大好きなうさぎのモチーフの中で 特に波兎はよく作るモチーフです。
家紋の中にも月と一緒に描かれた波兎があります。
波兎の図柄は古くから親しまれていますが 元々は醍醐天皇の時代に 宮廷に仕える臣下の廷臣が 琵琶湖の竹生島に祀られている明神様に参詣のため 船に乗った時に書いた謡曲《竹生島》の一説が元になった言われているそうです。
緑樹影沈んで (島の緑豊かな木々の影が湖畔に映り)
魚木に登る気色あり (魚たちが木を登っている様に見える)
月海上に浮かんでは (月も湖面に映り込んで)
兎も波を奔るか (月に住む兎も 波間に映る月明りを
奔けて行くようだ)
面白の島の景色や (何とも不思議な島の景色よ)
兎は多産であることから《繁栄の象徴》 威勢よく波の上を飛び回る姿は《飛躍の象徴》とされ 縁起物の図柄として親しまれ 家紋を始め 陶器や着物の柄などにも多用されています。
鳥取県の酒造会社では 復活させた《強力(ごうりき)》という酒造米で作った純米大吟醸酒を《波兎》と命名し ラベルにも波兎を描いて販売しています。
さて 今回作った波兎の押絵額。
満月の下で 波間を跳ねる白兎。
波から飛び散る泡は 小さなパールビーズで仕上げました。
いつも伊豆へ行く時に宿泊する片瀬館 ひいなは 目の前が海。
お天気がよければ 朝日が昇る時 お日様の道が見えます。
夜も こんな風に月の道を撮ったはずなんですが 残念ながら 画像が見つかりません。
この他にも 伊豆半島の先端にある北川温泉は 海に映るムーンロードで知られています。
https://www.jtb.co.jp/kando/detail/144.asp
いつかまた ムーンロードを見ながら 波間を跳ねるうさぎに会いに行きたいな~~