それは、1本のたわいもない話から始まった・・・。
3月某日
Garage TOTAL 小里社長との話で
「今度コラボしてレースとか出来たら良いね~」
なんて話をしていました
GarageTOTALは、ワンオフのマフラーやエキゾーストマニホールドなどの製作を得意とするショップなのです。

現にウチのエキゾーストシステムは小里社長と何度も試行錯誤の上出来上がった自信作。
私の無理難題も快く引き受けてくださり、おかげで
「結果を残せる」
エキゾーストシステムが完成しました。
某メーカーのチタン1本出しマフラーからポンとウチのマフラーに付け替えただけでFSWのストレートエンドが10kmも伸びました。(380RS)ユーザーカーですよ。
そんな、すばらしいマフラーを作る会社です。
しかし、マフラーやエキマニだけでなく、車やオートバイ(特にハーレー)のトータルチューニングやカスタマイズができる小回りの利くショップです。
とても言いお店だと思います。
小里さんも私と同じ
「一人ぼっちレーシング」です(笑)
以前私の方から、4413のデモカー第2弾(Z33)を作る予定があり、トータルさんにコラボしてくれないかという打診をしていました。
小里氏との世間話の中で、HKSのプレミアムデーで走らせる予定があるとの事。話の成り行きで一緒にコラボする事になりました。
そして、ドライバーほっし~こと
星野知也
サスペンションはセッティング時間が少ない関係で 4413 クアドラム と ハイパコスプリング
LSDは、クスコで4413セッティング
それ以外は、現状のマシンのまま。
そのマシンの名は通称
「DEVIL MAN」

なかなか気難しいタイプのようです(笑)
最高出力 680PS ・・・・・・。


そんなマシンのシャシーセットアップを任されました。
目標は、FSWフルコース
1分49秒!
決まれば話は早い早い。
テスト日程を決め、マシンのセットをしてがんばるのみです。
本番までに最低2回のテストをしようと話し合いました。
そしてサスペンションの付け替えや加工などの作業に1日。
それまでにパーツやスプリングの手配。
情報収集をし、机の上でスプリングレートやダンパーをセットアップ。
680PSをウチのサスペンションシステムでどう受け止めるかが課題でした。
スプリングレート以外は4413の吊るしの状態で行くことにしました。
で・・・。
テスト1回目。
前日からトータル小里氏に4413に来ていただきサスペンション交換やアライメントの作業をし、FSWに行きました。

私がこのプロジェクトで一番心配なことは、ターボラグです。
サーキットって必ずエンジン回転が合わなくなるコーナーがいくつかあるように設計されています。
ファイナル変えれば良いのですが、計算上、3.5のノーマルでも6速吹けきる可能性があるのでショートは無しです。
いまある予算では3.5以外選べません。
タービンが回らない回転域では車は加速しません。
そこが、コーナーリング中だと厳しいです。
どこのコーナーを捨てるのか?と考えていました。
正直、TO4Zが付いていて680PSと聞くとドッカンターボのイメージでした。
前日の夜、アライメント終了後私が試乗しました。
で、感想は・・・。
すばらしいの一言です。
ドッカンターボでなはく下もちゃんとあるんです。
サーキットでも十分いけるくらい!
そして上もパワーがある。
つながりも良いし文句が無いんです。
これならイケる!
そう確信しました。
さあ!コラボチームの初陣です!
Garage TOTAL With Garage4413 Z33 Devil man VQ35DET
ゆっくりコースインしていく後姿はカッコいい(笑)
5年前のユーズドタイヤでのセットアップなので本日はデフォルトのセット出しの為の走行です。
タイムはそんなに気にしていません。

アタック開始して2周目
1分55秒
まあ、そんな感じだろうな~なんて思っていました。
そして ほっし~PIT IN
一言目に
そんなに速くないし乗りやすい。
もっとパワーあっても大丈夫だよ~
なんて(笑)
やっぱり変態だ。ストレートエンドでは275km(デジスパイス)を記録してるのにね(笑)
そして再びコースイン
アタック開始しました。
すると異変が・・・・。
白煙が上がっている。
慌ててピットインの指示。
ピットに戻り各部チェック。
その走行は取りやめジャッキアップして原因をさぐる。
原因は、ブローバイが大量に出てキャッチタンクからあふれました。
分かりやすく書くと
エンジンブロー
です。
本番まであと13日。
うー!
どーする??
俺たち!!
後編へ続く。