今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
好きなヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァの新しい演奏音源がYoutubeにアップされていたことに最近気が付いた。
ピアニストのセドリック・ティベルギアンとの共演で、曲はR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタである。
演奏音源はこちら。
Alina Ibragimova violin and Cedric Tiberghien piano perform the Strauss violin sonata Op. 18 live at Wigmore Hall, January 7, 2013.
Allegro, ma non troppo 0:00
Improvisation (Andante cantabile) 10:30
Finale (Andante - Allegro) 18:12
※注:日付については2010年9月13日の間違いかもしれない
R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタで私の好きな録音は
●五嶋みどり(Vn) ロバート・マクドナルド(Pf) 1990年10月21日ニューヨークライヴ盤(Apple Music/CD)
●ユリア・フィッシャー(Vn) ミラーナ・チェルニャフスカヤ(Pf) 2003年1月3日ミュンヘン音大制作盤(CD)
あたりである。
今回のイブラギモヴァの演奏は、これらに匹敵する素晴らしさ。
この上なく繊細にコントロールされた細身の美しい音で、若きR.シュトラウスのロマンが爽やかかつ情熱的に歌い上げられる。
この三種の演奏から一つ選ぶことは、私にはできない。
そのときの気分に応じて、これら三つを聴き分ける楽しみがあるのみである。
五嶋みどり、ユリア・フィッシャー、アリーナ・イブラギモヴァ。
古今の名ヴァイオリニストたちの中でも、この3人がとりわけ好きであることは、これまでに何度も書いてきた(その記事はこちらなど)。
この3人による録音がすべてそろった曲は、意外と少ない。
バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲、バッハのヴァイオリン協奏曲第2番、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、これくらいか。
今回、R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタがここに加わったのを大変嬉しく思う。
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