地域の看板を守れ!! 銘菓にかまぼこ…“老舗の味”再生プロジェクト
今回のぐっ!ジョブは、“老舗の味”復活を目指す動きに注目!
創業100年を優に超える地域の看板店が、コロナ禍や後継者不足で廃業のピンチに。
そこに手を挙げたのが、「地元の宝を無くしたくない」と奮起する地場企業や若者たちだ。
だが、思いの強さだけでは目的は達成できない。
彼らはどのような戦略を立て、事業を継承しようとしているのか。
その挑戦を追った。
1905(明治38)年創業の「石村萬盛堂」(福岡市)は、
土産菓子「鶴乃子」で知られる和菓子メーカー。
博多祇園山笠の「廻り止」(ゴール)に本店を構え、地元の名店としても愛されてきた。
“業績不振”“経営危機”のニュースは福岡を驚かせたが、
その再建に乗り出したのが、めんたいこメーカー「ふくや」をはじめとする地場企業6社だ。
彼らは同じ社名の新会社「石村萬盛堂」を設立し、全事業を譲り受けることに。
再生計画はまだ始まったばかりだが、本店をリニューアルし、新たなスイーツも開発。
そこには、観光客だけでなく“地元客に愛される”ための戦略が…。
いっぽう、創業130年の「吉開のかまぼこ」(福岡県みやま市)は、
完全無添加にこだわり続けてきたかまぼこメーカー。
凝固剤などを一切使わず、気候や魚の肉質に応じて練り方や熟成時間を変え、
弾力を出す技術は唯一無二。
アレルギーのある子どもの親など、根強いファンに支えられ黒字経営を続けてきたが、
経営者の高齢化で2021年にいったん閉店してしまった
しかし、その味を惜しみ、事業承継に名乗りを上げたのが24歳の女性だった!
老舗の味をいかに正確に再現できるか。若き新経営者の奮闘に密着した。