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習慣化2: 専門書を読む(3)

30日で人生を変える 「続ける」習慣
に沿って、習慣化の実験&実践中です。

習慣化第2弾、専門書を読む、2週目の記録です。

2週目からは「不安定期」。対策は
①パターン化する:帰宅後1時間を専門書を読む時間に当てる。
②例外ルールを設ける:帰宅が遅いときは、ベビーステップでよしとする。
③継続スイッチをセットする:とりあえず、このブログ。

専門書を読むことに費やした時間を記録しておきます。

第8日目(2/8):1時間
第9日目(2/9):1時間
第10日目(2/10):30分
第11日目(2/11):1時間30分
第12日目(2/12):1時間
第13日目(2/13):30分
第14日目(2/14):1時間

今週も順調です♪



過去の記録:
習慣化2: 専門書を読む(2)
習慣化2: 専門書を読む
「続ける」習慣


アラブ情勢

昨日に続いてエジプト関連で。

チュニジア、エジプトと続いたアラブ諸国の民衆革命ですが、
アルジェリア、イエメンでも数千人規模のデモが起きているようですね。

[産経新聞] アルジェリアで数千人デモ 400人以上拘束

また、バーレーンでは反政府デモへの対策で一世帯あたり約22万円の現金支給が決まったようです。

[産経新聞] 民主化ドミノに懸念 中東周辺国


激しい勢いで時代は新しい段階に突入しているように思います。
ご存知の通り、若者たちの不満がネットを通じて反政府運動となったわけですが、
下の記事にはハッとさせられます。

(強権政治)は、植民地解放が実現した時代の楽天的な空気の反映だったともいえるが、現代の中東では強権政治はそのままに、閉塞(へいそく)感ばかりが漂っている。

 大学を出た若者たちは「明日は昨日より良くなるという感覚をもつことができない」という状況のままに不満を募らせている。そうした人々の爆発こそチュニジアで起きたことであり、それはアラブ世界に今後起きることを先取りするものだったかもしれない
[産経新聞] チュニジアの政変

社会全体を覆う閉塞感、そして若者たちの不満。
日本を含め、世界中が形態は違えど、同様の困難に差し掛かっているではありませんか。

中東、アフリカのこととなると、私たちは「よく知らない」空気が漂いますが、
それではいけないですよね。
本当にまた大きな転換期に来ているようです。


私が高校の頃、たしかコソボ問題が勃発していました。
理系専攻の私は、ニュースを聞いていてもチンプンカンプンだったのですが、
ちょうどその次の日、地理の授業で、先生は授業そっちのけで解説してくれました。
私は普段社会科目に興味がなく、苦手意識ばかりが先行していましたが、
そのときの分かりやすく、熱のこもった解説に、私は釘付けになったのを覚えています。

教育は大事です。多角的に学ぶことは本当に大事です。
これまで誰も経験したことのない新しい社会を構築していくのは、
若者たちのエネルギーですから。

エジプト、ムバラク大統領辞任

ついに辞任で決着ですか。
ネット等を通じた「個」のつながりからの運動で、
大きな武力闘争もなく決着するとは、
大きな時代の転換期ですね。

周囲の独裁政権国家も戦々恐々としていることでしょう。

それにしても、写真にはこうもうったえる力があるものなんですね。
http://www.nytimes.com/slideshow/2011/02/11/world/middleeast/20110212-EGYPT-9.html

こちらからはこれまでの一連の流れが写真で追えます。
http://www.nytimes.com/packages/html/world/middleeast/201101-egypt-protest-gallery/?ref=middleeast


エジプトはこれからがまた正念場でしょうし、

世界中が、新たな世界を模索していかなくてはならない時代ですね。


「個人」が表出してくるのは、
グローバル化、近代民主主義の流れなんでしょうが、
こういう時代こそ、
政府がしっかりしていてほしいというか、
しっかりさせねばならないときですね。


私たちひとりひとりが、
歴史、宗教、政治、経済など多角的に学ばなくてはならないことが、
そして視点を高く持って 行動 していかなければならないことが、
こういう動きからもまざまざと感じてしまいますね。

光は波か、粒か?

面白い動画を見つけました。
英語も昨日のファインマンに比べればだいぶ聞きやすいですし、ぜひご覧ください。



この辺の話は高校の物理で初めて出会うはず。
でも面白いですよね。

光は波(電磁波)だと思われていますが、
実は、「粒」の性質を示すという実験結果もたくさん出ています。
光の強さをすごーく弱くして上のアニメと同じような実験をすると、
光はスクリーン上で、つぶつぶとして検出されます。
しかも干渉して縞々に分布したつぶつぶです。

光は波なのか?粒なのか?


一方、上のアニメのように、
粒だと考えられている「電子」も、
実は波の性質を示します。(つまり、干渉します)


「観測」すること自体が、自然の本質に影響を与える。
逆に、何の影響も与えずに観測することは出来ないのです。
何だかエキサイティングだと思いませんか?

その辺は、量子力学で学びます。大学以上のレベルですが。

こんな話題をアニメーションで魅了してくるなんて、素敵です。


ちなみに、干渉したつぶつぶを観測する事に関しては、
日本の、浜松ホトニクスが最高の技術を持っています。
ノーベル物理学賞で有名な小柴先生のときも話題になりましたよね。

$知識の増殖曲線
Results of a double-slit-experiment performed by Dr. Tonomura showing the build-up of an interference pattern of single electrons. Numbers of electrons are: 8 (a), 270 (b), 2000 (c), 60000 (d).
Wikipedia


思考の混乱を楽しむ

When you are thinking about something you don't understand you have a terrible, uncomfortable feeling called confusion. The confusion is, because we are all some kind of apes that are kind of stupid trying to figure out how to put two sticks together to reach the banana, and we can't quite make it. So I always feel stupid. Once in a while, I put the two sticks together, and I reach the banana.
-- Richard Feynman
http://www.cs.sandia.gov/~sjplimp/quotes.html
リチャード・ファインマンの言葉です。
ファインマンは、1965年にノーベル賞を受賞した理論物理学者ですが、
ウィットとユーモアに富んだ彼の発言にはいつもワクワクさせられます。

動画もあります。上はこの要約ですね。




人はよく分からないことを考えるとき、フラストレーションが溜まり、困惑する。
それを、バナナを取りたくて棒を使って色々工夫するけど、全然できないでいるサルに例えるんですね。
全くもって出来ないから、時に自分をバカだと思ってしまう。
でも、どうにかこうにかもがき知恵をしぼり出していると、
あるとき2つの棒を一緒に使えばいことを思いつき、遂にバナナを取ることができる。

ノーベル賞を受賞するような天才も、やっていることは同じですね。
ファインマンの言葉を色々読んでみると、それを楽しんでやっている。
物理を、考えることを、心から楽しんでいる。
そして信念を持って真摯に取り組んでいる。

見習いたいものです。

ちなみに、
http://video.google.com/videoplay?docid=3164300309410618119#
に元のビデオがあります。
英語の勉強がてら、ファインマンの人となりをぜひ。
亡くなる直前に収録された、ドキュメンタリーです。
"権威"に屈しないファインマンの、最後の冒険。