今年4月から新しくなった道徳教材についてです。
小中学生向けに文部科学省から発行されている「私たちの道徳」
この道徳教材が児童生徒に配られず、
家に持ち帰らせていない学校があるという実態について、
12月議会の一般質問で取り上げました。
この問題で文科省は、道徳教材の内容を家族や地域で一緒に考えるため
しっかりと家庭に持ち帰らせるよう学校に3度にわたって通知を出しています。
しかし実態は、全国でも高い割合でこの道徳教材を持ち帰らせていないようです。
私は、夏休みに入る前、教育部長にこの問題について問い合わせたところ
「彦根市内の小中学校でも道徳教材を家に持ち帰らせていないことがある」
ということを聞き、その意図を確認すると、
「教材を持ち帰らせたら、持ってくるのを忘れる生徒がいるため」
というまったくもって理解し難い回答がありました。
いじめや体罰、自殺など教育現場では深刻な問題が数多く見受けられるなか、
こうした道徳を学ぶ機会を学校現場が奪っている実態があるとするならば、
大変な問題だと思いませんか??
私は、夏休みのような長いお休みでは特に、
児童生徒一人ひとりが道徳の教材を持ち帰り、
家庭や地域でも活用できるようお願いしました。
にもかかわらず、答弁では・・
「夏休みに家庭に持って帰るよう指導した学校は
小学校13/17、中学校1/7です」
という大変残念な結果でした。
どうして道徳の教材だけ持ち帰らせないのか?
特定の思想が教育現場にあるということなのか?
教育長に対し、しっかりと冬休みには持ち帰り
家庭でも道徳教材が有効に活用されるよう要望しました。
「私たちの道徳」を持ち帰らせない教育現場からの脱却!
道徳は学校だけの問題ではありません。
教育の責任は保護者にあるものです。
保護者の皆さんにも「私たちの道徳」をぜひ読んでいただきたいです。