音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~ -24ページ目

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

2023年7月にオーストラリアのシドニーで行われる、第13回シドニー国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。

出場者一覧をここに引用しておきたい。

 

 

 

 

 

01. Sergey BELYAVSKY (2 November 1993)

02. Anfisa BOBYLOVA (18 February 1992)

03. Junyan CHEN (9 August 2000)

04. Xuehong CHEN (12 December 1999)

05. Antonio CHEN GUANG (21 October 1994)

06. Kevin CHOW (14 November 1996)

07. Yasuko FURUMI (5 February 1998)

08. Yungyung GUO (11 September 2003)

09. Rafael GUTIÉRREZ-VÉLEZ (26 May 1993)

10. Leanne JIN (14 November 1999)

11. Carter JOHNSON (25 September 1996)

12. Uladzislau KHANDOHI (7 October 2001)

13. Jeonghwan KIM (10 July 2000)

14. Jinhong LI (1 August 1994)

15. Denis LINNIK (17 November 1995)

16. Roman LOPATYNSKYI (29 June 1993)

17. Pedro LÓPEZ SALAS (9 October 1997)

18. Jiaqing LUO (9 September 1999)

19. Philipp LYNOV (6 January 1999)

20. Andrea MOLTENI (14 March 1998)

21. Shunta MORIMOTO (4 December 2004)

22. Korkmaz Can SAĞLAM (18 October 1999)

23. Vitaly STARIKOV (8 May 1995)

24. Sergey TANIN (27 June 1995)

25. Reuben TSANG (29 August 2003)

26. Wynona Yinuo WANG (9 October 1996)

27. Junlin WU (12 December 1997)

28. Yuanfan YANG (2 January 1997)

29. Alexander YAU (16 May 1995)

30. Gabriel YEO (29 May 1998)

31. Seho YOUNG (14 August 1997)

32. Lixin ZHANG (26 June 2001)

 

 

 

 

 

以上、シドニー国際ピアノコンクールのページより引用した(公式サイトはこちら)。

 

 

全32名。

国籍の記載がないため分かりにくいが(それが最近のトレンドかもしれない)、日本からは古海行子と森本隼太が出場予定であり、ぜひとも頑張ってほしいところ。

その他、Sergey BELYAVSKY、Uladzislau KHANDOHI、Jeonghwan KIM、Roman LOPATYNSKYI、Jiaqing LUO、Philipp LYNOV、Vitaly STARIKOV、Yuanfan YANG、Lixin ZHANGなど大物が多く、誰が優勝するかはまだ読めない。

 

 

 

 

 

なお、今後の日程は以下の通り。

予選:2023年7月6日(木)~10日(月)

セミファイナル:2023年7月12日(水)~15日(土)

ファイナル:2023年7月18日(火)~22日(土)

 

 

また、前回のシドニー国際ピアノコンクールの記事はこちら。

 

第12回シドニー国際ピアノコンクール ファイナル結果発表

 

 


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ロシアのモスクワで開催された、第17回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門が、終わった(公式サイトはこちら)。

これまで、ネット配信を聴いて(こちらのサイト)、感想を書いてきた。

とりわけ印象深かったピアニストについて、備忘録的に記載しておきたい。

ちなみに、第17回チャイコフスキー国際コンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第16回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門)が終わって

第17回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

1次審査 第1日

1次審査 第2日

1次審査 第3日

2次審査 第1日

2次審査 第2日

3次審査 第1日

3次審査 第2日

3次審査 第3日

 

 

 

 

 

08. Stanislav KORCHAGIN (Russia 1993-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第3位受賞の2人の中の1人。

力強い打鍵が特徴で、リストのマゼッパやブラームスのパガニーニ変奏曲第2巻あたりが印象的。

 

 

15. Xuanyi MAO (China 1995-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第4位受賞の2人の中の1人。

独自の集中力を持ち、派手すぎないシックなセンスで聴かせる音楽的なピアニスト。

 

 

01. Sergei DAVYDCHENKO (Russia 2004-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の優勝者。

パワーとテクニックをトップレベルで兼ね備えた18歳の逸材。

細部の完成度と陰影のある音楽表現が今後の課題ではあろうが、プロコフィエフの協奏曲第2番などは現時点ですでに文句なしの名演である。

20世紀をピークとして少しずつ勢いを失いつつある現在のロシアのピアノ界(特にテクニック面で東アジアに後塵を拝している)においては貴重な存在で、将来マツーエフのようなピアニストになりそう。

 

 

18. Marcel TADOKORO (Japan/France 1993-)

1次)(2次

 

惜しくも2次審査で選に漏れたが、他の誰とも違うユニークな選曲で勝負し、フランス風味の優美な演奏を聴かせてくれた。

 

 

16. Ilya PAPOYAN (Russia 2001-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第3位受賞の2人の中の1人。

直情的でメランコリックな音楽性を持ち、小手先でない感動を与えてくれるピアニスト。

 

 

10. Nikolai KUZNETSOV (Russia 1994-)

1次)(2次

 

2次審査で選出されなかった人から一人選ぶなら彼か。

柄の大きな音楽をするピアニストで、彼と同世代のドミトリー・マイボローダなどもそうだが、こういうタイプの人はロシアならでは。

 

 

05. George HARLIONO (United Kingdom 2001-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第2位受賞の3人の中の1人。

イギリス人の父とインドネシア人の母を持つという彼は、洗練された技巧と端正な音楽性が特徴で、前回大会では1次で落とされてしまったが、昨年の仙台コンクール第6位を経て(その記事はこちらなど)、今回ついに念願の入賞を手にした。

 

 

20. Angel Stanislav WANG (USA 2003-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第2位受賞の3人の中の1人。

また、私の中での個人的な今大会のMVP。

中国系アメリカ人の父とロシア人の母を持つという彼は、華のある打鍵とロマン的な感覚が特徴で、ソロ曲では出来にムラがみられたが、協奏曲では水を得た魚のように、天性のヴィルトゥオーゾともいうべき存在感を遺憾なく発揮した。

チャイコフスキーの協奏曲第1番は、先日のルービンシュタインコンクールでのKevin CHENに匹敵する演奏はしばらく現れまいと思っていた矢先(その記事はこちらなど)、さっそく現れてしまった(洗練のKevin CHEN、音圧のAngel Stanislav WANGといったところか)。

 

 

22. Suah YE (South Korea 2000-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第4位受賞の2人の中の1人。

くっきりした明瞭な音づくりが快く、「ヴァルトシュタイン」ソナタなど新鮮な印象を受ける。

 

 

09. Koki KUROIWA (Japan 1992-)

1次)(2次

 

惜しくも2次審査で選に漏れたが、ヴィルトゥオーゾとしてのスタンダードな選曲で勝負し、ベストの演奏を聴かせてくれた。

 

 

03. Bogdan DUGALIĆ (Serbia 2003-)

1次

 

1次審査で選出されなかった人から一人選ぶなら彼か。

若々しく勢いがあり、ベートーヴェンのソナタ第7番やリストの「荒々しき狩」あたりが印象的。

 

 

14. Valentin MALININ (Russia 2001-)

1次)(2次)(3次

 

今大会の第2位受賞の3人の中の1人。

ロシアにありがちなピアノをガンガン鳴らすことをしない、ラフマニノフよりはスクリャービンタイプのピアニスト(私のイメージするスクリャービンよりは少しひんやり冷たい感触なのもまた彼の特徴だが)。

実際、彼は今回スクリャービンの曲を多く取り上げ、普段ほとんど演奏されない協奏曲をも選んでいたが、彼には奏功したように思われる。

 

 

 

 

 

以上のようなピアニストが、印象に残った。

 

 

最後に、戦時下でのコンクールということについて、少しだけでも触れないわけにはいかない。

ウクライナ侵攻中のロシアで開催された今大会に出場したコンテスタントたちに対する批判的な意見を、ちらほら見かける。

それらの多くは、おそらく正論なのだろう。

こんな現状で、彼らはなぜコンクールを受けたのか。

記事から類推するに(→こちらなど)、彼らにはまず、人生の夢であったのだと思われる。

アスリートがオリンピックを夢見るように、音楽家としてこのコンクールをどれだけ強く夢見ていたか、単なる愛好家である私には想像もできない。

夢は強く願えばいつか叶う、というけれど、この夢は年齢制限があるため、先延ばしすることはできなかったはずである。

 

 

そしてもう一つ、先の記事や他の記事から類推するに(→こちらなど)、彼らにはまた、今回のコンクール出場は、平和への祈りのメッセージでもあったのだと思われる。

音楽によるメッセージというのは、非常に難しい。

音楽は、抽象的な芸術だからである。

1937年のザルツブルクで、「偉大な音楽はナチの不思慮と非情とに真っ向から対立する」と言ったフルトヴェングラーと、「第三帝国で指揮するものはすべてナチ」だと言ったトスカニーニ。

その後、凄惨な第二次大戦を経て、現在ではトスカニーニの言うほうが正しい、というのが一般的な社会通念ではないかと思う。

それでも、若き音楽家たちの純粋な信念と行動に対して、それが間違っていようとも、私は同情的に考えている。

音楽家が音楽の力を信じるのは自然なことだし、それくらいの信念があってこそ音楽を極めることができるのだろう。

ただ、特にロシア人以外の入賞者たちは(ロシア人は自身や家族の安全のため難しいだろうけれど)、くれぐれもここでロシア政府に利用され、今後の音楽人生を棒に振ることのないよう、慎重な行動をと願う老婆心があるのみである。

 

 


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ロシアのモスクワで開催されている、第17回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

6月29日は、3次審査(ファイナル)の第3日、ついに最終日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、第17回チャイコフスキー国際コンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第16回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門)が終わって

第17回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

1次審査 第1日

1次審査 第2日

1次審査 第3日

2次審査 第1日

2次審査 第2日

3次審査 第1日

3次審査 第2日

 

 

 

 

 

なお、以下の協奏曲はアレクセイ・ルービン指揮、スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との共演である。

 

 

 

 

 

22. Suah YE (South Korea 2000-)

 

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

Sergei Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3 in D minor, Op. 30

 

ピアノはスタインウェイ。

 

 

14. Valentin MALININ (Russia 2001-)

 

Alexander Scriabin: Piano Concerto in F-sharp minor, Op. 20

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

 

ピアノはスタインウェイ。

 

 

 

 

 

まだざっとしか聴けていないが、3次審査(ファイナル)第1~3日の8人の演奏を気に入った順に並べると

 

1.  20. Angel Stanislav WANG (USA 2003-)

2.  01. Sergei DAVYDCHENKO (Russia 2004-)

3.  16. Ilya PAPOYAN (Russia 2001-)

4.  14. Valentin MALININ (Russia 2001-)

5.  05. George HARLIONO (United Kingdom 2001-)

6.  08. Stanislav KORCHAGIN (Russia 1993-)

7.  22. Suah YE (South Korea 2000-)

8.  15. Xuanyi MAO (China 1995-)

 

というような感じになる。

 

 

 

 

 

さて、3次審査(ファイナル)の実際の結果は以下のようになった。

 

 

【3次審査(ファイナル)結果】

 

1位: Sergei DAVYDCHENKO (Russia 2004-)

2位: George HARLIONO (United Kingdom 2001-)

        Valentin MALININ (Russia 2001-)

        Angel Stanislav WANG (USA 2003-)

3位: Stanislav KORCHAGIN (Russia 1993-)

        Ilya PAPOYAN (Russia 2001-)

4位: Xuanyi MAO (China 1995-)

        Suah YE (South Korea 2000-)

5位: -

6位: -

 

 

 

 

 

以上である。

概ね納得のいく結果。

同じチャイコフスキーの協奏曲で比べるとAngel Stanislav WANGのほうが少し上かと思ったが、Sergei DAVYDCHENKOも十分に華々しかったし、プロコフィエフは特筆すべき名演だったし、ロシアとしては自国の優勝者が喉から手が出るほど欲しかっただろうし、まぁ妥当だろう。

Ilya PAPOYANの評価はやや低めだったようだが、実直さよりも華麗さのほうが好まれたということだろう。

ともあれ、プリゴジンのモスクワ進軍の可能性など報じられながらも、危険な事態に陥ることなくどうにか最後まで安全に遂行されて良かった。

 

 


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ロシアのモスクワで開催されている、第17回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

6月28日は、3次審査(ファイナル)の第2日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、第17回チャイコフスキー国際コンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第16回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門)が終わって

第17回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

1次審査 第1日

1次審査 第2日

1次審査 第3日

2次審査 第1日

2次審査 第2日

3次審査 第1日

 

 

 

 

 

なお、以下の協奏曲はアレクセイ・ルービン指揮、スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との共演である。

 

 

 

 

 

16. Ilya PAPOYAN (Russia 2001-)

 

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 2 in G major, Op. 44 (composer’s version)

Sergei Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3 in D minor, Op. 30

 

ピアノはヤマハ。

チャイコフスキーは第2番のほうだが、前回優勝者アレクサンドル・カントロフの同曲演奏にも劣らない音楽的な表現が聴かれる。

ラフマニノフも鍵盤を叩くような演奏でなく、ロマン的。

全体に、華麗さよりも実直さの表れた、充実感のある演奏。

 

 

05. George HARLIONO (United Kingdom 2001-)

 

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

Sergei Rachmaninoff: Piano Concerto No. 2 in C minor, Op. 18

 

ピアノはヤマハ。

端正かつキレのある演奏だが、これらロシア・ロマン派のレパートリーにおいては、やや線が細く爽やかすぎる気もする。

課題曲であるチャイコフスキーはともかく、2曲目は別の曲のほうが良かったかもしれない。

 

 

20. Angel Stanislav WANG (USA 2003-)

 

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

Benjamin Britten: Piano concerto in D major, Op. 13

 

ピアノはヤマハ。

これは見事。

ソロ曲では部分的にキレやセンスをみせるも詰めが甘く、ペトルーシュカなどGeorge HARLIONOに比べ冴えないと思いきや、協奏曲ではロマン的な表現といい押し出しのよさといい、むしろ数段強い印象を残す。

チャイコフスキーは、第1日のSergei DAVYDCHENKOと同じく“華”があり、さらには“歌”もあって、ここまででトップの演奏。

ブリテンも、勢いがあって大変にエキサイティング。

オーケストラに合わせるというより、従えているような貫禄さえある。

 

 

 

 

 

そんなわけで、3次審査(ファイナル)第1、2日の6人の演奏を気に入った順に並べると

 

1.  20. Angel Stanislav WANG (USA 2003-)

2.  01. Sergei DAVYDCHENKO (Russia 2004-)

3.  16. Ilya PAPOYAN (Russia 2001-)

4.  05. George HARLIONO (United Kingdom 2001-)

5.  08. Stanislav KORCHAGIN (Russia 1993-)

6.  15. Xuanyi MAO (China 1995-)

 

といったところか。

協奏曲としての華がある点で、Angel Stanislav WANGとSergei DAVYDCHENKOの2人が優勝に近い気がする。

1と2は逆でもいいかもしれないが、私はこう並べた。

ロシア人を差し置いてアメリカ人が優勝する、ということが冷戦時代(1958年)の第1回チャイコフスキーコンクールで起こったけれど、現代のこのご時世においても、果たして同じことが起こりうるだろうか。

 

 

次回(6月29日)は3次審査(ファイナル)の第3日。

3次審査(ファイナル)の最終日である。

 

 


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ロシアのモスクワで開催されている、第17回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

6月27日は、3次審査(ファイナル)の第1日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、第17回チャイコフスキー国際コンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第16回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門)が終わって

第17回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

1次審査 第1日

1次審査 第2日

1次審査 第3日

2次審査 第1日

2次審査 第2日

 

 

 

 

 

なお、以下の協奏曲はアレクセイ・ルービン指揮、スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との共演である。

 

 

 

 

 

08. Stanislav KORCHAGIN (Russia 1993-)

 

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

Sergei Prokofiev: Piano Concerto No. 2 in G minor, Op. 16

 

ピアノはスタインウェイ。

どしんとした力強い音を持ち、重量級のこれらの曲に合っている。

ただ、チャイコフスキーではもう少しロマン的な音が欲しかったり、プロコフィエフではもう少し切れ味が欲しかったりはするけれど。

 

 

15. Xuanyi MAO (China 1995-)

 

Johannes Brahms: Piano Concerto No. 2 in B-flat major, Op. 83

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

 

ピアノはヤマハ。

彼女がソロ曲でみせた音楽的センスは、協奏曲ではなかなか発揮されづらいというのが正直なところ。

強力なロシア男2人に挟まれ、地味な印象となってしまった。

 

 

01. Sergei DAVYDCHENKO (Russia 2004-)

 

Pyotr Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-flat minor, Op. 23

Sergei Prokofiev: Piano Concerto No. 2 in G minor, Op. 16

 

ピアノはヤマハ。

チャイコフスキーは、洗練や陰影には欠けるものの、この日の3人の中では(音としても技巧としても)最も華やか。

プロコフィエフに至っては、彼の長所が最大限発揮された最高の名演と言ってよく、最初のStanislav KORCHAGINの同曲演奏を完全に霞ませてしまった。

ソロ曲では健康的すぎるようにも感じた彼だが、やはり協奏曲はなんだかんだ言ってもパワーとテクニックがあってなんぼということか。

 

 

 

 

 

そんなわけで、3次審査(ファイナル)第1日の3人の演奏を気に入った順に並べると

 

1.  01. Sergei DAVYDCHENKO (Russia 2004-)

2.  08. Stanislav KORCHAGIN (Russia 1993-)

3.  15. Xuanyi MAO (China 1995-)

 

といったところか。

Sergei DAVYDCHENKOは優勝に王手をかけた感がある。

 

 

次回(6月28日)は3次審査(ファイナル)の第2日。

 

 


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