みんな食べてる!?握り&巻き寿司のネタを支える “黒子”企業
今回は、ニッポンの国民食・寿司を陰で支える九州・福岡の
「業界ナンバーワン」企業に注目!
全国の回転寿司店で出されるアナゴのおよそ半数を手掛ける水産加工会社や、
スーパーの太巻き寿司の具材を作ってトップシェアを誇る食品会社が登場。
決して目立たないが実力はホンモノ!業界から引っ張りだこのワザとアイデアに迫る!
アナゴを寿司ネタとして加工・販売、
全国シェアの半数以上を手掛ける「ボングルメ」(北九州市小倉北区)。
アナゴを主力に各種寿司ネタを製造し、全国の大手回転寿司チェーンに納めている会社だ。
回転寿司業界は、徹底した効率主義で「高原価・低価格」を実現しなければ生き残れない。
それだけに、小骨が多く仕込みに手間のかかるアナゴは厄介なネタ。
ボングルメは、その「面倒くさいところにチャンスがある!」と、
アナゴの加工販売に参入した。
味付けや切り方なども、
地域の嗜好に合わせてカスタマイズすることで
圧倒的なシェアを獲得してきた。
その製造現場をのぞいてみると…。
一方、巻き寿司の業界でも「効率化」を売り文句に大人気の黒子企業がある。
「巻き芯」のシェアナンバーワン企業「吉田喜九州」(大分県由布市)だ。
巻き芯とは、さまざまな具材を薄焼き卵でスティック状にまとめ冷凍した商品。
寿司職人でなくとも、海苔・酢飯に乗せて巻くだけで、
簡単に巻き寿司を作ることができる優れものだ。
スーパー各社も「総菜製造の手間を大幅に軽減できる」と、
こぞって仕入れている。同社が手掛ける巻き芯は、
太巻きからサラダ巻き、イカや数の子たっぷりの海鮮巻きなど、全70種類以上。
今後はこの技術を生かし、タコス芯や、
トルティーヤ、スイーツなど巻き寿司以外にも商品ラインナップを広げていく予定だ。
出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平