、同様に、最もありふれた風邪への対処で医師の資質も判じる事ができるだろう。
と言う事で、やはり統計は義務教育での必修にすべきだろうと思う。
僕たちのゲーム史/さわやか
色物めいたペンネームと、投げ出したかのようなB級臭い組版のせいで、えらく損をしていると思った。
内容はその実、非常に堅い論考。
多数の媒体からの記録と膨大なゲーム体験から得られたインスピレーションを、幅広い視点をもって個人の趣味嗜好からキチンと昇華させる事で、日本におけるゲームを取り巻く世相の変遷をうまく分析している。
単に発売やイベントの年表を並べるのでは無く、歴史の流れの意味を考える本。
「ボタンを押すと反応するもの」というゲームの定義から始まって、「物語」と「視点」、そして「コミュニケーション」を軸に、ゲーム史のうねりの変遷をたどる。
ゲームをしない人には気づかない、ゲーム上でのほんの些細な差異。それがいかにゲームという遊びの内容を峻別し、命運を分けるか、という点をキチンと理解して書いているので、読んでいて腑に落ちる。
さわやか
僕たちのゲーム史
内容はその実、非常に堅い論考。
多数の媒体からの記録と膨大なゲーム体験から得られたインスピレーションを、幅広い視点をもって個人の趣味嗜好からキチンと昇華させる事で、日本におけるゲームを取り巻く世相の変遷をうまく分析している。
単に発売やイベントの年表を並べるのでは無く、歴史の流れの意味を考える本。
「ボタンを押すと反応するもの」というゲームの定義から始まって、「物語」と「視点」、そして「コミュニケーション」を軸に、ゲーム史のうねりの変遷をたどる。
ゲームをしない人には気づかない、ゲーム上でのほんの些細な差異。それがいかにゲームという遊びの内容を峻別し、命運を分けるか、という点をキチンと理解して書いているので、読んでいて腑に落ちる。
先週読んだ漫画 14/06/29-07/05
●テニスの王子様 12巻/許斐剛
亜久津vsリョーマがメイン。強敵と戦う事で成長していくという少年マンガのセオリー通り。まあまあかな。次巻期待。
●カードキャプターさくら 6巻/CLAMP

カードを全て集め終えたさくら。カードの継承者として相応しいかを審判するために、ユエと戦うことを運命づけられていた。力を取り戻し元の姿へ戻るケロちゃん、そして雪兎はユエの仮の姿であった。観月の力を借りてパワーアップし試練に打ち勝つさくら。第一部完!という感じか。ますます脂ののった筆とキャラ造形が素晴らしい。今後の展開も気になるね。
●もやしもん 2巻/石川雅之

展開の幅に驚いた。ただの細菌蘊蓄マンガかと思っていたら、学生の文字通り発酵した酸っぱい青春や農大ライフの日常と異常など、素晴らしい筆致で実に満喫した。次巻も期待大。
●ソラニン 1巻/浅野いにお

職場に落ちてたので何となく読んでみた。10年ぐらい前の作品だが、ろくでもない現実社会で自分探しをする若者の話。若者のダメな部分の共感を狙って傷をなめ合うようなよくあるタイプの作品。他人も世界も、自己の他への関与を拒否するという、本当の意味での感受性が凍ってしまった彼らには、世界は腐っているようにしか見えないのだろう。彼らの持つ漠とした不安や目的の無い悩みを生み出しているのは、彼ら自身でしか無い。本当にココロがないのは、彼らの言う腐った世界の大人じゃ無く、彼ら自身なのだ。だから、そうした「特殊で異常な世界」を描いた、という事実以外には、とくに見るべきものはここにはない。この作品に強く共感できるとすれば、そうした特殊をカバーできる素晴らしく豊かな想像力を持っているか、それとも主人公達のように、本当に悲惨な不幸を背負っているかのどちらかだろう。やや透明感のある表情の描き方はちょっと好きかな。次巻はまあ機会があれば。
亜久津vsリョーマがメイン。強敵と戦う事で成長していくという少年マンガのセオリー通り。まあまあかな。次巻期待。
●カードキャプターさくら 6巻/CLAMP
カードを全て集め終えたさくら。カードの継承者として相応しいかを審判するために、ユエと戦うことを運命づけられていた。力を取り戻し元の姿へ戻るケロちゃん、そして雪兎はユエの仮の姿であった。観月の力を借りてパワーアップし試練に打ち勝つさくら。第一部完!という感じか。ますます脂ののった筆とキャラ造形が素晴らしい。今後の展開も気になるね。
●もやしもん 2巻/石川雅之
展開の幅に驚いた。ただの細菌蘊蓄マンガかと思っていたら、学生の文字通り発酵した酸っぱい青春や農大ライフの日常と異常など、素晴らしい筆致で実に満喫した。次巻も期待大。
●ソラニン 1巻/浅野いにお
職場に落ちてたので何となく読んでみた。10年ぐらい前の作品だが、ろくでもない現実社会で自分探しをする若者の話。若者のダメな部分の共感を狙って傷をなめ合うようなよくあるタイプの作品。他人も世界も、自己の他への関与を拒否するという、本当の意味での感受性が凍ってしまった彼らには、世界は腐っているようにしか見えないのだろう。彼らの持つ漠とした不安や目的の無い悩みを生み出しているのは、彼ら自身でしか無い。本当にココロがないのは、彼らの言う腐った世界の大人じゃ無く、彼ら自身なのだ。だから、そうした「特殊で異常な世界」を描いた、という事実以外には、とくに見るべきものはここにはない。この作品に強く共感できるとすれば、そうした特殊をカバーできる素晴らしく豊かな想像力を持っているか、それとも主人公達のように、本当に悲惨な不幸を背負っているかのどちらかだろう。やや透明感のある表情の描き方はちょっと好きかな。次巻はまあ機会があれば。
とうぞくと1000びきのポケモン/ポケモン
新しいすれちがいゲーム。無料でDL。
「合戦」みたいに、すれちがいでポケモン集団を集めて、軍団を率いてドドッと戦う、というゲームである。ジャンケンゲームだった合戦とは違い、ほのお、みず、くさの手持ちの3タイプを、リアルタイムで変動するバトル趨勢をにらみつつ、敵との相性を見ながらボタンを押し続けて繰り出し、相手側集団を押し切ったら勝ち、という感じである。ぼーっとしているといくら数が多くても負ける、という点ではゲームらしい。とりあえず全力でたたきつければ良い、というのも一つの戦法としてあるだろうが、それだと味方の消耗も激しいので、やはりよく考えた方が有利である。
そう、このゲームは合戦で批判した、ユニット数の消耗がかなり強く意識されていて、基本的に出撃したポケモンは帰ってこない。なので、どんどん進めるというわけにはいかず、普通にプレイしていても、かなり増員を渇望するようになる。
そんなこんなで妻とも結構楽しんでプレイしていたが、いかんせん、やはり映画の宣伝アプリと言う事だろう、ボリュームが少なくて、すぐに全ステージをクリアしてする事が無くなってしまった。
そして19日からのポケモン映画を見に行くと、その場で追加データがやってくるという。商売うまいですな。ま、映画はいかないと思うが…。
時々、初期3種に混じって、ピカチュウがいるのが面白い。もうちょっと種類を増やすとそこそこゲームとして成り立つのじゃ無いかな、とか妄想してみた。
と言う事で、今はひたすらトローゼしている。こちらはガッツリ難しいパズルだね。
またそのうち感想を書こう。
「合戦」みたいに、すれちがいでポケモン集団を集めて、軍団を率いてドドッと戦う、というゲームである。ジャンケンゲームだった合戦とは違い、ほのお、みず、くさの手持ちの3タイプを、リアルタイムで変動するバトル趨勢をにらみつつ、敵との相性を見ながらボタンを押し続けて繰り出し、相手側集団を押し切ったら勝ち、という感じである。ぼーっとしているといくら数が多くても負ける、という点ではゲームらしい。とりあえず全力でたたきつければ良い、というのも一つの戦法としてあるだろうが、それだと味方の消耗も激しいので、やはりよく考えた方が有利である。
そう、このゲームは合戦で批判した、ユニット数の消耗がかなり強く意識されていて、基本的に出撃したポケモンは帰ってこない。なので、どんどん進めるというわけにはいかず、普通にプレイしていても、かなり増員を渇望するようになる。
そんなこんなで妻とも結構楽しんでプレイしていたが、いかんせん、やはり映画の宣伝アプリと言う事だろう、ボリュームが少なくて、すぐに全ステージをクリアしてする事が無くなってしまった。
そして19日からのポケモン映画を見に行くと、その場で追加データがやってくるという。商売うまいですな。ま、映画はいかないと思うが…。
時々、初期3種に混じって、ピカチュウがいるのが面白い。もうちょっと種類を増やすとそこそこゲームとして成り立つのじゃ無いかな、とか妄想してみた。
と言う事で、今はひたすらトローゼしている。こちらはガッツリ難しいパズルだね。
またそのうち感想を書こう。
数学ガール/結城浩
○○ガールとか、少女とか、女子がどうとか、こういった「適当に女子設定すれば売れるだろう」的な最近の風潮には誰しもうんざりしていると思う。
そういう意味では、この直球過ぎるタイトルも、何だかなあ、と引きぎみなるかも知れないが、そこはこらえて欲しい。
やっぱり、できるだけたくさんの人に読んでもらいたいと思えば、できるだけ一般が興味を持ちそうなタイトルで釣らないといけないのだろう。
内容の面白さについては保証しよう。
高校2年生の主人公である僕が、クラスメートの才女ミルカ、明るく努力家の後輩テトラの二人のガールと共に、数学に血道を上げる青春を綴ったものである。スポ根もののスポが数学になったと思えば当たらずとも遠からず。ただ、スポーツを題材に青春と友情を描く、というタイプでは無く、むしろ、友情と恋愛を絡めて、数学を描く、と言うタイプか。もっというと、数学を学ぶと言う事、数学を教えると言う事、そして、自分自身で数学を考えるという、失敗や苦悩を含めた数学の実践それ自体の素晴らしさを描く。つまり、数学自体の面白さ美しさ楽しさはもちろん、それらを他人と分かち合える素晴らしさ、という部分にもっとも主眼が置かれているように思われる。主題となるその数学の内容程度としては、大部分高校数学の範囲で、代数や整数論、微積に差分に、組み合わせ、といった辺りだ。
あの結城センセの数学の物語風読み物か~、位の興味で手にしたのだが、実に素晴らしい本だった。特に、理系であっても無くても、数学などにおける、「分かった!」という理解の喜びを魅力的な登場人物達を通じて追経験できるだろう。理解の歓喜というのは人間の感じる快楽の中でもかなり強く大きな部分を占めるはずなのに、表現のテーマとして余り使われない印象がある。惜しい事である。
なぜひとは数学をするのか。なぜひとは恋をするのか。相反するかのようなテーマが混じり合い、渾然となって迫る放課後のダンスシーンなど、文学作品としても非常に感銘を受けた。
魂の交歓、という感じで、「神童」のワオと香音のセッションを思い出した。
シリーズ続刊あるらしいので読みたい。非常に楽しみだ。
結城浩
数学ガール
そういう意味では、この直球過ぎるタイトルも、何だかなあ、と引きぎみなるかも知れないが、そこはこらえて欲しい。
やっぱり、できるだけたくさんの人に読んでもらいたいと思えば、できるだけ一般が興味を持ちそうなタイトルで釣らないといけないのだろう。
内容の面白さについては保証しよう。
高校2年生の主人公である僕が、クラスメートの才女ミルカ、明るく努力家の後輩テトラの二人のガールと共に、数学に血道を上げる青春を綴ったものである。スポ根もののスポが数学になったと思えば当たらずとも遠からず。ただ、スポーツを題材に青春と友情を描く、というタイプでは無く、むしろ、友情と恋愛を絡めて、数学を描く、と言うタイプか。もっというと、数学を学ぶと言う事、数学を教えると言う事、そして、自分自身で数学を考えるという、失敗や苦悩を含めた数学の実践それ自体の素晴らしさを描く。つまり、数学自体の面白さ美しさ楽しさはもちろん、それらを他人と分かち合える素晴らしさ、という部分にもっとも主眼が置かれているように思われる。主題となるその数学の内容程度としては、大部分高校数学の範囲で、代数や整数論、微積に差分に、組み合わせ、といった辺りだ。
あの結城センセの数学の物語風読み物か~、位の興味で手にしたのだが、実に素晴らしい本だった。特に、理系であっても無くても、数学などにおける、「分かった!」という理解の喜びを魅力的な登場人物達を通じて追経験できるだろう。理解の歓喜というのは人間の感じる快楽の中でもかなり強く大きな部分を占めるはずなのに、表現のテーマとして余り使われない印象がある。惜しい事である。
なぜひとは数学をするのか。なぜひとは恋をするのか。相反するかのようなテーマが混じり合い、渾然となって迫る放課後のダンスシーンなど、文学作品としても非常に感銘を受けた。
魂の交歓、という感じで、「神童」のワオと香音のセッションを思い出した。
シリーズ続刊あるらしいので読みたい。非常に楽しみだ。
先週読んだ漫画 14/06/22-06/28
●ナルト 48巻/岸本斉史

ペインとの決着。最後のペインを討ち果たし、ナルトは単身、元締めの長門の元へ向かう。復讐では無い。話し合いである。自来也という同じ師を仰ぎ同じ想いを託された兄弟子として、ナルトは長門を理解し、受け入れた。師の思いを揺るがず信じるナルトに、長門もナルトを信じ想いを託す事に。最後の力を振り絞った秘術で死んだ里の仲間は次々蘇る。そして英雄として迎えられるナルト。しかし、目覚めぬ綱手に成り代わり6代目火影として里の実権を握ったダンゾウは、いよいよ強硬路線に打って出る。サスケの処刑令も発動。サスケを狙う他の里の忍び達。五影会議でダンゾウを狙うサスケ。一段落後も落ち着く暇も無いよ。全員蘇りはちょっとどうかなあと思わない事もないが…。ヒナタ影薄くてがっかり。でも、ナルトのまっすぐな成長は悪くない。
●パタリロ! 32巻/魔夜峰央

霊感青年44号の妖怪ものを中心に、ミハイルvsデュモンの巻頭と、トリの日曜日に殺人を、も含め、安定した印象。ただ、ちょっとパワーが低いかな~。まあ、次巻に期待。
●もやしもん 1巻/石川 雅之

職場で拾ったので読んだ。読んだ事は無かったが、一時非常に流行っていて、オリゼーなどの細菌のマスコットは職場にもよく転がっていたので存在はよく知っていた。肉眼で細菌が見えてしまう、という特異体質を持った酒蔵の跡取り息子が、東京の農大に進学して、醸造関係の学部で、細菌や醸造学についての雑学+ストーリーという感じの蘊蓄マンガ。構造的に動物のお医者さんを彷彿としない事も無いが、むしろ、キャラのタッチが、どことなく水木しげるの印象。
妙なものが見えてしまう体質、と言う事でいじめられっ子だった主人公が、農大では一転して、金の卵を産むガチョウ扱いで、人の能力というものの描かれ方として、実に興味深い。次巻も機会があれば読みたい。
ペインとの決着。最後のペインを討ち果たし、ナルトは単身、元締めの長門の元へ向かう。復讐では無い。話し合いである。自来也という同じ師を仰ぎ同じ想いを託された兄弟子として、ナルトは長門を理解し、受け入れた。師の思いを揺るがず信じるナルトに、長門もナルトを信じ想いを託す事に。最後の力を振り絞った秘術で死んだ里の仲間は次々蘇る。そして英雄として迎えられるナルト。しかし、目覚めぬ綱手に成り代わり6代目火影として里の実権を握ったダンゾウは、いよいよ強硬路線に打って出る。サスケの処刑令も発動。サスケを狙う他の里の忍び達。五影会議でダンゾウを狙うサスケ。一段落後も落ち着く暇も無いよ。全員蘇りはちょっとどうかなあと思わない事もないが…。ヒナタ影薄くてがっかり。でも、ナルトのまっすぐな成長は悪くない。
●パタリロ! 32巻/魔夜峰央
霊感青年44号の妖怪ものを中心に、ミハイルvsデュモンの巻頭と、トリの日曜日に殺人を、も含め、安定した印象。ただ、ちょっとパワーが低いかな~。まあ、次巻に期待。
●もやしもん 1巻/石川 雅之
職場で拾ったので読んだ。読んだ事は無かったが、一時非常に流行っていて、オリゼーなどの細菌のマスコットは職場にもよく転がっていたので存在はよく知っていた。肉眼で細菌が見えてしまう、という特異体質を持った酒蔵の跡取り息子が、東京の農大に進学して、醸造関係の学部で、細菌や醸造学についての雑学+ストーリーという感じの蘊蓄マンガ。構造的に動物のお医者さんを彷彿としない事も無いが、むしろ、キャラのタッチが、どことなく水木しげるの印象。
妙なものが見えてしまう体質、と言う事でいじめられっ子だった主人公が、農大では一転して、金の卵を産むガチョウ扱いで、人の能力というものの描かれ方として、実に興味深い。次巻も機会があれば読みたい。
先週読んだ漫画 14/06/15-06/21
●ナルト 47巻/岸本斉史

ペイントとナルトの激闘続き。仙術チャクラを使い果たしあわや捕獲というナルトを、ヒナタが庇う。その意思、その言葉の重さまっすぐさは、この作品存在の大きな要石となるだろう。自分の気持ちに奉じ死を賭したヒナタは、ナルトの目の前であっけなく散る。痛みと恨みの連鎖、そして平和への実力行使。ペインのこの問いに明確な答えを見いだせないナルトは、己を失い暴走尾獣化。分からない、逃げ出したい。誰か助けてくれ。誰か答えを教えてくれ。楽になろうと心の奥底で九尾の封印に手を掛けるナルト。しかし、それを止める者がいた。四代目火影。ナルトの父、その人であった。最終封印が破られそうになったときに発動するよう細工された術によって現出した四代目の思念に、どうしたら良いかと問うナルト。しかし、四代目は答えを教えてくれなかった。それはお前自身が探し見つけるものだ、と。同時に、父は、子に想いを託す。お前を信じている、と。その言葉で救われ、我を取り戻すナルト。もう後がない、時間も無い。ペイントとの死闘を決すべく、ナルトは跳ぶ。その結末は…。いや~、今巻も手に汗握る展開と、主要キャラの死、その命を賭けた想いの継承など、実に見所多数。次巻最終巻、とかでも驚かないかも。瀕死のヒナタはなんとか助かって、ナルトと幸せになって欲しいねえ。
●テニスの王子様 11巻/許斐剛

都大会決勝始まる。強敵不動峰がまさかの事故にて実力発揮できず敗退。前巻で登場のライバル、山吹中との対決は厳しい戦いを予見させるが…。
●パタリロ! 31巻/魔夜峰央

オカマさんの話で、マライヒの困惑ぐあいがちょっと面白い。タイムストップの話では、最後、パタリロの愚直さにちょっと打たれる。まあ自業自得なのだが。その他、守銭奴パタリロの面目躍如たる金銭関係の小話多数で読み応えあり。
●カードキャプターさくら 5巻/CLAMP

ケロちゃんと対をなすクロウカードの守護者、ユエ。謎の存在に迫りゆくさくら達。観月のその思惑の底にあるものは?。日常生活では、文化祭がメインの話。さくらのクラスの出し物は眠れる森の美女。中々に魅せる。とくに李君の姫姿は出色か。何か、今巻、すごくタッチが変わった印象。ゆったりと貫禄が出たというか。せせこましい印象が消えて、特に以前から描き込まれた衣装の描写に、何というか、品が出てきた印象。これはすごい。ストーリーも波乱含みで展開が気になる。
ペイントとナルトの激闘続き。仙術チャクラを使い果たしあわや捕獲というナルトを、ヒナタが庇う。その意思、その言葉の重さまっすぐさは、この作品存在の大きな要石となるだろう。自分の気持ちに奉じ死を賭したヒナタは、ナルトの目の前であっけなく散る。痛みと恨みの連鎖、そして平和への実力行使。ペインのこの問いに明確な答えを見いだせないナルトは、己を失い暴走尾獣化。分からない、逃げ出したい。誰か助けてくれ。誰か答えを教えてくれ。楽になろうと心の奥底で九尾の封印に手を掛けるナルト。しかし、それを止める者がいた。四代目火影。ナルトの父、その人であった。最終封印が破られそうになったときに発動するよう細工された術によって現出した四代目の思念に、どうしたら良いかと問うナルト。しかし、四代目は答えを教えてくれなかった。それはお前自身が探し見つけるものだ、と。同時に、父は、子に想いを託す。お前を信じている、と。その言葉で救われ、我を取り戻すナルト。もう後がない、時間も無い。ペイントとの死闘を決すべく、ナルトは跳ぶ。その結末は…。いや~、今巻も手に汗握る展開と、主要キャラの死、その命を賭けた想いの継承など、実に見所多数。次巻最終巻、とかでも驚かないかも。瀕死のヒナタはなんとか助かって、ナルトと幸せになって欲しいねえ。
●テニスの王子様 11巻/許斐剛
都大会決勝始まる。強敵不動峰がまさかの事故にて実力発揮できず敗退。前巻で登場のライバル、山吹中との対決は厳しい戦いを予見させるが…。
●パタリロ! 31巻/魔夜峰央
オカマさんの話で、マライヒの困惑ぐあいがちょっと面白い。タイムストップの話では、最後、パタリロの愚直さにちょっと打たれる。まあ自業自得なのだが。その他、守銭奴パタリロの面目躍如たる金銭関係の小話多数で読み応えあり。
●カードキャプターさくら 5巻/CLAMP
ケロちゃんと対をなすクロウカードの守護者、ユエ。謎の存在に迫りゆくさくら達。観月のその思惑の底にあるものは?。日常生活では、文化祭がメインの話。さくらのクラスの出し物は眠れる森の美女。中々に魅せる。とくに李君の姫姿は出色か。何か、今巻、すごくタッチが変わった印象。ゆったりと貫禄が出たというか。せせこましい印象が消えて、特に以前から描き込まれた衣装の描写に、何というか、品が出てきた印象。これはすごい。ストーリーも波乱含みで展開が気になる。
銀色の愛ふたたび/タニス・リー/井辻朱美
以前、末次由紀のシルバーに触発されて読んだ、タニス・リーの銀色の恋人の続編である。
もし、前作にメロメロになった若人なら、この本は、まだ読まない方が良い。
前作のシルヴァーとジェーンのその後も描かれるが、それは決して、上記の読者タイプの多くが望むような描かれ方では無いからだ。そのそも作者自身、前作より二十数年経ってからこの話をようやく書いたという。人は変わる。推して知るべしだ。
だが、非難しているのでは無い。この本は、決して悪い本ではない。若い人の無邪気な願いを打ち砕くものであっても、そこに真理の価値が無いとは言えないだろう。
前作ラストで回収され壊され「死亡」したシルヴァー。今作では、よみがえった彼(ヴァーリスと名乗る)には、シルヴァーの記憶が全てあり、シルヴァーそのものの外観を復刻したものの、もはや彼はシルヴァーでは無かった。彼の「魂」はそこには無かったのだ。ヴァーリスは再開したジェーンをはねのけ、今作のヒロイン、ローレンと恋に落ちる。
ロボットとの融合により、人間は、人間以上の存在になる、というSFテーマに、魂の実在、というかび臭いトッピングをしたお話である。相変わらずの告白体だが、慣れたためか、ローレンの性格故か、割合読みやすい。
人間以上の存在、というテーマは嫌いじゃ無いが、それ以外の部分は、特に可も不可もなくか。終盤、ほんのりと示される、魂の生まれ変わりによる、ジェーンとシルヴァーの邂逅の予兆。しかし、やっぱ、ある程度年取らないと、こういう思わせぶりだけでは満足できないだろうね。
と言う事で、前作ファンの若人は20年後に読もう。
タニス・リー/井辻朱美
銀色の愛ふたたび
もし、前作にメロメロになった若人なら、この本は、まだ読まない方が良い。
前作のシルヴァーとジェーンのその後も描かれるが、それは決して、上記の読者タイプの多くが望むような描かれ方では無いからだ。そのそも作者自身、前作より二十数年経ってからこの話をようやく書いたという。人は変わる。推して知るべしだ。
だが、非難しているのでは無い。この本は、決して悪い本ではない。若い人の無邪気な願いを打ち砕くものであっても、そこに真理の価値が無いとは言えないだろう。
前作ラストで回収され壊され「死亡」したシルヴァー。今作では、よみがえった彼(ヴァーリスと名乗る)には、シルヴァーの記憶が全てあり、シルヴァーそのものの外観を復刻したものの、もはや彼はシルヴァーでは無かった。彼の「魂」はそこには無かったのだ。ヴァーリスは再開したジェーンをはねのけ、今作のヒロイン、ローレンと恋に落ちる。
ロボットとの融合により、人間は、人間以上の存在になる、というSFテーマに、魂の実在、というかび臭いトッピングをしたお話である。相変わらずの告白体だが、慣れたためか、ローレンの性格故か、割合読みやすい。
人間以上の存在、というテーマは嫌いじゃ無いが、それ以外の部分は、特に可も不可もなくか。終盤、ほんのりと示される、魂の生まれ変わりによる、ジェーンとシルヴァーの邂逅の予兆。しかし、やっぱ、ある程度年取らないと、こういう思わせぶりだけでは満足できないだろうね。
と言う事で、前作ファンの若人は20年後に読もう。
饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる/西川恵
非常に面白く、また内容も充実した書籍。
外交、社交、饗宴、といった、個人的には遠い世界の話題を、ぐっと身近に感じられるようになる事請け合い。
意味の無い虚礼の応酬、などと見向きもしなかった世界が、実は、この社会をしっかりと支える「交流」技術の集積である、という事が分かる。国と国を代表して、人と人が交流する。結局、人は「個人」という窓を通してしか、社会も国も見る事はできないのだ。同じテーブルに着き、御馳走を並べ、良い酒を振る舞い、歓談する。太古の世から連綿と続く、こうした泥臭い共感技術が、科学と経済が支配する現代の社会においても、未だ、コミュニケーションの根幹をなすというのはある意味驚きである。
外交官にとって重要なのは?1.腕の良い料理人、2.優秀な次官、3.協力的な妻、の順である、というジョークが紹介されるが、活動の制限される異国の地で、いかにおいしい振る舞い料理を準備できるかどうか、という点に外交上の活動の成否が掛かっているという事だ。おいしい料理が出る、と評判になれば、任地の高官や実力者を招きやすくなり、情報も得やすくなるという。大体、外交官の能力≒顔の広さ、らしい。本書でも高く評価されている日本の料理人紹介制度は素晴らしいと思った。
個人的には、天皇制に反対だ。改憲して今すぐ王制を廃止し、人権の無視の哀れな境遇を強制されている皇族は直ちに解放すべき、と思っている。しかし、それとは別に、この本を読んで、日本の国際交流において、今上天皇や皇族が如何ほど多大な貢献をされているのか、という事を初めて知り、目から鱗を落とした。そして、さであるならむしろ、そのような重責の要職は、逃れられない出自を持って個人に強制するものでなく、個人の自由意思にて適任者を選抜して充てるべき、と強く思った次第である。
シラクさんの親日ぶりとか、英女王の権威とか、外交雑学本としても非常に楽しめる。また、私はアルコール飲料はなべて毒としか思ってない下戸だが、ワイン好きなら詳しい蘊蓄にさぞや満喫できるだろう。
西川恵
饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる
外交、社交、饗宴、といった、個人的には遠い世界の話題を、ぐっと身近に感じられるようになる事請け合い。
意味の無い虚礼の応酬、などと見向きもしなかった世界が、実は、この社会をしっかりと支える「交流」技術の集積である、という事が分かる。国と国を代表して、人と人が交流する。結局、人は「個人」という窓を通してしか、社会も国も見る事はできないのだ。同じテーブルに着き、御馳走を並べ、良い酒を振る舞い、歓談する。太古の世から連綿と続く、こうした泥臭い共感技術が、科学と経済が支配する現代の社会においても、未だ、コミュニケーションの根幹をなすというのはある意味驚きである。
外交官にとって重要なのは?1.腕の良い料理人、2.優秀な次官、3.協力的な妻、の順である、というジョークが紹介されるが、活動の制限される異国の地で、いかにおいしい振る舞い料理を準備できるかどうか、という点に外交上の活動の成否が掛かっているという事だ。おいしい料理が出る、と評判になれば、任地の高官や実力者を招きやすくなり、情報も得やすくなるという。大体、外交官の能力≒顔の広さ、らしい。本書でも高く評価されている日本の料理人紹介制度は素晴らしいと思った。
個人的には、天皇制に反対だ。改憲して今すぐ王制を廃止し、人権の無視の哀れな境遇を強制されている皇族は直ちに解放すべき、と思っている。しかし、それとは別に、この本を読んで、日本の国際交流において、今上天皇や皇族が如何ほど多大な貢献をされているのか、という事を初めて知り、目から鱗を落とした。そして、さであるならむしろ、そのような重責の要職は、逃れられない出自を持って個人に強制するものでなく、個人の自由意思にて適任者を選抜して充てるべき、と強く思った次第である。
シラクさんの親日ぶりとか、英女王の権威とか、外交雑学本としても非常に楽しめる。また、私はアルコール飲料はなべて毒としか思ってない下戸だが、ワイン好きなら詳しい蘊蓄にさぞや満喫できるだろう。
先週読んだ漫画 14/06/08-06/14
この前の週はサボり…。
●ナルト 46巻/岸本斉史

ペインによる木の葉襲撃の続き。綱手を筆頭に必死に応戦するも壊滅する里。カカシ始め主要キャラが次々に死んでゆく様は、まさに痛み(ペイン)を得よ、と言わんばかりの衝撃だ。ようやくに異変を察知したナルトは仙人修行を切り上げて颯爽登場。ある程度は仙術を使えるようになったナルトは、もはや戦闘力のレベルが桁違いだが、それでもたった一人でペインに対抗できるのか…?!白熱の急展開は手に汗握る。ちょっと前までの中だるみが嘘のよう。次巻にも期待。
●テニスの王子様 10巻/許斐剛

大会インターバルの練習風景。レギュラー陣の対戦が熱い。リョーマvs不二もさることながら、部長と桃とか、各自成長の糧となる経験を描く。不動峰に続いてのライバル校、そして不穏な強敵出現か。
●ナルト 46巻/岸本斉史
ペインによる木の葉襲撃の続き。綱手を筆頭に必死に応戦するも壊滅する里。カカシ始め主要キャラが次々に死んでゆく様は、まさに痛み(ペイン)を得よ、と言わんばかりの衝撃だ。ようやくに異変を察知したナルトは仙人修行を切り上げて颯爽登場。ある程度は仙術を使えるようになったナルトは、もはや戦闘力のレベルが桁違いだが、それでもたった一人でペインに対抗できるのか…?!白熱の急展開は手に汗握る。ちょっと前までの中だるみが嘘のよう。次巻にも期待。
●テニスの王子様 10巻/許斐剛
大会インターバルの練習風景。レギュラー陣の対戦が熱い。リョーマvs不二もさることながら、部長と桃とか、各自成長の糧となる経験を描く。不動峰に続いてのライバル校、そして不穏な強敵出現か。