まるで 嵐のようだった サガプリヤ合宿を 終えて。
これからは、私の女性性、【彼女】 が リーダーとなる、
ということになったのを おぼろげに感じていたものの、
具体的に どのようにしたらよいのか わからないまま、
私は いつもの生活へ 戻ってきました。
私は これまで、人生における 選択や決定のうちの大半を、
自分の男性性である 【彼】の判断の下に 行ってきていました。
だから、どんなふうに考え、なにを基準に 決定をするのか、
その奥では、なにを 大切にしているのか？などなど、
【彼】のことは よく わかっているつもりでした。
が、【彼女】のことは、いまいち よく 把握できていませんでした。
【彼女】が 自分で お金を稼ぐことができるものって、なんだろう？
そもそも 【彼女】って、なにを やりたいんだろう？
【彼女】が 大切にしていることって、なんなんだろう？
サガプリヤ合宿では、そのあたりのワークも やったはずなのですが、
【彼女】は 自信なさげに 黙っていることが 多かったので、結局のところ、
自分のことでありながら、私にも よく わからないままでした。
そこで、とりあえずは、
【彼女】のリズムやペースで 日常生活を 過ごしてみることに。
今までは あまり 意識していなかった 自分の女性性の質に、
もっと 意識して、寄り添ってみる。
自分の中の、【彼女】のエネルギーを感じ、その言葉に 耳を傾けてみる。
ただ それだけの、ゆるゆるな感じで スタートしました。
すると、合宿から帰ってきた 翌日。
驚いたことに、いままで 【彼】 が メインでやっていた ある仕事を、
【彼女】が やりだしたのです。
【彼】 とか 【彼女】 とか 言っても、
所詮は ひとつのボディに 同居している ふたりですから、
実際の行動としては、なにも 変わりません。
いつもと 同じです。
けれども、内側から 手足を突き動かすエネルギー、というのでしょうか。
身体だけでなく、思考をも 動かす その原動力は、明らかに、
なじみ深い 【彼】のものではなく、【彼女】 から 来ているものでした。
いままでは 【彼】の指示で動いていたにすぎなかった 【彼女】が、
【彼】に代わって、自分から、
‘男もすなる仕事といふもの ’ を やり始めたのです。
そんなことを まったく 期待していなかった、
そして、失礼ながら、【彼女】に その仕事ができるとは 思っていなかった
【私】は、とにかく びっくりです。
自分に 起こっていることに 驚きながらも、
【彼女】のエネルギーを 感じつつ、観察していると・・・
【彼女】の仕事ぶりの、初々しいこと！
【彼】の方を ベテラン正社員とするならば、
【彼女】は、なにも わからない、新入りアルバイト。
手足は いつもと 同じ動作を しているというのに、
私は、なんだか、ドキドキしていて・・・
見るもの 聴くもの すべてが 新鮮で、とまどいすら 感じます。
また、起こる物事に対する 感じ方、とらえ方も、
いままでとは 違っています。
このとき、私は 気づいたのでした。
あ、あのとき・・・
ちゃんと 政権交代は 済んでいたんだ！
あのとき 私は、実は、サガプリヤさんのやり方を
かなり強引だ！ というふうに 感じていたのだけれど。
たったの１週間という制限の中では、
あのペースで進めていく必要が あったのでしょうし、
また、それが充分に 可能である、ということを、
サガプリヤさんは わかっていたのでしょう。
サガプリヤ初心者である 私には、かなりのハイペースだったけれど、
そこで 撒かれた種は、
季節が変わるのを待つことなく、さっそく 芽を出し始めたのです。
それから しばらくの間、
意識的に 【彼女】のエネルギーで過ごしてみるうちに わかったのは、
【彼女】の言うことを聴いた方が うまくいく！ ということでした。
リーダーになることを あれほど抵抗していたのは、なんだったんだ？
という感じです(笑)
が、今になって 思うに、たぶん これは、
【彼】 よりも 【彼女】の方が・・・という問題、というよりも、
「自分に フォーカスしているかどうか？」 ということなのでしょうね。
【彼】に 同一化しているときは、
私にとって、あまりにも それが 自然で 慣れすぎているため、
無意識のうちに、習慣のまま、物事を こなしているのかもしれません。
が、【彼女】のエネルギーを 意識することで、
自分が 自分に気づいていく、と 言ったらいいのでしょうか。
ほんの 些細なことまで、意識的に 選択するようになるのです。
「よく 考えて」 というのとは また 違って。
もっと 感覚的に。
その感覚を信じて、受け入れて。
瞬間 瞬間に 反応して。
私の中で、いままでとは違った私が、動きはじめていました。
* 政権交代シリーズ
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