眼差しの奥の真実

●眼差しの奥の真実

ブログにお越し下さり、ありがとうございます。坂本範子です。

2016年　5月27日

アメリカのオバマ大統領が、

現職の大統領として初めて

原爆資料館・原爆ドーム・平和公園を訪れ

献花とスピーチをされました。

私が住んでいる広島市内では、その時間帯の前後は

いつもとは違う町の雰囲気で・・・

道路封鎖、交通規制、オスプレイが近所の空港に到着（音半端ない）など

明らかにいつもとは全く違う規模の制限がありました。

ハリウッド映画の撮影がちっちゃく見えるほどの規制でしたよ（って、ハリウッド映画の撮影見たことないけど笑。そんな感じってことで）。

そんな中、わたしは、家にのんびり居ながら

オバマ大統領の「広島スピーチ」を生放送で聞いていました。

このスピーチにあたり、注目された一つの要点は

「謝罪」だったであろうと想います。

ただ、ヒロシマは、

必ずしも全員とは言えないかもしれませんが

「謝罪」よりも

この史実を、ただ、見てほしい・・・

と言う想いが

最も強かったのではないかと想います。

そうすれば、誰もが

一人の人間として

本当の平和とは何だろう?と言う事に

向き合わざるをえなくなるからです。

私の父は2歳の時に被爆しています。

市内より離れたところに居たため被害は少なかったようですが、

2歳の当時でも、屋根が全て吹き飛んだことを

覚えていたそうです。

わたし自身が小学生の時は、

平和学習にとても熱心な担任の先生で。

その影響から・・・朝礼前にクラスメイト達の間で

自然と、戦争に想いを馳せてディスカッションが始まり

そのまま、担任の先生がそのテーマで朝礼をしてくれたりしました。

また、被爆者のお話も直接聞く機会もあり・・・

子供ながらに、とても心が痛く、

原爆を語る被爆者の

何とも言えない眼差しに触れて、

それを心に灯して

大人になりました。

恨んでも、憎んでも、さげすんでも

誰一人、救われない。

唯一の救いは、赦しである・・・ということ。

被爆者の眼差しが

ヒロシマの場のＤＮＡが

強烈に

教えてくれている気がしました。

こちらの記事がとても素敵だと思ったので、一部抜粋して、ご紹介します。

記事最後に全文へのリンクをご紹介します。

佐藤オバマ大統領が広島訪問を決断するにあたって、最も大切にした価値観は何でしょうか？

サッチャー 人間にとって最も重要な価値観とは何か、を考えて、決断したと思います。人間同士をつなげている価値観とは何だろう。人々がよりよい市民となり、お互いの意見を尊重するような世界にするために必要な共通の価値観とは何だろう。私たちが過去、そして、未来の行動に対して責任をとるために、そして、人間がさらに学び、変化し、成長していくためには、どんな価値観が必要だろうか。こうしたことを考えて決断したと思います。

「平和」と「核なき世界」というのは単なるスローガンではありません。どれほど実現が困難で、多大な時間と労力を要したとしても、現実的な目標であるべきなのです。

佐藤「人間にとって最も重要な価値観」とは、一言でいえば、道徳観のことでしょうか。

サッチャー そうです。人間としての道徳観です。モラルリーダーシップの核心は、他人の人間性を尊重することです。それはまさにオバマ大統領が広島での演説で伝えたことであり、広島を訪問するという行動で示したことです。同じように、オバマ大統領を受け入れた被爆者の方々もまた、高い道徳観を示されたと思います。

私は個人的に被爆者の方々が謝罪を求めるのではなく、核なき未来を実現してくださいと伝えたことに、とても感銘を受けました。被爆者の方々は、私たちには現在だけではなく、次世代のために未来を築き上げる責任があることを示しました。これは非常に重要で、道徳的な行為であったと思います。

佐藤被爆者の方々もまた、モラルリーダーシップを示した、と考えますか。

サッチャー そのとおりです。これほどの苦しみを与えた相手に対して、怒りや恨みを持ち、「生きている限り、絶対に許さない」と思うのも当然のことです。にもかかわらず、被爆者の方々は、「核なき世界の実現に向け、一緒に取り組みましょう」とおっしゃった。これは人間の精神の偉大さや高い品格を象徴する姿勢であり、被爆者の方々は日本だけではなく世界中の人々の模範となるリーダーシップを示したと思います。

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