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それって儲かるの?

~TVQぐっ!ジョブ番組スタッフの取材日記

まちを歩こうin福津市

地域の宝「海と古民家」が人を呼び込む!!

 

今回のぐっ!ジョブは、街ブラ企画の第2弾。

福岡県福津市のユニークなビジネス現場を歩き、

県内トップクラスの人口増加率の秘密に迫る。

「九州の湘南」と呼ばれる美しい海、

そして歴史ある街並み「津屋崎千軒」をぶらりと歩けば、

地域の魅力を生かし、人を呼び込む見事な“まちぐるみの戦略”が見えてきた!

 

福岡県福津市の福間海岸は、青く澄んだ海と、

海岸沿いのおしゃれなカフェが醸し出すリゾート感で人気のスポット。

その魅力は地元の地道な努力によるものだ。

市は、海岸に出店する業種をリゾート色あるものに限定。

参画する店側も、共同で海岸清掃やイベントを積極的に行い

「非日常感」づくりに取り組んできた。

そのうちの1社、地産地消レストラン

「ぶどうの樹」を運営する「グラノ24k」は、

リゾート化に向けた動きをさらに加速!

海岸にある自社レストランを大幅にリニューアルし、

2017年には巨大グランピング施設をオープン。

海を満喫できる福間海岸の中核拠点を目指している。
 いっぽう、海岸から一歩奥に入ると、

創業140年の酒蔵や築100年超えの古民家が集まるスポット「津屋崎千軒」が。

江戸~明治期に海上交易で栄えた街の面影を伝える、

福津市の見どころの一つだ。

しかし、所有者の高齢化で家屋の維持管理が問題化。

空き家も全体の1割に達している。

こうした古民家の保全と移住支援を兼ねた、

新たなビジネスを展開する事業者が登場した。

彼らは移住者希望者と建物のオーナーのマッチングや、

空き家での起業塾を展開。

呼び込んだ移住者たちは地域に溶け込みながら、

クラフトビール工房や、

家具や食器を自作できる木工房など、

よそにないユニークなビジネスを始めている。

 

希少な国産パプリカに化粧品開発 

温泉の意外なビジネス活用法

 

今回のぐっ!ジョブは、温泉の意外なビジネス活用法に注目する。

大分県九重町に、無尽蔵の「温泉熱」を利用した巨大なパプリカ栽培工場が誕生。

希少な国産パプリカを求める飲食業界から「安心安全」「エコイメージ」で好評を得ている。

さらに、温泉に生息する微生物を発見し、

その特性を生かした美容・健康アイテムを売り出す企業も。

地域の資源をフル活用しヒット商品を目指す、アツアツな挑戦に迫る。

 

国内で流通するパプリカのほとんどは輸入品。

寒暖差の大きい日本では、温室栽培が必要で、

莫大な燃料コストがかかるからだ。

しかし、大分県九重町の「タカヒコアグロビジネス」は、

広さ3万2000㎡の巨大なハウスで年間約500トンのパプリカを

無理なく生産することに成功している。

同社は地元の温泉に着目。

ハウス内に張り巡らせたパイプに温泉で温めた水を流し、

化石燃料を使わない室温管理を実現したのだ。

コストを心配せず温室内で完熟までじっくり育てることができるため、

輸入物と比べ「実が大きく肉厚でジューシー」だと品質評価も高い。

国産で安心安全な点、

またエコ栽培のイメージも付加価値となり飲食業界も大注目。

モスバーガーやリンガーハットなど、

名だたるチェーンでこの「温泉パプリカ」が採用されている。

 

一方、温泉の成分を活用し、

新商品を開発しているのが大分県別府市の「サラヴィオ温泉微生物研究所」だ。

同社は別府温泉に生息する「藻」の新種を発見し、

RG92」と名付けて培養することに成功。

大学との共同研究で突き止めた

「抗酸化作用」や「抗炎症作用」を生かしたスキン&ヘアケア商品、

化粧品などを次々に開発している。

ほかにも、閉鎖した保養施設跡に、

大分の産品を地獄蒸しで楽しめる温泉施設をオープンするなど、

地元の宝「温泉」を生かした多角的なビジネスを展開している。

 

出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平

最新鋭旅客船で地域観光を掘り起こせ!

「クイーンビートル」の新たな船出

 

深紅の美しいフォルムと快適な乗り心地で人気の旅客船「クイーンビートル」。

コロナ禍で日韓航路が運休し活躍の場を失っていたこの船が、

福岡近海の遊覧クルーズ、そして博多港から門司港を結ぶ国内航路に新たに就航した。

多くの事業者たちが連携して挑む、地域観光の掘り起こし大作戦とは?

 

クイーンビートルの竣工は2020年。

観光列車「ななつ星in九州」の水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けた。

55億円を投じ、流麗な外観、ホテルラウンジのような船室、

バーカウンターや免税店、海を眺める展望所を完備。

「移動時間そのものを楽しめる」瀟洒な船に生まれ変わった。

しかし、活躍の舞台だった「日韓航路」はコロナ禍で閉ざされたまま…。

運営会社の「JR九州高速船」は、

国際航路再開まで会社の命運をつなぐ新たな手を打った。

まずは福岡市の夕景や、世界遺産の沖ノ島をバックに

飲食を楽しむ遊覧クルーズ営業を開始。

そして今年2月、パナマ船籍から日本船籍へ変更することで

国内2拠点間の運航を可能にし、

博多港~門司港の観光航路を開拓したのだ。

船内では北九州市ゆかりのスイーツが楽しめるほか、

下船後も門司周辺の観光地を周遊できるチケットがセットに。

地元の観光資源をフル活用して集客する狙いだ。

さらに現在、長崎航路も新たに開拓中!

同じくコロナ禍にあえぐ観光事業者たちと力を合わせ、

新たな地域観光を掘り起こそうとしていた。

 

出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平

 

「名店の味」や「気になるニオイ」も丸ハダカ⁉

驚きの“見える化”ビジネス最前線

 

今回のぐっ!ジョブは、「味」や「ニオイ」など、

目に見えないものを数値に置き換えるビックリ技術に注目する。

最強の「味センサー」であらゆる秘伝のスープを完全再現する食品会社や、

わずかなニオイの違いを感知し、ワインの熟成度合いから、

人の感情()までを判別できる驚きのセンサーが登場。

新たな市場を予感させる、最新の“見える化”ビジネスとは⁉

 

コンビニやスーパーでおなじみの「名店監修」と銘打たれた冷凍やチルドの食品。

“並んでも食べたいあの味”が、家庭で気軽に味わえるというのがウリ。

その“味の再現”を担うのが、国内最大手の業務用スープ製造会社「アリアケジャパン」だ。

同社は、再現を依頼された名店のサンプルを、最新の「味センサー」で徹底解析し、

甘み、うま味、苦味など8つの味に分けグラフ化。

そのデータをもとに、全国1500店以上のラーメンを食べ歩き、

味覚を鍛え上げてきた研究スタッフが味を作り上げていくという。

味を可視化する最新技術と、研ぎ澄まされた人間の味覚。

その驚きの共同作業にカメラが迫る!

 

一方、「ニオイ」で市場開拓を目指すのが、

半導体や電子部品の大手メーカー「I-PEX」だ。

同社は、物体が発するニオイ分子の重さから、「ニオイの強さ・種類」を判別するセンサーを開発。

人が嗅ぎ取れないごくわずかなニオイも判別可能で、

例えば、人がストレスを感じた際に発する「ストレス臭」から、

その人が「落ち込んでいる」、「怒っている」などの感情までわかるという。

この驚きの商品に、さまざまな業界からは大きな反響が。

エチケット製品のテスト、食品の衛生管理、牧場の臭い対策に活用したいという声のほか、

「ニオイでワインの熟成度合いを調べたい」というワイナリー、

また「ニオイで水道内のアオカビを検知したい」という水質調査機器メーカーまで登場!

ニオイの見える化が、私たちの暮らしを変え、大きなビジネスを生み出そうとしていた。

 

出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平

依頼殺到!! “思い出の服”も“街路樹”も長持ちさせる達人ワザ

 

今回のぐっ!ジョブは、洋服に空いた穴を元通りに修復する「かけつぎ師」、

そして衰えた樹木を再生する「樹木医」のシゴトに迫る。

同業者が手を焼く難しい案件も、長年の経験と確かな技術で解決に導く。

経済的なだけでなく、人の思い出や環境も大切に保全することが彼らの重要な目標だ。

サステナビリティが叫ばれるいま、依頼が殺到する2人の達人を追った。

 

セーターのほつれ、ジャケットについたタバコの焦げ跡などを、

何事も無かったように修復する職人がいる。

博多リバレインモールに店を構える「かけつぎ師」・松本好孝さんだ。

「かけつぎ」とは、穴の開いた服の、見えない部分の生地や糸を使って、

手作業のみで穴を修復する高度な技術。

松尾さんの頭の中には100種類以上の織り方がインプットされており、

コーデュロイやレース、ナイロンのダウンジャケットなど、どんな素材の服でも修復が可能。

年間に寄せられる依頼はなんと1万2000件!

その中には、一般客のみならず同業他社からのものもあるという。

「どこに針を入れるか、一針の違いで仕上がりが変わる。

お客に穴が開いていたことを忘れてもらうのが私の仕事」と語る松本さん。

服に込められた思い出も大切に紡ぐ達人技は圧巻だ。

 

もう一人の達人は、北九州市若松区の「樹木医」・三宮洋さん。

樹木医とは傷んだり衰えたりした樹木の診断と樹勢回復を担う専門家だ。

ヒートアイランド対策や景観美化のため、

簡単に植え替えできない街路樹をどう維持するかが課題で、

「樹木医」の活躍の場が広がっている。中でも三宮さんは、

数少ない「ロープクライミング」技術を持つ樹木医。

作業車が入れない狭所の高い木にロープをかけて登り、痛んだ箇所を診察する。

木槌で幹を念入りに叩き、その音で空洞や腐り具合をつぶさに診断。

病状に合わせ、薬剤の注入、土壌改良、強制微生物菌の散布など、適切な治療法を選択する。

病気の原因を探るために、その土地や樹木の歴史を調べることから始めることもあり、

治療の効果は数年先になることも。時空を超えて木と対話する、三宮さんの仕事に密着する。

 

出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平

 

鮮魚卸が、旅行企画会社が…コロナ不況を乗り切る㊙業態転換

 

今回は、長引くコロナ不況を乗り切ろうと

意外な新業態に乗り出した福岡の企業に注目する。

飲食店向けの鮮魚卸は、超豪華な海鮮テークアウトの店をオープン。

モロッコ旅行専門の企画会社は、

中東で人気のドライフルーツを使ったスイーツショップを事務所内に構えた。

ポストコロナへ事業をつなぐ、驚きの一手に迫る!

 

2021年12月オープンの「博多トロバコ」(福岡市中央区白金)は、

スタイリッシュな店構えと、

全国から仕入れた魚介が宝石のように輝くショーケースが目を引く店。

オーダー刺し盛りや豪華な海鮮丼、自家製タラのみそ漬けなどを売る、

テークアウト専門の料理店だ。

運営するのはもともと飲食店向けに鮮魚を卸してきた会社。

目利きと丁寧な仕立てが評判で、全国約100の有名飲食店、

さらにニューヨークとも取引があった。

しかしコロナ禍で注文が激減。

顧客の幅を一般消費者に広げようと新業態に乗り出したのだ。

店はすでに常連客が付くほどの好調ぶり!

鮮魚卸で培った顧客ファースト精神で挑む、オーナーの経営術に迫る。

 

一方、福岡市天神には、

「デーツ」という聞きなれないフルーツを扱う専門店「デーツスイーツサラム」がオープン。

デーツとはナツメヤシの実を乾燥させたもので、甘みや栄養価が豊富。

中東や地中海沿岸の国では「自然のキャンディー」と呼ばれ、

断食中の栄養補給に紀元前から親しまれているという。

店を運営するのはモロッコ専門の旅行企画会社「サラムモロッコ」。

コロナ禍で2020年2月から売り上げがゼロになり、

事務所の一角を改装しこのスイーツ店をオープンした。

大西久恵社長は、パティスリーとコラボしてデーツのケーキやシロップを開発。

ヘルシーなスイーツとして人気を呼んでいる。

さらに売り上げの一部をモロッコの協力会社へ還元!

そこには、将来の旅行再開を見据えた用意周到な戦略があった。

 

出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平

みんな食べてる!?握り&巻き寿司のネタを支える “黒子”企業

 

今回は、ニッポンの国民食・寿司を陰で支える九州・福岡の

「業界ナンバーワン」企業に注目!

全国の回転寿司店で出されるアナゴのおよそ半数を手掛ける水産加工会社や、

スーパーの太巻き寿司の具材を作ってトップシェアを誇る食品会社が登場。

決して目立たないが実力はホンモノ!業界から引っ張りだこのワザとアイデアに迫る!

アナゴを寿司ネタとして加工・販売、

全国シェアの半数以上を手掛ける「ボングルメ」(北九州市小倉北区)。

アナゴを主力に各種寿司ネタを製造し、全国の大手回転寿司チェーンに納めている会社だ。

回転寿司業界は、徹底した効率主義で「高原価・低価格」を実現しなければ生き残れない。

それだけに、小骨が多く仕込みに手間のかかるアナゴは厄介なネタ。

ボングルメは、その「面倒くさいところにチャンスがある!」と、

アナゴの加工販売に参入した。

味付けや切り方なども、

地域の嗜好に合わせてカスタマイズすることで

圧倒的なシェアを獲得してきた。

その製造現場をのぞいてみると…。

 

一方、巻き寿司の業界でも「効率化」を売り文句に大人気の黒子企業がある。

「巻き芯」のシェアナンバーワン企業「吉田喜九州」(大分県由布市)だ。

巻き芯とは、さまざまな具材を薄焼き卵でスティック状にまとめ冷凍した商品。

寿司職人でなくとも、海苔・酢飯に乗せて巻くだけで、

簡単に巻き寿司を作ることができる優れものだ。

スーパー各社も「総菜製造の手間を大幅に軽減できる」と、

こぞって仕入れている。同社が手掛ける巻き芯は、

太巻きからサラダ巻き、イカや数の子たっぷりの海鮮巻きなど、全70種類以上。

今後はこの技術を生かし、タコス芯や、

トルティーヤ、スイーツなど巻き寿司以外にも商品ラインナップを広げていく予定だ。

 

出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平

地域の看板を守れ!! 銘菓にかまぼこ…“老舗の味”再生プロジェクト

 

今回のぐっ!ジョブは、“老舗の味”復活を目指す動きに注目!

創業100年を優に超える地域の看板店が、コロナ禍や後継者不足で廃業のピンチに。

そこに手を挙げたのが、「地元の宝を無くしたくない」と奮起する地場企業や若者たちだ。

だが、思いの強さだけでは目的は達成できない。

彼らはどのような戦略を立て、事業を継承しようとしているのか。

その挑戦を追った。

 

1905(明治38)年創業の「石村萬盛堂」(福岡市)は、

土産菓子「鶴乃子」で知られる和菓子メーカー。

博多祇園山笠の「廻り止」(ゴール)に本店を構え、地元の名店としても愛されてきた。

“業績不振”“経営危機”のニュースは福岡を驚かせたが、

その再建に乗り出したのが、めんたいこメーカー「ふくや」をはじめとする地場企業6社だ。

彼らは同じ社名の新会社「石村萬盛堂」を設立し、全事業を譲り受けることに。

再生計画はまだ始まったばかりだが、本店をリニューアルし、新たなスイーツも開発。

そこには、観光客だけでなく“地元客に愛される”ための戦略が…。

 

いっぽう、創業130年の「吉開のかまぼこ」(福岡県みやま市)は、

完全無添加にこだわり続けてきたかまぼこメーカー。

凝固剤などを一切使わず、気候や魚の肉質に応じて練り方や熟成時間を変え、

弾力を出す技術は唯一無二。

アレルギーのある子どもの親など、根強いファンに支えられ黒字経営を続けてきたが、

経営者の高齢化で2021年にいったん閉店してしまった

 

しかし、その味を惜しみ、事業承継に名乗りを上げたのが24歳の女性だった!

老舗の味をいかに正確に再現できるか。若き新経営者の奮闘に密着した。

 

食用ストローに竹の人工衛星!?…未来を変える驚きの新素材

 

今回のぐっ!ジョブは、驚きの“新素材”を活かしたものづくりを特集する。

パスタとして食べられる?ストローや木製のスポーツカー、紙製の家具やコンテナなどなど。

キーワードは「脱プラスチック」!思いもよらない素材に着目し、環境にもやさしい。

驚きの技術とアイデアに注目する。

 

 

軽くて強いことから、近年さまざまな分野で採用されている段ボール。

なんと自動車を運ぶ「段ボールコンテナ」も登場した。そんな中、

福岡県行橋市の「大国段ボール工業」は、段ボールの“環境性能”に着目。

実は段ボールは、ほぼ100%リサイクル可能なエコ素材なのだ。

同社は、持ち前の加工技術で、段ボール製の机やイス、おもちゃ、ハンガーなどの日用品を開発!

“脱プラ”を追い風に各所に売り込み中だ。

 

いっぽう、福岡市でシステム開発やサステナブル事業を手掛ける「UPay(ユーペイ)」社は、

米から作った“食べられるストロー”を開発。廃棄される余剰米を有効利用できるばかりか、

保存食としてパスタのように調理してもOK

使用後は家畜のエサや肥料にも転用できる優れモノだ。

すでに各地の飲食店やホテルが採用に踏み切っている。

 

そして、大分大学発のベンチャー企業「おおいたCELEENA(セレーナ)」は、

竹から驚異的な強度を誇る新素材を生み出すことに成功。

プラスチックの代用はもちろん、自動車や、果ては人工衛星にまで使える可能性があるという!

実用化されれば、日本各地を悩ます「竹害」も解決できるというぐっジョブなアイデアなのだ。

 

 

珠玉のイタリア野菜で地域の価値を上げろ!

農家が挑む久山町ブランド化計画

 

今回は、久山町のある“農家の挑戦”に注目する。

福岡市に隣接しながら、町の大半に手つかずの自然が残る久山町。

その限りないポテンシャルを全国発信しようと

日夜奮闘しているのがイタリア野菜農家の城戸勇也さんだ。

全国の一流料理店がうなるストイックなまでの野菜作り、

そして、野菜をてこに「地域の魅力」をも発信する、ユニークな活動に密着した!

 

 

久山町の山奥に珍しい“朝食専門”のレストランがある。

メーンは取れたてのイタリア野菜。

オーナーシェフでイタリア野菜農家の城戸勇也さんが自ら育てたものだ。

もともとイタリアンシェフだった城戸さんは、

国産の西洋野菜が少ないことを痛感し、

水質の良い久山町で新規就農した。その野菜作りは、

希少品種を育てるだけでなく、「減農薬」がモットー。

近隣の野草や食品廃棄物を発酵させた自家製たい肥で、

循環農業を実現している。

こうして育てた野菜は味も良く、

全国40を超える有名飲食店から注文が寄せられているという。

しかし、城戸さんが売りたいのは、野菜だけではなく、「久山の名」だ。

自然環境の良さを伝え、「久山産」というだけで一目置かれるようになれば、

手間暇かけた野菜を適正価格で販売でき、

農園の経営も安定する。地域の農業を盛り上げることにもつながる。

そこで城戸さんが始めたのは、なんと「地酒造り」!

それも酒米づくりから始める驚きのプロジェクトだった。

農家が始めた久山ブランディング計画に密着した。