音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~ -44ページ目

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

アメリカのフォートワースで開催されている、第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。

6月5~6日は、2次予選の第1~2日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第15回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールが終わって

第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 予備予選出場者発表

第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 予備予選通過者発表

1次予選 第1~3日

 

 

 

 

 

以下、使用されたピアノはスタインウェイである。

 

 

 

 

 

第1日 6月5日(日)

 

 

Anna GENIUSHENE, Russia, 31

 

BRAHMS Four Ballades, op. 10

BARTÓK Sonata, Sz. 80

 

 

Andrew LI, United States, 22

 

BEETHOVEN Six Variations on an Original Theme in F Major, op. 34

BRAHMS Variations on a Theme by Paganini, Books I and II

 

 

Denis LINNIK, Belarus, 26

 

SCHUMANN Symphonic Etudes, op. 13

SCRIABIN Sonata No. 5, op. 53

LIGETI Etude No. 13 “L’escalier du diable”

 

 

Masaya KAMEI, Japan, 20

 

BACH Chromatic Fantasia and Fugue in D Minor, BWV 903

LISZT Transcendental Etude No. 4 “Mazeppa”

RACHMANINOV Sonata No. 2 in B-flat Minor, op. 36 (1931)

 

 

Clayton STEPHENSON, United States, 23

 

RAVEL “Prélude” from Le tombeau de Couperin

LISZT Ballade No. 2 in B Minor

PROKOFIEV Sonata No. 7 in B-flat Major, op. 83

 

 

Albert CANO SMIT, Spain/Netherlands, 25

 

BEETHOVEN Sonata No. 17 in D Minor, op. 31, no. 2 (“The Tempest”)

SCRIABIN Poem in F-sharp Major, op. 32, no. 1

SCRIABIN Etude in C-sharp Minor, op. 2, no. 1

LIGETI Etude No. 15 “White on White”

LIGETI Etude No. 13 “L’escalier du diable”

 

 

Yuki YOSHIMI, Japan, 22

 

MOZART Sonata in D Major, K. 311

BRAHMS Variations on a Theme by Paganini, Books I and II

 

 

Uladzislau KHANDOHI, Belarus, 20

 

BACH Chromatic Fantasia and Fugue in D Minor, BWV 903

PROKOFIEV Sonata No. 6 in A Major, op. 82

 

 

Yutong SUN, China, 26

 

VINE Five Bagatelles

CHOPIN Fantasy in F Minor, op. 49

BACH–BUSONI Chaconne in D Minor, BWV 1004






第2日 6月6日(月)

 

 

Marcel TADOKORO, France/Japan, 28

 

COUPERIN La visionnaire

SZYMANOWSKI Variations in B-flat Minor, op. 3

RAVEL Gaspard de la nuit

 

 

Federico GAD CREMA, Italy, 23

 

CHOPIN 24 Preludes, op. 28

 

 

Honggi KIM, South Korea, 30

 

SCHUMANN Carnaval, op. 9

LISZT Hungarian Rhapsody No. 9 “Pesther Carneval”

 

 

Kate LIU, United States, 28

 

BEETHOVEN Sonata No. 31 in A-flat Major, op. 110

FRANCK Prélude, Choral et Fugue

 

 

Jinhyung PARK, South Korea, 26

 

MENDELSSOHN Prelude and Fugue in E Minor, op. 35, no. 1

BRAHMS Variations and Fugue on a Theme by Handel, op. 24

 

 

Dmytro CHONI, Ukraine, 28

 

PROKOFIEV Sarcasms, op. 17

DEBUSSY “Et la lune descend sur le temple qui fut” from Images, Book II

DEBUSSY L’isle joyeuse

LISZT Après une lecture du Dante: Fantasia quasi Sonata

 

 

Changyong SHIN, South Korea, 28

 

BEETHOVEN Sonata No. 28 in A Major, op. 101

RACHMANINOV Sonata No. 2 in B-flat Minor, op. 36 (1931)

 

 

Ilya SHMUKLER, Russia, 27

 

MEDTNER Sonata reminiscenza, op. 38, no. 1

DEBUSSY Images, Book I

SCRIABIN Fantasy in B Minor, op. 28

 

 

Yunchan LIM, South Korea, 18

 

BACH “Ricercar a 3” from The Musical Offering, BWV 1079

SCRIABIN Sonata No. 2 in G-sharp Minor, op. 19 (“Sonata-Fantasy”)

BEETHOVEN Variations and Fugue in E-flat Major, op. 35 (“Eroica”)

 

 

 

 

 

全18名。

まだざっとしか聴けていないが、これらの演奏者のうち、セミファイナルに進める人数である12人を選ぶとすると

 

第1日

Anna GENIUSHENE, Russia, 31

Denis LINNIK, Belarus, 26

Masaya KAMEI, Japan, 20

Albert CANO SMIT, Spain/Netherlands, 25

Yuki YOSHIMI, Japan, 22

Uladzislau KHANDOHI, Belarus, 20

Yutong SUN, China, 26

 

第2日

Marcel TADOKORO, France/Japan, 28

Honggi KIM, South Korea, 30

Kate LIU, United States, 28

Jinhyung PARK, South Korea, 26

Yunchan LIM, South Korea, 18

 

あたりになる。

 

 

 

 

 

さて、2次予選の実際の結果は以下のようになった。

 

 

【セミファイナル進出者】

 

第1日 6月5日(日)

Anna GENIUSHENE, Russia, 31 〇

Masaya KAMEI, Japan, 20 〇

Clayton STEPHENSON, United States, 23

Uladzislau KHANDOHI, Belarus, 20 〇

Yutong SUN, China, 26 〇

 

第2日 6月6日(月)

Marcel TADOKORO, France/Japan, 28 〇

Honggi KIM, South Korea, 30 〇

Jinhyung PARK, South Korea, 26 〇

Dmytro CHONI, Ukraine, 28

Changyong SHIN, South Korea, 28

Ilya SHMUKLER, Russia, 27

Yunchan LIM, South Korea, 18 〇

 

 

 

 

 

なお、○をつけたのは私がセミファイナルに残ってほしかった12人の中の人である。

12人中8人。

Kate LIUが落ちたのは意外だった。

クライバーンコンクールらしいヴィルトゥオーゾ風の演奏ではない、といえばそうかもしれない。

吉見友貴も良かったと思ったが残念。

まぁ皆うまいので、誰かが落ちるのは仕方がない。

亀井聖矢、田所マルセルは見事通過。

セミファイナル以降にも期待である。

 

 

 

 

 

今後の日程は以下の通り。

セミファイナル:2022年6月8日(水)~12日(日)

ファイナル:2022年6月14日(火)~18日(土)

 

 


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読売日本交響楽団

第247回土曜マチネーシリーズ

 

【日時】

2022年5月28日(土) 開演 14:00

 

【会場】

東京芸術劇場

 

【演奏】

指揮:上岡敏之

ヴァイオリン:レナ・ノイダウアー *

管弦楽:読売日本響楽団

(コンサートマスター:長原幸太)

 

【プログラム】

メンデルスゾーン:序曲 「ルイ・ブラス」 作品95

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 *

チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」

 

※アンコール(ソリスト) *

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 より 第1楽章

 

 

 

 

 

読響の土曜マチネーを聴きに行った。

指揮は上岡敏之で、彼の演奏を生で聴くのはこれが初めて。

ソリストのレナ・ノイダウアーも生で聴くのは初めてである。

 

 

 

 

 

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲で私の好きな録音は

 

●イザイ(Vn) ドクリューズ(Pf) 1912年12月27日セッション盤(YouTube) ※ピアノ伴奏版、終楽章のみ

●クライスラー(Vn) ブレッヒ指揮 ベルリン国立歌劇場管 1926年セッション盤(CDYouTube

●オイストラフ(Vn) コンドラシン指揮 ソヴィエト国立響 1949年セッション盤(Apple MusicCDYouTube123

●五嶋みどり(Vn) ヤンソンス指揮 ベルリン・フィル 2003年1月ベルリンライヴ盤(Apple MusicCD

●J.フィッシャー(Vn) I.フィッシャー指揮 ヨーロッパ室内管 2010年5月29日パリライヴ(動画

 

あたりである。

ノーブルに歌い駆け抜ける演奏が好きである。

 

 

今回のノイダウアーは、あっさりした地味目の演奏で、音程も精緻とはいえず、上記のように名盤の多い当曲としてはあまり強い感銘を受けなかった。

アンコールのイザイもまずまずといったところか。

とはいえ、贅沢をいわず普通に聴く分には悪くない演奏ではあったし、ドイツの味のようなものも多少あった気がする。

 

 

 

 

 

チャイコフスキーの「悲愴」で私の好きな録音は

 

●フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィル 1938年10,11月セッション盤(CDYouTube

●ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィル 1960年11月7-9日セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube1234

●ネゼ=セガン指揮 ロッテルダム・フィル 2012年8,11月セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube1234

●クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ 2015年2月9-15日セッション盤(Apple MusicCDその記事はこちら

●西本智実指揮 スヴェトラーノフ記念ロシア国立響 2018年6月28日モスクワライヴ(動画その記事はこちら

 

あたりである。

重厚感のフルトヴェングラーと西本智実、推進力のムラヴィンスキーとクルレンツィス、清涼感のネゼ=セガン、といったところか。

 

 

今回の上岡敏之&読響は、サクサクと速めのテンポで情熱的に攻める演奏で、その意味ではムラヴィンスキーやクルレンツィスに近いが、彼らのような引き締まった“統率”とは違い、“発散”的な印象が強かった。

特に強奏部において、上岡敏之はこれでもかとばかりに弦楽器をかき鳴らし、管打楽器をぶっ放す。

とどろく轟音から感じられるのは、悲愴や絶望よりむしろ爽快感である。

第3楽章クライマックスでの大太鼓やシンバルの豪快な大音量など楽しくて、聴いていて笑みさえこぼれた。

西本智実の実演のような、腹にこたえる凄まじい演奏とは違ったけれど(その記事はこちら)、上岡敏之の個性がよく伝わる佳演だと感じた。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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「クロマティーク」

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年5月24日(火) 開演 20:00 (開場 19:30)

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ヴァイオリン:泉原隆志

ピアノ:山本貴志

 

【プログラム】

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K304

ショーソン:詩曲 op.25

R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。

泉原隆志と山本貴志による、モーツァルトとR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ、それからショーソンの詩曲である。

山本貴志がカフェ・モンタージュに出演するのは、今回がおそらく2回目(1回目はこちら)。

彼のピアノはきわめてロマンティックで、それは彼得意のショパンはもちろんのこと、今回のようなアンサンブル曲においても聴き手の耳を惹きつけずにおかない。

 

 

R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ、第2楽章再現部のピアノの装飾音型など、あまりに美しい。

鄙びた音をもつカフェ・モンタージュの1905年製ニューヨーク・スタインウェイから、ここまでロマンティックな音色を引き出せるなんて、知らなかった。

この曲の録音では、私は

 

●五嶋みどり(Vn) R.マクドナルド(Pf) 1990年10月21日ニューヨークライヴ盤(Apple MusicCD

●J.フィッシャー(Vn) M.チェルニャフスカヤ(Pf) 2003年1月3日ミュンヘン音大制作盤(CD

●イブラギモヴァ(Vn) ティベルギアン(Pf) 2010年9月13日?ロンドンライヴ(その記事はこちら

 

あたりが好きなのだが、ピアノについていうと今回これらや他の盤をも超える最高の演奏だったように思う。

ヴァイオリンのほうは上記名盤に比べると音程や音のつくりの粗が目立ったが、上の3人がうますぎるという面もあろう。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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「ザ・グレート」

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年5月13日(金) 開演 20:00 (開場 19:30)

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ピアノ:佐藤卓史、松本和将

 

【プログラム】

シューベルト:交響曲 ハ長調 D944「ザ・グレート」(1826)

(ピアノ4手連弾・1840年初出版)

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。

佐藤卓史による、シューベルトのピアノ作品全曲シリーズの番外編である。

佐藤卓史、松本和将のピアノによるシューベルトの交響曲第8(9)番「ザ・グレイト」(四手ピアノ版)。

なお、このシューベルト全曲シリーズのこれまでの演奏会のうち、私が聴けたのは以下のものである。

 

→ 番外編 2017年 「ウィーンの夜会」

→ Vol.9 2017年 「人生の嵐」 w/川島基

→ Vol.12 2018年 「グランド・ソナタ」 w/中桐望

→ Vol.20 2021年 「大行進」 w/崎谷明弘

→ 番外編 2022年 「夜と夢」 w/安達真理

→ Vol.21 2022年 「最後のワルツ」

→ 番外編 2022年 「五月の歌」 w/安達真理

 

 

 

 

 

佐藤卓史と松本和将。

この2人の共演というだけで、聴き逃すことのできない貴重な機会である。

佐藤卓史は上述のように、これまでにも色々なピアニストと共演してシューベルトを演奏してきているが、今回松本和将と共演するにあたって交響曲「グレイト」を選んだのは慧眼だと思う。

これほどおあつらえ向きな選曲もないだろう。

演奏は、松本和将ならばフルトヴェングラー盤のように重々しくなるかと思いきや、そこは佐藤卓史がこれまでに築いてきたシューベルトの音楽性にきちんと合わせつつ、それでも要所要所で交響曲らしい重みの感じられる、充実したものとなった。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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「五月の歌」- F.シューベルト

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年5月10日(火) 開演 20:00 (開場 19:30)

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ヴィオラ:安達真理

ピアノ:佐藤卓史

 

【プログラム】

シューベルト:ガニュメート D544

シューベルト:五月の歌 D503

シューベルト:涙の賛美 D711

シューベルト:男はみんな浮気者 D866-3

シューベルト:『美しき水車屋の娘』D795より

  2. どこへ?

  6. 知りたがり

  7. いらだち

  8. 朝の挨拶

 10. 涙の雨

 14. 狩人

 18. 萎める花

 19. 水車屋と小川

シューベルト:「萎める花」の主題による序奏と変奏曲 ホ短調 D802

 

※アンコール

シューベルト:君はわが憩い D776

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。

佐藤卓史による、シューベルトのピアノ作品全曲シリーズの番外編である。

安達真理のヴィオラと佐藤卓史のピアノによるシューベルトの夕べ、第二夜(第一夜はこちら)。

なお、このシューベルト全曲シリーズのこれまでの演奏会のうち、私が聴けたのは以下のものである。

 

→ 番外編 2017年 「ウィーンの夜会」

→ Vol.9 2017年 「人生の嵐」 w/川島基

→ Vol.12 2018年 「グランド・ソナタ」 w/中桐望

→ Vol.20 2021年 「大行進」 w/崎谷明弘

→ 番外編 2022年 「夜と夢」 w/安達真理

→ Vol.21 2022年 「最後のワルツ」

 

 

 

 

 

今回の曲目は、「しぼめる花」変奏曲、および歌曲集(ヴィオラ版)。

ともに原曲(前者はフルート、後者は歌唱)に比べるとだいぶ渋い印象だけれど、第一夜から聴いて慣れてきたのか、この墨絵のように静かな世界を堪能できた。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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