■介護の経済的負担は、どれくらい? | わかりやすい、ライフプランと保険の見直し

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今年
の桜は、3月中旬から4月まで約2週間ももったので、
散る頃になると、柄にもなく哀愁を感じてしまいましたが、

それに変わるように、今ではつつじやモクレン、スミレ、
葉ボタンなど春の花が咲き誇り、まさに百花繚乱ですね!

皆さま、GWはどこにお出かけですか?

私は、電車で見つけた芝桜と富士山を同時に見られる
本栖湖の公園あたりに出かけてみたいと思います。

さて、本日のマガジンは前回に引き続き、介護の情報を
お届けいたします。


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  ¶今週の話題 ~介護保険シリーズ2~
   1.介護は、何番目のリスク?
   2.介護利用施設の選択肢は、大きく3つ
   3.来るべき介護のリスクに備えるために

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 ☆★ topic1 ★☆
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|1| ~ 介護は何番目のリスク?
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ふつう、保険に入ろうと思うきっかけは「万一のため」か「病気で入院した時のため」が多いのではないでしょうか?

その次に考えるのが「貯蓄や老後の蓄え」が目的の保険が多いと思います。

私は、ここでもうひとつ「介護」リスクに対する備えを保険でカバーすることをご提案します。

平均寿命が延びる一方で、介護認定者の数はすでに500万人を突破しており、今後もっと増加するといわれています。

病気で入院している患者数が約130万人、交通事故で亡くなる人の数が6,500人ですから、この500万人という数字がいかに多いか分かりますね。

もはや介護の問題は、誰にとっても他人事ではないリスクです。

利用者(介護の対象となる人)を抱える家族の経済的リスクの大きさをわかりやすくするために、本日は住まいのお話をします。

理由は、介護の経済的負担は利用者がどんな施設(=住まい)に住むかによって大きく変わってくるからです。

本日は介護の利用施設とそれにかかる経済的負担を、ざくっとシンプルにまとめてお伝えいたします。


 ☆★ topic2 ★☆
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|2| 介護利用施設の選択肢は、大きく3つ
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介護利用者向けの住宅は、有料老人ホームやグループホームなど12種類もありますが、あえて話をシンプルにするために、以下の3つの選択肢に分けてご説明します。

1)有料老人ホーム
最近、複数の経済紙で相次いで有料老人ホームのランキングが掲載されました。

施設の外観・収容人数・特長・サービス、そして必要費用など写真入りの詳細なデータです。

それによると、なかには一流ホテル並みに優れた設備とサービス、医師・看護師常設など素晴らしい施設もあります。

有料老人ホームは、サービスレベルが売りの一方で費用も高く、月々費用は20~40万円、入居一時金は500~1,500万円位です。


2)特別養護老人ホーム(特養)

公的な補助と認可を受けている施設で、月々費用は4~5万位ですみます。

しかし、特養は入居待ちの待機者が現状の受け入れ定員と同じくらいいて、簡単には入居できません。4~5年待ちというケースもあります。

要介護度4ないし5であれば、最も待機者の多い東京であっても優先的に早めに入居出来るケースもあります。

しかし、要介護1~3の場合は、長く待機することになります。
結果、充分なサービスが受けられず、かといって有料老人ホームに入所するだけの資金もない、という困った状態になるケースもあります。


3)デイサービスセンター

特養にも入れず、かといって有料老人ホームに入所するだけの資金もすぐに用意できない、という層の利用者に注目されているのがデイサービスセンターです。

名前はデイサービスですが、宿泊も可能で年間通して泊っている利用者も多くいます。

月々費用はざっと10~15万円です。前回取り上げた要介護3のご夫婦(毎月施設利用負担:12.8万円)は、このデイサービスセンターの利用者です。

自宅介護という選択もありますが、介助にあたる家族がいる場合も、そうでない一人暮らし老人の場合でも、ヘルパーを依頼する費用がかさむ等、物理的経済的理由で、結局上記のような3つの選択になるケースが多いようです。


 ☆★ topic3 ★☆
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|3| 来るべき介護のリスクに備えるために └─┴──────────────────────

以上のように、利用者の住まいの選択によって、毎月の経済負担は約4万円、10万円、30万円の3つに分かれます。

有料老人ホームの場合はこれ以外に入居一時金がかかりますので、これを仮に1000万円とすると、次のようにまとめることができます。
(単位:万円)

               1ヵ月____5年間費用____10年間費用

   特別養護老人ホーム____4__________240__________480

  デイサービス______________10_________600_________1200

   有料老人ホーム_________30________2800_________4600

 
ここで不安なのは、介護リスクはいつ始まり、いつ終わるかが分からないという重い現実です。

「5年間」が「10年間」になれば月々費用が2倍かかり、さらに伸びればより負担がのしかかります。

この費用を、貯蓄と年金で賄うことができればいいですが、そうでなければ保険など何らかの準備が必要です。

例えば「介護付き終身保険」のように、被保険者に介護が必要になった際に、家族の負担を和らげてくれる保険などは使い勝手がいいと思います。

ただし、介護保険といっても保険会社によって「要介護 2」から給付される商品から、「介護4」でないと給付されない商品まであるので注意が必要です。

実際、介護現場では要介護2の人が一番注意が必要なのです。
このあたりは次回ご説明する予定です。
(2013-04-28)



(過去に執筆した保険マンモスコラム バックナンバー)

コラム ①「時間治療のゆくえ」
http://www.hoken-mammoth.jp/column/useful/time_medical_treatment.php
(治療不能といわれたガンも治ります!)

コラム ②「遺族年金、男女の違い」
http://www.hoken-mammoth.jp/column/useful/survivors_pension.php
(住宅ローンを組まれるご夫婦は、是非ご一読を!)

コラム ③「航空業界に見た、二極化するサービス」
http://www.hoken-mammoth.jp/column/useful/business_and_service.php
(“思い出の涙メシ”を題材にしました)

コラム ④「恐るべし!日本の夏」
http://www.hoken-mammoth.jp/column/useful/summer.php
(日本の夏は、一番暑い!?

(記事一覧)
http://www.hoken-mammoth.jp/column/useful/writer/inoue.php




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