梅之助は以前、このブログで現在の海底画像を中心に旧日本海軍艦艇を紹介してきました。

ですので、このニュースは2ヶ月ほど前のものになるのですが、自分自身のブログの記録としても記事にしておこうと思います。

 

引用記事は→こちら

 

 

戦艦「武蔵」を発見したポール・アレン氏が、戦艦「山城」「扶桑」を発見してくれました。

梅之助は3年ほど前に書いた記事にて

「同じレイテ沖海戦で沈んだ戦艦「武蔵」を発見したついでに、この扶桑と山城も探してくれないかなぁ~などと思う次第です。ただ武蔵は世界最大の戦艦というバリューがあった故に、資産家の食指も動いたのでしょが、これといった戦績もない日本の戦艦の探索まで期待するのは無理でしょうね」

と書いたのですが、本当にやってくれましたよ。

ポール・アレン、まさに「リアル艦これ」です。

きっと、梅之助なんか思いもつかない彼なりの崇高な動機があるんでしょうね。

 

調査は昨年の11月22日~29日に行われたらしく、どちらも水深100~200mの海底にて上下逆さまの状態だったそうです。

 

以下、3つの画像は山城です。

 

 

スクリューのようです

 

艦首部を底側から見たもの

 

続いて、以下は扶桑。

 

 

スクリューと舵

 

スクリュー

 

測距儀と思われる

 

戦艦としての山城と扶桑に関しては下の【関連記事】で少し触れていますので、ここではあえて書きません。興味のある人は参照してください。

ポール・アレン氏の探査チームのfacebookは→こちらになります。

また、今回の調査では他の駆逐艦も発見されていますので、折に触れて記事にしていこうと思います。

 

1935年頃の写真 手前が扶桑、後方に山城

 

1944年10月24日 空襲を受ける扶桑 後方に最上が見える (Wikipedia より)

 

レイテ沖海戦にて栗田艦隊とは異なり、一心にレイテ湾突入を目指して壊滅した西村艦隊。

この西村艦隊の大部分が、この度のポール・アレン氏によって発見された事になります。

 

そして戦艦に目を移しますと、これで米国と戦った日本の戦艦のうち、見つかっていないのは金剛型の「金剛」「比叡」の2つ(比叡に関しては、今年1月29日に日本の民間団体がガダルカナル島沖でのソナー調査で、比叡らしき海底突起物を発見した、と報道されています)。

いつか、現代の人々が目にする日が来るでしょうか?

 

 

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