こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!
今回は、いつも色々調べても徐々に忘れてしまうので、こちらにアイリッシュウイスキーの基本情報や、気になる銘柄などをメモしていけたらと思っております。
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アイリッシュウイスキーとは?
アイリッシュウイスキーは、北西ヨーロッパのグレートブリテン島の西側にあるアイルランド島で造られるウイスキーを指します。アイルランド島はアイルランド共和国と、北側に位置するイギリス領の北アイルランドから構成されていますが、双方で造られるものを総じてアイリッシュウイスキーと呼びます。
アイリッシュウイスキーの起源と歴史
アイリッシュウイスキーの歴史は非常に古く、起源は6世紀頃まで遡るといわれています。当時、アイルランドには修道士たちが蒸留技術を持ち込んだとされ、彼らが薬用酒として蒸留酒を作り始めたのがウイスキーの起源と考えられています。アイルランド語でウイスキーを意味する 「Uisce Beatha(ウシュク・ベーハ)」 は「生命の水」という意味であり、これが後に「ウイスキー」の語源となったとされていますが、スコットランドとアイルランドの両国間でウイスキーの起源を巡る論争が続いています。
1608年にはアイルランドの ブッシュミルズ蒸留所(Old Bushmills Distillery) が正式にライセンスを取得し、世界最古の蒸留所として知られるようになりました。このことからも、アイルランドがウイスキーの発祥の地の一つであることが伺えます。
18世紀から19世紀にかけて、アイリッシュウイスキーは世界的に人気を博し、特に19世紀には世界のウイスキー市場の約70%を占めていました。当時のアイルランドには数百の蒸留所が存在し、品質の高いウイスキーが生産されていました。また、アイリッシュウイスキーは伝統的な 「ポットスチル」 という蒸留器で作られることが多く、これが独特のなめらかさと芳醇な風味を生み出していました。
しかし、19世紀末から20世紀にかけて、アイリッシュウイスキー産業は大きな打撃を受けました。その要因として、以下のような出来事が挙げられます。
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アイルランド独立戦争(1919-1921年)と英帝国市場の喪失
1919年に始まったイギリスからの独立戦争により、疲弊したうえ、イギリスとの関係が悪化し、最大の輸出先だった英国市場を失いました。
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アメリカの禁酒法(1920-1933年)
アイルランドにとってアメリカは重要な市場でしたが、禁酒法の影響で輸出が激減しました。
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スコッチウイスキーの台頭
アイルランドのウイスキー産業が低迷している間に、スコットランドのウイスキー産業が近代化を進め、ブレンデッドウイスキーが誕生するなどし大量生産できて飲みやすいことから、伝統的手法に固執して生産量・知名度に差を付けられたアイリッシュウイスキーに代わって市場を拡大しました。
これらの要因により、アイリッシュウイスキーの生産量は激減し、1950年代にはアイルランド国内にわずか数軒の蒸留所しか残らなくなりました。
20世紀後半から、アイリッシュウイスキーは少しずつ復活を遂げました。特に1980年代以降、アイルランド政府の支援や世界的なウイスキーブームの影響もあり、新しい蒸留所が次々と誕生しました。
- 1988年:Jameson(ジェムソン)を所有するアイリッシュ・ディスティラーズ社がフランスのPernod Ricard(ペルノ・リカール)に買収され、国際的なマーケティングが強化されました。
- 2000年代以降:新たなクラフト蒸留所が次々と誕生し、アイリッシュウイスキーの種類が増加。
- 2010年代~現在:世界中で人気が再燃し、アメリカやアジア市場でも売上が急増。
こうして、現在アイリッシュウイスキーは華麗なる復活を遂げております
アイリッシュウイスキーの特徴
アイリッシュウイスキーは、以下のような特直と持ちます。
- 3回蒸留(スコッチウイスキーは通常2回)→ よりスムースで飲みやすい口当たりを実現。
- ノンピートが主流(スコッチはピート香が強いものが多い)→ フルーティーで軽やかな風味。
- シングルポットスチルウイスキーが有名→ ジェムソンやレッドブレストに代表される、アイルランド独自の伝統的製法。
アイリッシュウイスキーの製法と種類、代表的な蒸留所と銘柄をチェック!
主に以下の4つの造りと種類に分類されます。
ポットスチルウイスキー
製法:単一蒸留器で3回(または2回)蒸留
本来の意味でのアイリッシュウイスキーがこちら。20世紀前半までは、モルト+大麦+オート麦、小麦、ライ麦などの穀物を使用していたが、現在は、オート麦、小麦、ライ麦はあまり使われない。シングルモルトと同様、単一蒸留所のみの原酒を使った製品は「シングルポットスチルウイスキー」と呼ばれる。
ミドルトン蒸留所(Midleton Distillery)
📍 所在地:コーク州ミドルトン
📆 創業:1825年(現代の蒸留所は1975年に再建)
✅ ミドルトン蒸留所は、アイルランド最大のウイスキー生産地であり、ジェムソン(Jameson)などのブレンドウイスキーもここで生産されている。ポットスチルウイスキーの伝統を守りつつ、革新的な製法にも挑戦している。
レッドブレスト(Redbreast)
- 最も有名なシングルポットスチルウイスキーの一つ
- リッチでスパイシー、熟成によるフルーティーさが特徴
グリーンスポット(Green Spot)
- 昔ながらのレシピで作られる伝統的なウイスキー
- 青りんごや蜂蜜のような甘みが特徴
ミドルトン・ベリーレア(Midleton Very Rare)
- 高級ポットスチルウイスキーの代表格
- 毎年限定リリースされるプレミアムウイスキー
ティーリング蒸留所(Teeling Distillery)
📍 所在地:ダブリン
📆 創業:2015年(復活)
✅ ティーリング蒸留所は、ダブリンのウイスキー文化を復活させることを目標に設立され、従来のアイリッシュウイスキーよりも個性的でフレッシュな風味が特徴。
ティーリング・シングルポットスチル(Teeling Single Pot Still)
- 近年登場したダブリン初のシングルポットスチルウイスキー
- バーボン樽、ワイン樽、シェリー樽で熟成され、複雑な味わい
モルトウイスキー
製法:単一蒸留器で3回(または2回)蒸留
スコッチと同じくモルト100%のウイスキーで、単一蒸留所のものは、シングルモルト・アイリッシュウイスキーとも呼ばれます。
ブッシュミルズ蒸留所(Bushmills Distillery)
📍 所在地:北アイルランド、アントリム州
📆 創業:1608年(世界最古の蒸留所)
✅ ブッシュミルズは、アイリッシュモルトウイスキーの代表格。伝統的な3回蒸留でスムースな口当たりを実現し、ノンピートのフルーティーな味わいが魅力。世界最古の蒸留所としても有名。
ブッシュミルズ 10年
- 3回蒸留、バーボン樽・シェリー樽熟成
- スムースでバニラやフルーツの甘さ
ブッシュミルズ 16年
- バーボン樽・シェリー樽・ポートワイン樽熟成
- 深みのある甘みとスパイス感
ブッシュミルズ 21年
- 18年バーボン&シェリー樽→3年マディラワイン樽
- フルボディで複雑な味わい
ウォーターフォード蒸留所(Waterford Distillery)
📍 所在地:ウォーターフォード州
📆 創業:2015年(元ギネスの醸造所を転用)
✅ 「ワインのようにウイスキーを作る」をコンセプトに、産地ごとの違いを表現することにこだわる蒸留所。各ウイスキーには大麦の栽培地や収穫年などが細かく記載されており、フレーバーの個性を強調。
ウォーターフォード・バリークロイ・シングルモルト
- 単一農場(シングルファーム)で育てた大麦のみ使用
- フルーティーかつスパイシーで、テロワール(土壌)を強調
グレーンウイスキー
製法:連続式蒸留器
モルト+トウモロコシや、未発芽大麦などの穀類を主原料に連続式蒸留器で製造。単一蒸留所のみの原酒を使ったシングルグレーンも登場してきている。
イーガンズ(Egan’s Whiskey)
📍 所在地:アイルランド(独自の蒸留所なし、他の蒸留所で生産)
📆 創業:1852年(2013年に復活)
✅ アイリッシュグレーンウイスキーの中でも、バランスの取れたエレガントなスタイル。初心者にもおすすめ。
イーガンズ・ヴィンテージグレーン(Egan’s Vintage Grain)
- バニラやハチミツの甘み
- シルキーでスムースな飲み口
- フルーティーで軽やかな後味
ブレンデッドウイスキー
1970年以降、スコッチウイスキーに対応するために、アイリッシュブレンデッドウイスキーが誕生。ポットスチル、モルト、グレーンの3種類のウイスキーをブレンドして製造。
ザ・ダブリナー(The Dubliner)
📍 所在地:ダブリン(蒸留所なし、ボトラーズブランド)
📆 創業:2015年
✅ 自社の蒸留所を持たず、他の蒸留所から調達したウイスキーをブレンド・熟成・ボトリングする「ボトラーズブランド」。2019年には「ダブリン・リバティーズ蒸留所」と合併し、今後は独自の原酒を使用する可能性もあります。
ザ・ダブリナー・アイリッシュウイスキー(The Dubliner Irish Whiskey)
- バニラとキャラメルの甘み
- シトラスとスパイスのバランス
ミドルトン蒸留所(Midleton Distillery)
ジェムソン(Jameson)
- 世界で最も売れているアイリッシュウイスキー
- スムースでバニラとシトラスの香り
パワーズ ゴールドラベル(Powers Gold Label)
- スパイシーでモルトの風味が強い
ミドルトン・ベリーレア(Midleton Very Rare)
- プレミアムブレンデッド、熟成年数が長く複雑な味わい
ロイヤルオーク蒸留所(Royal Oak Distillery)
📍 所在地:カーロウ州
📆 創業:2016年(新興蒸留所)
✅ 新興ながら、ブレンデッドウイスキーやシングルグレーンの生産にも注力している。
ザ・バスカー(The Busker)
- バーボン&シェリー樽熟成、スムースでバランスの取れた味わい
アイリッシュウイスキーの飲み方、楽しみ方
アイリッシュウイスキー本来の風味と香りを楽しむためにもまずは「ストレート」で味わってみると飲み比べにも良いと思います。アルコール度数がとても高いので、チェイサーを用意しておいて、交互に飲むと良いです。飲みなれていないと、アルコールの刺激が強く感じて美味しく感じないかも知れませんが、慣れてくると色んなニュアンスを感じ取れる様になり、愉しさが増していきます。
「オン・ザ・ロック」も定番の飲み方ですが、最初の一口はストレートと同じくらいの刺激を感じるかもしれませんが、少しづつ氷が溶けていき、ウイスキーと混ざることで、一口ごとに違う風味を愉しむことができます。
それでもキツければ、思いっきり加水して「水割り」で愉しみましょう。自分が飲みやすくて美味しいと思えれば正直なんでもアリなので、自分流の飲み方で思いっきり愉しみましょう
そして、炭酸水とアイリッシュウイスキーの相性は抜群なので、やはり「ハイボール」は外せませんね。レモンやライムを添えると、爽快感がっぷして、アイリッシュウイスキーの沼にはまること間違いありません。
「アイリッシュコーヒー」も、寒い日にぴったりのホットカクテルです。
アイリッシュウイスキー×コーヒーの組み合わせは絶品です!
- 温めたグラスに角砂糖を1〜2個
- 熱いコーヒーを注ぎ、角砂糖を溶かす
- ウイスキー30mlを加えて軽く混ぜる
- 仕上げに生クリームをそっと浮かべる(泡立てすぎないように)
銘柄によって、この飲み方が美味しいとか、イマイチだとか、探し当てるのもまた面白いものですよ
アイリッシュウイスキーはどこで買える?
アイリッシュウイスキーは、ジャムソンやバスカー、ブッシュミルズなどは、スーパーやコンビニなどでも手に入りやすい銘柄もありますが、日本ではまだまだ知名度が低い銘柄については、取り扱い店舗が少ないのが現状です。
少し珍しい銘柄などは、楽天市場やAmazonなどのネットショップを上手く利用して、まとめ買いでポイント還元率や送料などがお得なショップを探してお得に購入するのも良いですね!
アイリッシュウイスキーについてより詳しい知識が身に付くと、必然的にアイリッシュウイスキーが飲みたくなり、愉しめるようになっていきますので、是非ウイスキー本も読んでみてください
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