今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
好きな指揮者、西本智実の新しい演奏動画がアップされた(といっても少し前だが)。
動画はこちら。
Tchaikovsky Symphony No. 5, Tomomi Nishimoto conducts - YouTube
Tchaikovsky Symphony No 6 Pathetique: Tomomi Nishimoto conducts - YouTube
(おそらく)2018年6月28日 チャイコフスキー・コンサートホール (ロシア、モスクワ)
スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団
上 チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調
下 チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 「悲愴」
以上である。
チャイコフスキーの交響曲第5番、第6番ともに彼女自身の見事なセッション盤がすでに存在するが、今回の演奏動画はライヴだけあって、もう熱気が違う。
また、両曲とも他にライヴDVDが発売されているが、それらは録音の音質が生々しさに欠けていた。
今回の演奏動画は、潤いに乏しい音質ではあるが、音の生々しさはなかなかのもので、実演で聴いた「悲愴」のあの凄まじい迫力(その記事はこちら)を十分に思い出させてくれる。
両曲とも、彼女の代表的な録音として第一に推せる演奏動画であるばかりか、フルトヴェングラーやムラヴィンスキーにも比肩しうる名演となっているように思う。
今回の演奏の素晴らしさには、彼女の円熟も起因しているかもしれない。
この演奏時、彼女は48歳。
「悲愴」を録音した52歳の全盛期の頃のフルトヴェングラーに年齢的にも近づいて、ますます脂がのってきている。
彼女のようにドラマティックな音楽をする指揮者は、現代においては本当に貴重だと思う。
なお、前回の演奏動画もぜひ(下記リブログ元の記事)。
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